「な、何なのこれ……デスゲームってやつ?急に意味わかんないんだけど…胸糞系のエロゲじゃないんだからさ……」
突然始まった殺し合い、自分より幼い少女の凄惨極まる死。アングラなサイトや年齢制限のあるゲームで見たような地獄が今まさに自身に降りかかっている。
何より女として恐怖と悍ましさしか感じられない悪趣味な仕組み。新条アカネは全身に走る寒気を抑えることができなかった。
無意識に両腕で身体を抱いた時、違和感に気づく。あまりにも寒すぎる、というより肌が直接大気に晒されているとしか思えない感覚。何より胸部に触れた時の感触の違い。
何より女として恐怖と悍ましさしか感じられない悪趣味な仕組み。新条アカネは全身に走る寒気を抑えることができなかった。
無意識に両腕で身体を抱いた時、違和感に気づく。あまりにも寒すぎる、というより肌が直接大気に晒されているとしか思えない感覚。何より胸部に触れた時の感触の違い。
この状況下において最悪の想像が頭を過ぎり、急いでデイパックから鏡、あるいはその役割を果たせるものを探す。
中に入っていた懐中電灯とタブレットを取り出し、灯りをつけてタブレットの液晶画面に己の姿を映し出し―――そこで予想が当たっていたことに戦慄した。
中に入っていた懐中電灯とタブレットを取り出し、灯りをつけてタブレットの液晶画面に己の姿を映し出し―――そこで予想が当たっていたことに戦慄した。
「嘘……何でこんな……」
「現実の」新条アカネは取り立てて特徴のない普通の容姿の少女だった。髪は肩まで届く黒髪で胸も決して大きくはない。ついでに少し前には制服で学校に登校していた記憶もある。
しかし今のアカネは薄紫色のセミロングの髪に豊かな胸、そして抜群のプロポーションを強調するような露出度の高い水着姿になっていた。
かつてアレクシスに導かれるままに辿り着いたコンピューターワールドで過ごすために作成したアバター、今はもう決別したはずの姿になっていた。
しかし今のアカネは薄紫色のセミロングの髪に豊かな胸、そして抜群のプロポーションを強調するような露出度の高い水着姿になっていた。
かつてアレクシスに導かれるままに辿り着いたコンピューターワールドで過ごすために作成したアバター、今はもう決別したはずの姿になっていた。
「何で?何で?アレクシスはもういないはずだし、誰がこんなことするの?
あっ、でもアレクシスはグリッドマンに捕まっただけって聞いたような…脱獄した?それともさっきのあいつが逃がした?あーもうわかんない!」
あっ、でもアレクシスはグリッドマンに捕まっただけって聞いたような…脱獄した?それともさっきのあいつが逃がした?あーもうわかんない!」
何もかもがアカネの理解を超える出来事だ。それにもしアレクシスが関与しているとして、自分に何ができる?
無理だ。新条アカネは本来内向的で特撮マニアというだけの高校生に過ぎないのだから。
出来ることがあるとすればグリッドマンが何とかしてくれるまで息を潜めて生き延びることぐらいだ。
無理だ。新条アカネは本来内向的で特撮マニアというだけの高校生に過ぎないのだから。
出来ることがあるとすればグリッドマンが何とかしてくれるまで息を潜めて生き延びることぐらいだ。
「ってか、さっきエロトラップがどうのって……この格好でいるのヤバくない……?」
生き延びるという思考に思い至った時、今の自分の格好がとても頼りないものに感じられた。いや実際そうだろう。
水着とは言うが、外見的には下着で放り出されたのと変わらない。しかもデザインのせいで胸元が特に強調されている。
内向的なアカネがこの水着で堂々と林間学校に出られたのは自らがツツジ台という街の神様という自覚があって、住人は全てアカネを好きになるようプログラムしていたからだ。
誰かに危害を加えられるリスクがあるとわかっていればこんな扇情的な水着など絶対に着ないと言い切れる。
こんな見るからに無防備な格好でいるところを誰かに見られたら獲物と見做されるのは間違いない。殺されるか犯されるか、あるいは両方か。
水着とは言うが、外見的には下着で放り出されたのと変わらない。しかもデザインのせいで胸元が特に強調されている。
内向的なアカネがこの水着で堂々と林間学校に出られたのは自らがツツジ台という街の神様という自覚があって、住人は全てアカネを好きになるようプログラムしていたからだ。
誰かに危害を加えられるリスクがあるとわかっていればこんな扇情的な水着など絶対に着ないと言い切れる。
こんな見るからに無防備な格好でいるところを誰かに見られたら獲物と見做されるのは間違いない。殺されるか犯されるか、あるいは両方か。
「えーっと、こういう時は…とりあえず支給品、支給品……」
日頃アングラなサイトを覗いているアカネは所謂デスゲームという状況に少しだけ知識があった。
こんな時こそ持ち物をきちんと点検し、足場をしっかりと固めることが大事なのだと学んだような気がする。
自分の手元にどんな道具があって何が出来るのか。それを知ることが基本にして重要事項だ。
武器でも衣服でも何でもいい。何か役立つものがあってくださいお願いします。その思いでデイパックから取り出したのは―――
こんな時こそ持ち物をきちんと点検し、足場をしっかりと固めることが大事なのだと学んだような気がする。
自分の手元にどんな道具があって何が出来るのか。それを知ることが基本にして重要事項だ。
武器でも衣服でも何でもいい。何か役立つものがあってくださいお願いします。その思いでデイパックから取り出したのは―――
「これ、瓶……?ってか中身媚薬って、使うかそんなもん!!」
ある意味この状況に似合いの、しかしアカネからすればふざけているにもほどがあるアイテムだ。
苛立ちからツツジ台で神様をやっていた頃の癇癪が一瞬顔を出し、二度と媚薬を視界に入れまいとばかりに全力で放り投げた。
放物線を描いて飛んでいくはずだった媚薬の入った瓶はしかし、ちょうどアカネの前に現れた何者かの顔面にクリーンヒットし、地面に落ちた。
苛立ちからツツジ台で神様をやっていた頃の癇癪が一瞬顔を出し、二度と媚薬を視界に入れまいとばかりに全力で放り投げた。
放物線を描いて飛んでいくはずだった媚薬の入った瓶はしかし、ちょうどアカネの前に現れた何者かの顔面にクリーンヒットし、地面に落ちた。
「えっ!?ひ、人!?ご、ごめんなさいごめんなさい!人がいるとか思わなくて……」
本質的に憶病で小心者なアカネは思いがけず出会ってしまった参加者に怯えながら謝罪する。
右腕で胸元を隠し、左手でデイパックを掴みながら後退りしていくアカネに謎の人物は一言も発さずゆっくりと近づく。
最初は暗闇で見えなかった姿が徐々に見えてきた。その人物はスーツ姿で腰に四本の刀剣を携えた、銀髪の二十歳頃の男性だった。
右腕で胸元を隠し、左手でデイパックを掴みながら後退りしていくアカネに謎の人物は一言も発さずゆっくりと近づく。
最初は暗闇で見えなかった姿が徐々に見えてきた。その人物はスーツ姿で腰に四本の刀剣を携えた、銀髪の二十歳頃の男性だった。
「お前は……」
驚いたように目を見開く男性にアカネは激しい既視感を覚えた。
「新条、アカネ……」
「え?もしかして……アンチ?」
かつて神だった少女、新条アカネとかつてアカネに造られた怪獣だった青年、アンチ改めナイト。
淫靡で凄惨なバトルロワイアルで、二度と会うはずのなかった二人が出会った瞬間だった。
淫靡で凄惨なバトルロワイアルで、二度と会うはずのなかった二人が出会った瞬間だった。
【新条アカネ@SSSS.GRIDMAN】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式(媚薬除く)、不明支給品0〜3(未確認)
[思考]
基本:とりあえずグリッドマンが何とかしてくれるまで生き残る
0:え?アンチ?
1:殺されるのも犯されるのも絶対に嫌!
[備考]
※本編終了後からの参戦ですが、主催者の手により肉体がツツジ台で使用していたアバターになっています。
※殺し合いにアレクシスが関与しているのではないかと考えています。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式(媚薬除く)、不明支給品0〜3(未確認)
[思考]
基本:とりあえずグリッドマンが何とかしてくれるまで生き残る
0:え?アンチ?
1:殺されるのも犯されるのも絶対に嫌!
[備考]
※本編終了後からの参戦ですが、主催者の手により肉体がツツジ台で使用していたアバターになっています。
※殺し合いにアレクシスが関与しているのではないかと考えています。
【ナイト@SSSS.DYNAZENON】
[状態]:健康
[装備]:サムライ・キャリバーの刀@SSSS.GRIDMAN
[道具]:基本支給品一式、アカネの媚薬、不明支給品0〜2(本人確認済)
[思考]
基本:人間を守り殺し合いを打破する
0:……新条アカネ?
1:この武器、使わせてもらいます
[備考]
※参戦時期は少なくとも9話以降です。
※グリッドナイトへの変身は可能ですが、制限により最大でも5メートルほどのサイズにしかなれません。
[状態]:健康
[装備]:サムライ・キャリバーの刀@SSSS.GRIDMAN
[道具]:基本支給品一式、アカネの媚薬、不明支給品0〜2(本人確認済)
[思考]
基本:人間を守り殺し合いを打破する
0:……新条アカネ?
1:この武器、使わせてもらいます
[備考]
※参戦時期は少なくとも9話以降です。
※グリッドナイトへの変身は可能ですが、制限により最大でも5メートルほどのサイズにしかなれません。
【支給品紹介】
【サムライ・キャリバーの刀@SSSS.GRIDMAN】
グリッドマンと共に戦う新世紀中学生の一人、サムライ・キャリバーが携帯する四本の刀。
抜刀すると明らかに鞘の鯉口に収まらないほど厚手のブレードに変化する。
【サムライ・キャリバーの刀@SSSS.GRIDMAN】
グリッドマンと共に戦う新世紀中学生の一人、サムライ・キャリバーが携帯する四本の刀。
抜刀すると明らかに鞘の鯉口に収まらないほど厚手のブレードに変化する。