「ロプロス! ロデム! ポセイドン!」
子供たちが殺し合うの会場の、海が見えるどこかで学生服の少年が何やら叫んでいる。
錯乱しているわけでは無い。彼は呼んでいるのだ。彼のしもべを。
錯乱しているわけでは無い。彼は呼んでいるのだ。彼のしもべを。
彼の名前は山野浩一。
元々はごく普通の中学生として生まれ育ってきたが、実は五千年前に時の権力者にバベルの塔を作らせたバビルの力を受け継ぐものである。
元々はごく普通の中学生として生まれ育ってきたが、実は五千年前に時の権力者にバベルの塔を作らせたバビルの力を受け継ぐものである。
そもそもバビルとは五千年前に地球に不時着した宇宙人だ。
彼はなんとか故郷に帰る為に権力者に取り入り、仲間に気付いてもらえるよう巨大な塔を作ることにした。
しかし、当時の地球人には機械の知識がなく、その為に些細なミスから塔は爆発し、崩れてしまった。
バビルはここで帰還を諦め、一人の地球人と結婚し子を成した。
そんな彼にはある心配があった。
彼が持つ技術はオーバーテクノロジー。これを手に入れる者が地球を我が物とするに違いない。
そこで彼は子孫の中に自分と同じような力を持つ者が現れたなら、その者に全てを受け継いでもらい、自身の二世となってもらおうと考えた。
その受け継いだ者こそが山野浩一、またの名をバビル二世である。
彼はなんとか故郷に帰る為に権力者に取り入り、仲間に気付いてもらえるよう巨大な塔を作ることにした。
しかし、当時の地球人には機械の知識がなく、その為に些細なミスから塔は爆発し、崩れてしまった。
バビルはここで帰還を諦め、一人の地球人と結婚し子を成した。
そんな彼にはある心配があった。
彼が持つ技術はオーバーテクノロジー。これを手に入れる者が地球を我が物とするに違いない。
そこで彼は子孫の中に自分と同じような力を持つ者が現れたなら、その者に全てを受け継いでもらい、自身の二世となってもらおうと考えた。
その受け継いだ者こそが山野浩一、またの名をバビル二世である。
そして浩一がさっき叫んで呼んでいるのはバビルのしもべの名前だ。
いずれもバビルの力を受け継いだ者のみが従えることができるロボットであり、地球のどこであろうと呼んだらすぐに来るはずだ。
しかし、いくら呼んでもしもべは来ない。
まあ、こんな大それたことをしている時点でその程度の対策はしているのだろう。
そうでもなければ、あまりにも殺し合いが彼に有利すぎる。それほどまでにしもべは強いのだ。
いずれもバビルの力を受け継いだ者のみが従えることができるロボットであり、地球のどこであろうと呼んだらすぐに来るはずだ。
しかし、いくら呼んでもしもべは来ない。
まあ、こんな大それたことをしている時点でその程度の対策はしているのだろう。
そうでもなければ、あまりにも殺し合いが彼に有利すぎる。それほどまでにしもべは強いのだ。
ところで、事情を鑑みれば浩一の行動は妥当ではある。
しかし、そんなことを知っている者は少ない。知らない方が圧倒的に多いのだ。
すなわち――
しかし、そんなことを知っている者は少ない。知らない方が圧倒的に多いのだ。
すなわち――
「何やってんのさ!」
叫んでいる浩一の行動をとがめる者が現れる、ということである。
◆
「どうして……」
学ランを着た高校生、武藤遊戯は乃亜の行いに戸惑っていた。
彼からすれば乃亜は確かに出会ってしばらくは非道な行いに手を染めたものの、最終的には命を張って自分達を爆発する基地から逃がして死んだはずだからだ。
そんな少年が再び現れ、かつて以上に非道な振る舞いを見せている。
一体何があったのか、遊戯には理解できない。
だが必ず止めなければならない、と決意した。
彼からすれば乃亜は確かに出会ってしばらくは非道な行いに手を染めたものの、最終的には命を張って自分達を爆発する基地から逃がして死んだはずだからだ。
そんな少年が再び現れ、かつて以上に非道な振る舞いを見せている。
一体何があったのか、遊戯には理解できない。
だが必ず止めなければならない、と決意した。
しかしここで遊戯はあることに気付く。
彼が肌身離さずいつも持っているはずの千年パズルと、デュエルモンスターズのデッキがなくなっているのだ。
彼は即座にランドセルを検めるが、中には千年パズルもカードもなかった。
途方に暮れそうになるが、とりあえず彼は他の参加者と合流しようと出発した。
彼が肌身離さずいつも持っているはずの千年パズルと、デュエルモンスターズのデッキがなくなっているのだ。
彼は即座にランドセルを検めるが、中には千年パズルもカードもなかった。
途方に暮れそうになるが、とりあえず彼は他の参加者と合流しようと出発した。
するとすぐに何かを叫んでいる少年を見つけた。
こんな時に危ないと思い、即座に注意したがどうやら錯乱しているわけでは無かった。
こんな時に危ないと思い、即座に注意したがどうやら錯乱しているわけでは無かった。
一方、注意された側の浩一は、遊戯の行動と内心を超能力で読み即座に信頼し、場所を変えて情報交換をすることにした。
その結果分かったことは、彼にとって衝撃だった。
その結果分かったことは、彼にとって衝撃だった。
「あの乃亜と遊戯さんは一度戦っていて、なおかつここは現実じゃないバーチャル空間かもしれない……!?」
遊戯のもたらしたものは浩一にとってとても有益だ。
TCGという概念すら存在しない1970年代の人間である彼にはデュエルモンスターズがどういうものか今一つ理解しきれていないが、バーチャル空間についてはなんとか理解した。
伊達に異星人がもたらした超科学に関する知識を受け継いだわけでは無いのだ。
TCGという概念すら存在しない1970年代の人間である彼にはデュエルモンスターズがどういうものか今一つ理解しきれていないが、バーチャル空間についてはなんとか理解した。
伊達に異星人がもたらした超科学に関する知識を受け継いだわけでは無いのだ。
しかし、当の遊戯は自身の語った内容になぜか懐疑的だった。
「うん。乃亜の体は昔死んでいて、精神だけがバーチャル空間に移されてたんだ」
だがそのバーチャル空間は、ミサイルで基地が消滅したことで亡くなった筈である。
だからこそ遊戯はここがバーチャル空間なのか判別できなかった。
極端な話、あれが乃亜に化けた別人かもしれないし、千年アイテムか何かで現世に蘇った乃亜かもしれないのだから。
だからこそ遊戯はここがバーチャル空間なのか判別できなかった。
極端な話、あれが乃亜に化けた別人かもしれないし、千年アイテムか何かで現世に蘇った乃亜かもしれないのだから。
疑問も課題もお互い山ほどあるが、ともかく互いに信頼し合った二人は行動を共にすることにした。
殺し合いを止め、元の世界に帰る為に。
殺し合いを止め、元の世界に帰る為に。
なお、浩一にも自分のランドセルを検めてもらったが、千年パズルは影も形もなかった。
【山野浩一@バビル二世(原作漫画版)】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(確認済み。千年パズル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ はなし)
[思考・状況]基本方針:乃亜を倒し、殺し合いを止める
1:まずは首輪を解除する
2:ここはバーチャル空間……?
[備考]
※参戦時期は第一部終了後です。
※現状では三つのしもべは呼んでも来ません。
※超能力にも制限が掛かっています。詳しい内容は当選した場合、次の書き手氏にお任せします。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(確認済み。千年パズル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ はなし)
[思考・状況]基本方針:乃亜を倒し、殺し合いを止める
1:まずは首輪を解除する
2:ここはバーチャル空間……?
[備考]
※参戦時期は第一部終了後です。
※現状では三つのしもべは呼んでも来ません。
※超能力にも制限が掛かっています。詳しい内容は当選した場合、次の書き手氏にお任せします。
【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(確認済み。千年パズル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ カード@遊戯王シリーズ はなし)
[思考・状況]基本方針:乃亜を止める
1:浩一君と行動する
2:知人が参加していたら合流したい
3:千年パズルも探したい
[備考]
※参戦時期はバトルシティ編終了後です
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(確認済み。千年パズル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ カード@遊戯王シリーズ はなし)
[思考・状況]基本方針:乃亜を止める
1:浩一君と行動する
2:知人が参加していたら合流したい
3:千年パズルも探したい
[備考]
※参戦時期はバトルシティ編終了後です