海馬乃亜の悪趣味な行いの後、バトルロワイアルが行われる場所に転送された、メガネをかけた少女が独り佇んでいた。
その名を、小仏珍子(こぼとけちんこ)。名前の読みは読み間違いでなく、正真正銘「ちんこ」である。
親友の一撃弾子と共に、新球川小中一貫校の闘球部復活を掲げて立ち上げた小学生。
その名を、小仏珍子(こぼとけちんこ)。名前の読みは読み間違いでなく、正真正銘「ちんこ」である。
親友の一撃弾子と共に、新球川小中一貫校の闘球部復活を掲げて立ち上げた小学生。
「ひらがなで名前呼ばないでください!!」
ふと、誰かにひらがなで呼ばれた気がして、叫んでみるが、返答は帰ってこない。
「……そうだ。今はなにか使えるものがないか探さないと……!」
珍子は切迫した様子で、四次元ランドセルを漁って支給品を取り出す。
気づいたら、こんなバカげた催しに参加させられていた。そして、その直後に惨劇を見せつけられたことで、これが夢でなく現実であることを思い知らされた。
人として当たり前であるが、珍子は死にたくない。ここで死ぬわけにはいかない。親友の弾子が掲げた闘球部復活の夢。ようやく部員も集まり、闘球部復活が現実になるかもしれないというのに、自分が死んでしまえば弾子の夢を壊してしまうことになる。なによりも、珍子もまた一人の闘球女として見てみたいのだ。父である珍念も所属していた闘球部が復活する時を。
そのため、自分が扱えそうなものがないか急いで調べていたのだ。
気づいたら、こんなバカげた催しに参加させられていた。そして、その直後に惨劇を見せつけられたことで、これが夢でなく現実であることを思い知らされた。
人として当たり前であるが、珍子は死にたくない。ここで死ぬわけにはいかない。親友の弾子が掲げた闘球部復活の夢。ようやく部員も集まり、闘球部復活が現実になるかもしれないというのに、自分が死んでしまえば弾子の夢を壊してしまうことになる。なによりも、珍子もまた一人の闘球女として見てみたいのだ。父である珍念も所属していた闘球部が復活する時を。
そのため、自分が扱えそうなものがないか急いで調べていたのだ。
「あった!これは……玉?」
珍子がランドセルから取り出したのは――玉。それも2つセットだ。真ん丸な玉で、珍子は両手で持ち上げてじっと見つめてみる。
その玉は――キラキラと金色に光り輝いていた。その艶からして間違いなく純金製。その手の店に持っていけば高値で売れるだろう。
しかし、金の玉が、2つ。それは俗に言われるアレを嫌でも想像させられてしまう。加えて、それを支給されたのは、珍子。
その玉は――キラキラと金色に光り輝いていた。その艶からして間違いなく純金製。その手の店に持っていけば高値で売れるだろう。
しかし、金の玉が、2つ。それは俗に言われるアレを嫌でも想像させられてしまう。加えて、それを支給されたのは、珍子。
「馬鹿にしてるんですか!?」
思わず、珍子は叫んでしまい、怒りのままに2つの金の玉を押し込んだ。
「もう……なにか別の物は――」
そう言って再びランドセルに手を突っ込むと、何か硬い金属のような物体が手に触れた。手探りで触ってみるが、とてつもなく巨大なようで全体像を掴めない。
「……?」
仕方なく、珍子はランドセルをひっくり返して、先ほど触れたものが出てくるよう念じてみた。
――ズシン!!
「わあああああっ!?」
珍子は驚嘆の声を上げる。
”それ”は、ランドセルから零れ出るようにして形を作り、そこに降臨した。
珍子が見上げるそれは、とてつもなく巨大なロボット――否、脚部にキャタピラがついているあたり戦車だろうか。
しかし、外見はというとお世辞にもかっこいいとは言えない。キャタピラ部分より上は円筒の胴体にドーム状の頭というテキトーにも程があるフォルムな上、アームは木の棒を取って付けたように補足、頭部には死んだように感情の籠っていない目と口が描かれていた。
まるで図画工作の宿題の出来の悪い作品をそのままロボットにしたかのようだった。
”それ”は、ランドセルから零れ出るようにして形を作り、そこに降臨した。
珍子が見上げるそれは、とてつもなく巨大なロボット――否、脚部にキャタピラがついているあたり戦車だろうか。
しかし、外見はというとお世辞にもかっこいいとは言えない。キャタピラ部分より上は円筒の胴体にドーム状の頭というテキトーにも程があるフォルムな上、アームは木の棒を取って付けたように補足、頭部には死んだように感情の籠っていない目と口が描かれていた。
まるで図画工作の宿題の出来の悪い作品をそのままロボットにしたかのようだった。
「『ジャスタンク』……?戦車ですか、これ……?」
共に出てきた説明書を読む限り、この巨大な戦車ロボットはジャスタンクと言うらしい。頭頂部からコックピットに入ることができるとのことだ。また、同梱の拡声器で操作するらしい。……なぜ拡声器がリモコン代わりになっているのか分からなかった。
「……」
再度珍子はジャスタンクを見上げる。一応武装もあるにはあるらしいが、そのあまりな外見のためにいまいち信用できない。珍子はその性能を試そうと半信半疑でジャスタンクによじ登り、拡声器のボタンを押してコックピットに入る。
「う、動いた!!」
コックピットに入った珍子が拡声器のボタンで操作すると、ジャスタンクはキャタピラを動かして前進した。
「これでジャスタウェイ投下……ジャスタウェイって何でしょう?」
説明書にはジャスタンクの武装も載っていたので、珍子は周囲に誰もいないことを確認した上でジャスタンクを動かす。すると、珍子の意思に応じてジャスタンクは口を広げて、ジャスタウェイという小型のジャスタンクの姿をした爆弾――元々はジャスタウェイの方がオリジナルなのだが――を前方に投下した。
「ば、爆発した!?」
前方に落ちたジャスタウェイは地面に不時着すると同時に爆発し、辺り一帯を吹き飛ばす。
どうやらこれが兵器であることには間違いはないらしい。金の玉はともかく、このジャスタンクは強い部類の支給品に入ることは確定だろう。
どうやらこれが兵器であることには間違いはないらしい。金の玉はともかく、このジャスタンクは強い部類の支給品に入ることは確定だろう。
(少なくとも護身はできそうです……となると、後は仲間ですね)
ちら、と珍子はコックピットの中を横目で見渡す。ジャスタンクの頭部に位置するコックピットには、数人が入るスペースがある。ここに珍子の仲間を匿うことができそうだ。
(こんなところ脱出して生きて帰りますから……待っててね、弾子ちゃん!)
珍子は当然、この殺し合いに乗るつもりはない。仮に殺し合いの最後の一人になって帰ることができたとして、父の、闘球部の名が汚れてしまう。ならば珍子が目指すのは、この悪魔的な催しからの脱出だ。
「――あれ?もう一つ武装があるんですか?」
ふと、ジャスタウェイ投下以外にもう一つ主武装があることに気づき、珍子は拡声器を操作してもう一つの武装を試すことにする。
すると、ジャスタンクはウィーンと音を立てながら、立派な砲塔を露出した……股間に当たる部分から。
その砲塔の付け根には、一対の玉が配置されており、それはまるで……まるで……。
すると、ジャスタンクはウィーンと音を立てながら、立派な砲塔を露出した……股間に当たる部分から。
その砲塔の付け根には、一対の玉が配置されており、それはまるで……まるで……。
「ち、ちんこおおおおおおおおおおおおおおっ!?!?!?」
珍子は外に漏れ出る大声で叫んだ。
おそらく、ジャスタンクの立派な主砲を見たものは誰しもがその完成度に感嘆の声を上げるだろう。
その主砲の名は――ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。
おそらく、ジャスタンクの立派な主砲を見たものは誰しもがその完成度に感嘆の声を上げるだろう。
その主砲の名は――ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。
【小仏珍子@炎の闘球女 ドッジ弾子】
[状態]:健康
[装備]:ジャスタンク@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、きんのたま×2@ポケットモンスターシリーズ
[思考・状況] 基本方針:この殺し合いから脱出し、生きて帰る
1:ジャスタンクを駆って、生きて帰るための仲間を探す
2:闘球部部員(一撃弾子、江袋もち子、スーザン・キャノン、音花羽仁衣)が参加している場合は、まずは彼女たちを探す
[備考]
[状態]:健康
[装備]:ジャスタンク@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、きんのたま×2@ポケットモンスターシリーズ
[思考・状況] 基本方針:この殺し合いから脱出し、生きて帰る
1:ジャスタンクを駆って、生きて帰るための仲間を探す
2:闘球部部員(一撃弾子、江袋もち子、スーザン・キャノン、音花羽仁衣)が参加している場合は、まずは彼女たちを探す
[備考]
- 参戦時期は、少なくとも音花羽仁衣加入(第6話)以降です。
- 支給品説明
【きんのたま@ポケットモンスターシリーズ】
作中で入手できる、キラキラと輝く純金製の玉。売ると高値で売られるが、その名前からナニかを想像させられる。シリーズ中では所謂きんのたまおじさんからもらえることで有名。この殺し合いでは2個セットで珍子に支給された。一応、投擲鈍器としても使えなくはない。
作中で入手できる、キラキラと輝く純金製の玉。売ると高値で売られるが、その名前からナニかを想像させられる。シリーズ中では所謂きんのたまおじさんからもらえることで有名。この殺し合いでは2個セットで珍子に支給された。一応、投擲鈍器としても使えなくはない。
【ジャスタンク@銀魂】
アニメ57話で登場した悪の組織『悪の組織』が製造した兵器。巨大なジャスタウェイにキャタピラを付けただけの外見。口に当たる部分からジャスタウェイを投下できる他、主武装として股間部にネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を内臓している。
アニメ57話で登場した悪の組織『悪の組織』が製造した兵器。巨大なジャスタウェイにキャタピラを付けただけの外見。口に当たる部分からジャスタウェイを投下できる他、主武装として股間部にネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を内臓している。