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オペレーション・ネイキッド・サバイバル

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匿名ユーザー

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――転落※※日目

「……はは、ごめん一姫。私、ダメだったみたい。」

広がる荒野に立ち尽くし、乾いたものが吐き出すように周防天音はこの殺し合いの大地で一言呟く。
バス転落事故、食料を切り詰めながらのサバイバル、狂っていく同級生。
そして先生が持ってきた鹿の肉だったのは人間の肉。もはや自分と一姫以外に人間は無く、人の形をした動物だけ。

「せっかく、一姫が逃してくれたってのに。」

そう、一姫が逃してくれた。そんな彼女を見捨てるように逃げた、生きるために。
思うに、一姫は多分惨たらしい死を遂げたのかもしれない。
友達を見捨てて、逃げて、結局。別のサバイバル。殺し合いだ。

「一人だけ生き残ってしまった、私への罰なのかな?」

どうして自分だけ、どうして生き残ってしまったのか。
だから、今更殺し合いをしろと言われて、あの地獄を繰り返すような場所で。
何もやる気なんて出なかった。

「これから、どうしようかな。何もかも諦めて、殺されたほうが良いのかな。……そうすれば一姫やみんなに会えるのかな。」

そうだ、死ねばいいと。そうすれば全て楽になれるのかな、と。
苦しいこととか辛いこととか色々経験して、でも生き残った先は出口の分からない真っ暗闇。

「一姫には怒られちゃうけれど、……仕方ないよね。だって私、もう疲れ――」
「うえぇぇぇん! パパー! ママー! 何処にいるのぉ!?」

ならば全て諦めてしまおうとした最中、目に映るのは、自分よりも小さな女の子が泣きじゃくってる姿。
気に留める必要もなんてない、仮に助けたとして、それはただの自己満足ではないのか。

「……寂しいよぉ、怖いよ……。」
「―――ええと、大丈夫? 独りぼっち?」

やっぱり、見捨てられないと、自嘲気味に周防天音は思った。
今更人助けなんて、それこそ偽善。彼女を助けた所で何になるのか、目に見えている。
それでも。

「……私もね、独りぼっちなんだ。泣き止むまで、私の胸の中で泣いてもいいよ。」

それでも、やはり見捨てられなかった。
見捨ててしまった命を、理由も分からず助けるまでとは言わず、励まそうとした。
せめて、死ぬのは、この子が笑顔で生き残れることを願ってからの方が良いかなと、そう思った。
そして、少女の手を取って――――。









バ  シ  ュ  ウ











「?」

周防天音が着ていた衣服が、少女の手に触れた瞬間、跡形もなく消滅した。


「えっ、ちょっ、あれっ、私の、私の服がぁーっ!?」

異常に気づいた瞬間、天音は混乱した。
一体何があって、何が起こったらこうなるのかわからない。
そして少女がすごく申し訳無さそうな顔で、饒舌に語り始める。

「ごめんなさいお姉さん……我が名は吸血鬼任意の対象の衣服を半径10km以内のどこかの地点へ吹き飛ばす。」
「待って!? まず吸血鬼でツッコミたいんだけれど、それ以上に突っ込みどころ多すぎるから!?」

自らを『吸血鬼任意の対象の衣服を半径10km以内のどこかの地点へ吹き飛ばす』と名乗った少女に、天音の困惑と驚愕はダム決壊状態。しかも半ば真実である以上現実逃避すら出来ない始末である。

「私は任意の対象の衣服を半径10km居ないのどこかの地点へ吹き飛ばしてしまうの。」
「なんで真面目な感じで語ってるの!? 情報が、情報がビッグウェーブで襲いかかってきてる!」
「そのせいで、能力が制御できるまでパパとママから誰にも遊ぶなって言われて…」
「可哀想だけどこればっかりはご両親に同意しかねます!!」

キレ気味に突っ込んだ。キャラ崩壊に限りなく近い状況だった。
吸血鬼と人間が共存するポンチ魔都シンヨコハマ。そこにいる吸血鬼は何かと変な能力に目覚めやすい。
主に野球拳だとか、ビキニだとか、Y談しか喋れなくなるとか、強制パジャマパーティー、乳首から電気充電するやつとか。
彼女もまたシンヨコハマの住人。つまりポンチ能力の使い手である。

「お姉さん、着替えとかある? ほら、そのランドセルは持ってなかったから私の能力範囲外みたいだし」
「そうだった! ええっと何か服……服……。」

『吸血鬼任意の対象の衣服を半径10km以内のどこかの地点へ吹き飛ばす』(長ったらしいのでこれ以降、本名である福戸橋十子もとい十子表記にします)の言葉にハッとなり、急いでランドセルから服になりそうなものを探す天音。……そして結果。

「――――――――どうして。」

黒いマイクロビキニしかなかった。それしか選択肢はなかった。
仕方ないので着た。滅茶苦茶恥ずかしくて天音の顔が真っ赤になった。
凍える風が何故か異様に気持ちよく感じた。

「……だ、大丈夫だよお姉さん。私が服の場所を教えてあげるよ。私は吹き飛ばした衣服の場所を探知することができるんだ!」
「いや、あなたのせいだよね!?」

勿論、十子にも悪意があったわけではない。単純に能力が制御出来ないがゆえの事故であり、それで彼女を攻めるのは言いがかりに等しい。

「……ああもう、この格好のままなんて恥ずかしすぎるから! その服がある場所って?」
「こっから南南東に8kmの位置だよ。」
「……意外と遠いんだけど!」

なので覚悟を決めて場所を教えてもらったが、思ったより距離がある始末。
頑張れ天音! 多分あの時サバイバルがましだと思えるトンチキに巻き込まれるかもしれないけれど、頑張れ!!!



【周防天音@グリザイアシリーズ】
[状態]:混乱(大)、マイクロビキニ@吸血鬼すぐ死ぬ一丁
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[方針]
基本.何をしたいだなんて……今の私には
1.服! 兎に角服探す! こんな恥ずかしい格好で歩き回ったら確実に変態扱いされちゃう!
2.……死ねば、楽になれるのかな。でも、この子放っておけないな……どうしてこうなったの
[備考]
※参戦時期は果実、狂った生徒から自分をかばって天音に逃してもらった後からの参戦

【吸血鬼任意の対象の衣服を半径10km以内のどこかの地点へ吹き飛ばす(福戸橋十子)@吸血鬼すぐ死ぬ】
[状態]:健康、ちょっとした罪悪感
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[方針]
基本.早くパパとママのもとに帰りたい
1.その、ごめんなさいお姉さん
2.お姉さんの服を探す手伝い
[備考]
参戦時期は辻斬りナギリに出会う前
※吹き飛んだ周防天音の衣服の行方は後続の書き手にお任せします


【マイクロビキニ@吸血鬼すぐ死ぬ】
周防天音に支給。吸血鬼マイクロビキニに噛まれた人間が強制的に着せられるマイクロビキニ
別のこのロワにおいて洗脳能力とかそういうのは無いからただの衣類である

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