スパークプラグを考える

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kita

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スパークプラグを考える


点火を強化すると走りが力強くなる。

スパークプラグへの電気供給を良くすれば理論上成立するはず。

肝心のスパークプラグにもいくつか種類があります。

突き出し型/突き出していないもの
抵抗あり/なし
イリジウム/ノーマル


Fiat500で普通に使うとしたらNGKだと、こんな感じのラインナップ

B6HS
BR6HS
BR6HIX

BP6HS
BPR6HS
BPR6HIX

突き出し型 v.s. 非突き出し型

突き出し型のプラグ(Pが付くもの)は、発火位置が燃焼室の中心に近くすることで、安定した燃焼を得ることが出来るとのことですが正直違いがわからず。。。

抵抗無ノーマル v.s. 抵抗有イリジウム

イリジウムプラグは、通常のものと比べ、電極先端部の面積を小さくすることで消炎作用が小さくなり、火炎が大きく成長しパフォーマンスを出すということですが、抵抗有しか製造されていません。


NGKのサイトだと抵抗は影響しないようなことが書かれてますが、理論上そんな事は無いはず。

その通りならイリジウムの方がパフォーマンスが良いということになりますが、ホントかしらということで実験しました。

そもそも抵抗無イリジウムがあればベストなんだけど…。

まずイリジウムプラグの抵抗値を測定!
結構な抵抗値ですね。


続いて抵抗無のノーマルを測定。
そりゃ抵抗無ですよね。


で、気になる違いは…

抵抗無ノーマルプラグ>抵抗有イリジウム

加速感が圧勝です!
コスパも良いので、普通に使うならこれですね。

スパークプラグのインデクシングって?

インデクシングって聞いた事ありますか?

プラグの接地電極の開口をINバルブに向けてセットするとパフォーマンスが上がるというやつです。

従来型エンジンは効果ないともありますが試します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaeronbun/46/1/46_20154021/_pdf/-char/ja

気になったので現状確認と交換をセットで実施してみました。

まず付いているプラグに向けようとしている開口部をイメージしてマッキーで印を書いて…

プラグを外して、どこに向いていたかを確認

上段が1番シリンダー(手前)、下段は2番(奥側)
奥側が若干EX側にズレてますが、まぁ良い感じ。

まぐれでセットした?笑

わざとIN側に背を向ける用にセットして確認しないと違いは分からないですが、プラグ無駄遣いも嫌なので、今後は意識してあわせ交換するという事で、まさかの比較無し。

理屈的に燃焼室の中央に接地電極が向いていたら着火効率は悪いだろうという事ですかね。

という事で検証も無く終了!
多分効果はあるでしょう。笑

ノーマルギャップ v.s. ワイドギャップ

火花ギャップ寸法を広げると、電極の消炎作用を小さくして、着火性を向上させることが出来る。
ただし電源能力が充分でないと、ワイドギャッププラグは使用できないと、NGKのサイトにありました。

これは試さないと!

今回は…

BP6HS→BP6HS-10

プラグギャップが1mmのものです。ノーマルは0.7mm程度。
広がる事で、着火性能は上がりますが、逆に要求電圧も上がるので、点火系が強化されていないと失火するらしいです。

ダイレクトイグニッションだし色々強化したので大丈夫でしょう!

早速対応!

プラグのネジ山にスレッドコンパウンドをちょっと塗り、プラグレンチには接地電極の開口部側に印付け、プラグにも印を書いておきます。

あとはプラグをエンジンにセットし、レンチの開口部マークが正面くらいになったところで終わり。
ちゃんとインデクシング意識しますよ。笑

バッチリ!

しかしワッシャーがツブれていく感触はネジ山を舐めたのを思い出すので嫌い…。

気になる効果は…

おー!
ワイドギャップの方がパワフルです。

インデクシングの効果は、交換前も良い位置だったので不明です。。。笑

トルクが増えた感覚
特に4速で若干外した回転域から加速する時に強くなります。

接地電極あり v.s. 接地電極なし(沿面)

普段気にすることもないのですが、接地電極のない沿面プラグというものがあります。


レーシングプラグや船舶で使われる形ということです。
型番一覧表で見てもよくわからない謎のカテゴリをウオタニSPIIを使うにあたり試してみました。

試した沿面プラグはBU8H

このプラグは、ワイドギャップ1.55mm、抵抗無し、熱価8な男前なプラグです。笑

燃焼室の中心に電極があると良いという話で突出型のPを使ってましたが、正直違いが分からない。笑

消炎作用の低減でワイドギャップが効果あるというのは、BP6HS-10で効果を体感済み。

電極の開口部が吸気側を向いていると良いというコンテンツもありましたが、よくわからない。笑

接地電極の影響を嫌がりレーシングプラグは沿面だったりする。

バイク用のDXプラグも接地電極の影響を下げるために流線型に加工してますね。

という事で燃焼室の中心近くじゃないけど、ワイドギャップ+接地電極の影響が無いとどうなのよ?

何となく綺麗な燃焼が期待出来て良いんじゃないかと勝手にイメージし実験!

そして気になる効果は…

BP6HS-10よりも更にトルクフル!
正直凄い驚きです。

燃料添加剤を入れた時のようなトルク感。
熱価8番、どうかと思いましたが、フィーリングは全く影響ないです。

やはり4速の再加速、特に回転数の下の方で、パワーバンド外したようなところからの再加速が圧倒的にあります。

消炎作用が減るのは影響が大きいのかもしれないです。
また上までスムーズに回っていくのも電極が邪魔をしないためなのかワイドギャップの恩恵なのか、別なクルマの様なフィーリングです。

いつもなら赤信号で引っかかる交差点も普通に通過出来たので、速く走れているのは確実です。

ただし点火系が強化されていなとギャップが大きすぎて使えないプラグなのです。
コイルをウオタニSPIIにして試す価値ありです。


ーーー追記ーーー
未確認ですが沿面のBUHXは抵抗無し、Gapが0.75mmなので、多分コイルを変更しなくても使えると思います。

何となくですが強い順で行くと…

BR6HS<BPR6HS<BR6HIX<BPR6HIX<B6HS<BP6HS<BUHX<BP6HS-10<BU8H

かなぁ…。

Written by kita

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