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タイムトラベラーズ

【たいむとらべらーず】
ジャンル タイムトラベルアドベンチャー ASINが有効ではありません。)
対応機種 ニンテンドー3DS / PlayStation Vita / PlayStation Portable
発売元 レベルファイブ
開発元 レベルファイブ
発売日 【3DS/Vita】2012年7月12日
【PSP】2012年7月19日
定価 【パッケージ】5,980円(税込)
【DL版】5,400円(税込)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
廉価版(税込) なし
判定 賛否両論
チュンソフトサウンドノベルシリーズ



「2031年、東京。その運命は、わずか数十秒の選択に委ねられる。」5人の主人公が交錯するタイムトラベル群像劇


概要

『428 〜封鎖された渋谷で〜』などを手掛けたイシイジロウ氏がディレクターを務め、レベルファイブから発売されたSF群像アドベンチャーゲーム。
2013年の大震災「ロストホール」から復興を遂げた2031年の東京都上空・新東京タワーを舞台に、運命に翻弄される5人の主人公たちのドラマが描かれる。
実写風テキストアドベンチャーの系譜を汲みつつも、全編フル3Dグラフィックおよびフルボイス、フルモーションキャプチャを採用。映画さながらの映像美と、選択肢による「時間改変(タイムトラベル)」を融合させたドラマチックなシステムを前面に押し出した大型タイトル。

特徴

  • 5人の主人公によるザッピング&タイムトラベルシステム
    • 高校生、刑事、ニュースキャスター、ルポライター、英雄(自称)という異なる立場の5人を切り替えながら進行。ある主人公の選択や行動が、別の主人公の過去や未来にダイレクトに影響を及ぼす。
  • タイムアウトとタイムベクター
    • ゲーム中にはプレイヤーの判断速度を求める制限時間(タイムアウト)付き選択肢が存在する。また、フローチャート(タイムベクター)を活用して過去の分岐に遡り、運命を改変していく。
  • フル3DアニメーションとQTE
    • 静止画やテキスト主体のノベルゲームとは異なり、全編が3Dモデルによるシネマティックな映像で進行。要所で発生するQTE(クイックタイムイベント)の成否により展開が変化する。


評価点

  • 巧みに張り巡らされたザッピングと伏線回収のグルーヴ感
    • 5人の主人公たちの全く異なる物語が同時に進行し、過去の改変を通じて緻密に交錯していく群像劇としての面白さは非常に高い。
    • 終盤に向けて怒濤の勢いで明かされる謎や真相、伏線の回収劇はイシイジロウ作品らしい緻密さとカタルシスを備えている。
  • フル3D・フルボイスによる映画的演出と豪華なキャスト
    • 全編にわたり実力派声優陣による演技とモーションキャプチャが用いられており、シネマティックな映像美で展開するアニメ・映画的な没入感が強い。
    • BGMを手掛けた坂本英城氏による楽曲群も非常にクオリティが高く、劇的なシーンや緊迫感を最大限に盛り上げている。
  • 魅力的なキャラクターとエピソード
    • 熱血漢の刑事やコミカルな自称・英雄など、癖のある主人公陣の個性が立っており、それぞれの人間ドラマや成長劇は単体のストーリーとしても見応えがある。


論争点

  • アニメ的・特撮的なSF展開への作風の変化
    • 『街』や『428』のようなリアル志向のサスペンス・ミステリー劇を期待していた層からは、終盤にかけて強まる特撮ヒーローものやアニメ的なSFノリに対して戸惑いや賛否が分かれた。


問題点

  • 過剰なQTEとアドベンチャーゲームとしてのテンポ悪化
    • イベントシーンの要所で頻繁にQTE(画面指示に応じたボタン入力)が挿入され、失敗すると即ゲームオーバー(Bad End)になる構造。
    • 物語を静かに鑑賞したいプレイヤーにとっては集中を削がれる要素となり、入力の受付時間や判定の厳しさも相まって爽快感よりもテンポの悪さとプレッシャーが勝ってしまった。
  • フローチャートの使い勝手と作業感
    • 過去へ戻って選択肢を変える作業が必須となるが、特定の分岐条件を満たすための移動や再プレイの手間がやや煩雑。
    • 既読パートの早送りやスキップ機能がゲームの映像主体の構造と噛み合っておらず、周回や回収作業時のテンポを損ねている。
  • 「タイムトラベル」という題材に対する期待とのギャップ
    • タイトルに「タイムトラベル」と冠しているものの、実質的には「同時間軸での過去改変・ザッピング」が主軸であり、時代を大きく飛び越えるようなタイムトラベル要素を期待したユーザーからは拍子抜けという声も見られた。


総評

  • 『428』の遺伝子を受け継ぎつつ、全編フル3Dの演出を取り入れてノベルアドベンチャーの新たな形に挑戦した意欲作。
    • 群像劇としてのシナリオの緻密さや伏線回収の美しさ、豪華な音響・映像演出は高く評価できるクオリティに達している。
    • 一方で、過剰なQTEの挿入によるテンポの悪さや、実写サスペンス路線からアニメ的SFへのシフトといった要素が好みを分け、名作になりきれなかった惜しい一作(賛否両論作)として記憶されている。

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最終更新:2026年09月13日 00:09