オスヴァルド・フォン・ミュンツァー(宇宙暦610年以前 - 宇宙歴668年以降)は銀河帝国の軍人。原作
登場人物である。男性
略歴
宇宙歴640年、
ダゴン星域会戦における大敗の全責任を押し付けられた
ゴッドリーブ・フォン・インゴルシュタット宇宙軍中将の軍事裁判における弁護人となる。ミュンツァーとインゴルシュタットは「顔も見たくない」と公言するほどの不仲であり、ミュンツァーがインゴルシュタットに不利な弁護を行うことを期待しての人事であった。が、その期待を裏切ってミュンツァーは猛然とインゴルシュタットの弁護を開始。法廷を熱烈な論理闘争の場とすべく、判事と検察官の前に立ちはだかった。最終弁論は非公開の軍事裁判において行われたにもかかわらず外部へ流出し、これによってミュンツァーは「弾劾者」と呼ばれることとなる。しかし、誰にとっても至極当然なことにインゴルシュタットは死刑となる。その後、辺境の警備管区司令官に左遷され、現地での予備役編入を命じられる。
宇宙歴646年、名君と名高い晴眼帝
マクシミリアン=ヨーゼフ二世によって辺境から呼び戻され、司法尚書に任じられる。陰謀と犯罪を一掃し、フリードリヒ三世時代から不健全極まりない状態にあった帝国を一挙に健全化することになる。また、マクシミリアン=ヨーゼフ二世に対し「自由惑星同盟は
距離の暴虐によって守られている」と同盟への遠征をおこなわないように進言する。
宇宙歴669年には既に皇帝が
コルネリアス一世に変わっていたが、変わらずに司法尚書を務めていた。しかし、
コルネリアス一世の大遠征に反対し辞職する。「元帥量産帝」の異名でも知られたコルネリアス一世は上級大将であったミュンツァーに元帥号を授与したが、彼はそれも辞退して宮廷を去った。
最終更新:2021年05月01日 11:40