「私、この首輪を何とかできるかも!」
桃髪の少女、ララ・サタリン・デビルークの唐突な宣言を聞く者が二人いた。
一人は白髪赤目の少女、カーマ。
もう一人はララとカーマの中間のような髪色をした長髪の少女、諸山まひろ。
一人は白髪赤目の少女、カーマ。
もう一人はララとカーマの中間のような髪色をした長髪の少女、諸山まひろ。
三人はゲーム開始して数分と経たずににバッタリと出くわした。
一瞬緊張が走ったものの、ララが朗らかに名乗り、ゲームに乗らないことを宣言したためスムーズに話し合いに移った。
尻尾の生えた宇宙人であり、とある事情から肉体が小学生相当に縮んでいるララ。
サーヴァントという超常存在で、カルデアという一言で説明することが難しい組織に属するカーマ。
この中で一見一番普通の一般人に近いものの、本来は成人男性であるはずの諸山まひろ。
一瞬緊張が走ったものの、ララが朗らかに名乗り、ゲームに乗らないことを宣言したためスムーズに話し合いに移った。
尻尾の生えた宇宙人であり、とある事情から肉体が小学生相当に縮んでいるララ。
サーヴァントという超常存在で、カルデアという一言で説明することが難しい組織に属するカーマ。
この中で一見一番普通の一般人に近いものの、本来は成人男性であるはずの諸山まひろ。
何も包み隠さず自己紹介をしたララに対して、カーマとまひろは説明の難しい部分や絶対に秘密にしたいことを隠しながら自己紹介を済ませた。
ララが自信満々に首輪の解除を申し出たのはその直後のことである。
ララが自信満々に首輪の解除を申し出たのはその直後のことである。
「えっ!?ほ、本当に!?」
その発言を真に受けて喜色さえ浮かべたまひろに対し、カーマはひたすら懐疑的な視線を送っていた。
ララから何となくカルデアにいる真祖(アーパー)のような雰囲気を感じながらも最低限言うべきことは言っておくことにした。
ララから何となくカルデアにいる真祖(アーパー)のような雰囲気を感じながらも最低限言うべきことは言っておくことにした。
「そんな簡単にいくわけないでしょう。首輪にどんな技術が使われてるかもわからないのに。
一参加者が簡単に解除できるような仕掛けならそもそもこんな大掛かりなゲーム自体成り立ちませんよ?」
一参加者が簡単に解除できるような仕掛けならそもそもこんな大掛かりなゲーム自体成り立ちませんよ?」
「あっ……。そ、そっかぁ……」
「いや、でも殺し合いをしないで脱出するならどこかで絶対首輪を外す必要はあるんだし、やってみなきゃわからないって!
何かサンプルになるようなものでもあれば、手掛かりぐらい掴めるかもしれないし!」
何かサンプルになるようなものでもあれば、手掛かりぐらい掴めるかもしれないし!」
指摘を受けて消沈しかけたララに助け舟を出したのはまひろだった。
自分たちの生殺与奪を握っている首輪を外せる可能性が僅かでもあるならそれに縋りたいという一心だった。
自分たちの生殺与奪を握っている首輪を外せる可能性が僅かでもあるならそれに縋りたいという一心だった。
(サンプルって、つまり他の誰かの死体から首輪を剥ぎ取って実験するってことなんですけどね)
カーマとしても首輪を外すことそのものに反対しているわけではないので、懸念は心の裡に閉まっておくことにした。
首輪解除という話題から流れるようにお互いの支給品を見せ合おう、という話に移行した。
というのもララが首輪の解析を行うために必要な工具類が支給品の中に含まれている可能性があったからだ。
首輪解除という話題から流れるようにお互いの支給品を見せ合おう、という話に移行した。
というのもララが首輪の解析を行うために必要な工具類が支給品の中に含まれている可能性があったからだ。
―――事件はそんな時に起きた。
「私の支給品はこれ!行き先を選べないけどワープできるらしいからいざとなったらこれ使って皆で逃げよう!」
まひろの左腕には小さなブレスレットのようなものが装着されていた。
どうやらカーマ、ララと遭遇する直前に支給品の確認を済ませていたらしい。
まひろのブレスレット、正式名称ぴょんぴょんワープくんを見た瞬間、ララが血相を変えた。
どうやらカーマ、ララと遭遇する直前に支給品の確認を済ませていたらしい。
まひろのブレスレット、正式名称ぴょんぴょんワープくんを見た瞬間、ララが血相を変えた。
「あーーーっ!!待ってまひろ!!それ危ないから貸して!」
「わっ!?」
勢いよくまひろの左腕目掛け突っ込んでいくララ。
いきなり飛び掛かられたことに動揺したまひろと衝突し、揉みあいになってしまう。
いきなり飛び掛かられたことに動揺したまひろと衝突し、揉みあいになってしまう。
「わわっ、ちょ、待って!待てって!」
「そのぴょんぴょんワープくんは初期型だから、起動しちゃうとダメなの!」
「ああもう何してるんです!?とにかくララさんは一旦まひろさんから離れて―――」
見かねたカーマが仲裁に入り、三人の身体が重なり合った瞬間、ぴょんぴょんワープくんが起動し周囲が白い煙に包まれていく。
視界が遮られていく中、三人は素肌の全てが大気に晒されていく感覚を覚えた。
視界が遮られていく中、三人は素肌の全てが大気に晒されていく感覚を覚えた。
視界が戻った時、周囲の景色は全く違ったものになっていた。だがより重大な変化が起きていた。
近くに置いていたランドセルも、身に着けていた衣服も一切が消え失せており、三人は一糸纏わぬ全裸になっていたのだった。
近くに置いていたランドセルも、身に着けていた衣服も一切が消え失せており、三人は一糸纏わぬ全裸になっていたのだった。
「「なっ、な……」」
「あっちゃあ~、止められなかった……。
あれ?でも首輪だけは外れないんだね」
あれ?でも首輪だけは外れないんだね」
唯一この現象に慣れていたララだけがのんびりした様子でいる中、カーマとまひろは自らの裸身を見てたちまちのうちに頬を紅潮させた。
生まれた時代も世界も価値観も全く異なる二人だが、今この瞬間だけは全く同じことを考え、叫びだしていた。
生まれた時代も世界も価値観も全く異なる二人だが、今この瞬間だけは全く同じことを考え、叫びだしていた。
「「なんじゃこりゃあーーー!?」」
【ララ・サタリン・デビルーク@To LOVEる -とらぶる- ダークネス】
[状態]:健康、全裸
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]殺し合いなんてしないよ!
1:荷物と服を探さなきゃね。
2:この首輪ってすごい技術が使われてるんだね~。
[備考]
肉体が小学生相当に縮んでいる時期からの参戦です。
[状態]:健康、全裸
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]殺し合いなんてしないよ!
1:荷物と服を探さなきゃね。
2:この首輪ってすごい技術が使われてるんだね~。
[備考]
肉体が小学生相当に縮んでいる時期からの参戦です。
【諸山まひろ@お兄ちゃんはおしまい!】
[状態]:健康、全裸
[装備]:ぴょんぴょんワープくん(電池切れ)
[道具]:
[思考・状況]人殺しにはなりたくない、脱出したい。
1:これって俺のせいなのか……?
2:服と荷物どこ行った!?
[備考]
少なくとも中学校に編入された後からの参戦です。
[状態]:健康、全裸
[装備]:ぴょんぴょんワープくん(電池切れ)
[道具]:
[思考・状況]人殺しにはなりたくない、脱出したい。
1:これって俺のせいなのか……?
2:服と荷物どこ行った!?
[備考]
少なくとも中学校に編入された後からの参戦です。
【カーマ@Fate/Grand Order】
[状態]:健康、全裸
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]ゲームから脱出、またはカルデアからの救援を待つ。
1:何でこうなるんです!?
[備考]
カルデア所属ですが、現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
クラス霊基はアサシンです。
単独顕現のスキルによりマスター不在状態でも宝具である『愛もてかれるは恋無きなり』を使用できますが、魔力を大幅に消耗します。
制限により霊基再臨による肉体年齢の変更ができなくなっています。
[状態]:健康、全裸
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]ゲームから脱出、またはカルデアからの救援を待つ。
1:何でこうなるんです!?
[備考]
カルデア所属ですが、現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
クラス霊基はアサシンです。
単独顕現のスキルによりマスター不在状態でも宝具である『愛もてかれるは恋無きなり』を使用できますが、魔力を大幅に消耗します。
制限により霊基再臨による肉体年齢の変更ができなくなっています。
[共通備考]
ララ、まひろ、カーマの支給品一式と衣服がどこかに放置されています。
ララ、まひろ、カーマの支給品一式と衣服がどこかに放置されています。
【ぴょんぴょんワープくん@To LOVEる -とらぶる-】
ララが開発した発明品の一つ。
短距離の生体ワープを可能とするが行き先を指定できず、衣服がワープできないという欠陥がある。
後に様々な改良型が作られていったが、今回支給されたのは初期型である。
ララが開発した発明品の一つ。
短距離の生体ワープを可能とするが行き先を指定できず、衣服がワープできないという欠陥がある。
後に様々な改良型が作られていったが、今回支給されたのは初期型である。