フェイト/タイガーころしあむ
【ふぇいと/たいがーころしあむ】
| ジャンル |
対戦アクション |
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| 対応機種 |
プレイステーション・ポータブル |
| 発売・開発元 |
カプコン / 開発:キャビア / 原作:タイプムーン |
| 発売日 |
2007年9月13日 |
| 定価 |
【通常版】5,040円(税込) 【特盛】9,800円(税込) |
| レーティング |
CERO:B(12才以上対象) |
| 判定 |
良作
|
| シリーズ |
Fateシリーズ |
「虎印の聖杯」を巡る、デフォルメキャラたちのコミカル大乱戦
概要
フェイト/ステイナイトを原作とした派生アクションゲーム。
ちびキャラ化した登場人物たちが、あらゆる願いを叶える虎印の聖杯を巡り、冬木市を舞台にコミカルな対戦バトルを繰り広げる。
フルボイスで展開されるストーリーモードや最大4人による対戦アクション、ギャグ満載のシナリオが特徴となっている。
評価点
- 原作ファンをニヤリとさせる豊富なファンサービスとギャグシナリオ
- タイガー道場のノリをそのままアクションゲームへ昇華させており、本編の重苦しい雰囲気とは対照的な明るくハチャメチャなストーリー展開を楽しめる。
- 登場キャラクターが非常に多く、マイナーキャラやファンディスク出身のキャラクターまで網羅したフルボイスの掛け合いは魅力的である。
- 愛らしくデフォルメされた3Dモデルと軽快な動き
- キャラクターたちがちびキャラとして可愛らしく立体化されており、モーションや必殺技演出の再現度も高い。
- タイプムーン監修による新規描きおろしストーリーと膨大なイベントCG
- 原作シナリオライターの奈須きのこをはじめとする制作陣が関わっており、各キャラクターごとに用意されたストーリーモードのテキスト量が非常に豊富である。
- 武内崇をはじめとするイラストレーター陣による描きおろしイベントイラストが多数収録されており、ファンディスクとしてのビジュアル面における満足度が極めて高い。
- ステイナイトからZEROまでを網羅したキャラクターの勢揃いと救いのあるIFシナリオ
- 原作であるステイナイトの陣営にとどまらず、ZEROの登場人物たちまでが一堂に会する豪華なキャラクターラインナップを実現している。
- 本編では過酷で悲惨な運命を辿った切嗣が生き残っている世界線や、アイリスフィールとイリヤが親子として再会を果たす展開など、原作では叶わなかったハッピーエンドを描いたIFストーリーが多数用意されている。
- 過酷で凄惨な原典を知るファンほど、彼らが笑顔で平和に過ごす姿や救いのある結末に深い感慨と喜びを抱く構成となっている。
- 原作セリフのセルフパロディと多岐にわたるネットミーム・サブカルネタの炸裂
- ステイナイトやZEROの名言・名セリフを自らネタにする巧みなセルフパロディが随所にちりばめられており、ファン心理をくすぐる会話劇が炸裂する。
- さらに当時のネットミームや他作品のアニメ、漫画、ゲームネタを貪欲に取り込んだカオスなギャグが満載であり、タイプムーン作品の枠を超えた怒涛のパロディラッシュによって最後まで飽きさせない最高のエンターテインメント性を誇っている。
- タイガーカプセルによる収集要素とやり込み性の高さ
- ゲーム内で獲得したポイントを使用してガチャを回し、キャラクターのボイスやグラフィック、フィギュアなどの収集用アイテムを解禁していく要素が充実している。
- 対戦やストーリーのクリアだけでなく、コレクションをコンプリートするためのやり込み要素がしっかりと用意されている。
論争点
- あまりにも強烈なキャラクター崩壊とギャグのノリ
- 原作のシリアスな設定やシロウ、セイバーたちのキャラクター像が極端に崩壊しており、公式パロディとしてのノリを受け入れられるかどうかで評価が真っ二つに分かれる。
- 原作のキーマンである黒桜やアーチャー等の扱いとメタ発言の多用
- 本編の重々しい過去やシリアスな背景を持つキャラクターすらも容赦なくギャグのネタとして消費されるため、キャラクターの尊厳や原作の雰囲気を大切にしたい層からは不快感を示されることがある。
- 第4の壁を破るようなメタ発言や他のタイプムーン作品のネタが頻繁に飛び交うため、原作のストーリー性を重んじるプレイヤーと、パロディとして割り切れるプレイヤーの間で好みが大きく分かれる。
問題点
- 大ざっぱで大乱闘に依存した大味なバトルアクション
- アクションゲームとしての駆け引きやコンボの奥深さが浅く、攻撃の判定やバランスが大雑把であるため、対戦ツールとしての完成度は高くない。
- カメラワークの追従性が悪く、入り組んだステージや混戦状態になると自キャラの立ち位置や状況を見失いやすい。
- ターゲットロックオン機能の不完全さと見づらいカメラワーク
- 最大4人の乱戦が売りのゲームシステムでありながら、狙撃や攻撃を行いたい対象を素早く正確にロックオンする機能が不十分であり、意図しない相手に攻撃が吸い込まれやすい。
- 障害物が多いステージではカメラが壁やオブジェクトに遮られて画面が著しく見づらくなり、乱戦時の視界確保が困難になる。
- コンボ抜け(タイガードライブ)の仕様と大味なハメ展開
- 特定のゲージを消費して発動するタイガードライブや必殺技の威力が非常に高く、一度攻撃を食らうとそのままハメに近い形で体力の大半を削られる場面が多い。
- 壁際でのハメハメ展開を回避するシステムや喰らい抜けの選択肢が乏しく、アクションゲームとしての繊細な駆け引きよりも、強い技を押し付け合う大味な展開になりがちである。
- ストーリーモードにおける難易度スパイクと一部ミッションの理不尽さ
- キャラクターごとのストーリーモードにおいて、特定の敵NPCの組み合わせやステージギミックの条件が著しく厳しく設定されている箇所が存在する。
- 敵CPUがプレイヤーを集中攻撃してくるアルゴリズムになっている場面があり、アクションの技術以上に運やハメ技の利用を強要されるストレスが発生する。
- 一部キャラクターや技の極端な性能格差
- 遠距離攻撃や範囲攻撃が強力なキャラクターが圧倒的に有利であり、キャラクター間の対戦バランスが著しく崩れている。
総評
- 原作のシリアスさを一切排除したハチャメチャなギャグと、デフォルメされたキャラクターたちの賑やかな掛け合いはファンディスクとして十分に楽しめる。
- しかし、アクションゲームとしてのバトルバランスや操作性の粗さが目立ち、純粋な対戦アクションを期待すると肩透かしを喰らうファン向けの一作である。
最終更新:2026年09月18日 12:12