第一次:戦評:8日目

8日目の準備期間


マスター間では宝具を使用したサーヴァントと、真名による情報開示で話題が持ちきりだ。

特にマスター相馬は刑部姫の宝具が「本拠地でしか使えない」ことで魔術協会の支部が彼女たちの本拠地と誤認した。
同盟相手のマスターているは、イベントが本拠地で開かれる可能性の低さからそれに異を唱えた。
特にマスターているは、自身のサーヴァントも絆スキルでスキルが強化されているので、発想としては容易かったろう。
しばらく2人で話し合っているうちに、絆スキルにより「本拠地」を作れるのではないかと推測できていた。

マスターはるとマスターじゃんごも情報交換を行っている。
ところが、ここでマスターじゃんごが致命的な勘違いをしてしまった。
デオンのステータスは初期ステータスなので強化前の宝具しか書いておらず、
アタランテが実際に受けた強化後のデバフとは性質の異なるものだった。
強化前の1ターンで効果が切れるデバフと勘違いしており、そのまま放置する方針のようだった。
確かに、マスターじゃんごは絆スキルによる宝具強化に関する情報を得ておらず、勘違いするのはしょうがなかった。
しかし、強化前と強化後のデバフスキルは名称が違うため、自身のサーヴァントステータスを見ると気付けたかもしれない。
アタランテもマスターの発言と自身の受けたデバフの強さに齟齬があることを言及したが、考えを改めるには至らなかった。

マスターすてらはマスタータイターと、意外にも、緊密に連携を図るようだ。
自分の居城に招き入れて、アイテム交換を申し出てきた。
マスタータイターはその話に乗るようであった。
デバフを掛けた上でもアーチャーからダメージを受けたことで警戒し、ランサーを対アーチャー用にキープしておきたいのだろうか。

マスタータイターはマスター相馬、マスターすてらと連絡を取りつつ、正直に両方の情報を流している。
前日の段階では悪手と思われた立ち回りだが、逆に両方と内通していることを宣言することで、
自身を裏切れば相手方に完全につくという、牽制の役割を果たしているように思えた。

人気投票の結果。マスターはるが1位を獲得したわけだが、その投票は以下のような内訳になっていた。
「相馬・ている相互」「はる・じゃんご相互」「すてら・二連相互」「タイター→はる」
つまりは本命の同盟同士で相互票を入れ、タイターは「不意打ちした詫び」としてマスターはるに投票したのだ。
実はマスターすてらは「本拠地に罠がないじゃんごやタイターに集まるだろう」と推測していた。

同じ事をマスターはるも考えていたらしく、彼の場合は更に思考を発展させる。
つまり、票がバラけすぎていることから、他のマスターも自身と同じように同盟同士で相互票しているのだろうと推測した。
またマスターはるは恐らく他に誰も気が付いていない「相馬・ている」同盟について確信を持ったようだ。
この見事な推理にはGM目線も拍手を送りたい心境だった。

この日のイベントは太極拳教室。ダメージプラス20は地味に強い。常に有利クラス相手と同じバフだ。
イベントについてマスターすてらより「1名先着と書かれていないので仲間同士で受講可能か?」と問い合わせがあった。
実は深く考えずにその文言を書かなかっただけだが、指摘の通りに処理すべきだろうと判断した。
そして公平性と今までのルールを踏襲するならば、アナウンスで2人以上が受講した旨を伝えるべきだとも。
それに従い、ランサーとセイバーを太極拳教室に通わせるようにしたようだ。


8日目の結果


素直に愉悦です。

マスター相馬は、ているから魔力の霊薬を受け取るためにひと気のない場所で落ち合うことにした。
そして、選んだのは今まで誰も足を運んでいない『港の見える公園』だった。
そこで相馬と茨木童子、そしてアイテムを持たせた竜牙兵もどきが待ち合わせた。

しかし――“誰も来なさそうな場所”という思考が被る。

マスターすてらはこの日、手の空いたホムンクルス兵に港の見える公園のアイテム回収を命じていた。
そして……ホムンクルス兵は偶然にも相馬・ているの取り引き現場を目撃してしまったのだ。

襲い掛かる茨木童子。逃げようとするホムンクルス兵。
しかしバーサーカー相手に一介のホムンクルス兵が抵抗もできるはずがなく、その身は鬼の手によって貫かれた。

ホムンクルス兵は最期の力を振り絞り、霊子欺瞞紙で隠された顔を触り、そこに角が生えていることを伝える。
そして直後にその身体は無残にも引き裂かれた。

今まで誰も正体の片りんすら知れなかったバーサーカー。その真名に迫る情報を手に入れた大戦果である。
またここまで、しっかりとアイテム回収をこなしてきたホムンクルス兵は十分に仕事を果たした。

しかしながら、ホムンクルス兵を兄弟と呼び、一人の人間として接してきたマスターすてらとデオンにとって、
その損失は小さいものではなかっただろう。

その夜にマスター相馬がマスタータイターとの会話で口にした
「まぁ、ホムンクルス兵は器のとこの得意分野だから、またすぐ作れるんじゃないか?」
という言葉を器の一族陣営に伝えたい言峰であった。


マスターすてらとマスタータイターは郊外の古城で落ち合い、無事にアイテム交換を済ませる。
デオンと李書文も約束通りに不戦協定を結び、一緒に太極拳を習いに行った。
この光景をマスターているの偵察用ゴーレムが監視していたが、デオンの幸運で発見され破壊された。
マスターているがセイバーとランサーが協力している光景を確認できたのは大きい。

この情報はすぐさまに相馬・ている間で共有された。
そして「なんでランサーは自分の天敵のセイバーと組んでいるんだ?」という議論を交わしていた。
結局ランサーの意図は判然としなかったが、セイバーが独走状態に入りつつあると警戒心を強めた。

ライダーは普通の一軒家に移動。
特に何も起きず。
ここまでライダーはほとんど本格的な戦闘をしていない。
これには「色んな英雄と会える」と思っていたライダーは渋い顔。
マスター二連に対して、他の英霊の首を獲ってみせろ、とせがみ始める。

アーチャーとマスターじゃんごは、埠頭に移動。
スキルを使っておけば、マスター相馬たちを狙撃できたが、指定していないので特に何も起きず。
しかし、アーチャーのデバフが解けず、マスターじゃんごの勘違いが判明した。
自分の体感よりマスターを信じたアーチャーは、その信頼を裏切られて不信感を抱いたようだ。

マスターはるは本拠地待機。イベントで設置された石を回収。罠も一個貼りなおす。
刑部姫は魔術協会の支部に石を獲りにいく。
ここでまさかの、他陣営が誰もおらずに無血で石をゲット。
なんのアクションもなく石を2個ゲットして、マスターすてらと同率の石獲得数トップになる。

ているは地の一族の邸宅に行き罠スロットを破壊。
アヴィケブロンは本拠地でゴーレムの強化を継続。いよいよ、原初の人を創るという彼の悲願に近づいて来たようだ。

現状、セイバー・ライダー・アサシンが大きくリードしている。
ホムンクルス兵を失って傷心のセイバー陣営は、他陣営の警戒が高まって来てどうなるか。

サーヴァントからミッションを言い渡されたライダー陣営、これまでと違い戦いに身を投じる必要がある。

アサシン陣営は宝具さえ展開できれば、現状は無敵に近い。しかも石の獲得数は周りに知られていない。

バーサーカーは、何故か数少ない獲得アイテムがほとんど『生命の水薬』という不運に見舞われている。
ているからもらった魔力の霊薬で、宝具をぶっ放して打開できるか。

キャスターは誰にも警戒されずに、ゴーレムが相当強くなっている。後半一気に巻き返しを狙える。

ランサーはこの日の夜は上手く立ち回れた。まだスナイパーライフルもある。
セイバーに首輪をつけられている状態だが、絶望的な状況は脱したように思える。

アーチャーは依然としてキツい。デバフを解除しつつ、スキルや宝具を使いこなしていきたいが。

10日目のイベントをアンケートにして、事前に告知することで大きな動きを作り出したい。
どうなっていくか楽しみだ。
最終更新:2018年06月29日 13:37