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  • ただ激情に流されるままに

etorarowa @ ウィキ

ただ激情に流されるままに

最終更新:2021年10月29日 21:34

etorarowa

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だれでも歓迎! 編集
「ひええぇええぇえええぇえええぇ!」

声が震えに震え、大きく上擦った悲鳴が辺りに木霊する。
様々な欲望渦巻く殺し合いの地、浮遊大陸
その一画に設けられたとある街中では一人の女性が激走していた。
首から上より出せる体液をたれ流せるだけ垂れ流しながら走る彼女は東山コベニ、20歳。
ハンバーガーショップ、ファミリーバーガーの店員であり、
元公安対魔特異課のデビルハンターだ。

度重なる悪魔との戦いを信頼できるバディや大枚叩いて買った新車の犠牲を出しながらも
乗り越え生き残ったが、流石に生命の危機を感じて公安を退職する。
退職後はウエイトレスとして再就職し、ブラックな職場でパワハラを受け続ける日々。
そんな精神的にキツイ職場に苦痛を感じていたある時、突如としてチェンソーマンが来店。
彼によって街に連れ出され、その奇天烈な行動に振り回されてることになるのだが…
彼女は理不尽の真っ最中で更なる理不尽に招かれてしまった。

『ファミリーの平手打ち』、『チェンソー』、『ヴァンヴァアヴァー』、『ソフトクリーム』、『ダンスゲーム』
『命の賭け合い』、『NPC』、『エロトラップ』、『デスアクメ』、『ナノマシン』、『20億円』

前後の出来事による強烈な情報の波で開始早々パンク寸前。
気絶一歩手前だった彼女は『悪魔』との遭遇でなんとか我に返り逃走劇を開始。
紆余曲折あって現在に至る。

「おいウエイトレス!待てオイ!」

逃げるコベニを呼び止めるのは逃走劇のきっかけとなった張本人。
頭部から一本の触覚が伸びた全身黒一色の小柄な体躯。
気の抜けるような表情をした真っ白な顔面が黒の中で際立って見える。
短い手足を動かしドタドタと音を立てながら彼女を追い続けていた。
その出で立ちだけでも充分異常だが、一番重要なのはそこではない。


「待てよコラ」 「もう錯乱してんじゃね?」
      「ヘイヘイ!」             「ヘイヘイ!」         
「いつまでもつかな」        「もう諦めろよ」
          「逃げんなよ」    
             「話し合いしようぜ!話し合い」
   「逃げられるわけねぇだろ」        「回り込め回り込め!」
「頑張るねぇ」           「意外と早いなコイツ」
    「ただ走りまわってるだけならつまんねぇぞー!」


この追跡者の最も異常な点。それは圧倒的なまでの『数』。
総数は十匹、ニ十匹どころの話では済まない。少なく見積もっても3桁を超える大群
その全てが触手を風に靡かせながら東山コベニただ一人に狙いを定め、
増水した川の激流のように押し寄せていた。

「別に何もしないから!殺すだけだから!サッと殺してすぐ終わるから!」
「するんじゃないですかぁ!私のこと殺すんじゃないですかぁ~!」

酷くあっさりとした殺害宣言に恐怖心を増幅させながら一心不乱に逃走を続けるコベニ。
意外にもゲーム開始から続く命がけのチェイスは彼女が優勢であり、
両者の差は徐々にではあるが開きつつあった。

とても戦える人間には思えないが、これでも元公安所属のデビルハンター。
オドオドした様子からは想像も出来ないような高い身体能力を有している。
その実力は包丁一本で本領発揮しきれていないとはいえ魔人と武器人間を迎撃出来る程であり、多くの殉職者を出した対魔特異課に所属していながらも生存し続けていることからも伺える。よって、逃走の為の敏捷も走力を維持する為のスタミナも折り紙付きなのだ。

もし出会った相手がゴブリンやオーク程度だったならば容易く制圧出来ただろう。
だが、現状は武器なし、バディなし、悪魔なし。相手は両手で数え切れないほどの大軍勢。打てる選択肢はどうあがいても逃げの一手のみだ。
例え気弱な彼女でなくとも立ち向かえと言う方が無理な話である。
とはいえ、唯一取れる手段で最大限あがいた結果、彼女は命を拾おうとしている。
振り向く余裕がないので本人は気づいていないが、少しずつ希望が見え始めていた。

「おっと、ここは通行止めだぜ」
「うえっ!?」

しかし、獲物の逃げ切りを許すほど彼らは甘くはなかった。
進行方向に後方の同種と思わしき集団が生きた絶望の壁となり行く手を阻む。
コベニは疾走する身体に急ブレーキをかけ、横の建物内に入ろうとするが、時すでに遅し。
数分後の未来を暗示するような見渡す限りの黒、黒、黒。
彼女は逃げ道を全て塞がれ、完全に包囲されてしまった。

どれだけ足が優れていようとも物量戦術の前では無力。
今まで愚直に後ろから追っていたのは本気でもなんでもない。
いつでも殺せるちっぽけな人間の足掻きを見て、ただ嘲笑っていたに過ぎなかったのだ。

「準備運動の鬼ごっこはこれで終わりな。ここからは楽しいオモチャ遊びの時間だ
なるべく優しく扱ってやっから簡単に壊れんじゃねぇぞ」
「あわあ…あアあわワわ…」

オモチャ遊び
「遊び」とあるが内容は幼児がするようなおままごとでない事は明らか。
悪魔の遊戯の末路を想像してしまい絶望から震えが止まらないコベニ
己の尊厳を徹底的なまでに蹂躙せんとする剥き出しの『悪意』
その前に晒された彼女に出来る事は真面に働かない口で叫び声をあげることだけだった。


「た、たしゅ!たしゅけ「ぅるっせェェーーーーーーーーーーッ!!!」」


呂律の回らない叫びに被さった耳を劈くような怒鳴り声
声の主を探す間もなく建物より周囲の悪魔を巻き込んだ爆発が起こる。
突然の破壊が齎した結果は大きく分けて3つとなった。

「うおおっ!マジか―――

最初は反応が出来ず巻き込まれた数十体。
彼らは声を出し終わる前に水色の閃光で塵芥と化し

「ギャン!!」

次に一瞬の事で呆然としていたコベニ。
彼女は爆風で飛んできた瓦礫が顔面にクリーンヒット。
そのまま意識が刈り取られ、顔面から盛大に地面に倒れる。

「っとと!アブねー!」
「クソが、今ので何割かはもってかれたぞ」
「なめたことしやがって。とっとと出て来いよ」

最後は爆発に巻き込まれなかった残りの悪魔達。
飛ばされないよう個人、もしくは集団で支え合い風圧をこらえきった。
包囲を崩した彼らは建物から距離を取り、爆撃の下手人である
土煙の奥から向かってくる人影を迎え撃つ姿勢を取る

「人が気持ちよくメシ食ってる時になに騒いでんだ!常識ってもんがねぇんか!?」

文句を零しながら壁から出て来たのは山吹色の道着を着た細見だが筋肉質な男。
不満の通りに食事中だったのか口の周りと衣服を食べカスで汚した男は
額に青筋を浮かべ、憤怒の表情で全体を睨みつける。

「ん?あぁーっ!オイ!こいつやったのおめぇらか!?」
「いや、これから遊ぶ予定だったけど気絶させたのはオマ「言い訳すんじゃねぇ!」
「大勢でよってたかって女を痛めつけるなんてサイテーだ!
そんなヤツらに生きる価値なんかねーぞ!」

倒れるコベニの姿を認識した男は向かい合った悪魔に対して説教を始める。
事実、悪事以外の何物でもない行為を働いているので、彼の言い分は正論には違いない。
違いないのだが、説教している本人もコベニの生死を無視した攻撃を放っている。
運よく気絶で済んだから良いものの場所が悪ければ、巻き込まれ粉々になっていただろう。
義憤に駆られての言動ではなく自身の行動の正当化。
男の清々しいまでの棚上げに流石の悪魔達も困惑してざわつきだす。
そして、それが致命的なミスだった事を彼らは次の瞬間思い知らされる。

「だから…死ねェ!」

有無も言わさず放たれたのは膨大なエネルギーと殺意が凝縮された気功波
光弾による閃光が光を抑える障害物を失った事で今度は一帯を包みこむ
困惑から警戒が緩んでしまった彼らは虚を突かれ、
回避も防御も取る間もなく光の奔流に吞まれていく。
やがて、光量が収まり視界が晴れた頃
辺りを埋め尽くす黒の大軍勢は一匹残らずこの世から消滅した。


■


「ふぁえ~…あぇ、ここは?」

目を覚ましたコベニはゆっくりと起き上がる。
意識がはっきりしてくると顔面にぶつかった破片の影響か顔全体がジンと痛んだ。
状況を把握する為、ボロボロとなった周囲を見渡すと
あれだけたくさんいた悪魔達はもうどこにもいなかった。

「お~サッパリした!」

代わりにいたのは憂さ晴らしが出来たとにこやかな笑顔を見せる道着姿の男性
男性は起きた此方の存在に気づくと興味なさげな顔をして近づいてきた。

「お?なんだオメェ生きてたんかぁ。とっくに死んでっかと思ったぞ」
「助けてもらってありがとうございます…!あのアナタは…」
「ん?オラか?」

途中からの記憶は曖昧だが、状況から察するに窮地を救ってくれた命の恩人に違いない。
コベニはお礼を述べるとともに相手の事を尋ねた。

「オラは地球育ちのサイヤ人、孫悟空だ!」

その問いに対して、本来とは異なる世界を生きる『孫悟空』は元気よく答えてみせた。

■

物理的な大改築で解放感溢れる前衛的なデザインとなった建物内
その中にあるテーブルの上には山盛りの料理が並べられている。
豪勢な料理の数々は悟空の支給品 グルメテーブルかけによるものだ。
和洋中揃った選り取り見取りなテーブルに悟空の豪快な食べっぷり。
最近はロクな物が食べれてないコベニは思わず唾液が止まらなくなる。

「あの…私も…美味しいもの食べたい…」
「だ~めだ!これは全部オラんだ!ちょっとでも盗ったらぶっ殺すぞぉ!」
「は、はひっ!」

尋常じゃない殺気と唾を飛ばされ、恐怖から食欲も引っ込んでしまう。
自由に食事を出せるのだから分けても問題ないはずなのだが、
食にがめつい悟空が他人に食料を渡すことは天地がひっくり返ってもあり得ない。
食に関する良心の期待はするだけ無駄である。
食事にありつくのは無理だと諦めたコベニは気を取り直して本来の目的である情報交換を開始した(食事に夢中でロクに話を聞いてくれなくて苦戦したが)

「はえ~そんなてぇへんな事になってたんだな。オラ全く知らなかったぞ」
「え?あの、最初に説明されたと思うんですけど聞いてなかったんですか?」
「だってよ、界王様の話みてぇに長ったらしくなりそうでさ~
退屈で眠くなっちまってつい…ハハハ!」
「眠くなったってえぇ…?」

己の命が懸かった殺し合いの説明も見せしめになった少女の悲痛な断末魔も
彼にとってはつまらない朝礼の長話のような眠気を誘うものだったというのだから恐ろしい話だ。
平然と笑い飛ばす悟空の無頓着さに悪魔が感じた困惑を自分も味わされる。

「ま、そんなことはどうでもいいさ。
とりあえずとっととけぇってブルマにこれ外してもらうとすっかぁ」
「ふぇ?し、下着?あの、それに帰るってどうやって?」
「ああ、オラには瞬間移動があっかんな!オメェも付いてきてぇなら来てもいいぞ!」

大量の食事を平らげた悟空は腹を摩りながら立ち上がると
こめかみに指を当て、移動の目印となる相手の気を探り始める。
だが、ここで彼の中で違和感が生じた。
ブルマのかすかな気はおろか普段なら至る所から感じるはずの気を全く感じないのだ。

「ん?」
「ぁっ、あの、悟空さん?」

小さな呼びかけを無視した悟空は一度指を離し、再度瞬間移動を試すため指をこめかみに当てる。
―――何も感じない。
諦めず二度目、三度目のトライ
―――反応なし。
幾ら挑戦してもいつものように移動できない事に苛立ちが積り始める
何度も何度も指が額にめり込む勢いで行使をはかるも結果は同じ。

「何でだ…何でだァーーーー!!なんで瞬間移動出来ねぇんだぁーー!」
「あっ、あの!簡単に帰れる手段があったら殺し合いになりませんし、
主催者が瞬間移動を禁止した…とか?」
「なんだと!?デタラメにもほどがある!」

何故か思い通りにならない自分の体に癇癪を起こし怒りの声を上げる悟空。
ここまでずっと殺し合いに関心がなかった頭に初めて驚愕と焦りの感情が湧いた。
コベニの推測から能力を封じられたという考えに至った悟空は更にある事実に気づく

「それに瞬間移動だけじゃねぇ…!超(スーパー)サイヤ人にもなれねぇだなんて…」

そう、サイヤ人の強化形態である『超サイヤ人』になれなかったのだ。
この孫悟空と言う男は異常なまでに沸点が低い。
やれ煩くて眠れない事にむかついただの正論ぶつけられて逆ギレしただの
他人ならスルーして当然な事ですら親友が殺されたかのように怒り散らす事が出来る。
(邪悪な意味で純粋で)穏やかな心と(悟空基準の)激しい怒り。
彼にとって超サイヤ人への変身はコンビニに買い物に行く程度の気軽いもの。
もはや伝説とは名ばかりだ。

ただ、今回は普段のしょうもない理由と違い、
自分の力を大幅に制限されたという(比較的)全うな内容。
通常の尺度から考えれば超サイヤ人の限界をも超えられただろう。
しかし、悲しきかな。やり場のない憤りは肝心な時に力を与えなかった。


「あんのクソ野郎ォ!
オラ、オメェをぜってぇ許さねぇ―――――――――――!!!!!」
「にょひいいいぃいいぃぃいいい!!!」


悉く自分の行動を疎外されたことで遂に怒りは頂点に達した。
歯が砕けんばかりに嚙み締められ、歯茎が見える程大きく口が開かれる。
主催者への怒りは絶叫だけに留まらず、オーラとして表面にも溢れ出す。
解き放たれた気は大気を震わせ、地を揺るがし、臆病なコベニに恐怖を与えた。
怒りの解放が終わった後、悟空はグルンとコベニの方へ顔を向ける。


「こうしちゃいらんねぇ!コベニ、今すぐ主催を丁重に殺しに行くぞ!」
「え?えっえっえっ!?あっ、あの何で私までぇ~?」
「オラ、寝ちまってたから顔覚えてねぇんだ。
そこで顔を知ってるオメェの出番だ!コベニ!」
「あっ!ああ!でも、あの、えっと、私、主催となんて」
「ごちゃごちゃ言うな!!!オレを困らせたいか!」
「ひゃいいいいい!ごめんなさい!ごめんなさい!行きますから許してくださぁいいい!!!」

提案を躊躇っただけで一人称が変わる程の激情を向けてくる短気っぷり。
これ以上、口答えすればすぐにでも殺しにかかりそうな威圧感に
とにかく機嫌を損ねないよう頷くしかなかった。
彼女の了承で機嫌を直した悟空は移動のため彼女を乱暴に抱え空高く飛び上がる。

「うううう、浮いてる…!」
「うし!そんじゃオラの力(りき)を戻せるヤツを見つけっか!
力がもどったら速攻でぶっ殺してやっから待ってろよ!クソ野郎ォ!」
「んにぇええええぇぇぇぇぇ!!!もう降ろしてえええぇぇぇぇぇぇ!!!」

猛スピードの空中飛行が開始されると凄まじい空気抵抗が体を襲う。
日頃、当たり前のように飛んでいる悟空は何でもない様子だが、
慣れていないコベニは既にグロッキー状態だ。

薄れる意識の中でコベニは元同僚である血の魔人、パワーとの日々を思い出していた。
彼女に関しては苦い思い出しかない。
例え話の出汁にされ殺されそうになるわ、愛車をパクられ交通事故を起こすわで散々だ。
そして、彼女と同様に傍若無人な恩人も確実にトラブルを持ってくる。
出会って一時間もたっていないが彼女には確信めいたものがあった。

理不尽な目に合いたくない一心でデビルハンターを退職したのに気づいてみればこの始末。
自分はこの先どうなることやら分からない。
やめてもやめなくても理不尽に巻き込まれる運命にあるのだろうか
もはやどうしようもない流れの中でコベニは自分の不幸をこっそりと嘆くしかなかった。

【孫悟空@ブロリーMAD】
[状態]:健康、満腹、主催者への怒り(極大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、グルメテーブルかけ@ドラえもん
[思考]
基本:主催者を丁重にぶっ殺す
1:力が制限されている事に不満。取り戻す方法を探す
2:主催者をぶっ殺すためにコベニを連れていく。ただし、メシを盗ったらぶっ殺す。

[備考]
※原作と異なり性格が非常に悪いです。所謂クズロット状態
※OP中眠ってしまった為、主催者の顔と話を把握していません
※戦闘力が大幅に制限されています。他にも超サイヤ人への変身、瞬間移動は使用不可
まだ制限があるかどうかは後続の書き手にお任せします。

【東山コベニ@チェンソーマン】
[状態]:健康、顔面にダメージ(小)、肉体的疲労(中)、精神的疲労(大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(武器の類なし)
[思考]
基本:なるべく理不尽な目に合わないで生き延びたい
1:とにかく今は地上に降ろしてほしい
2:悟空に付いていく。というか付いていかざるおえない
3:自衛出来る武器が欲しい
[備考]
※参戦時期は86話チェンソーマンとのデート中~マキマによる襲撃前の間

【グルメテーブルかけ@ドラえもん】
22世紀に開発された秘密道具の一つ。
平らな場所に敷き、好きな料理名を注文すればその料理が出現するテーブルかけ。
料理の量、質共に一切の上限は無く、驚くことに利用に関して一切の制限が課せられてない。
一日分の食量しか支給されてないこの殺し合いにおいてグルメテーブルかけは
長引くにつれ問題になってくる食糧不足問題を一気に解決に導いてくれることだろう。
………孫悟空から奪い取れたらの話だが。



■


「チッ…やっと行ったか。しかし、何なんだアイツ?
あんだけの力を持ったニンゲンが居たら嫌でも気づきそうなもんだが…
ま、ありゃ人ってよりかは認定されてねぇだけの怪人だけどよ」

二人が飛び去った後、廃墟と化した建物から黒い影が顔を出す。
その正体は全滅したはずだった全身黒一色の小さな悪魔、もとい怪人。
コベニ同様運よく気功波を回避した生き残りがいたのだろうか。
答えは否。コベニを包囲していた者たちは悟空によって全滅させられた。
新たに表れた怪人が他と違う点は他の参加者と同じく首輪を巻かれている点のみ。
首輪を付けている以上有象無象のNPCではない。では、この生物は一体何なのか。

生物の名は‘黒い精子‘
人類の平和を脅かし続ける存在、怪人。
その中で例外を除いた事実上の最上位、災害レベル『竜』に指定される怪物だ。
『竜』の脅威度は直径200mの巨大隕石と同等以上と持つされている。

だが、黒い精子は制限下にある悟空にあっさりと敗北している。
如何に悟空が超人過ぎたとはいえ、これで隕石と同等と言えるのか疑問を感じる者もいるだろう。
彼の真骨頂は数の暴力の凶悪性を具現化したかのような特性にある

黒い精子の正体は『11兆4491億71万2554体』の知性を持った細胞からなる群生体。
一体一体は子犬にも勝てない程度の力しかないが、内包された数に応じて身体能力を上げ数百万体にもなると黒い精子がいた世界の最高戦力『S級ヒーロー』に大ダメージを与える程に向上する。

加えて、黒い精子の最も恐ろしい点はその細胞全てが本体だということだ。
先程死亡した数百体など彼にとっては様子見で分裂した氷山の一角に過ぎない。
一億分の一にも満たぬ損害では11兆を超える命を持つ黒い精子という存在は揺らがない。
そんな異常性を持つ怪物が変形、分裂、増殖を繰り返し、集団で襲い掛かってきたらどうなるか…この怪人が『竜』とされる由縁が理解してもらえただろうか。

「どいつもこいつも…なめてるよな?俺を」

彼は今、自身を構成する全細胞が一つの感情に支配されていた。
それはマグマのようにグツグツと沸き立ってくる『怒り』
黒い精子は相手から嘗められたと感じる行為を極端に嫌う。
分裂体を楽勝で殲滅した事で勝ったと思い込み、調子に乗っている道着男は勿論
首輪一つで飼いならした気になっている主催も心底気に食わない。

そう、首輪だ。
複数の要素から構成された苛立ちで最も多くの割合を占める原因は首輪にあった。
ゲーム開始時、黒い精子は体を細かく分裂させる事で首輪を外せるかを試してみた。
しかし、どれだけ分裂しようと必ず誰かには首輪が付いた状態になってしまう。
ここで残機があるのだから起動しても大丈夫と楽観的な考えをするほど彼は愚かではない。
首輪で死なない存在など呼ぶはずがないのは分かり切っている。
恐らくは首輪を付けた細胞が死亡した瞬間、残りも死滅…と言った細工を施しているに違いない。
その上、主催者が黒い精子に仕組んだ細工は首輪だけではなかった。
黒い精子を最強足らしめる11兆を超える細胞たち。その数が勝手に減少させられていたのだ。

「ゲームを公平にするための優しい配慮ってか?え?どんだけなめてんだよアイツ」

異次元の細胞数から成る不死性と無尽蔵のパワー。
それに対抗出来る存在など片手で数え切れるか否かしかいないと自負している。
故に元の状態で参戦していれば殺し合いがワンサイドゲームになりかねない。
結論として設けられたのは明確な弱点と露骨なまでの弱体化。
最強の怪人が「易々とは倒せないが頑張ればなんとか勝てるぞ!」と
まるで催しに緊張感を与えるため放たれた猛獣扱い。
これが嘗められていると言わずしてなんとする。

「ま、とりあえずは皆殺しだな。腹立つがお望み通り動いてやんよ。」

主催の思惑を察した上で黒い精子は殺し合いに乗った。
倫理や法と言った柵から解放された怪人にとって殺しなど呼吸するに等しい行いだ。
誰かにやらされる殺人など癪でしかないが、人間とおてて繋いで主催を潰す気も毛頭ない。
自己完結した完ぺきな存在が蹂躙される側の下等な連中と協調する必要などどこにある。参加者全ては憎き主催の元へ辿り着く為の最短ルート、優勝への鍵だ。
程よく弱らせた自分に嚙ませ犬の役割を求めているならその思惑を粉砕する。
道着男のような相性最悪の相手だろうと圧倒し、与えられた制限が何の苦でもない事を証明してやろう。

「そんで最後はテメェだ、ヒエール・ジョコマン
高みの見物してやがる雑魚をボッコボコに出来たらさぞ気持ちいいだろうよ」

舐め切った連中をなぶり殺しにする未来を想像し残虐な笑みを浮かべる。

俺たちは怪人である
尊厳も正義も愛情も友情も自由も努力も尊敬も信頼も優越も安心も希望も
快楽も後悔も憎悪も敵意も束縛も怠惰も軽蔑も疑心も渇望も不安も絶望も全て
感情の赴くままに踏みにじる。

それこそが怪人のあり方と言うものだ。

【黒い精子@ワンパンマン】
[状態]:体内に無数の同一個体
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:怪人らしく皆殺し
1:必見必殺。特になめたヤツがいたら殺す
2:道着男(孫悟空)は警戒。最終的にはこの手で殺す
3:出来ればタンパク質を補給して細胞ストックを増やしたい

※首輪を付けた個体が死亡した場合、連鎖して他の個体も死亡します
※細胞数が本来より減らされています。
どの程度減らされたかは後続の書き手にお任せします。

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