第一次:戦評:12日目

12日目の準備期間


マスターじゃんごの脱落は、各陣営に衝撃をもたらした。
マスターはる、マスターているは、アーチャーがまだ存在していることを睨み、二重契約について目論む。
令呪刻印でマスターじゃんごが令呪を使い切ったことを知っていたマスター相馬と、それを聞いたマスタータイター。
二人はサーヴァントを傷つけたくないから降伏したのだろうと推測した。
まさか、そのサーヴァントがマスターを騙して降伏に追い込んだとは思いもよらなかっただろう。

アナウンスによって、何故かロイヤルホテルでセイバー陣営がアーチャーと遭遇したことは知られている。
その点に関してマスター相馬は疑問を抱き、マスタータイターに探りを入れるように命じる。
タイターからの問いに、マスターすてらは「敵の本拠地探しと、回復アイテム探しで偶然鉢合わせた」と躱す。
前日にセイバーが教会に突っ込まされていたこともあり、相馬・タイターはある程度納得したようだった。

アタランテは前日に、マスターているに挑戦状を送られ、河川敷に呼び出されていた。
これはもちろん、マスターとの契約が切れても効果がなくならない。
現界できるのは後2日程度。それまでにマスターすてらと接触して契約を結びたいと通信を入れる。
マスターすてらは、明日は河川敷にアーチャーを迎えに行くことにしたようだった。
システム的には最大魔力値を60減少させて、新しくサーヴァントとパスが通せるようになる。
この減少値は10ずつ節約できるが、節約するごとに、サーヴァントの全ステータスが10ずつ減少する仕組みだ。
アタランテにどの程度の魔力パスを提供するのかも大きなカギになるだろう。
そして、アーチャーが生きていれば河川敷に来るはずだと知っているマスターているが、どのように動くかも見ものだ。

同盟相手を失ったマスターはるは、情報戦において厳しくなった。
さらに、今までは自分だけが宝具を使っていたために得られていた優位性が失われてきた。
ただし有利な点もある。
それは、マスターはるだけが、言峰ショップの商品のクオリティレベルを知っているということだ。
前日に誰も来訪者がいなかったショップだが、その品ぞろえは、はっきり言ってバランス崩壊レベルである。
強引に石を獲りに行くことが厳しいと知ったマスターはるは、まずはショップで強力なアイテムを獲得することを模索する。

ということで12日目のイベントは引き続きの言峰ショップ。
そして、もう一つは13日目の復刻イベントを何にするかの投票だ。

ここで上手くいけば一気に勝利する可能性の出てくる陣営があった。
それは聖堂教会のキャスター陣営だ。
マスターているの持つアイテムは、聖晶石2個を除くと合計25個。
つまり【フリーマーケット】を復刻させて全てのアイテムを出品すれば、一気に聖晶石が7個になり勝利できるのだ。
マスターているは何が何でもフリーマーケットを復刻させに行くのか。

とGM視点では思っていたが、マスターているはマスター相馬に打診はするものの、先方の方針に合わせて【人気投票】の復刻へ票を投じた。
まだ慎重に同盟関係を続けるためといったところか。

マスタータイターは傷ついたランサーを休める方針らしい。
そんなタイターに対して、マスター相馬は露骨に工房爆破セットを使わせようと誘導する。
ここまで見事に無傷なのは、マスター相馬の本拠地だけである。工房爆破セットだけは使われたくないのだろう。
ライダーの本拠地という確証もない場所に使わせようとするなど、かなり強引な誘導を仕掛けていくが、タイターは不満を言うことはない。
セイバーとの同盟が事実上破棄されたランサー陣営にとって、マスター相馬との関係を維持することは必須だ。
上手い具合に使われながらも、強くは出れないのが実情だろう。

前述の通り、セイバーとランサーは同盟を解消した。
アーチャーが(表向きは)脱落したのだから当然だろう。
今後は、互いの敵となるものの情報交換のみをすることになった。

マスター相馬は手に入れた聖晶石を、すぐに魔力の霊薬に交換した。
彼らからすれば、今から聖晶石勝利を狙うのは分が悪すぎる。
ならば聖晶石で宝具を撃つためのアイテムを獲得し、それで聖晶石を奪っていけばいい。
上手くサイクルが回れば、かなり強い戦法だろう。
聖晶石を貯め込んでいる陣営を倒し、その遺品を回収すれば収支もプラスになる。

ているは竜牙兵もどきを失ったこともあり、いよいよゴーレムを激戦地に送り込むことにしたようだ。
遭遇戦で敵対することを懸念し、マスター相馬にはゴーレムが自分のユニットであると伝えた。
ここまで巧みな運用でゴーレムを人目に晒さなかったマスターているであるが、いよいよそのサーヴァントの正体が露見しそうだ。

セイバー、ライダー、アサシンの聖晶石勝利逃げ切り組。
バーサーカー、ランサー、キャスターの後追い組。
この2陣営で戦い方は、はっきりと分かれるようになった。
ただキャスター陣営が動けば、戦局は大きく変わりそうだ。
12日目は、聖晶石の設置場所、マスターじゃんごのアイテム回収、言峰ショップ、と行くべき場所が多いので面白くなりそうだ。


12日目の夜


この夜にポイントとなったのは3か所の戦闘だ。

まずは地の一族の邸宅。
マスターじゃんごの置き土産を回収に来たのはセイバー、シュヴァリエ・デオン。
そして満を持して実践投入された、アヴィケブロンの作成した強化型ゴーレムLv8である。
デオンの持ち味であるデバフ宝具であるが、サブサーヴァントであるゴーレムには通用しない。
なんとか【太極拳の極意】によるダメージプラスで、細かくゴーレムを傷つける。
だが50%の回避率で、筋力200の超火力を凌ぐのは分が悪すぎた。
デオンは一撃を喰らって霊基を半分に削られたところで、撤退を強いられる。

今まで延々と工房に籠っていたキャスター。
その成果物は驚異的な戦闘力を誇っていることが証明された。

続いて、言峰ショップの開催されている港の見える公園だ。
ここにはマスター相馬がやってきた。
さらにはアヴィケブロンのゴーレム。
そして大本命。ショップの強さを知るマスターはると刑部姫だ。

刑部姫が宝具を展開して戦闘開始。
しかしマスター相馬とゴーレムは、敵がいなければショップに入れるのを狙っていただけで、もとより戦闘は放棄している。
すぐに撤退して、ショップは2回連続でマスターはるが入店となった。

最後に1番のキーポイントである、河川敷。
なんのイベントも特別なアイテムもない河川敷で、何故戦闘が起こったのか。

ここにはマスターを失いはぐれサーヴァント状態のアタランテ。
彼女と契約するために迎えに来たマスターすてら。
そして、挑戦状でアーチャーを呼び出し、あわよくば契約をしようとするマスターているが鉢合わせたのだ。

アタランテは咄嗟に、マスターすてらと自分の繋がりを隠すため「マスター二人に対して宣戦布告」して戦闘に突入した。

マスターているの体術は極めて高く、アタランテは攻撃を通すことができない。
続いてマスターているはマスターすてらを狙った。
これにはたまらず、アタランテが攻撃を庇う。
致命傷一歩手前の傷を負ったアタランテは、マスターすてらに続いて撤退する。
出来れば誰にも気づかれずにアタランテと契約したかったマスターすてらであったろうが、マスターているに見つかってしまった。

合流したマスターすてらは、アタランテに最大魔力値の半分をパスとして渡し、フルスペックの状態で契約を交わした。

そして聖晶石の設置されたロイヤルホテルであるが、今回は茨木童子のみが移動してきた。
無傷での石確保は大きい。また宝具の発射回数が増えた。

ランサー、ライダーは本拠地で傷の回復を行った。
ランサーは更に挑戦状でライダーを呼び出し、追い込みに掛かる。

今回はついにゴーレムを動かしたキャスター陣営の大躍進であろう。
マスターじゃんごの置き土産で大量のアイテムを獲得し、ついに所持アイテム数が40に迫った。
さらにはアゾット剣を獲得したことで、敵マスターを殺害すると秘匿の勝利条件すらも達成できるようになった。
聖晶石の数も3つと悪くなく、ここから一気に勝利を目指せる位置につける。

復刻イベントの投票は「相馬・ている・タイター」の組織票で【人気投票】に決定した。
最終更新:2018年06月29日 13:44