ハンス・ベッカー(宇宙暦?年 -)は自由惑星同盟の軍人で元銀河帝国軍人。男性。

外見

気楽な兄ちゃんといった風貌。(21話)身長は一八〇センチを超えており(105話)、エリヤより頭一つ高い。

略歴

 宇宙暦794年6月頃、ハイネセンポリス第二国防病院に入院しており、同じく入院患者のグレドウィン・スコットダーシャ・ブレツェリエリヤ・フィリップスと友人となる。二年前まで帝国軍の情報将校だったらしい。この時の階級は宇宙軍少佐。(21話)同年の第六次イゼルローン遠征軍では第七艦隊D分艦隊情報参謀を務めた。(24話)
 宇宙暦796年12月頃、第三六機動部隊情報部長に就任する。作戦情報の収集・分析にあたり、目や耳の役割を果たした。(36話)
 宇宙歴797年、ヤン・ウェンリー少将を司令官とする非公式任務部隊「イゼルローン攻略部隊」がイゼルローン要塞を陥落させると、その勝利を「情報戦の勝利」と評した。(51話)
 「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中の宇宙暦798年、これまでの功績が認められ、宇宙軍中佐に昇進。元帝国人としてその実情をフィリップス少将達に話した。(60話)
 宇宙暦801年、フィリップス提督が中将に昇進した上で首都防衛軍司令官に就任すると、再び情報部長を務めた。この時の階級は宇宙軍大佐、良識派体制でも良い待遇を受けていたらしい。(78話)一〇月クーデター民主政治再建会議のクーデター)鎮圧後、宇宙軍准将に昇進した。(86話)
 宇宙暦802年2月頃、第一辺境総軍情報部長に就任。この時までに宇宙軍少将に昇進している。(95話)弱体化した国防情報本部の情報があてにならないので、総軍情報部を指揮し独自の情報収集を行った。(101話)同年の第九次イゼルローン要塞攻防戦でも情報部長としてエリヤを支えた。イゼルローン要塞に残留する民間人四九九名の強制避難を求める文書に関して話し合った際は、「アウグスト二世」ことアンリ・プセント退役少将への強い不快感を示した。(109話)その後、同攻防戦でジークフリード・キルヒアイス元帥が政治的事情に制約されているのを見て複雑な心境になった。(111話)
 宇宙歴803年10月19日、ローエングラム大元帥のクーデター(救国軍事会議のクーデター)発生。キルヒアイス元帥失脚の一報を聞き、その生存について悲観的な発言をする(117話)
 宇宙歴804年4月頃、暴漢に襲撃され、重傷を負う。犯人は反移民組織「本物の同盟人」団員であったが、事件が公になることを嫌った国防員会により隠蔽された。(122話)

人柄

 帝国からの亡命者なので、民主主義に対する思い入れが薄い。世論がどう動いても迎合すればいいとしか思っていない。(47話)帝国のエリートだったことから、ハイネセン主義を冷ややかに見ている。(104話)実利志向の人であり、イゼルローン要塞管理局が古びた建物を使っていることに清貧気取りが過ぎて見苦しいと評した。(104話)

座乗艦

  • 第三六機動部隊旗艦「アシャンティ」(少佐:第三六機動部隊情報部長として乗艦)
  帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」(第56話 - 64話)
  • フラインスハイム星域軍*1 前方展開部隊旗艦「ヴァイマール」(中佐:フラインスハイム星域軍前方展開部隊情報部長として乗艦)
  帝国領撤退戦 - 第二次ヴァルハラ会戦(第64話 - 69話)
  • 第一辺境総軍旗艦「ゲティスバーグ」(少将:第一辺境総軍情報部長として乗艦)
  通常勤務(第96話 - )
最終更新:2023年07月30日 23:36

*1 ホーランド機動集団の正式名称