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  • 決闘バトルロイヤル @ ウィキ
  • リローデッド ─禁じられた遊び─

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

リローデッド ─禁じられた遊び─

最終更新:2025年06月30日 19:04

zombi2baisoku

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決闘と称した殺し合いで、会場に解き放たれたのは参加者だけではない。
ソリッドビジョンとも異なるシステムで実体化した、デュエルモンスターズのクリーチャー。
あらゆるライダー世界の記憶を元に再現された、仮面ライダーの敵である怪人。
主にプレイヤーの妨害へ動く、自我無きNPC達の種類は千差万別。
人型もいれば獣や虫に近い個体や、果ては機械タイプのものまで様々。
当然の如く飛行能力を有するモンスターもおり、空中から参加者を付け狙うようプログラムを受けている。

内の一体であるハーピィ・レディが首を断たれ、呆気なく役目を終えた。
10体近く配置されたものの、5分と掛らず全滅。
生物としての体液は一滴も流れず、最初から存在しなかったように死体は消失。
遮る者のいなくなったルートを進むは、蛍光イエローのボディをした異形の参加者。
歪められた歴史を己が身に宿し、悪の帝王を追跡中の飛電或人だった。

「何処に行った……?」

万丈の制止を振り切り飛び立ち、正確に数えていないがそれなりの時間は経ったように思える。
だというのに一向にDIOの姿は見えず、現れるのと言えばNPCのみ。
アナザーゼロワンの飛行能力を駆使しても、追い付く気配が見られない。
難しく考えるまでもなく、DIOが逃げたのとは別の方向へ来てしまった可能性が非常に高い。
或人を含め先の場にいた全員、目晦ましの妨害に遭い具体的にどこへ向かったか分かっていないのだ。
追い掛けるつもりがその実、無意味に空を飛び回っていただけ。
何とも間の抜けた事態も起こり得ないとは言い切れず、実際にそうなってしまっている。

いや、本当にそれが真実か?
DIOを追い掛けビルドドライバーを取り戻すのは口実に過ぎず、実は一人になる事が目的だったんじゃあないのか。
煩わしく善意を説く者達から離れ、復讐相手の捜索に時間を掛けられる。
悪意へ吹っ切り、復讐を為す力を手に入れる。
その為に万丈達が共にいるのは都合が悪く、だからそれらしい理由を付けて離れて――

「……っ」

問い掛ける自分自身の声は、耳を塞いでも遮断出来ない。
そんなことはない、あってはならないと言い返すように速度を上げる。
全身を撫でる風は変化中の肉体越しにも冷たく、動揺で火照った頭を幾分冷やす。
善意か利己的な復讐心か、どちらが己の本心かも分からないまま飛ぶ。

『ご機嫌ようプレイヤー諸君』

やがて収穫の得られない空の旅は、神の声が響き渡り中断を余儀なくされた。
突然映し出された姿に驚くものの、6時間前と同じ光景故困惑は長続きしない。
流石に定時放送は無視出来ず耳を傾ける。

「そんなに大勢が……」

非常に喧しく腹立たしい内容だったが、怒り以上に衝撃が大きい。
1日にも満たない時間で、40人もの参加者が命を落とした。
迷いを抱えたままあっちこっちへ動き回ってる間に、これだけの人数が殺されたのだ。
驚きと、次いで後悔にも似た苦々しさが湧き上がる。
ゼロワンに変身出来ずとも、戦う為の力はあった。
助けられる力があったのに、一体自分はこの6時間で何をやっていたのか。

同時にこうも考えた。
滅はまだ生きており、自分の手で破壊する機会は失われていない。
復讐を果たすのが不可能になっていない事実へ、安堵を抱いてしまった。
我が事ながら身勝手で嫌悪が襲い、しかし滅の生存に「良かった」と内心呟いたのも否定出来ない。

自分以外の者の手で滅が破壊されるという、到底納得のいかない事態は防がれた。
かといってストレートに暗い喜びを口にするには、善意を捨て切れていない。
泥がへばり付くように重い心で、一旦地上へ降り立つ。
良くも悪くも、放送は一度頭を整理する機会を与えた。
脱落者の発表に意識が向かいがちだが、禁止エリアも軽くは見れない。
機能するまで猶予があるとはいえ、確認もせず動き回った結果手遅れは御免だ。

「……ってか今俺がいるとこじゃん!?」

地図アプリを起動したところ、現在位置はF-3と判明。
つい今しがた指定を受けた三つの内の一つ。
脇目も振らず飛んで来たが、まさかピンポイントで禁止エリアに入り込んだのは予想外。
機能するまでの2時間をのんびり過ごす気はない。
支給品の放置されているらしいエリアでもなく、好んで訪れる者はまずいないだろう。
早急に離れようと羽を広げ、

「え……」

視界の端へ映るソレに気付いた。

地面へ横たわり、ピクリとも動かない。
路上に放置された自転車だとか、風で飛ばされて来たゴミだとか。
そういった日常で目にするものとは違う、明らかな異物。
心臓が掴まれるような、嫌な予感を覚え近付く。
早朝の寒風に吹かれ、艶を失った金の長髪が寂し気に靡いている。
元々白かったろう肌は今や、血の気を完全に失って青白く変貌。
光が宿らない瞳が最後に何を見たのか、或人は知らない。

「この子は……」

殺し合いが始まり間もない頃に会った、名も知らぬ少女。
ロクな自己紹介もせずに別れ、それから何が起きたのか。
目の前のソレが答えだとばかりに、骸と化し再会を果たした。

ここでようやく気付いたが、F-3は自分と少女が別れた場所からそこまで離れていない。
つまり彼女は檀黎斗による最初の放送が行われた後、早い段階で殺された可能性が高い。

「じゃあ俺が、この子と一緒にいたら……」

殺されずに済んだんじゃないのか。
口に出したのは所詮たらればだ、もし本当に少女に同行しても死を防げたかは実際の所不明。
第一あの時は、滅への復讐以外に思考を割く余裕なんてなかった。
仮に少女の方から同行を申し出たとしても、首を縦には振らなかったろう。
だが己の行動が彼女の死に影響を及ぼしたかもしれないのを、むざむざと見せつけられては。
一切の動揺を抱かず、過ぎた事だと割り切るのは困難を極める。

と、瞳が一点を捉える。
細い首に填められた、年頃の少女のアクセサリーにしては倒錯的なリング。
参加者共通で檀黎斗が送った、命を支配下に置かれている証。
支給品こそ周囲に見当たらないが、首輪は手付かずのまま。
いずれ主催者と直接対決に臨む為にも、解除の為のサンプルを手に入れる。
そういった目的以外にもう一つ、首輪の持つ価値を放送前に知った。

「首輪があれば、滅がどこにるかも……」

自分の声ながらいやに遠くに感じ、意識せぬまま手が伸びる。
掴んだ首は細く、僅かに力を籠めれば魚の小骨よりも呆気なくへし折れそうだった。
体温を失ったが故の冷たさが、異形の指越しにも伝わり、

「――っ!」

ようやっと自分が何をしてるのか理解し、慌てて腕を引っ込める。
首輪の必要性を承知の上だとて、躊躇なく死体を破壊しようとするなんて。
自分自身が俄かに信じられず後退るも、首を放した際の衝撃が原因だろう。
ガクンと少女の頭部が動き、光の宿らぬ瞳と視線が合った。
死体は何も語らない、少女を少女たらしめる魂はこの世の何処にも存在しない。
なのに或人には、まるで自分を責めているようにしか見えなかった。

「…………ごめん」

そよ風にすら掻き消され兼ねない、か細い声の謝罪と共に背を向ける。
ただの一度も振り返らず、逃げるように飛び去って行く。
そうして残ったのは数時間前と同じ、語る術を奪われた魂無き器。
少女を殺したのが憎きヒューマギアだと、知る由もなかった。


◆◆◆


デュエルモンスターズの利点、と言っても一言に纏めるのは難しい。
ルールを理解し相応のデュエルタクティクスこそ要求されるが、使いこなした際に得られるメリットは大きい。
主催者直々にデッキ以外の支給品を没収したのも、納得のいく応用性。
戦う力を持たない者であろうと、戦闘をモンスターに肩代わりさせられる。
魔法カードを使えば傷の治療が行え、装備カードで武器の実体化も可能。
中には海馬瀬人や天城カイトのように、移動手段としてモンスターを召喚する手もある。

「ンンン!足柄の鬼子は熊を乗りこなしたとの逸話がありますが、よもや拙僧にもその機会が巡って来るとは!いやはや、この世は何が起きるかとんと分かりませぬなぁ」
「乗り心地は微妙だけどねー。こーんなボロい見た目だし、しょーがないかもだけどー」
「ではでは、不満を忘れる程に拙僧との二人旅に身を委ねなされ!子女一人喜ばせずして、男子(おのこ)は名乗れますまい」
「乗り心地以上に最悪なのは、あなたが同乗者ってことなんだけどにゃー」

軽口、というには些か毒の強い返答だった。
ピカピカのランドセルが似合う少女と、日本人離れした長身の男。
灯花とリンボが跨るのは巨体を誇る狼、と言うには余りに異様な見た目の存在。
青い体のそこかしこに縫い目が走り、四肢から飛び出す生物にあるまじき綿。
大半が目を剥くだろう、胴と前足を繋ぐハサミ。
当然ながら自然界にこのような狼がいた記録は、歴史上のどこにもない。

それもその筈。
この狼はデストーイ・シザー・ウルフと言い、灯花が支給品のデッキを使って召喚したモンスターの一体。
継ぎ接ぎだらけの不安定な外見と裏腹に、発揮される走力はそこらの自動車顔負けの速さだ。
徒歩でチマチマ参加者を探すよりも、よっぽど効率が良い。
加えて、今の灯花には少しでも早く辿り着きたい場所があった。

「おや、あれは……」

逸る心を嘲笑うかの如く、移動へストップを掛けるモノが出現。
リンボの声に反応するまでもない、突如天空へ巨大なモニターが浮かび上がったのだから。
映し出された尊大な口調の男へ、定時放送だと即座に察した。
急いでる最中とはいえ、聞き逃すのはそれこそ馬鹿のやること。
不満気に頬を膨らませつつもシーザー・ウルフを止め、聞く体勢を取る。
喧しさで言ったらリンボと良い勝負の自称神を冷めた目で見ながら、必要な情報を頭に入れていく。

「へぇー…みふゆと傭兵さん、死んじゃったんだ」

モニターが消え数秒の沈黙を挟んだ後、ポツリと呟く。
死者への嘆きも憤りも宿らせず、ほんの少し意外そうに。

壊滅した今となっては過去の話なれど、マギウスの翼の構成員は非常に多い。
中でも能力に秀でた魔法少女は白羽として、黒羽達を纏め上げる地位を与えられた。
みふゆもまた白羽の一人。
マギウスを抜かせば、教育係の神楽燦と並ぶ屈指の実力者だ。
魔力減退が起きようと踏んだ場数は随一、やちよ同様にベテランの魔法少女。

そんなみふゆでさえ、たった6時間を生き延びられなかった。
ドッペルの暴走を命懸けで阻止した、生前の死とは違う。
実力勝負でみふゆを上回る者が、殺し合いには参加している。
多少の驚きこそ抱くも、当然かとすぐに納得へ早変わり。
協力者の陰陽師や、映像越しに見た異形の剣士達。
そういった存在を思えば、何も不可思議ではない。

生きてる内に会えれば色々問い詰めたかったけど、死んでしまったならまあ良いかであっさり切り替える。
フェリシアに関しても同様だ、脱落を知っても深く考える事は無し。
或人と別れた後で殺されたのかもしれないが、特別興味も抱かない。
それよりも、いろはとねむの無事を知れた方が大きい。
自身が姉と呼んで慕うあの人は、自分を余り大事にする少女じゃなく。
親友だって万が一下手を踏まないとも限らない。
最悪の事態にはならず安堵の想いが込み上げる、とはいえ同行者の手前面には出さない。

(あーでも、ベテランさんもまだ生きてるんだっけ)

死んでた方が都合の良い、面倒な魔法少女の生存という嬉しくないおまけ付きだが。
実力の高さ故に納得はあり、一方でフェリシア共々脱落になってないのへ不満を感じざるを得ない。
ドッペルに関しての実験に使う対象が失われてない、と考えれば悪い話でもないが。
僅かに眉を顰めれば、目敏く気付いた同行者がここぞとばかりに顔を覗き込んで来た。

「おやぁ?如何いたしましたかな?今の放送で何か気に食わぬ点でも?」
「自称神様の無駄が多い放送を見たら、誰だってウザいって思うでしょ」
「いえいえ、拙僧はむしろ感心しました。遊戯盤の主…かの者の言葉を借りれば『げえむますたあ』ですか。ああも焚き付け煽る演出を呼吸の如く容易く行えるのも、一種の才能かと」

参加者を嘲笑い死者を冒涜し、たった数分で尋常ならざるヘイトを自らに集める。
大半のプレイヤーからすれば怒りを引き出される内容も、リンボには却って歓迎すべきもの。
殺戮遊戯を謳う以上、こうでなくてはと笑みを浮かべた。

「はいはい、趣味が合う相手が見付かって良かったねー」

リンボが“こういう男”だと既に知っている為、灯花は雑に返し話を打ち切る。
今の放送に自身の方針を揺るがす程の情報は無かった。
未回収の支給品や特殊なNPC等、有益な内容も一旦片隅に留めておく。
シザー・ウルフに指示を出し移動を再開、定時放送の前から目的地と定めた場所へ急ぐ。

結論から言うと、妨害を受ける等のアクシデントに見舞われることなく到着はした。
が、灯花の望んだ光景はそこに無い。

「ほぅ、これはまた派手に楽しまれたようで」
「……」

声色に楽しさを籠めるリンボとは反対に、険しい表情で一帯を視界に収める。
畳を無理やり剥がしたような有様の地面。
白亜の宮殿へ入る為の場所は破壊の限りを尽くされ、そこかしこに瓦礫が散乱。
負傷や病の治療目的で訪れた者も、これでは揃ってUターン確定だろう。
聖都大学附属病院は今や、暴動が起きたかの惨状でプレイヤー達を待ち構えていた。

目の前の施設付近で戦闘があったのは、灯花も知っている。
ただこれ程ではなかった筈だ。
自分達が到着するまでの間に何が起きたのか。
答えを教える者は見当たらず、目に映るのは破壊の痕跡ともう一つ。
地に二本足を着け息絶えた、学ラン姿の少年。
見覚えの無い顔であり、どういった経緯で死んだかも不明。
魂の抜け落ちた死体にも関わらず、威風堂々の四文字がピッタリ当て嵌まる。
最後まで戦い抜いた戦士だと、称賛を投げかける気質とは来訪者のどちらも程遠い。
物言わぬ少年を見つめるのも束の間、リンボへ振り返り口を開く。

「タイムテレビ、だっけ。それ貸して」
「宜しいのですか?過去の鑑賞を楽しめるのは残りあと四回。使い所に熟考を重ねた上での決定と、そう捉えても?」
「同じこと言わせないで欲しいんだけど」

回数制限の決められた支給品なだけに、念の為確認を取った。
などと合理的な理由は一割あるかどうかも怪しく、単に灯花を揶揄っただけ。
向こうもそれが分かっているので、有無を言わさぬ口調をぶつける。
幼さとは不釣り合いの威圧感が籠められており、黒羽達がいれば震え上がったに違いない。
生憎リンボには子猫が精一杯の怒気を放ってる程度に過ぎず、脅しの効果はゼロ。
とはいえおちょくるのも程々にし、「これは失礼」の一言を添え支給品を貸し出す。

一度使っている為、操作方法を今更確認する必要もない。
ダイヤルの調整と同時にボタンを押すと、画面の砂嵐が徐々に消える。
自分達が来る少し前の光景が映し出された。
放送からそう間を置かずに起きた、襲撃者達と病院内に留まった参加者達との乱戦。
全てを滅する刃と化した日輪の参戦を経て、黄金の精神が葬られるまでの一部始終。

(成程成程……そうなりましたか)

長い指で顎を擦り、リンボは映像から得られた情報を己が頭に浸み込ませる。
上質な砂糖菓子をゆっくりと舐るように、今後の楽しみへの期待を寄せて。

薄々察しは付いていたが案の定、火炎の痣を浮かべた男達は兄弟らしい。
様子を見るに大方の予想通り、弟の方は認識を弄られているのだろう。
英霊剣豪にも並ぶか或いはと、映像越しにも肝を冷やす絶技の使い手。
本来であれば弱き子羊どもの盾となるだろう筈が、今や等しく滅びを与える天災も同然。
あろうことか、悪鬼へ堕ちた兄の方がまだ守護者と呼べる動きに出ていた。
当人達にとっては悲劇であり、リンボには喜劇である。

継国縁壱以外に興味を引かれたのは、変幻自在の肉体を持つ奇妙な男。
泥や土に仮初の命を吹き込む術は珍しくもないが、あの者は排泄物から生み出されたのではと思わざるを得ない。
映像越しであっても、見ているだけで異臭が漂う錯覚を覚えた。
しかし持ち得る力は油断ならない、無法の極み。
単純な他者の異能の模倣や変身能力の類、とは言い切れない異様さだ。

他にも或人が探す絡繰人形、『でゅえるもんすたあず』なる札遊びを使いこなす青年、我が身を巨大獣へ変えた少女等々。
混沌(カオス)と言う他ない面子が繰り広げた祭りは、スタンド使いの死で幕を閉じた。
労せずして情報を大量にに得られたのは良い。
一方で自分が一枚噛む前に騒ぎが終息を迎えたのは、少々惜しいと思わなくもない。

(まあそれは次に取っておくとしましょう。拙僧が手を加えるまでもなく、孵化は早まりつつあるようですからなぁ)

笑い声が漏れぬよう努め、傍らの少女を童女を見やる。
映像の切れた黒い画面に視線を固定し、リンボには見向きもしない。
だがどんな顔をしてるかなど、背後からでも分かった。

「…………」

人間、不快感も度が過ぎれば分かり易く表情には出ないらしい。
鏡代わりの画面に映る、目の据わった自分の顔と見つめ合いながらどうでもいい事をふと思う。
冷静になれと言い聞かせるも、黒々とした火炎が渦巻き鎮火の兆しは一向に見せない。
神経を逆撫でする笑みの術師が横にいなければ、タイムテレビを蹴飛ばすくらいはやったかもしれなかった。

放送直後の戦闘で、いろはがどうなったかは全部知った。
この地で出会った浅い関係の連中の為に、己が身を削って戦う。
あの人ならそうするだろうなと、納得があって。
無茶ばかりする人だから、自分もねむも気が気でなくて。
四人で過ごした病室の頃から優しさは変わっておらず、他の魔法少女なんかよりも強く救いたいと願う姿に改めて決意が固まって。

そんないろはの隣に、さも当然のように立つ異形の剣士が無性に苛立たしかった。

たかだか数時間程度の付き合いでしかないくせに、何故あんな男がいろはからの信頼を得ているのか。
ベテランの魔法少女すら超えるやもしれぬ力を持ちながら、いろはをロクに守れていないではないか。
いろはが両腕を細切れにされ斬首の手前までいった時、悲鳴が漏れたのは自分でも分かった。
ソウルジェムさえ無事なら死にはしないと分かっていても、惨たらしく傷付く様に平静を保ってなどいられない。
だというのにあの男は、いろはが斬られてからようやく動く始末。

(役立たずのくせに、お姉さまに触れないでよ……)

忌々しく吐き捨てるも、現状は灯花の手の届かない所へ行ってしまった。
目が腐りそうなくらいに汚い男が余計な真似をしたせいで、いろはは異形の剣士共々消息不明。
映像を見る限り、今どこにいるかの手掛かりは残されていない。
学ランの少年を斬った侍も映像の最後で去って行き、病院に集まった者は散り散りだ。
運良く近くのエリアにいろはが飛ばされた、と都合の良い展開に期待し留まるか。
論外だ、それで現れなければ結局時間をゴミ箱に捨てるのと同じ。
動き回って虱潰しに探すか、情報の売買を行う特殊NPCでも見付ける方がずっとマシ。
病院での顛末を知った以上、もうこの場所に用は無い。
待機させていたシザー・ウルフに再び乗るその前に、一つ用を済ませておく。

「ねえ、そいつの首輪」
「承知しております」

長ったらしく指示を出さずとも、即座に望み通りの行動に出る。
毎回こうなら良いのにと内心で愚痴る間に、リンボは一作業を終えた。
呪符が首を綺麗に断ち、頭部は地面を転がる。
死して尚不動の耐性を保っていたのもここまでだ、時間を置いて全身がアスファルトへダイブ。
戦士の生き様を穢す所業、そう憤る者は残念ながら不在。
死体には目もくれず灯花は首輪を拾い、自身のデイパックへ放る。

これでもう病院へ留まる理由は無くなった。
シザー・ウルフに跨り、戦場跡から見る見る内に遠ざかって行く。
無人の半壊した病院など眼中にない、それよりいろはを探す方が優先だ。
あの侍と二人きりと考えただけで、頭を掻き毟りたい衝動が湧き出る。

あんな奴より、自分の方がずっといろはの事を知っている。
あんな奴より、自分の方がずっといろはの救済を考えている。
いろはの隣は、自分の以外誰にも――

(…………あれ?)

冷風に顔を撫でられる最中、はてと首を傾げる。
今何か、妙な事を考えなかっただろうか。
魔法少女でもない男がいろはと共にいる不快感だけじゃない。
もっと別の、殺し合いでの方針に相反するものが頭に浮かばなかったか。

主催者の持つ力を奪って魔法少女の運命から、環いろはを救う。
たとえいろは本人に説得されようと、変えるつもりはない。
目的を果たした先で、自分の居場所がなくなるとしても構わない。
きっとねむも同じ想いで動いてる、だったら灯花だって必ずやいろはの救済を実現する。

(そうだよ、わたくしがお姉さまのお傍にいられなくなっても――)

いろはが救われてくれさえすれば問題無いと、そう決断した。
自分からいろはの隣という居場所を、捨てる覚悟だった。
なのにどうしてだろうか、胸が軋むような感覚を覚えるのは。
救われた未来のいろはの傍に、自分は存在しない。
それで良いと思っていた光景を思い浮かべると、揺るがぬ筈の決意へ途端に亀裂が生まれるのは。
いろはの隣に収まっている、自分ではない『誰か』が酷くに目障りなのは。

「灯花殿」

自分自身への言い知れぬ違和感が膨らむが、思考を沈ませるのは叶わない。
名前を呼ばれハッと振り向けば、リンボが進行方向とは異なる箇所を瞳で射抜く。
何か見付けたのか、ありきたりな質問をぶつける前に答えが返された。

「敵襲です」

四文字の内容を最後まで聞くまでもなく、灯花の動きは迅速だ。
「敵」と言われた時点で即、シザー・ウルフへ指示を飛ばし方向転換。
リンボもまた口以外に手も動かし、宙へ五芒星を描き結界を展開。
襲撃への備えを完了、タイミングをほぼ同じくして光弾が二人を狙い撃つ。

シザー・ウルフを回避へ動かした甲斐もあり直撃は避け、飛散する熱も結界が阻む。
無傷でやり過ごし、だが当然これだけで終わりじゃあない。
銃撃を行った張本人が、シザー・ウルフの前に飛び出て進路を妨害。
光弾の乱射を受け強制的に移動は中止、襲撃者と睨み合う構図が生まれた。

「これはこれは……最初に我らと会うのが貴殿ですか」
「どーせなら、社長さんのとこに飛ばされてれば良かったのにねー」

さも面白そうに言うリンボと正反対に、灯花は煩わしさを顔に出す。
真紅と黄金で彩られた装甲、星座盤を填め込んだ特徴的な頭部。
タイムテレビに映っていた者の一人であり、誰が変身者なのかも知っている。
或人が探し求める復讐相手、ヒューマギアの滅。
聖都大学附属病院からそう遠くないエリアに転移し、自分達を見付けたらしい。
何で会うのがこいつなのかと苛立ちながら、殺意に溢れる滅へ続けて言う。

「こんなところで油売ってないで、早く社長さんのとこに行ってあげたら?」
「なに…?お前達は飛電或人と会ったのか?」

自分を知っている口調に加え、「社長さん」の言い方で察しが付いたのだろう。
ただでさえ剣呑な声色を、更に鋭くし問い質す。
普通の子どもなら恐怖を感じるだろうプレッシャーを軽く受け流し、南東方面のエリアで会ったと伝える。
4時間以上も前の情報だが、急げば道中で見つかる可能性もゼロじゃない。
仮に或人を発見出来ず終いになっても、別にどうでもいいが。

「あなたたちのいざこざに興味なんてこれっぽちもないけどー、急がないと社長さんとは会えないんじゃないかにゃー?わたくしだって暇人じゃないんだから、早くそこ――」

どいて、そう言い切るのを遮り再度銃口が向けられた。
対マギアやライダーを想定した大口径は、小学生の体を焼き払うのに過剰な威力を持つ。
照準を合わせられ、いつ殺されても不思議は無い状況。
なれど灯花に慄く様子は見られず、睨み合う瞳が徐々に冷えていく。

「……わたくしのお話が理解出来なかったのかにゃー?もしかしてヒューマギアって、頭脳回路にじゅーだいな欠陥持ちなの?」
「飛電或人はお前に言われるまでもなく殺す。だが人類…特にお前達のような悪意を振り撒く者も排除対象だ」
「ンンンン!これは手厳しい。親切心で或人殿の情報を提供しましたのに、よもや恩を仇で返されるとは」

嘆く言葉と裏腹に、リンボは余裕の笑みを崩さない。
その態度に加え、機械生命体であっても強く警戒を抱かざるを得ない邪悪な気配。
強い悪意を持つ人間は多々あれど、こうも強烈に煮詰めた存在は滅多に見れない。
そんな男に平然と付き合う灯花共々、生かすべきでないと結論を下すのに時間は掛からなかった。

「あーもー、お馬鹿さんの相手ってほんといや!…ふーんだ、モタモタしてる社長さんが悪いんだもん。廃棄処分を手伝ってあげる」

手を煩わせる滅へうんざりしつつ、排除に動き出す。
瞳へ苛立ちのみならず、明確な敵意を宿しカードを引き抜く。
マギウスの翼を率いていた頃から、邪魔者を消すのに躊躇は抱かなかった少女だ。
何より、この男もいろはを殺そうとした参加者。
真紅の騎士や継国縁壱程の重傷を負わせたのでないにしろ、いろはを傷付けた一点で怒りを抱くのに十分な相手。

戦闘態勢に移った灯花が手札を切るのを、悠長に待ってはやらない。
ほんの少し引き金に力を籠めれば、少女の焼死体が完成。

「ンンンンン!いけませぬ!か弱い子女を付け狙う蛮行、このリンボの目が黒い内は許しませぬぞ!」

これ程に説得力を感じない言葉をペラペラ口走れるのも、一種の才能ではなかろうか。
呆れる灯花を尻目にリンボは呪符を投擲、光弾の矛先を自分へと変える。
紙切れを投げ付けられたとて、鎧越しでは痛くも痒くもない。
だがリンボが放ったのは、生物を呪い殺すのに過剰な念を籠めた呪物。
一枚だけでも脅威のソレが、計四枚飛来。
心身の両方を侵し、苦悶に満ちた最期を与える凶器はヒューマギアにとっても油断ならない。

とはいえ、敵に届くかどうかはまた別の話。
滅が変身中のライダー、エボルが如何にハイスペックかは今更説明するまでもない。
真紅のオーラを片腕に纏わせ薙ぎ払い、呪符を四枚全て焼き潰す。
殺す順番が灯花からリンボへ変更、すかさず照準をセットしトリガーを引き絞る。
オーソライズバスターの銃撃が襲うも、ひらりと木の葉を思わせる軽やかさで回避。
次いで新たに呪符を数枚取り出し、再びエボルへと投げ放つ。

「踊れ踊れ、踊り狂いなされ」

先程と同じように、呪符を直接当てるだけでは芸がない。
自身の元から離れようと、一度リンボの手が加わった以上は遠隔で術式の発動も可能。
符より墨汁めいた黒が溢れ出し、無数の毒虫へ変化。
蛇、蝦蟇、蜥蜴、蛞蝓、百足。
呪物生成において広く使われる、おぞましき群れが牙を剥く。
真っ当な感性の持ち主であれば鳥肌を抑えられぬ光景は、視覚的なダメージが全てじゃない。
一度噛み付かれれば最後、群がる毒虫らが腹を満たすまで食い潰すだろう。

『Progrise key comfirmed. Ready to buster.』

怖気の走る光景にも一切の動揺を抱かず、流れる手付きでプログライズキーを装填。
毒針状のエネルギー弾を連射し、毒虫の大群を蹴散らす。
呪符の効果で生み出されたモノをどれだけ殺しても、術を放った本人はノーダメージ。
直接攻撃を当てるべく、得物を近距離形態に変え距離を詰める。

接近戦に身を興じるには、式神の身では力不足が否めない。
地を蹴り刃を躱しつつ、三度目となる呪符の投擲を実行。
エボルを痛め付けるより早く、腕の一振りで霧散するとは承知の上。
だからもう一手打つ。

「ン急急――如律令」

符に籠められた呪力が効果を増し、火炎が剛腕となって伸びる。
頭部を、四肢を、胴を掴み焼き殺す拘束具。
一度捕まれば最後、炭と化すまで決して逃しはしない。

『Progrise key comfirmed. Ready to buster.』

ならば五指が触れるよりも早く、掻き消せば良いだけのこと。
プログライズキーのデータがアビリティを付与、巨大な蠍の尾を生み出す。
更に反対の腕にはエボルの機能を使い、真紅のオーラを纏わせた。
両腕の動きに合わせて振るわれ、火炎の剛腕は呪符共々消滅。
当然これだけで終わりにはしない、勢いを殺さず術師を消し去らんと迫る。
間近で待ち構える死の気配を笑い飛ばし、人差し指が描くは五芒星。
毒針も鮮血色の光も結界の突破は叶わず弾け、なれど結界もまた相討ちの如く砕けた。

「目を見張る性能の腰巻きですなぁ。拙僧のような脆弱な者は、寸での所で死を躱すのが精一杯」

危機感を全く感じさせない口調だが、リンボとて相応に力の差は理解している。
本体ならまだしも式神、それも制限により大幅な弱体化を余儀なくされた身。
術の出力が削がれた状態でエボルを相手取るのは、流石に無謀と言う他ない。
それでも瞬殺を防ぎある程度食らい付けるのは偏に、支給品の恩恵があってこそ。
タイムテレビ以外に小倉しおんへ与えられた、複数本セットのアンプル。
ここに燕結芽がいたら、正体を察し露骨に顔を顰めただろう。

アンプルに入ったモノの名はノロ。
珠鋼の精製時に生み出される不純物であり、荒魂の正体。
折神家親衛隊がそうしたように、3本を自身へ投与し能力を引き上げた。
ノロの過剰投与は歴戦の刀使にとっても毒だが、リンボには無問題。
式神であるのに加え、負の神聖を母体にする呪術との相性も抜群だ。
尤も本体に匹敵する出力へは流石に届かず、数に限りがある以上無制限に打ち込めないが。
しかし足止めを行うには十分だ、本命は自分ではなくもう一人なのだから。

「灯花殿、そろそろ準備は整いましたかな?」
「今やってるんだから急かさないでよー!」

言い返しながらもカードを場に出す手は休めない。
エボルの力が如何程かは映像で確認済、率直に言ってデストーイ・シザー・ウルフで勝てる見込みは薄い。
灯花自身が魔法少女の力を振るい、大火力で一気に消し飛ばすのも一つの手。
但しドッペルに関して不可解な部分があり、グリーフシードも手持ちはゼロ。
そういった現状を考えれば魔力はなるべく温存し、代用可能なカードで切り抜けられるのに越したことはない。

「これ使ってー…はい、ちゃっちゃと出て来てねー」

デストーイ・シザー・ウルフ以上のモンスターを出すには、幾つかの工程が必要不可欠。
フィールドを整えねばならず、真っ先に使ったのは永続効果の魔法カード。
エッジ・ナイトメアは1ターンに一度、墓地のエッジインプモンスターを特殊召喚出来る。
滅との遭遇以前にシザー・ウルフを融合召喚した際、墓地へ素材となったカードが置かれたままなのが幸いした。

複数のハサミが連なったモンスター、エッジインプ・シザーが墓から蘇る。
自前で再生効果を持つが、手札をデッキトップに置かねばならずドローに制限が掛かるデメリットを持つ。
だから今回は永続魔法を使い召喚を行った。
無論この一枚に攻撃を任せる気はなく、素材の一つに過ぎない。

「それからこれと…あっ、効果も使っちゃおっと」

苺色のタコ焼きのような頭部のモンスターを通常召喚。
ファーニマル・オクトが場に出た事で、手札のカードの効果が発動可能となる。
綿あめに似てモコモコとした毛皮のモンスター、ファーニマル・シープを続けて場に出す。
場に自分以外のファーニマルモンスターがいる時、手札から特殊召喚が出来るのだ。

「この二枚を使ってしょーかんっ!出してあげたんだから、しっかり働いてよねー」

エッジインプ・シザーとファーニマル・シープ、そして手札の融合を使い融合召喚。
綿の飛び出た巨体に、鋭利な刃と化した背びれと尾びれ。
自然界に生息する個体とも、子供の喜ぶぬいぐるみとも違う不気味な鯱のモンスター。
デストーイ・クルーエル・ホエールの出現に、エボルも注意を引き付けられる。
カードを使ってモンスターを使役する参加者は、病院でも遠回しに見た。
それぞれ強さに差は有れど、放って置けば面倒になるに違いない。
光弾を撃ちリンボを牽制、動きが止まったのを見逃さずプログライズキーを叩き込む。
余計な真似に出る前に消し去るまで。

「だーめっ!おっきいシャチさんの効果をはっつどー!」
「なっ…!?」

引き金を引く寸前、オーソライズバスターが不可視の力で弾き飛ばされた。
手にあったグリップを握る感触が無くなり、エボルは困惑を隠せない。
異変はオーソライズバスターのみならず、灯花の近くにいたモンスターも一体消えたとは気付けなかった。

デストーイ・クルーエル・ホエールは召喚に成功した時、自分と相手の場のカードを一枚ずつ破壊する効果がある。
対象はファーニマル・オクトとオーソライズバスター。
放送前、遊星がサテライト・ウォリアーの効果で大尉のデイパックを破壊した時と同じだ。
カード効果の影響を与えられるのは、デュエルモンスターズのみではない。
衛星ゼア製が作り出す強化合金による耐久性故か、手から弾かれるに留まったが。

クルーエル・ホエールの効果を続けて発動。
エクストラデッキからデストーイモンスター一体を墓地へ送る。
単に墓地のカードを増やしただけで終わらない、先んじて召喚したシザー・ウルフの攻撃力を1000Pアップ。

攻撃力3000、かの青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)と同等の数値へ到達。
近年の環境では珍しくもないが、パワー勝負に出るならこれくらいは必須。
ハサミをカチカチと鳴らし疾走、エボルを噛み砕かんと大口を開ける。

『Ready Go!』

『EVOLTEC FINISH!』

だが獣一匹に討ち取られるようなら、殺し合いで多くの参加者を苦戦などさせていない。
レバーの回転数を速め、ボトル内部の成分を変身時以上に活性化。
地面に広がった星座盤が右脚へ収束し、必殺のエネルギーを纏う。
牙と回し蹴り、打ち勝ったのは後者だ。
布切れすら残らずに爆散、熱風が灯花の頬を撫で顔を顰める。
モンスターが破壊され、突然全身に鬱陶しい倦怠感が圧し掛かった。
ライフポイントを削られるとは、こういうことか。
念の為指輪状態のソウルジェムを見やるが、そっちは無傷なので問題無し。

「もー!使えないんだから!」

それはそれとして文句を言う間にも、エボルの攻撃は続く。
再びレバーを回し、エボルボトルのエネルギーを今度は腕に付与。
この地で魔法少女を屠った鉄拳で、フェリシアのみならず灯花にも滅びを齎す。

「なりませぬ!そのような非道はなりませぬぞ!」

微塵も心の籠っていない言葉を吐き、しかし灯花から死を遠ざける気でいるのは確か。
遊び甲斐のある玩具を、勝手に壊されては堪ったものじゃない。
善意が欠片も宿らない動機で呪符を複数枚展開、結界を生み出しエボルの一撃を防ぐ。

本体のリンボなら防御に成功しただろうが、悲しいかな式神故に結界の強度も低下。
突破され拳が突き進むも、ノロの強化を乗せた防御だけあって勢いは落ちた。
生じる僅かな隙で、クルーエル・ホエールに指示を飛ばし迎撃。
鎌のような尾びれと鉄拳が激突し、弾かれエボルが数歩後退。
勝った、と言い切れる結果でないのは爆散するクルーエル・ホエールを見れば明らかだ。
サイズ差があろうとエボルは並の枠に収まらないライダー、高レベルのモンスターと言えども打ち勝つのは難しい。
リンボの結界で勢いを落とされていなければ、クルーエル・ホエール共々灯花を拳が貫いた可能性とて低くはない。

「別に良いけどね、必要な手はもう打ってあるもーん」

年相応の普通の少女であったら、自身のモンスターが悉く破壊された事実に恐れ慄いただろう。
生憎と灯花はその普通の枠組みに属さない少女、けろりとした顔でドロー。
引いたカードのテキストをざっと確認、発動に何の躊躇も必要ない。

「ほーら、もう一回出番だよー」

ファーニマル・オクトの召喚時に、効果を使い墓地から回収済だったモンスターを召喚。
天使の翼が生えたクマのぬいぐるみ、パッチワーク・ファーニマルがふよふよと浮かぶ。
モンスターゾーンに存在する限りデストーイとして扱われ、尚且つデストーイモンスターの融合素材の代用に使用可能。
場に他のモンスターがおらずとも問題なし、準備はとっくに終わっている。

「手札から魔法カード、魔玩具融合(デストーイ・フュージョン)を発動するにゃー」

フィールドと墓地に必要な素材が揃っている場合、それらを除外しデストーイモンスターの融合召喚を行う。
墓地の二体に加え場のパッチワーク・ファーニマルを代償に、より強大な僕を呼び出した。

「デストーイ・マッド・キマイラをしょうっかーん!」

歪と、それ以外にどう表すべきか。
綿やスプリングが飛び出し、最早ガラクタ同然の巨大なぬいぐるみ。
それら三つをアンバランスに繋ぎ合わせた姿は、名前通りのキマイラ(合成怪獣)。
可愛らしい肉球が付いただろう足先には、棘付きの土台。
トドメとばかりにミサイルまで搭載し、子供達の小さな友からは程遠い怪物に成り果てた。
本来のデッキ所持者、紫雲院素良が操る非情の玩具。
アカデミア所属の決闘者の本性を表し、黒咲隼相手に繰り出した切り札が降臨。

「これはこれは…ンン!悪くはありませぬが、ちと物足りない。このリンボめが戦化粧を施して差し上げまする」

上空に呪符を展開、エボルの頭上から雷を落とす。
容易く避けられたが目的はほんのちょっぴりの時間稼ぎ、少ない猶予でリンボの仕事は完了。
後方へ大きく跳び灯花の隣に降り立つや、マッド・キマイラの核たるカードへ祝福(呪い)を送り届けてやる。

やった事を説明するなら何も難しくない、自身の魔力を流し込んでの強化(バフ)。
但し強化を行ったのはリンボという大前提が付く。
本体のリンボが、吉田優子が持つまおうのぶきに施したのと同じだ。
足りない分の出力はノロで補い、マッド・キマイラをより禍々しい姿へと堕とす。

ぬいぐるの内側を突き破り、部品を散らして肉の突起物が複数生える。
蠢く眼球が張り付き、ギョロギョロと生ける者達を視界に閉じ込めた。
放たれるプレッシャーも膨れ上がり、外見のみならず持ち得る力も上昇。
テキストに記された攻守では計れない脅威へと生まれ変わった。

「そういえば、いろは殿のお傍におられる六眼の御仁。かの者の得物もこのような特徴をお持ちでしたな。何たる偶然!いえ偶然で片付けてよいものか!もしやいろは殿だけでなく、灯花殿ともあの御方は縁をお持ちで――」
「餌にされたいの?」
「ちょっとした拙僧の悪戯心ということで、どうかお見逃しを」

殺気立った瞳に睨まれ、にこやかに軽口を返す。
主にリンボのせいで微妙に緊張感が削がれるも、感じるプレッシャーは本物だ。
サイズこそ病院で戦った怪獣に劣るが、かといって油断を持ち込むのは大間違い。

『RABIT!RYDER SYSTEM!EVOLUTION!』

『Are You Ready?』

「変身」

『RABIT…RABIT…EVOL RABIT!』

『フッハッハッハッハッハッ!』

スピード特化のフェーズ3、ラビットフォームへ変身。
速攻で片付けるべく両脚にオーラを纏わせ疾走。
脚部装甲に備わった機能が走力を引き上げ、抵抗を許さず地獄へ叩き落とす。
マッド・キマイラを迎撃に動かすも遅い、巨体を引き裂く蹴りが飛び――

「な、に……?」

両脚のオーラが煙のように消え、急に走力が元へ戻った。
エボルドライバーに不調が出たんじゃあない、もしそうなら真っ先に気付く。
では何故という困惑から脱するまでに生まれた隙を、見逃してやる程敵は甘くない。

「灯花殿に倣い、拙僧もここに宣言しましょう。手札から魔法札を発動いたしまする!」

リンボが掲げた手には呪符ではなく、灯花が使うのと同じカードが一枚。
異変はすぐに起きた。
エボルドライバーが勝手に外れ、滅のデイパックへ突っ込んだのだ。
望まぬ変身解除に身が硬直するも、失態を悟った時には既に手遅れ。

「がぁっ!?」

巨体からは想像もつかない速さで、ぬいぐるみの一体が頭部を伸ばす。
スプリングの勢いを利用した強烈な打撃を受け、滅は地面から引き離される。
単なる頭突きならともかく、リンボの術の支配下にある一撃だ。
破壊こそ辛うじて免れたものの、掠り傷とは口が裂けても言えまい。

マッド・キマイラがバトルを行う時、相手は魔法・罠・効果をダメージステップ終了時まで使えない。
今回の場合、走力を上昇させたラビットエボルボトルの成分が効果と解釈されたのだろう。
更に付け加えるならリンボが使ったのは、小倉しおんの3つ目の支給品。
相手フィールドの魔法・罠を手札に戻すカード、ポルターガイスト。
エボルドライバーも謂わば装備魔法の一種と解釈を受けたらしく、デイパックへ自動で戻る形で効果が発揮された。

正規のデュエルでなく、灯花自身そういったデュエル時の流れに興味がない為効果の説明は行わない。
ついでに言うと、ベルトを再び使わせるのを許可だってしてやらない。
見逃したせいでいろはに何らかの害が及ぶ可能性を思えば、生かす理由がどこにあるという。
マッド・キマイラに破壊命令を下そうとし、協力者からストップが掛かった。

「お待ちくだされ灯花殿。始末はもっと相応しい者に任せるべきかと」
「もしかして、社長さんが見付かるまで放って置くって言いたいのー?」
「ご不満であられますかな?ですが、すぐにご納得頂ける筈です」

なにせ、その三文字で言葉を区切り一点を見つめる。
同じ方を見やり、確かに納得だと目を細めた。
魔法少女と式神、二人の視線が向かう先は滅の後方。
一体何を見ていると、問い質すまでもなく答えが向こうからやって来た。

「滅ィイイイイイイイイッ!!!」
「っ!?貴様は…!」

刺し貫くに等しい殺気と、忘れるなど有り得ない声。
目を見開き振り向けば、視界いっぱいに映り込むバッタを模した人型のナニカ。
人とヒューマギアを巡る死闘を生き延びて来た戦士に、近いようで明確に違う異形。
何故そんな姿になっているのか、疑問を声に出す余裕は消え失せる。
伸ばされた手が首を掴み、人工皮膚越しに内部パーツを軋ませたのだから。

「がはっ!?」

衝撃が走り、殴られたと分かった時には地面へ叩き付けられた後。
人間以上の頑強さを誇るヒューマギアとて、ライダーに匹敵する怪人の殴打をモロに受ければタダじゃ済まない。
文字通り火花を散らし、青い液体が地面を汚す。
完全破壊を免れたとはいえ、捨て置けるダメージではない。
立ち上がろうと腕に力を籠めるも、再び首を掴まれ無駄に終わる。

「飛電…或人……!」

憎々し気に名を呼べば、首に掛かる力が強まった。

少女の死体から逃げるように去り彷徨った末に、復讐の対象を見付けたのは何という偶然か。
記憶に焼き付くのと変わらない、許し難き姿を見た瞬間に頭の中は怒りで埋め尽くされた。
直前までに渦巻いていた、鬱屈とした迷いも最早些事。
自身を揺さぶった二人組の存在すら、まるで眼中にない。

「イズの仇だ…!お前だけはここで……!」
「仇、だと……」

ゼロワンになった時からずっと傍で支えてくれた、秘書型ヒューマギア。
彼女の名を出し憎悪をストレートに叩き付けると、向こうも眉を顰める。
表情が徐々に険しさを増し、或人に負けず劣らずの憤怒を浮かび上がらせた。
感情に振り回される人間そのものだと、思う余裕も無い或人を睨み返す。

「俺から迅を奪ったお前が…迅を破壊した貴様がそれをほざくか……!」
「は……?」

そっくりそのまま憎しみを突き返され、間の抜けた一言が零れ出た。
首をへし折り兼ねない程の力が、意識せずとも弱まる。
何を言われたのか、まるで意味が分からない。

「迅……?何言って……」

確かに以前、滅亡迅雷.netとの大規模な戦闘の際に迅を一度破壊したことはあった。
だがそれは過去の話、迅は復元されただろうに。
時にはイズの救出に手を貸し、人類滅亡以外の方法でヒューマギアを救おうとしている戦友のような男だ。
復讐心に囚われた今の或人でも、二度目の破壊に走る気は一切無い。

「惚ける気か貴様……!」

至極当然の困惑も滅から見れば、火に油を注ぐ行為に等しい。
答えらしい答えを返されず、何がどうなってるのか分からなかった。

埒が明かない空気は、意外な所からの助け舟で変化を齎す。

「その疑問には私から答えよう」

聞こえたのは或人でも滅でもないが、両者共に聞き覚えのある声。
いつの間にやら、自分達の元へ一人の参加者が歩み寄って来るのが見えた。
少なくない金を掛けたろう白いスーツの男を、今更見間違えはしない。

「天津さん……」
「また貴様か。迅の件といい、一体何を言っている?」

或人とは別ベクトルで因縁深い男の登場に、滅もまた訝しく問う。
聖都大学附属病院での戦闘時から、天津の言動には違和感が漂っていた。
もしや戯言で翻弄する気かと疑いを抱くのも、滅からすれば無理からぬこと。
口には出さないが或人もまた、天津が何を言う気なのか視線で問い掛ける。

復讐に燃える男達からの視線を一身に集め、なれど天津に怯む様子はない。
緊張感が張り詰めるのを感じながら、静かに口を開く。
悪意に打ち勝った先の未来を唯一知る人間として、伝えない選択肢は初めから無かった。

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