第一次:戦評:5日目

5日目


前日、河川敷で起きた誘導に関して、それぞれの同盟は情報を共有する。
そのスキルの方向性から、アサシンかキャスターの仕業ではないのかという見方が多かった。
ランサー陣営は(メタ推理で)セイバーの真名にあたりをつけたようだった。

意外だったのがセイバー・ライダー同盟の会話だ。
ここは裏表なく協力していく同盟だという印象だったが、ここでセイバーが虚偽の報告を行う。
つまりは「自身らも河川敷に誘導され、橋で聖晶石を得ることができなかった」とライダーに嘘をついたのだ。
これを受けてライダー陣営は、昨日得た聖晶石を、セイバー陣営に与えるかどうか悩んでいたようだった。
(GMとして悩ましいのは、ここでイスカンダルが強く反対すれば、それはセイバー陣営のプレイングを阻害することになることだ。
 イスカンダルの思考であればどうなのか、ということを考え「お人よしすぎる考えだ」と嗜めるに留めた)

バーサーカー・キャスター陣営も昨日は、すべての戦闘に関わっていたために情報量は多い。
既にほとんどの陣営のクラスを抑えているため、状況の整理は容易なようだった。

ここに来て、同盟を組んでいる2組4陣営と、単独の3陣営での情報格差が圧倒的になってきた。

アサシン陣営もここに来て同盟を考え、匿名でマスター相馬とマスター二連に情報提供を呼び掛けた。
しかしながら、マスターはるの出せる情報は、マスターすてらとマスタータイターのサーヴァントクラス。
これはマスター相馬からすれば既知の情報。そしてマスター二連からすると同盟相手の情報。
GM視点からすると、キャスター陣営は動くのが遅すぎたという感があった。

やはりマスター相馬からは拒絶の返答。
匿名であったが、マスター相馬視点だと、この情報提供を持ち掛けてくる相手はマスターはるしかいなかった為、ほとんど正体は看破されていた。

マスター二連からは情報交換に応じるという返答があり、わずかばかりではあるがマスターはるは情報を得た。
マスター二連サイドでも、魔術協会聖堂教会のマスターが匿名の相手だろうと推測はされていた。

GMからすると、マスター相馬やマスター二連が、敢えて話に乗って偽の情報を流したり、
交換条件として良い物を引き出すプレイングもあるかと思われたが、そういった動きは見られなかった。

実はマスターはるは【事前情報】でセイバーが「他陣営を誘導するスキルを有している」ことを知る、唯一のマスターだった。
ここでマスター二連とこの情報を共有できれば、マスターすてらの嘘が露見し、セイバー・ライダー同盟に亀裂が入るところだった。
GMとしてはそれも面白いと思ったが、ここは紙一重で情報が流れなかった。

ランサー陣営は聖晶石を『プレゼント』に交換した。
聖晶石勝利よりも殲滅勝利に切り替えたのだろうか。既に宝具は解禁されていたので絆スキル狙いと見える。

そして5日目の夜が来る。

……何故こんなことが起きるのだろうか?

セイバー陣営が、地の一族の邸宅に設置された自身への特攻スキルを獲得させないため、同エリアにて【麗しの風貌】を使用。
だが、その場所が偶然にも未だ見つかっていなかったランサー陣営の本拠地『古い武家屋敷』だったのだ。
そして地の一族の邸宅を攻めようとしていたバーサーカー、魔術協会の支部に向かっていたマスターている。
そして元々『古い武家屋敷』を探索しようとしていた竜牙兵もどきを交え、3陣営がランサーの本拠地に集結することになる。

セイバーとバーサーカーにより本拠地の罠は剥がれ、霊基回復のために待機していたランサーの元にマスターているが到達。
さすがにランサーによって竜牙兵もどきは撃退したが、マスターているは最重要目標のランサーの本拠地を知るに至った。

アーチャーは殺特攻を獲得。ライダーは自身の騎特攻を守りにいった。
アサシン陣営は本拠地で回復。

ここでアサシンとキャスターが絆レベル5に達した。
二騎とも大器晩成型のサーヴァントで、絆スキルがかなり重要な意味を持っている。
特にここまで動きづらかったアサシンにとって、絆スキル獲得は評価が一変する強力なファクターだ。

昨晩に引き続き、またもやセイバーによって、さらに不運も重なって事態が大きく動いた。
この夜に一番得をしたのは、誰もいないロイヤルホテルにゴーレムを送り、簡単に聖晶石を獲得したキャスター陣営だろうか。

ランサー陣営は一気に本拠地を突破されて、ゆっくり傷を回復することが難しくなる。
さらにスナイパーライフルの所持のせいでバーサーカー・キャスターから狙われており窮地と言えるだろう。
GM視点からだと他陣営との協力を模索するしかないが、スナイパーライフルのせいで信用が得られないか。
最終更新:2018年06月29日 13:29