ここは会場内にある、鬱蒼とした森の中……
そこでは虫の触角と羽が生えた男が、身体中の至る所に包帯やガーゼを当てている女性の首を絞めている光景があった。
「すまないねぇ嬢ちゃん、アンタにゃあ恨みはないんだけど……俺には元の世界でやらなきゃならないことがあるんでねぇ…死んでもらいたいんだわ」
男の名前はデューク・ペペ、かつて蟻人間の王だったが勇者たちによって妻と帰るべき故国を失い、その復讐の為に自らの姿を改造して何度も立ちふさがった男である。
そんな彼は今、この森の中で最初に出会ったこの女性を殺害すべく両手で首を絞め続けていたのだ。
「ふふっ、ふふふふふっ」
しかしこの女性は首を絞められてなお、彼の目をじっと見つめながら笑い続けていた。
「……なんで笑っているんだい?こんな状況で、おかしくなってしまったのかい?」
ペペは彼女のその様子を見て、薄気味悪そうに彼女に話しかけたのだった。
「……可哀そうねぇあなた?そんな……何もかも失って、たった一つのことに執着した目をしていて」
それに対し女性は、彼の目を瞬きもせずじっと見つめながら「可哀そう」という言葉を投げかけたのだ。
「……済まないけど、命乞いの台詞ってのはもうちょっと下手に出るモノだねぇ」
それに対しペペは目に見えてイラついた様子になりながら、彼女の首にかけた手にさらに力を入れ始めていった。
「そうですよねぇ?ずうっと大切にしてきたものがあって、それをいきなり奪われてしまって、その落とし前を付けたくて仕方なくって……
だけどそれが難しいと考えて、それ故に自分がとっても無力な存在に感じて仕方がない……」
だけどそれが難しいと考えて、それ故に自分がとっても無力な存在に感じて仕方がない……」
しかしそれを受けてなおその女性は彼に語り掛け続けてきた。
「……はっきり言わないと分からないかい?いい加減黙ってて欲しいんだよねぇこっちは!」
いまだ自分に語り掛けてくるその女性に対しペペは、怒りをあらわにしながらより一層力をかけ始めていったのだった。
「いいよ、もっとやっても?私を殺して、スッキリさせちゃお?
遠慮しなくていいんだよ?それはとってもキモチよくなれることなんだから」
「私の首をへし折って、ひき肉になるまで私のお腹を殴りつけて……
それから下着をはぎ取ったり、私の口を強引に開いて、心行くまで犯していいのよ?」
「別に恥ずかしがる必要なんてないんだよ?だってそれがあなたの本当のキモチで、
一番大切な心の部分なんだから」
遠慮しなくていいんだよ?それはとってもキモチよくなれることなんだから」
「私の首をへし折って、ひき肉になるまで私のお腹を殴りつけて……
それから下着をはぎ取ったり、私の口を強引に開いて、心行くまで犯していいのよ?」
「別に恥ずかしがる必要なんてないんだよ?だってそれがあなたの本当のキモチで、
一番大切な心の部分なんだから」
しかし自身の首がへし折れそうなほどに首を絞められてもなお、その女性は彼に対し狂った言動を繰り返し続けた。
(な…何なんだこの女は……!?こんな精神構造をした人間なんて初めてだぞ……!)
それを受けて彼は強く動揺し始め、次第に手の力が抜けていってしまった。
「だから……ほらぁ!」
彼の手から力が抜け始めたことにより自由になった女性は、彼を勢いよく突き飛ばしてその上にまたがり始めた。
「赤子のように私の胸を吸っていいんですよ~?たーっぷり甘えたっていいし、乱暴したっていい…
私を好きにしていいんですよ?貴方のどんな欲望でも全部飲み込んであげるからぁ」
私を好きにしていいんですよ?貴方のどんな欲望でも全部飲み込んであげるからぁ」
そして自分の胸を彼の顔に押し付けたり、下着に覆われた秘所を彼の股間に押し当てたりしながらささやき続けた。
「どんな貴方だって受け入れるから……私を吐け口にしていいんだよ?」
「……いい加減、やめてくれ!!」
そうしながら彼に狂った言動を繰り返し続けていたが、ようやっと落ち着きを取り戻した彼が彼女を突き飛ばすことでそのささやきは中断されたのだった。
「……済まないけども、もうアンタにかまっている暇はなくなったみたいなんだ…じゃあ、サラバだよ」
そう言うと彼は急いで彼女の元から立ち去ろうとした。
「……そうだ!たぶんあなたは"昆虫"なんだから、これはとっても必要そうよね!
だから、受け取ってちょうだい!」
だから、受け取ってちょうだい!」
しかし立ち去ろうとする彼に対しその女性は、何やら奇妙なカードのようなものを差し出したのだった。
「……"超進化の繭"?何だいコレは?」
彼は女性から渡されたそのカード、"超進化の繭"を見て困惑した様子で彼女に尋ねた。
「それはどうやら他の昆虫を犠牲にして、別の昆虫を呼び出すことができる魔法みたいなのぉ!
……だからきっと、あなたの役に立つはずだわぁ」
……だからきっと、あなたの役に立つはずだわぁ」
彼女はその言葉に対し、カードの持つ効果を説明してそれがペペの役に立つかもしれないことを伝えた。
「……じゃあ、有難く貰っていくよ。丁度それに近いものも持っていたことだしね」
彼はそのカードを受け取り、それから自分のバッグに入っていた"青黒いムカデのような寄生虫"と入れ違いにしまった。
そしてその寄生虫を自分の腕に巻き付けて寄生させたのち、再び立ち去り始めたのだった。
「私はずっとここにいるから、寂しくなったらいつでも来てね」
自分の背中から浴びせられた、女性のその甘ったるく不快な声を無視しながら……。
【デューク・ペペ@天外魔境II】
[状態]:健康、目の前の女性(さとうの叔母)に対する若干の恐怖
[装備]:寄生虫パラノイド@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、超進化の繭、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:生きて帰り、卍丸達に復讐を果たす。もし誰かにやられていたならば復活させる。
1:愛してるよ、卍丸!お前たちを倒すためなら、俺は何度だって蘇るよ!!
2:だから……俺に倒されるまで、お前たちは誰にも倒されないでくれよ!
3:首を絞められた状態であんなこと言えるなんて、狂ってるのかこの女は……?
[備考]
※参戦時期は鋼鉄城で卍丸達と戦い、死亡した後。
※改造前の、本来の蟻人間の姿に戻っています。
[状態]:健康、目の前の女性(さとうの叔母)に対する若干の恐怖
[装備]:寄生虫パラノイド@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、超進化の繭、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:生きて帰り、卍丸達に復讐を果たす。もし誰かにやられていたならば復活させる。
1:愛してるよ、卍丸!お前たちを倒すためなら、俺は何度だって蘇るよ!!
2:だから……俺に倒されるまで、お前たちは誰にも倒されないでくれよ!
3:首を絞められた状態であんなこと言えるなんて、狂ってるのかこの女は……?
[備考]
※参戦時期は鋼鉄城で卍丸達と戦い、死亡した後。
※改造前の、本来の蟻人間の姿に戻っています。
【本名不明(さとうの叔母)@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:首を絞められたことによる内出血
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:『愛』を受け止める。
1:どんな欲望でも全部飲み込んであげるわぁ、だってそれが私の『愛』だから
[備考]
※参戦時期は本編終了後、マンションへの放火容疑で警察に逮捕された後。
[状態]:首を絞められたことによる内出血
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:『愛』を受け止める。
1:どんな欲望でも全部飲み込んであげるわぁ、だってそれが私の『愛』だから
[備考]
※参戦時期は本編終了後、マンションへの放火容疑で警察に逮捕された後。
『支給品紹介』
【寄生虫パラノイド@遊戯王OCG】
元々は攻500/守300の星2・地属性・昆虫族モンスターで、青黒いムカデのような姿をしている。
他のモンスターの装備品となる効果を持っているが、このモンスターを装備していると種族が昆虫族に変化し、
またほかの昆虫族への攻撃と効果の発動が無効化されてしまうという妨害効果を持っている。
【寄生虫パラノイド@遊戯王OCG】
元々は攻500/守300の星2・地属性・昆虫族モンスターで、青黒いムカデのような姿をしている。
他のモンスターの装備品となる効果を持っているが、このモンスターを装備していると種族が昆虫族に変化し、
またほかの昆虫族への攻撃と効果の発動が無効化されてしまうという妨害効果を持っている。
しかしこのモンスターの真価は別にあり、それは装備品となっているこのモンスターが死亡した際に、
レベル7以上の昆虫族モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できるという、強大なモンスターを自身のしもべとして
使役できるようになるということにある。
レベル7以上の昆虫族モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚できるという、強大なモンスターを自身のしもべとして
使役できるようになるということにある。
【超進化の繭@遊戯王OCG】
黄金色に光る巨大な繭が描かれた魔法カードで、元々はさとうの叔母に支給されたもの。
何かしらの装備品を付けた昆虫族モンスターを破壊し、昆虫族モンスター1体を召喚条件を無視して召喚できるというカード。
黄金色に光る巨大な繭が描かれた魔法カードで、元々はさとうの叔母に支給されたもの。
何かしらの装備品を付けた昆虫族モンスターを破壊し、昆虫族モンスター1体を召喚条件を無視して召喚できるというカード。
なおこのカードの現状の持ち主であるデューク・ペペは、来るべき卍丸達との戦いのためにこれをとって置く予定の為、
今のところ会場内で使うつもりはない。
今のところ会場内で使うつもりはない。