金属音が響く。
モーニングスターとトライデントが弾き合う音だ。
モーニングスターとトライデントが弾き合う音だ。
灰色髪の少女は、この場に降り早々NPC達と出会ってしまった。
そのNPCの名はカッシーン。ある一つの世界、とある組織によって生み出された機械兵である彼等は今、冥界の魔王に仕えるだけの傀儡と化している。
そのNPCの名はカッシーン。ある一つの世界、とある組織によって生み出された機械兵である彼等は今、冥界の魔王に仕えるだけの傀儡と化している。
一般の人間、それも幼い少女が単独で彼らに立ち向かっても当然勝ち目はない。
しかし少女は、ただの人間ではない。彼女は魔法少女だ。
一般の人間をはるかに上回る能力は、カッシーンに対応することが可能なライダー達にも通づる。
だが、それでも状況は不利であった。
しかし少女は、ただの人間ではない。彼女は魔法少女だ。
一般の人間をはるかに上回る能力は、カッシーンに対応することが可能なライダー達にも通づる。
だが、それでも状況は不利であった。
彼女の持つ魔法少女としての固有能力は『精神攻撃』。能力自体は非常に強力であり、心を揺さぶることで生かすも殺すも自在となる。
だが心持たぬ機械兵相手にはどうだ。当然、通じない。
そのためただ彼女の専用武器であるモーニングスターを振り回す戦法しか取れないのだ。
だが心持たぬ機械兵相手にはどうだ。当然、通じない。
そのためただ彼女の専用武器であるモーニングスターを振り回す戦法しか取れないのだ。
「……っ!」
それこそ、カッシーン達も単体であれば簡単に対処できたであろう。
だが、集団でかかってこられればやはり数の暴力という言葉がある様、どうしてもメインは防御となってしまう。
逃げようにも、囲まれている以上タイミングが掴みづらく戦わざるを得ない。
このままでは最悪大怪我でもしかねないと彼女は判断する。なるべく目的を逃走に集中し――
だが、集団でかかってこられればやはり数の暴力という言葉がある様、どうしてもメインは防御となってしまう。
逃げようにも、囲まれている以上タイミングが掴みづらく戦わざるを得ない。
このままでは最悪大怪我でもしかねないと彼女は判断する。なるべく目的を逃走に集中し――
「助太刀するぞ」
――突然、紅い槍が通り過ぎた。
言葉通り、助太刀に少女が現れる。
襟元の宝石から、その少女も魔法少女であると判断する。
襟元の宝石から、その少女も魔法少女であると判断する。
彼女は手慣れた様に槍を振りまわし、それを多棍棒へと変えたりもしながら、カッシーン達を一人一人討っていく。
少女もそれに続き、モーニングスターを振るう。助太刀が入ったおかげか、頭部を確実に狙える余裕もできた。
少女もそれに続き、モーニングスターを振るう。助太刀が入ったおかげか、頭部を確実に狙える余裕もできた。
――2、3分後。彼女等の周りからカッシーンは完全に消滅した。
「いきなり災難だったねぇ」
助太刀――赤髪の魔法少女は、変身を解く。
「……ありがとう」
「礼なんかいらねえよ、ただムカついてたから発散に使ってやったまでさ」
感謝の言葉を述べるとぶっきらぼうにそう返される。
彼女はデイパックから何かを取り出し、少女の方へ振り向いた。
彼女はデイパックから何かを取り出し、少女の方へ振り向いた。
「あたしは、佐倉杏子。決闘なんざ乗るつもりは無い」
手元には、一つのスティック菓子。
「食うかい?」
差し出されたそれを受け取る。
杏子はそれをもう一本取り出し、封を開け出す。少女もそれに続いた。
杏子はそれをもう一本取り出し、封を開け出す。少女もそれに続いた。
「ま、名前教えてくれよ。話しようぜ」
一口齧りながら彼女は問う。答えない理由もない。彼女は口を開いた。
「……あすみ、神名あすみ」
これが魔法少女達、神名あすみと佐倉杏子のファーストコンタクトだった。
◆◆◆◆
杏子からの質問は少なかった。
『ハ・デスや磯野について知っていることはあるか』。
『ゆまという少女を見なかったか』。
どちらもあすみは何も知らない。
NOと事実を答えると、杏子は『ならいい』と言い、次の話へと進めた。
『ハ・デスや磯野について知っていることはあるか』。
『ゆまという少女を見なかったか』。
どちらもあすみは何も知らない。
NOと事実を答えると、杏子は『ならいい』と言い、次の話へと進めた。
「あんた、魔法少女はなったばかりだろ」
「まぁ、そんなに時間は経ってないです」
「だろうな、あんな奴らに押され気味じゃあまだまだ甘ちゃんだ」
杏子はそう突きつける。だが、続いて
「だが、別にあんたは弱いわけじゃねえ。だからここで一つ提案だ。あたしと即席でタッグを組まないか?あたしからしても誰か味方にいた方が心強いからな。あんたにも損は無いはずだぞ」
提案。あすみからしても、カッシーン達を容易く薙ぎ倒した杏子を味方につけるのは心強い。
即ち断る理由はない。
即ち断る理由はない。
「……佐倉さんが良いなら、組みます」
「おう、タッグ成立だ。まぁうんまい棒もあげたしな」
そうけらけらと笑うと、彼女は立ち上がる。
「何かこの先方針はあるかい?無いならあたしの用事にちょっぴり付き合って欲しいんだが」
「……別にないです。付き合いますよ」
「なら、ちょっと頼むぜ、人探しさ。あんたよりもちっちゃなガキの子守をさっきまでしてたからね」
人探し。佐倉杏子は、ガキ――千歳ゆまを探すことを最優先とした。
◆◆◆◆
佐倉杏子が神名あすみと組んだ理由。
それは彼女が口頭で話したモノだけではない。
それは彼女が口頭で話したモノだけではない。
杏子が注目したのは――あすみの『眼』だ。
職業柄、人間の悪意というものは多く見てきている。
愚かな人間はたいてい眼が常人のソレとは違う。
そこには自分も含まれる。使い魔を放置し、人間を襲わせてまでただただ生き続けた愚かな自分の眼。
愚かな人間はたいてい眼が常人のソレとは違う。
そこには自分も含まれる。使い魔を放置し、人間を襲わせてまでただただ生き続けた愚かな自分の眼。
あすみの眼は、それらと同じ眼をしていた。
示すのは、必要であれば悪意を振りまける様な性格。
示すのは、必要であれば悪意を振りまける様な性格。
だがこれもあくまで杏子の直感であり主観。実際あすみはまだ何も悪意ある行動を犯してはいない。
最初交戦していた者もNPCである為、強制的に戦う羽目になったのであろう。
最初交戦していた者もNPCである為、強制的に戦う羽目になったのであろう。
だからあくまでも『監視』目的である。
あすみが決闘に乗る様な真似をすれば、すぐに討てる様に。
そして何もかも未知数なこの場所、単純な戦力増強としても味方をつけるのは頼もしい。
あすみが決闘に乗る様な真似をすれば、すぐに討てる様に。
そして何もかも未知数なこの場所、単純な戦力増強としても味方をつけるのは頼もしい。
――それに彼女がそこまでして決闘に反対する理由。
ハ・デス達に従うのが気に食わないのもある。だがそれ以上に。
幼女――千歳ゆまとの出会いが彼女を変えたのだ。
ハ・デス達に従うのが気に食わないのもある。だがそれ以上に。
幼女――千歳ゆまとの出会いが彼女を変えたのだ。
この場所でなら、少しくらい正義の味方みたく人助けでもしたっていいじゃないかと考えるくらいには。
◆◆◆◆
神名あすみの心は、悪意で満ちていた。
それは、復讐心から来るもの。
それは、復讐心から来るもの。
世界は汚れきっていると、彼女は十二歳という幼さで知ってしまった。
だから、そんな世界は自分が潰す。
当然、この決闘――殺し合いにも乗る。
だから、そんな世界は自分が潰す。
当然、この決闘――殺し合いにも乗る。
だが、最初の時点で実力の差というものは見えてしまった。
自らより上の存在は、幾らでもいる。
自分は劣っている存在であることをを嫌でも認識させられる。
自らより上の存在は、幾らでもいる。
自分は劣っている存在であることをを嫌でも認識させられる。
ならば劣っている存在なりに出来ることはある。
それは殺し合いに反旗を示すものの中に紛れ、やがて崩壊させること。
今、こうして力あるものを味方につけた。この調子で行けば大きな問題はないと考える。
それは殺し合いに反旗を示すものの中に紛れ、やがて崩壊させること。
今、こうして力あるものを味方につけた。この調子で行けば大きな問題はないと考える。
自身の魔法は精神を操る。使い道は多い。
洗脳し、自らの操り人形にすることも可能。
記憶の奥に眠るトラウマを刺激し、絶望に突き落とすことだってできる。
魔法少女相手には魔力の差によって通じづらいが、いくらでも使い用はある。
洗脳し、自らの操り人形にすることも可能。
記憶の奥に眠るトラウマを刺激し、絶望に突き落とすことだってできる。
魔法少女相手には魔力の差によって通じづらいが、いくらでも使い用はある。
過去の自分とは違う、今の自分は力を持っているのだ。
劣っているならば、劣っているなりにこの場を勝ち残る。
彼女はそう決めた。
劣っているならば、劣っているなりにこの場を勝ち残る。
彼女はそう決めた。
◆◆◆◆
名前――神名あすみ(かんな-)。
年齢――十二歳。
髪型――銀色のボブ。
キュゥべえへの願い――自分の知る周囲の人間の不幸。
魔法少女の衣装――ゴスロリ。
使用する魔法――精神攻撃。
使用する武器――モーニングスター。
魔女名――Entbehriliche・Braut。その性質は鬱屈。
決め台詞――サヨナラ勝ち。
性格――実に陰湿。
年齢――十二歳。
髪型――銀色のボブ。
キュゥべえへの願い――自分の知る周囲の人間の不幸。
魔法少女の衣装――ゴスロリ。
使用する魔法――精神攻撃。
使用する武器――モーニングスター。
魔女名――Entbehriliche・Braut。その性質は鬱屈。
決め台詞――サヨナラ勝ち。
性格――実に陰湿。
幼い頃に親が離婚してしまい母子家庭にて苦しい生活を送った彼女。そんな生活も母と共に乗り越えてきたが、やがて過労によって母は急死してしまう。
その後母方の親戚に引き取られたものの親戚は彼女を邪魔者としか思っておらず、結果彼女は想像を絶する虐待を受ける日々を過ごすこととなってしまう。
心身共に傷ついた彼女はなんとか実の父親に助けを求めるも、彼は既に新たな家庭を築き上げ幸せな日々を送っていた。
そんな実父を見た彼女は絶望し、自身の苦しみも知らず幸福に過ごし続ける実父、そして自らを虐める周囲の人間全てを恨む。
そんな彼女の元にまるで狙っていたかの様にキュゥべえが現れ契約を持ちかける。
結果キュゥべえが運んできたたった一つの奇跡を、彼女は『自分の知る周囲の人間の不幸』という願いに使ってしまった。
結果キュゥべえが運んできたたった一つの奇跡を、彼女は『自分の知る周囲の人間の不幸』という願いに使ってしまった。
――――彼女には、それ以外なにもない。
本来彼女は『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどには登場しない、架空の存在。
とあるインターネットの奥底、様々な人間の様々な感情が生み出した架空の魔法少女。
神名あすみは過去、映画魔法少女まどか☆マギカに登場する新たな魔法少女の偽リークを創り出し、作品のファンを『釣る』為だけに作られた存在だ。
本来彼女は『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどには登場しない、架空の存在。
とあるインターネットの奥底、様々な人間の様々な感情が生み出した架空の魔法少女。
神名あすみは過去、映画魔法少女まどか☆マギカに登場する新たな魔法少女の偽リークを創り出し、作品のファンを『釣る』為だけに作られた存在だ。
よって彼女に感情や願いはあれど、物語などない。
この決闘を生き抜いたとて、いつか自らの存在に気付きその確立にでも願いを使わない限り、帰る世界などない。
この決闘を生き抜いたとて、いつか自らの存在に気付きその確立にでも願いを使わない限り、帰る世界などない。
特異の中の特異なる魔法少女。
陰湿な性格と設定された彼女が決闘の舞台に降り立ってしまった以上、ただ悪意を振り撒く存在となるであろう。
陰湿な性格と設定された彼女が決闘の舞台に降り立ってしまった以上、ただ悪意を振り撒く存在となるであろう。
それを彼女がこれから襲う人間達の悲劇と見るか、彼女を襲う悲劇と見るかは、自由だ。
【神名あすみ@2ちゃんねる】
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:勝ち残る
1:杏子を上手く使う
[備考]
※魔法少女システムなどは原作準拠で、ソウルジェムが濁り切れば魔女化もしますし破損すれば絶命します。
※魔法少女としての実力は素人に毛が生えたレベルです。
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:勝ち残る
1:杏子を上手く使う
[備考]
※魔法少女システムなどは原作準拠で、ソウルジェムが濁り切れば魔女化もしますし破損すれば絶命します。
※魔法少女としての実力は素人に毛が生えたレベルです。
【佐倉杏子@魔法少女おりこ☆マギカ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、うんまい棒×7@魔法少女まどか☆マギカ、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。ハ・デス達はぶっ潰す。
1:神名あすみの監視
2:ゆまが居る可能性が高いから探したい
[備考]
※参戦時期は織莉子達の襲撃(第5話)前。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、うんまい棒×7@魔法少女まどか☆マギカ、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らない。ハ・デス達はぶっ潰す。
1:神名あすみの監視
2:ゆまが居る可能性が高いから探したい
[備考]
※参戦時期は織莉子達の襲撃(第5話)前。
【うんまい棒@魔法少女まどか☆マギカ】
佐倉杏子に支給。十本セット。
現実世界でも有名な一本十円で買えるスナック菓子。
既に二本杏子は食べており、一本はあすみへと差し出した為残り七本。
佐倉杏子に支給。十本セット。
現実世界でも有名な一本十円で買えるスナック菓子。
既に二本杏子は食べており、一本はあすみへと差し出した為残り七本。
『NPC紹介』
【カッシーン@仮面ライダージオウ Over_Quartzer】
クォーツァーという組織が生み出した量産型戦闘メカ。
三又槍を扱う槍術を得意とする。
Over_Quartzer出典であり、出典内で使えていた描写がない為破壊光線を撃ち出す機能等は無くなっている。
【カッシーン@仮面ライダージオウ Over_Quartzer】
クォーツァーという組織が生み出した量産型戦闘メカ。
三又槍を扱う槍術を得意とする。
Over_Quartzer出典であり、出典内で使えていた描写がない為破壊光線を撃ち出す機能等は無くなっている。