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1301●アベノミクスの始動
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1301●アベノミクスの始動
前年末の就任記者会見で安倍は、新内閣を「危機突破内閣」とし、経済政策を最優先すると表明。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、を経済政策の「三本の矢」として提示した。
この経済政策のセットを「アベノミクス」と名付けたのは自民党の中川秀直元幹事長といわれているが、たちまち人口に膾炙した。3本の矢の中で最も注目されたのは、第一の矢である「大胆な金融政策」であった。安倍は、野党時代から一群の経済学者をブレーンにつけ、「金融緩和によるデフレ克服」を唱えていた。首相に就任するやいなや安倍は、それを実現するべく日銀にプレッシャーをかけた。
1月22日、政府と日銀が異例の「共同声明」を出し、物価上昇の目標を2%とし、その実現のために無期限の金融緩和を導入するとした。その効果を疑問視し、また副作用のリスクを説くエコノミストも多かったが、とりあえず株価はこれにより上昇し、国民に景気浮揚の期待感を抱かせた。
1月28日に通常国会が召集されると、安倍は所信表明演説でも経済再生を前面に出した。13年度予算案は、一般会計の総額が92.6兆円で、生活保護水準を引き上げるなど社会保障関係費を削る反面で公共事業費が膨らむ大型予算であった。事業総額20兆円の緊急経済対策も12年度補正予算に計上した。2月12日、首相は経済3団体トップに異例の賃上げ要請を行った。物価上昇を促すためには賃上げも必須であった。
★2013年
前年末の就任記者会見で安倍は、新内閣を「危機突破内閣」とし、経済政策を最優先すると表明。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、を経済政策の「三本の矢」として提示した。
この経済政策のセットを「アベノミクス」と名付けたのは自民党の中川秀直元幹事長といわれているが、たちまち人口に膾炙した。3本の矢の中で最も注目されたのは、第一の矢である「大胆な金融政策」であった。安倍は、野党時代から一群の経済学者をブレーンにつけ、「金融緩和によるデフレ克服」を唱えていた。首相に就任するやいなや安倍は、それを実現するべく日銀にプレッシャーをかけた。
1月22日、政府と日銀が異例の「共同声明」を出し、物価上昇の目標を2%とし、その実現のために無期限の金融緩和を導入するとした。その効果を疑問視し、また副作用のリスクを説くエコノミストも多かったが、とりあえず株価はこれにより上昇し、国民に景気浮揚の期待感を抱かせた。
1月28日に通常国会が召集されると、安倍は所信表明演説でも経済再生を前面に出した。13年度予算案は、一般会計の総額が92.6兆円で、生活保護水準を引き上げるなど社会保障関係費を削る反面で公共事業費が膨らむ大型予算であった。事業総額20兆円の緊急経済対策も12年度補正予算に計上した。2月12日、首相は経済3団体トップに異例の賃上げ要請を行った。物価上昇を促すためには賃上げも必須であった。
★2013年