第1次:エピローグ

言峰「聖杯戦争は20日の期間を終えた。聖杯は自らの持ち主にふさわしいものを選んだようだ」

20日終了時点での勝利点

マスターすてら:14
マスター相馬 :11
マスター二連 :5
マスターはる :3


聖杯は器の一族のマスターすてらを勝者として選んだ。



エピローグ

呪の一族の館に戻ったマスター相馬は、茨木童子と最後の会話を交わした。

茨木童子「汝は人間にしておくにはまことに惜しい逸材だった。同胞としてまたいつか、共に戦おうぞ。
少し暴れ足りぬのは確かだが、その分は菓子の献上で大目に見てやるとしよう」

茨木童子は霊基を消滅させて消えた。
マスター相馬は栄光を掴むことなく聖杯戦争を終える。
ただし、忌み嫌う一族と同じ穴の狢に落ちることなく、まっとうに戦いきったことは不幸中の幸いか。


マスター二連とイスカンダルは、最後の一日を町の散策に費やした。

イスカンダル「お主には余とは違う王の器があった。対等な仲間として信用を得て、同盟と共に血路を開いた。
約束通りに、お主のことは英霊の座に戻ったとしても忘れることはなかろう。
あぁ、バイクに乗ることは敵わなかったが……また余を召喚するまでに特注のものを用意するがいい。お主の頼みならばいつでも召喚に応じよう」

イスカンダルは満足げに霊基を消滅させて消えた。
マスター二連はサーヴァントとかけがえのない絆を築き、聖杯戦争を生き残った。


マスターはるは寂れた温泉旅館で、刑部姫と最後の時を過ごした。

刑部姫「なんか、結局引きこもれたのは最初の1週間くらいで、あとは忙しかったわね。
でも、姫もやれば出来る子だってことが証明されたわ。あとで化生SNSで自慢しとこっと」

マスターはるは聖杯を手に入れることは敵わなかった。
しかし稀少な魔術礼装を多数回収することで、魔術協会内での地位向上に十分な収穫を得た。
彼の聖杯戦争は成功したと言えるだろう。

刑部姫はこたつに入ったまま、眠るように霊基を消滅させた。


マスターすてらとシュヴァリエ・デオンは埠頭を訪れた。
墓はなくとも、そこにはこの戦争で命を散らした兄弟の魂が眠っていた。

デオン「すてら、キミは私に騎士として最後まで仕えることを成し遂げさせてくれた。
私は今度こそ、守るべき人を守りきれた。私はキミという人に出会て、本当に嬉しい」

マスターすてらは手に入れた聖杯で、二度とこのような殺し合いが起きないような世界を創ることにした。
それは彼女の決して長くない人生で、果たして達成できるかどうかは分からない。
ただ、彼女のサーヴァントがその最期まで傍に付き添うことは確実な事実であろう。

第一次聖杯戦争

勝者

器の一族のマスター:すてら
セイバー:シュヴァリエ・デオン


ゲーム終了
最終更新:2018年06月29日 13:03