Background『VRGtR』31
下記の背景はホラーの冒険におけるキャラクターに適切な起源を探求するものである。あらゆる背景のキャラクターの選択的な特徴と人格的特徴は、強大な力が誰かの生活にどのように影響するのかを示唆するものである。加えて、取り憑かれた者と捜査官の背景は、彼らを取り巻く謎を解き明かすことで形作られた、あるいは決定されたキャラクターのための選択肢を提供するものである。最後に、数多く集められたホラーの珍品奇品は、キャラクターたちに彼ら独自の個人的な恐怖を持たせるための選択肢を提供する。
下記の背景はホラーの冒険におけるキャラクターに適切な起源を探求するものである。あらゆる背景のキャラクターの選択的な特徴と人格的特徴は、強大な力が誰かの生活にどのように影響するのかを示唆するものである。加えて、取り憑かれた者と捜査官の背景は、彼らを取り巻く謎を解き明かすことで形作られた、あるいは決定されたキャラクターのための選択肢を提供するものである。最後に、数多く集められたホラーの珍品奇品は、キャラクターたちに彼ら独自の個人的な恐怖を持たせるための選択肢を提供する。
共通の背景の特徴
このセクションではあらゆる背景の者が使うことができる選択的特徴を示す。君は背景の標準的な特徴をここに提示されている選択肢の任意の1つと置き換えることができる。
遺産相続人
祖先や師父の偉業は彼らを伝説の存在にした。今度は君の番だ。君は有名な遺産の明白な相続人である。君は前任者から君が相続人であることを示すトークンを継承している。これは印象付き指輪、証となる衣類、特筆すべき武器などだ。
加えて、君の伝説を明らかにすると、君の前任者に対するその地の住民感情を即座に知ることになる。もしその地の住民が君の前任者のことを何一つ聞いていないなら、何も変わらない。もし彼らが何がしか知っているなら、君が繋がりのある人物だという噂は速やかに広まり、多くの住民が君のことを英雄ないしは脅威と見なすようになる。英雄は歓迎され、その地の指導者の謁見を受けることも容易になる。脅威は危険を招く前に立ち去ることを勧められる。
加えて、君の伝説を明らかにすると、君の前任者に対するその地の住民感情を即座に知ることになる。もしその地の住民が君の前任者のことを何一つ聞いていないなら、何も変わらない。もし彼らが何がしか知っているなら、君が繋がりのある人物だという噂は速やかに広まり、多くの住民が君のことを英雄ないしは脅威と見なすようになる。英雄は歓迎され、その地の指導者の謁見を受けることも容易になる。脅威は危険を招く前に立ち去ることを勧められる。
霧の放浪者
“霧”が君に囁きかけ、それらの謎めいた渦の中へと導く。君は自分が触れている物体が“霧”の護符(詳細は第3章参照)であるかどうかを即座に知る。君がその護符の起源である領域に行ったことがあるなら、君はその護符がどこから来たものであるかを認識する。
霊魂の媒介者
運命的な経験の後、君は自らが霊魂と調和しており、それらの洞察力や目的のための導管として役に立つこができると信じている。霊魂や死後の世界に関する情報を思い出したり、調査したりするために君が行なうあらゆる〈魔法学〉判定や〈宗教〉判定に有利を得る。加えて、君はこの世ならぬ力と交信するための特別あつらえの装置を持って冒険のキャリアを開始する。たとえば降霊板、タロッカ・デッキ、自動筆記用プランシェット、ダウジング・ロッド、茶葉用のカップ、あるいは君が独自にデザインした装置などだ。この種類の占術道具を使って行なうあらゆる能力値判定には君の習熟ボーナスを加算する。
心的外傷を負った生存者
君は生き延びた。それが何であったにせよ、君はそれをやり遂げ、君は他の人が同じことをするのを手助けすることができる。人々は君が直面したトラウマ的な状況——特定の種類の暴力、病気、その他の何か——の専門家だと見ている。君は非魔法的な回復技術、一般的なリソース、そして誤った情報に気づいている。君は思いやりのある医師、聖職者、地域の指導者と話をする術を知っており、最大で1ヶ月までの間、1人の人物(君以外の誰か)を質素な生活レベルで保護するよう説得することができる。
旅人
君はどこか他の場所、他の人には理解の端緒を得ることすらできないような場所からやって来た。もしかすると、君の故郷は“霧の国”の特異な一角であるかもしれないし、完全に別の世界であるのかもしれない。いずれにせよ、君と他の旅人たちは共有する経験を持つ。君が相手に危険を感じさせない限り、同情的な交易キャラバン、巡歴の一家、難民グループの間に隠れたり、休憩をしたり、回復したりする場所を見つけることができる。そうしたグループは、君を法律や君を探し求めている者から隠してはくれるが、彼らが君のために命を危険にさらすことはない。加えて、君は自ら見たり触れたりした物品が君の故郷に由来するものかどうかをほぼ完璧な精度で見分けることができる。
ホラーの人格的特徴
ホラーに焦点を当てたキャンペーンのキャラクターは、明確な行動動機と人格的特徴を持つかもしれない。下記の表を使って、君の背景が示唆する人格的特徴を補強したり、君が独自に設定したりする際の参考にすること。
表:ホラーのキャラクターの人格的特徴 | |
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d12 | 人格的特徴 |
1 | 私はある遭遇が、超自然的なクリーチャーや出来事との特別な親和性を私に与えたのだと信じている。 |
2 | ある特徴的な衣類や特有の武器は、私が何者であるかを示す紋章として機能する。 |
3 | 私は自らが絶望の底から抜け出ていることを決して認めない。 |
4 | 私はあらゆる秘密の答えを知らなければならない。扉があればすべて開かずにはおけない。 |
5 | 人々には私のことは過小評価させておき、本当の私の能力は近くにいる人々にだけ明らかにする。 |
6 | 私は自らの旅と勝利の記念品を集めることに強い欲求を抱いている。 |
7 | 世界のすべてが私に反対していようとも関係はない。私は常に自分が正しいと思うことを行なう。 |
8 | 私は不健全な興味と気まぐれな美学を持つ。 |
9 | 私は、ストレスに対処するための個人的な儀式、マントラ、あるいは気晴らしの方法がある。 |
10 | 命よりも大切なものなどない。私は誰であれ危険の中に残していくことは決してしない。 |
11 | 私はすぐに極端な解決策に飛びつく。うまくいかないかもしれない選択肢にリスクをかける必要などあろうか? |
12 | 私はすぐにびくびくするが、決して臆病者ではない。 |
表:ホラーのキャラクターの尊ぶもの | |
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d12 | 尊ぶもの |
1 | アドレナリン。私は極めて奇妙な経験をしたため、今では極端な状況でしか生を実感できない。 |
2 | 平衡。私は自らの責任だと感じている人物の行為に対処することに努めている。 |
3 | 束縛。私は誰かを不当に扱ったため、彼らの呪いを避けるべく彼らの意志に従って働かざるを得なくなっている。 |
4 | 脱出。私は自分が知る世界の外にも何かがあると信じており、それを発見しなければならない。 |
5 | 遺産。私の事を記憶してもらうために何か偉大な事をなさねばならないのに私の時間は尽きつつある。 |
6 | 誤誘導。皆が私の欠陥や悪行に気づかないよう、精力的に働く。 |
7 | 強迫観念。これまで長くこのようにして生きてきたので、別の方法など想像だにできない。 |
8 | 責務。自らの民、信仰、家族、教師に対して、私は名高い遺産を継承していく義務を負っている。 |
9 | 約束。私の人生はもはや私だけのものではない。この世を去った誰かの夢を実現しなければならない。 |
10 | 啓示。死、世界、あるいは“霧”の謎の向こうに横たわる物が何か、私は知らなければならない。 |
11 | 聖域。私はこの世界で働く力を知っており、それらの影響を離れた安全地帯を作る努力をしている。 |
12 | 真実。私はたとえそれが誰にとっても得にならないとしても、何よりも真実というものが大切だと考えている。 |
表:ホラーのキャラクターの関わり深いもの | |
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d12 | 関わり深いもの |
1 | 私はどれほど必死になってでも誰かの所、あるいはどこかの場所へ戻らなければならないが、“霧”の中で道を見失った。 |
2 | 私がなすすべての事柄は強力な主への奉仕である。何者からであれ秘密を守らねばならない。 |
3 | 失踪した師匠には大きな恩義がある。彼らを探しつつも、彼らの仕事を続けたいと思っている。 |
4 | 私は大いなる暗闇を見てきた。そしてそれに対する光になることを約束した。すべての光の中の光だ。 |
5 | 私が愛する誰かがモンスター、殺人者、あるいは他の何らかの脅威になった。彼らに救いがもたらされるかは私次第だ。 |
6 | 世界はひどい嘘で塗り固められている。真実が明らかにされるかどうかは私次第だ。 |
7 | 私は誰かを深く恋い慕っており、彼らを思い起こさせるような人々の事はすぐに受け入れてしまう。 |
8 | 私の内側には大いなる悪が棲みついている。その内なる悪と、世界の他の悪と、可能な限り戦っていく。 |
9 | 私は自分に近しい誰かのために、苦役や呪いの治療法を必死に探している。 |
10 | 霊魂は私に引き寄せられてくる。彼らが平和を見出す手助けをするためにできる限りのことをする。 |
11 | 私は狡猾な精神で謎を解き明かし、不当な扱いを受けた人々のために正義を見出す。 |
12 | 私は気にかけている人を失ったが、それでも私は罪悪感から幻、繰り返される夢、あるいは霊魂として彼らの姿を見続けている。 |
>LEFT: | 表:ホラーのキャラクターの弱味 |
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d12 | 弱味 |
1 | 破滅は私の後に続いてやってくるものだと信じており、私に近づいた者は悲劇的結末に直面するだろう。 |
2 | 何かが私の後ろにいることを確信しており、それは鏡の中、夢の中、そして他の誰も入り込めないような場所に出現する。 |
3 | 私は特別に迷信的で、不運、邪悪な霊魂、または“霧”を避けるように生活を送っている。 |
4 | 私は言いようのない悪を行なった事があり、それが誰かにばれないようにするためなら何でもする。 |
5 | 何でもすぐに真に受ける傾向があり、どんな物語もどんな伝説ですらすぐに信じてしまう。 |
6 | 私は懐疑的で、儀式、宗教、迷信、あるいは霊魂の力を信じていない。 |
7 | 私は自らの未来が記述されており、私が行なう事は何でも予言された結末に繋がることを知っている。 |
8 | それが明らかに善意からされた事であっても、私はすべての人とすべての物を疑ってかかり、最善のものを見出さねば満足しない。 |
9 | 私はある種の場所——森、都市、あるいは墓地など——で邪悪を見て来ており、そこに行くことには抵抗を感じる。 |
10 | 私は非常に用心深く、骨の折れる計画を立て、無数の不測の事態について検討を重ねる。 |
11 | 私には大いなる悪を討ち滅ぼしているという噂があるが、それは真っ赤な嘘であり、邪悪な勢力はそのことを知っている。 |
12 | 私は目的が常に手段を正当化し、目的を達成するためであればすぐに犠牲を払う決断をしてしまう。 |