第一次:戦評:10日目

10日目の準備期間


マスタータイターは完全に相馬サイドに立っている。
そしてマスター相馬に言われた通りに、セイバーのマスターすてらをコントロールしようとしていた。
しかしマスターすてらからすれば、マスタータイターの言い分はめちゃくちゃで、自分たちにメリットがないことを要求され続ける。
当然承諾することもなく、マスターすてらのタイターへの不信感はかなり強くなったようだ。
GM視点としては、セイバーに敵対されたら瞬殺される立場で、よくもそこまで要求できるものだとヒヤヒヤしていた。

このランサー陣営の交渉を、GMは「将軍式交渉術」と定義づけた。
スナイパーライフルが、現実世界での弾道ミサイルにあたる。
本格的に叩かれればおしまいの立場でありながら、その武力をちらつかせることで、他の陣営から手の出せない位置に入ったのだ。
意図して行っているかは不明だが、ここまでハマれば見事な立ち回りと言えよう。

タイターはライダーを呼び出したことを隠しつつ『匿名でライダーの行き先を告げるメッセージが来た』とマスターすてらに告げる。
しかしマスターすてらからすれば、自身にそのメッセージが来ていないので、何故クラス相性がいいわけでもないタイターにメッセージが来たのか納得いかない様子ではあった。
ただ、その主張に関しては信じることにしたようだ。

また「すてら←→タイター←→相馬←→ている」の情報構造は変わらず、リアルタイムに全ての情報が右に流れていく。
相馬から、教会にセイバーが呼び出されたことを教えられたているは、無駄にセイバー陣営と敵対することにならずに済むだろう。
そしてライダーが大型の倉庫に呼び出されたことを知った相馬は、タイターと協力してライダーを攻めることにした。

イベントで各陣営の本拠地に強力なアイテムが配られた。
そのこともあり、10日目はマスターとサーヴァントが別行動をするパターンが多くなると思われる。


10日目の夜



大型の倉庫にマスター二連が呼び出され、それを守るためにイスカンダルも同伴する。
そこに打ち合わせ通りにランサー李書文と、遂にその姿をさらしたバーサーカー茨木童子が襲撃を仕掛ける。
不意打ちと先制攻撃で手傷を負ったイスカンダルは、複数戦闘と見て戦闘方針:防衛で撤退する。

1ターンを無駄にされたライダー陣営だが収穫もあった。
カリスマを持つ自身が、複数戦闘で優先的に狙われたことで、ランサーとバーサーカーは高確率で組んでいると分かったのだ。
その情報はマスターすてらにも流され、すてら視点でもタイターがマスター相馬と繋がっている可能性の高さに気付けただろう。

マスター相馬と茨木童子も、戦闘に関与する前に撤退されてしまったので、姿を晒し損と言ってもいいだろう。
ランサーひとりに任せておいても良かったかもしれない。

マスタータイターは本拠地に待機し、罠を貼りなおしつつ物資を獲得した。
敵本拠地を占有した際に、罠スロットを全て破壊する超強力なアイテム『工房爆破セット』だ。
追い詰めたい陣営の本拠地に潜入できれば、かなり有利になるだろう。

マスター相馬のアイテムが恐らく一番凶悪なのだが、このターンはサーヴァントと同伴行動したので獲得ならず。
本拠地にコソドロが入らずに運が良かったというところか。
(このアイテムの場合は、他のマスターが拾った時点で大変なことになるのだが…)

マスターじゃんごは、どうしたことか郊外の古城に突っ込んできた。
どうやら物資を盗みに行こうとしたらしいのだが、サーヴァントを同伴したため、罠が発動して撤退させられてしまった。
解呪の輝石でデバフが取れた矢先、罠に突っ込んで呪詛を受けかけたアタランテは、ついに決断をする。

――アタランテはマスターを裏切る。

この「サーヴァントの裏切り」判定については、GMもかなり熟考をした。
一人のプレイヤーのサーヴァントを裏切らせるのは、よほどのことがない限りにアンフェアだ。
最終的にはNPCアタランテをロールプレイするにあたり、1日目からのログを全て読み返した。
そして自分がアタランテの立場であったら、これはもうマスターを裏切るだろうと結論付けた。

そしてアタランテは丁度、攻め入った古城の主であるマスターすてらに裏切りの打診をする。
マスターより先行して単独行動をし、書置きを残してきたのだ。
以後、アタランテは隙を見て、マスターすてらと内通することになる。
その際には、マスターじゃんご側にも、アタランテが席を外す旨を伝えている。
手遅れになる前にマスターじゃんごは、アタランテの裏切りに気付けるか。
気付いたとして、どうサーヴァントと向き合うのかが、最後のチャンスになるだろう。

マスターはるは大胆にもマスター単独で敵本拠地に潜入した。
狙ったのはマスター二連の本拠地。幸いにも脅迫状で呼び出されて留守だった場所だ。
この物資はマスター二連にとってはかなり有用だったが、マスターはるにはそれほど必要ではなかった。
所属が一般人のため、サーヴァントからのプレゼントという形になる『イリアス』で、宝具消費魔力半減という効果だった。

また本拠地に退避していた刑部姫も、陣地作成スキルで更にバフを強化していく。
そして本拠地に届いた物資『バレルレプリカ』を獲得する。
敵サーヴァントに強力な毒をもたらす礼装だ。

マスターているは地の一族の邸宅に向かった。
がら空きの廃墟から地の一族の物資を奪った。
物資は、同伴戦闘時にその土地の霊脈値の倍の数値のダメージプラスを付与する『管理者の鍵』。
これはアーチャーからすれば一発逆転の力を持ったアイテムだったが、手に入れることが叶わなかった。
ているたちにはしばらく無用の長物であるが、他陣営が手に入れるのを防いだのは大きいだろう。

教会に待機したアヴィケブロンはゴーレムを強化しながら、物資を受け取る。
物資は、男性ユニットを撤退させる『マグダラの聖骸布』だが、彼らにはそこまで必要なアイテムではなかった。
聖堂教会のお偉いさんは戦闘センスがない。

更にているは、竜牙兵もどきと偵察型ゴーレムを聖晶石のある普通の一軒家に向かわせた。
だが驚くべきことに、他に誰もこの場所に現れなかったのだ。
マスターているは二度目の無血聖晶石ゲットを果たす。手数が多いとこういう巡りあわせもあるのだろう。
瀕死の竜牙兵もどきは聖晶石ゲット2個目という殊勲である。

セイバーは呼び出された教会で運悪く毒の矢を受ける。
マスターすてらも、突然侵入してきたアーチャーに困惑しながら物資を獲得。
これはホムンクルス兵用の装備だったのだが、セイバーが装備することで火力アップが出来るようになった。
マスター自身もホムンクルスという巡り合わせで可能になった救済措置だ。

10日目はランサーがついに活躍した。ダメージプラス効果の太極拳のおかげもあり、ライダーに手傷を負わせることができた。
さらに絆レベルが5になり、バフ系サーヴァントに対して驚異的な強さを見せる、一撃必殺型サーヴァントに変貌した。
特に、他のサーヴァントが太刀打ちできていない刑部姫に対して、かなり有利に立ち回れるような性能になっている。

物資を奪われてしまったマスターじゃんご、マスター二連は厳しくなった。
特にサーヴァントに造反されているマスターじゃんごは、脱落までのカウントダウンが始まっている。
最終更新:2018年06月29日 13:41