エラーなんかしたやつは、ころしてやるから。
よく野球で口にする言葉。
「ころす」
その言葉の残虐さに気づかなかった。
でも、今なら分かる。
その言葉の恐ろしさに。
でも、今なら分かる。
その言葉の恐ろしさに。
これまでも命の危険があった冒険に参加していた。
白亜紀での恐竜ハンター。別の惑星での大企業に独裁者。精霊王に死の商人。極めつけは前科百犯の脱獄囚。
どの相手も小学生の自分には強大な相手だった。
しかし、最後は勝利した。
だけど、今回は違う。
躊躇なく兄弟を殺したあの乃亜ってガキ。
いつものおれだったら、ぼっこぼこに殴ってやると思っていただろう。
だが、あのガキの冷たい視線。
兄弟を馬鹿にするあの言動。
それらがもし、妹……ジャイ子に向けられると思ったら。
おれの反抗の灯が消えちまった。
自分よりも年下であろう少年に恐怖を抱いちまっている。
このジャイアン様が!
もし、今の自分を見たら、のび太に笑われちまう。
それだけは駄目だ!
白亜紀での恐竜ハンター。別の惑星での大企業に独裁者。精霊王に死の商人。極めつけは前科百犯の脱獄囚。
どの相手も小学生の自分には強大な相手だった。
しかし、最後は勝利した。
だけど、今回は違う。
躊躇なく兄弟を殺したあの乃亜ってガキ。
いつものおれだったら、ぼっこぼこに殴ってやると思っていただろう。
だが、あのガキの冷たい視線。
兄弟を馬鹿にするあの言動。
それらがもし、妹……ジャイ子に向けられると思ったら。
おれの反抗の灯が消えちまった。
自分よりも年下であろう少年に恐怖を抱いちまっている。
このジャイアン様が!
もし、今の自分を見たら、のび太に笑われちまう。
それだけは駄目だ!
「当たり前だろ!お前のものはおれのもの。おれのものはおれのものなんだからよ!」
入学式前、トラックに持っていかれた、のび太のランドセルを取り戻した時につい照れていった、あの言葉。
おれの口癖にもなった。
おれの心の友。
あいつにちょっかいを出したり、頼られたりするのがおれだ。
このままでは、おれとのび太の関係が終わっちまう。
おれの口癖にもなった。
おれの心の友。
あいつにちょっかいを出したり、頼られたりするのがおれだ。
このままでは、おれとのび太の関係が終わっちまう。
「お~れ~はジャイアーン!が~き大将!」
必死に自作の歌を歌う。
おれの十八番の歌。
歌わなきゃ、自分を保つ自信がない。
ジャイアンでいられない!
おれの十八番の歌。
歌わなきゃ、自分を保つ自信がない。
ジャイアンでいられない!
何度も繰り返して歌っていると、遠方から人の影が見えた。
どうやら女子みたいだ。
おれは、女子の格好に驚いた。
そのピンクのフリフリした服装に。
母ちゃんが絶対に着そうもない服。
というか想像できない。
しずかちゃんでも、あそこまでフリフリとした服は着ないだろう。
そうこう考えているうちにフリフリ女子がおれの眼前まで近づいていた。
何だ?おれに何か用か?
そうか!頼れるおれに助けを求めに来たんだな!
服装こそ奇抜だが、しずかちゃんにも負けず劣らないその可愛らしい顔におれは思わず顔を弛ませる。
どうやら女子みたいだ。
おれは、女子の格好に驚いた。
そのピンクのフリフリした服装に。
母ちゃんが絶対に着そうもない服。
というか想像できない。
しずかちゃんでも、あそこまでフリフリとした服は着ないだろう。
そうこう考えているうちにフリフリ女子がおれの眼前まで近づいていた。
何だ?おれに何か用か?
そうか!頼れるおれに助けを求めに来たんだな!
服装こそ奇抜だが、しずかちゃんにも負けず劣らないその可愛らしい顔におれは思わず顔を弛ませる。
「何考えているの!」
が、おれの下心は直ぐに吹き飛ばされる。
おれはその言葉と同時に勢いよくビンタされた。
母ちゃんならいざ知らず、自分と同じぐらいの女の子にだ。
まじかよ。これは夢か?
おれはその言葉と同時に勢いよくビンタされた。
母ちゃんならいざ知らず、自分と同じぐらいの女の子にだ。
まじかよ。これは夢か?
「いっ……てぇ~~!?な、なにしやがるんだ!!!」
「それはこっちの台詞よ!あなた状況を理解しているの!?」
「お……おう!乃亜ってガキが俺達に殺し合いをしろって……」
「お……おう!乃亜ってガキが俺達に殺し合いをしろって……」
な!?何だ何だ!?クラスの女子なら今のおれの声にビビって声も出せないのに。
目の前のフリフリ女子は、おれに負けないぐらいの声量で言い返してきやがった。
こいつ。本当に女子か!?
フリフリ女子はため息をつくと、腕組みする。
目の前のフリフリ女子は、おれに負けないぐらいの声量で言い返してきやがった。
こいつ。本当に女子か!?
フリフリ女子はため息をつくと、腕組みする。
「なら、あなたのその行動がいかに危険かわからないの!?たまたま近くにいたのがあたしだからよいものの、もし殺し合いに乗っている子だったら今頃あなたは殺されているかもしれないのよ!?」
「わ……わるかったよ……だからそんな大声でどなるなって」
「さきほどのあなたの歌に比べたら、こんなの大声の内に入らないわ!」
「わ……わるかったよ……だからそんな大声でどなるなって」
「さきほどのあなたの歌に比べたら、こんなの大声の内に入らないわ!」
た……確かに軽率だったかもしれないけど、そこまで怒らなくたっていいじゃねぇか
それにしても、こうまで女子に言い負かされるなんて。
とほほ。男として情けない気持ちだぜ……
それにしても、こうまで女子に言い負かされるなんて。
とほほ。男として情けない気持ちだぜ……
「あなた。名前は?」
「おれか?俺は剛田武」
「おれか?俺は剛田武」
そういえば、自己紹介をすましていなかったな。
動揺を悟られるわけにはいかない。
おれは極めて冷静を装う。
動揺を悟られるわけにはいかない。
おれは極めて冷静を装う。
「そ。わたしは秋野真月よ」
おれの名前に心底感心なさそうな反応。
しずかちゃんなら絶対にしない対応だ。
それと、このフリフリ女子の名前が分かった。
が、なんて、呼べばいいんだ……?
この気の強さ。しずかちゃんみたいにちゃんづけは似合わないよな。
おれが、呼び名をどうすべきか悩んでいるのも知らず、目の前の女子は話し続ける。
しずかちゃんなら絶対にしない対応だ。
それと、このフリフリ女子の名前が分かった。
が、なんて、呼べばいいんだ……?
この気の強さ。しずかちゃんみたいにちゃんづけは似合わないよな。
おれが、呼び名をどうすべきか悩んでいるのも知らず、目の前の女子は話し続ける。
「とりあえず、この場を離れるわよ。このままじゃ危険だから」
「ど、どうしてお前の命令を聞かなくちゃならないんだよ!」
「ど、どうしてお前の命令を聞かなくちゃならないんだよ!」
つい、反射的に反抗してしてしまった。
女子に主導権を握られるのはごめんだからだ。
女子に主導権を握られるのはごめんだからだ。
「あなた、何年生?」
「5年生だ!お前は!」
「そう。あたしは6年生。あなたよりも1学年上よ」
「う……」
「5年生だ!お前は!」
「そう。あたしは6年生。あなたよりも1学年上よ」
「う……」
小学生の世界で上級生は正に神のごとき存在。
クラスではガキ大将として君臨する自分の威光も通用しない。
クラスではガキ大将として君臨する自分の威光も通用しない。
「あたしに文句はないわね?それと……お前?」
「真月……さん」
「それでいいわ。それじゃあ、出発するわよ。勝利は、わが迅速果敢な行動にあり。BYナポレオン 」
「真月……さん」
「それでいいわ。それじゃあ、出発するわよ。勝利は、わが迅速果敢な行動にあり。BYナポレオン 」
こうしておれは、フリフリ女子こと秋野真月と行動を共にすることとなった。
ていうか、誰だよナポレオンって……
それにしても、しずかちゃんやジャイ子のような女子のありがたみに気づくことになるとはおもわなかったぜ……
ていうか、誰だよナポレオンって……
それにしても、しずかちゃんやジャイ子のような女子のありがたみに気づくことになるとはおもわなかったぜ……
ジャイ子……兄ちゃん、がんばるからな。
【秋野真月@若おかみは小学生!(映画版)】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:生きて帰る。
1:剛田武と行動を共にする
2:落ち着いた場所へ移動して今後の対策を練る
3:関さんもいるのかしら……
[備考]
映画終了後からの参戦です。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:生きて帰る。
1:剛田武と行動を共にする
2:落ち着いた場所へ移動して今後の対策を練る
3:関さんもいるのかしら……
[備考]
映画終了後からの参戦です。
【剛田武@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:生きて帰る。
1:フリフリ女子(秋野真月)と行動を共にする
2:ジャイ子……兄ちゃん。がんばるからな
[備考]
いくつかの劇場版の出来事を体験しています。
乃亜に対して恐怖心を抱いています。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:生きて帰る。
1:フリフリ女子(秋野真月)と行動を共にする
2:ジャイ子……兄ちゃん。がんばるからな
[備考]
いくつかの劇場版の出来事を体験しています。
乃亜に対して恐怖心を抱いています。