コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

一緒に希望を探しに行こう

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――あれ?ここは?違う世界?

ふーん、殺し合い、かあ。

ここで、僕は――



◇◇◇◇



「条河摩耶、香風智乃……」
「私の親友の2人なんだぁ~、巻き込まれてなければ良いんだけど……」

 いきなり放りこまれた殺し合い。暁美ほむらと奈津恵は出会った。
 時は少し遡る。その出会いはほむらがメグの後頭部へ銃を突きつけるという物騒なもの。しかしメグの言動を見るに殺し合いに乗る様子、そもそも邪気が一切感じられなかった為ほむらは軽く謝罪し、メグの提案で2人で行動することにした。

 暁美ほむらの思惑、この殺し合いの舞台に鹿目まどかがいればまどかを守るのを最優先に、最悪優勝という選択肢まで取るかもしれないが今この状況では脱出及び海馬乃亜の打破以外の目的が無い。そしてその術も見当たらない。ならば奈津恵という哀れな被害者に付き合う義理もなくはない。彼女も今ここでは、同じく脱出を志す仲間となるのだから。

「(本当に……普通の子ね)」

 ほむらから見て、メグは自分達とはかけ離れた普通の人間。友人を想ったり、誰彼構わず親しく接する姿からは善意しか感じ取ることはできなかった。同時に、一度は銃を突きつけた自分にまでここまで親しく接する姿はその危機管理能力が心配にもなったが。しかしその善人たる姿はまどかとも重なり、ほむらの心も少し穏やかになっていった。

「あ、ほむらちゃん。あそこ、建物があるよっ」
「……そうね、何かないか確かめに行きましょ」

 一先ずは手がかり探し。可能性は低いが、この会場のあらゆる場に脱出の手がかりが隠されているかもしれない。一つ一つ、面倒だが確かめていく方法を今のほむらは優先した。
 メグが指差した小屋、木製の小さな小屋。ほむらはメグを自身の後ろに立たせ、扉を開ける――


「やあ、新鮮な肉が来たね!」


 一言、メグは驚き、ほむらは銃を構えた。
 その見た目は、青色で星形の不可解な生命体、宙に浮いている様はほむらは魔法なんて一言で済ませられるが、メグにとってはおとぎ話から飛び出してきた生き物にしか見えなかった。
 そしてその可愛らしい見た目に似合わない開口一番の発言。ほむらが過ごす日常にも可愛らしい見た目で悪事を働く許せない敵がいるものだ。見た目と中身は関係ない、ほむらは迷わず銃口を向けた。


「わっ、ほ、ほむらちゃんっ」
「あなたはそこから動かないで。……さっきの発言は、殺し合いに乗ったという捉え方で良いかしら」
「殺し合い?乗った?僕も最初に抵抗すればよかった?兄弟の様に散らされる?ううん、全ては神様が見守る通り、ここでは自分でも言ってた通りまさしくあの子が神になる!カイバノアが神さ!そして僕は、神に選ばれなかっただけ」
「……何?自殺志願者?」
「……?自分で自分を殺めるのは解放?」

 理解ができない。ほむらとメグ、2人の彼に対する第一印象は一致した。ふよふよと小屋の中を動き回っては何やら不穏な言葉を並べる。

「……それで、結局あなたは何をするつもり?」
「カイバノア、神からの救済を待つだけかな。ここには、いや、世界には希望なんてもののはない。ただ唯一の希望、それは死による解放さ!」

 確かな笑顔で、彼は言い放つ。

「そう、それなら……私が殺してあげようかしら」

 その言葉が、ほむらを刺激した。

「ほ、ほむらちゃん!」
「奈津恵、動かないで。……最後に貴方の知っている情報を全部吐きなさい」
「キャハハっ!情報?何もないさ、あるのは絶望だけ」
「……口を割らないって訳ね?」
「僕は何も持ち合わせてないよ。万屋じゃないんだから」
「……そう」

 何も変わらない笑顔、ほむらはこれ以上の価値はないと判断し、引き金を引こうとし――

「だめだよっ!!」

 メグが、割り込んだ。

「……動かないでって言ったはずだけれど」
「ほむらちゃんっ!この子、何も悪いことしてないでしょ!」
「……」
「……ねえほむらちゃん、私この子とお話ししてみたいな」
「……そうね、恵が話したいなら好きにすれば良いわ」

 止めるメグ、依然銃を手にしたままほむらはその様子を見る。

「止めたの?えー……」
「大丈夫だよ~、ほらこっち!」

 メグは手を大きく開き、抱き抱える体勢へ。素直にふよふよと胸元へと飛び込んできた彼をメグは抱きしめる。

「わぁっ、不思議な感覚!」
「キャハっ、くすぐったいなあ」

 木組みの街のうさぎ達と同じ様に優しく撫でていく。

「……この世界にはね、楽しいことがいっぱいなんだよ。それこそ、希望だらけ!」
「んー?」
「だから、一緒に希望を探しにいこう!……私が持ってる幸せをあなたにもお裾分けしてあげたいなっ」
「うーん……」
「この場所にも、希望があるかも!」
「えー?そんなのないよ」
「それがありえるかもだよっ!」

 楽観的。そう一蹴出来るメグの言動だが、ほむらはそれを気に入っている。愛と希望が勝つストーリー、それを信じ、何度も繰り返しているのだから。
 そして、それを否定する彼は気に入らない。



「(死が希望?ふざけるな)」

 自分は、たった一つの希望を追いかけている。何度も、何度も何度も何度も何度も繰り返し、まどかを救おうとしている。それを簡単に否定されてたまるか。
 とはいえ、頭に血が上りすぎた上に目の前の彼を忌まわしきインキュベーターと同じ扱いで撃とうとしてしまった事は少し反省した。

「私は奈津恵、メグで良いよ~。あの子はほむらちゃん。あなたの名前を教えて欲しいな」
「んー……まあいいや!僕の名前はルマリー!君たちにとりあえず着いて行くことにするよ」

 彼――ルマリーが付き纏うなんて煩わしい他ないが。

「ありがとうっ!ルマリー!……ほむらちゃんも、良いよね……?」
「…………私はそいつまで守るつもりはないわよ。あなたの好きにしなさい」
「えへっ、ありがとうほむらちゃんっ!じゃあ、行こうルマリー!」
「うん……?うん、行こうー!」

 希望を信じるメグを信じれば、何かが変わるかもしれない。ほむらはそう、感じた。


◇◇◇◇


ここで僕は、何かを見つけられる?

もしそうなら、メグには期待したいなあ。

あ、ほむらに撃たれても、もちろん良かったけどね。




【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康
[装備]:チーストカ@ブルーアーカイブ-Blue Archive-、ほむらのソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:脱出。
1:まどかが居れば最優先で守る。……奈津恵を見捨てる訳じゃないけれど。
2:ルマリーは気に入らない。
3:魔法少女の事はその時が来れば伝えるつもり。
[備考]
※ソウルジェムは支給品扱いではありません。
※参戦時期はアニメ第9話、佐倉杏子死亡後。

【奈津恵@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:みんなで帰るよ!
1:ほむらちゃんとルマリーと行動、脱出の手がかりを見つけるよ!
2:マヤちゃん達が心配。
3:ルマリーに希望を見せてあげたい
[備考]

【ルマリー@ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:カイバノアが授けてくれる死を待つ。
1:とりあえず2人と動こうかあ
2:メグは何かを見せてくれるのかな?
[備考]



【チーストカ@ブルーアーカイブ-Blue Archive-】
暁美ほむらに支給。
連河チェリノの扱うリボルバー拳銃。

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