6日目
キャスター・バーサーカー同盟は、誘導スキルの持ち主をランサーと誤認した。
昨日の誘導と同じメンツなのがセイバーとランサー、そしてランサーが
本拠地の罠に敵を誘導したと推測したのだ。
ランサーがそのようなリスクを犯す必要があるのか? 疑問を抱きつつも、二陣営はその仮説を採用した。
GM視点から指摘すると、ランサーは昨日マスターを同伴していたので否定要素が強い。
河川敷に誘導したのがランサーだとしたら、橋で聖晶石を受け取ったのは一体誰なのかという話になるからだ。
サポート兵を選択している可能性も否定はできないが。
バーサーカーのマスター相馬はやはり疑問がぬぐい切れず、さらに情報収集に走ることにした。
そこでセイバーのマスターである、すてらに匿名で共闘を持ち掛けた。
相馬はさまざまな情報を開示する用意があったが、ここですてらからの返信を見て少し思案したようだ。
何故か。すてらは、バーサーカーとアーチャーの情報を欲した。「同じ御三家なのにまだ相対していないから」だと。
セイバーとバーサーカーは既に何度か遭遇しているが、魔術礼装で姿を隠しているために相馬がバーサーカー陣営だと知らないのだ。
このことから、相馬はこのまま自身の身分を明かすべきか、隠匿して有利にことを運ぶかで悩むことになる。
結局のところ、彼は匿名のまま情報交換をすることにしたようだ。すてらも反応はよく、匿名の相手とのやり取りに応じた。
また
魔術協会のはるも、昨晩の出来事から(3陣営の襲撃は偶然の産物であるが)周りが組んでいることを察する。
そこで、まだ誰とも組めていない陣営との共闘を模索。
アーチャーのマスターじゃんごに連絡を取る。
ここまで厳しい状況に追い込まれ、かつマスターはると同じくらい情報に乏しいマスターじゃんご。共闘する価値は高い。
話し合いの場が言峰によりセッティングされたが、お互いに駆け引きと探り合いの印象が強く、有益な情報交換には至っていないと感じられた。
しかし次第に共闘の話になり、ある程度の情報共有、そして互いのクラスを明かすことで信用を得つつあった。
アーチャーからすると昨晩に殺特攻を獲得しているので、同盟相手としてアサシンは裏切りやすく美味しいだろう。
ランサーは竜牙兵もどきを破壊したことで唯一、キャスターの真名に迫る情報を得た。
しかしながら完全に包囲網を敷かれており、その情報を活かせる状況にはない。
6日目のイベントはフリーマーケットだった。
これはアイテム収集に強いが、聖晶石を獲得しづらい陣営への救済措置だった。
しかし全ての陣営がアイテムを放出することを選択しなかった。
それほどアイテムを持っていない陣営はまだしも、10以上のアイテムを持つキャスター陣営も聖晶石には魅力を感じなかったようだ。
GM視点からすると意外ではあったが、プレイヤーの思考を知るいいサンプルとなった。
この夜は比較的静かな夜だった。
バーサーカー陣営は地の一族の邸宅にこの戦争で4回目(
指令書に記したのは5回目)の襲撃だ。
誰もいないので罠スロットを破壊していると、遠隔攻撃が飛んでくる。
実はアーチャーが同じエリアの「普通の一軒家」を探索しており、そしてついに遠隔攻撃スキルを使用したのだ。
この日、この中心部エリアは全ての場所にユニットがおり、バーサーカーを狙ったのはランダム。
しかし標的とできる敵の中で、バーサーカーは唯一固すぎてダメージが通らない相手だった。
アーチャーの不運はどこまで続くのか。
セイバーは匿名の相手(相馬)の話に乗り、ランサーの本拠地を攻めた。
ランサーたちは留守にしており罠スロットの破壊に成功。
埠頭に派遣したホムンクルス兵も無事にアイテムを回収した。
そして、ここでセイバーの
絆レベルが5になり絆スキルを獲得。
宝具が強化され、よりエグいデバフが掛けられるようになった。
忠誠心の高いサーヴァントかつ会話や行動なども毎回パーフェクトだったため、
絆1スタート組では圧倒的な速さで5まで達した。
ランサーはこの戦争で初めての探索を行った。敵はおらずアイテムを回収するのみ。
スナイパーライフルを使用して「ている」を狙ったが標的は現れなかった。
アサシンは本拠地で陣地作成。
マスターはるは廃墟のモーテルを調べる。そこでキャスターの竜牙兵もどきと遭遇した。
魔力で防御判定を行えるはるは、竜牙兵の攻撃を完全にブロックしていた。
そのまま反撃すれば霊基が10しか残っていない竜牙兵もどきは粉砕できたが、戦闘方針が防衛のため撤退した。
この竜牙兵もどき、ガッツでも付与されているのかという粘り具合である。
キャスター陣営はサーヴァント以外が探索。アヴィケブロンは今日もゴーレム強化に勤しむ。
また偵察用ゴーレムを発注し生産した。
ゴーレムのうち一体が、ライダー陣営の本拠地である「誰かの別荘」を発見し罠を一個消費させた。
これでライダー陣営の本拠地の場所を知ったのは、キャスターとアサシンになった。
さらにマスターが挑戦状をランサーに宛てて「郊外の古城」に呼び出した。(ちなみに宛名はセイバーと偽装)
ライダー陣営は聖晶石を獲りに行く。だがこの夜は何と他の全員が石をスルー。
聖杯の器を持っているライダー陣営が聖晶石も2個獲得という、これ誰が止めるんだという状態に。
ほとんど戦闘もなく落ち着いた6日目。
明日の7日目は開催一週間記念で状況を大きく動かす。
最終更新:2018年06月29日 13:31