熱く、強く、私らしく、たとえ殺し合いの舞台でも ◆56WIlY28/s
「しっかしまぁ、随分と大変なことに巻き込まれちまったなぁオイ?」
自分自身に対してそのような問いかけを口にした少年の名は伊達スバル。
彼は目の前に広がる海を眺めながら、一人黄昏るように腰を下ろしていた。そしてその隣には彼に与えられたデイパック。
今彼がいるエリアはF-8。親友であるレオやフカヒレたちのいるエリアとは遠く離れた場所であった。
もちろんスバルはそのようなことは知るわけも無いし、自身が今島のどこにいるのかも分からなかった。
せいぜい分かっていたのはここが島の一番外側であるということくらいだ。
「どこか場所が分かるような建物とかが周りにあれば助かったんだが……」
そう呟くとデイパックから地図とコンパスを取り出すスバル。
どうせならエリアの一平方あたりの距離くらい教えてくれてもよかったんじゃないのか、と思いながら彼は地図とコンパスに目を通す。
自分自身に対してそのような問いかけを口にした少年の名は伊達スバル。
彼は目の前に広がる海を眺めながら、一人黄昏るように腰を下ろしていた。そしてその隣には彼に与えられたデイパック。
今彼がいるエリアはF-8。親友であるレオやフカヒレたちのいるエリアとは遠く離れた場所であった。
もちろんスバルはそのようなことは知るわけも無いし、自身が今島のどこにいるのかも分からなかった。
せいぜい分かっていたのはここが島の一番外側であるということくらいだ。
「どこか場所が分かるような建物とかが周りにあれば助かったんだが……」
そう呟くとデイパックから地図とコンパスを取り出すスバル。
どうせならエリアの一平方あたりの距離くらい教えてくれてもよかったんじゃないのか、と思いながら彼は地図とコンパスに目を通す。
――手にしたコンパスの針は自身から見て左側に向いていた。
つまり、ここは東――地図の座標で言えば8のエリアということになる。
つまり、ここは東――地図の座標で言えば8のエリアということになる。
「……ってことは、ここは西に向かったほうがいいってことか?」
そう結論付けると、スバルは立ち上がりデイパックを肩に掛けて早速歩き出した。
向かうは西、島の中央。
そう結論付けると、スバルは立ち上がりデイパックを肩に掛けて早速歩き出した。
向かうは西、島の中央。
――それから一時間ほど西に向かって歩いていると、スバルの前にあるひとつの建物が目に入った。
それは――
「あれは……駅か?」
そう、日本人のスバルでもどこか見慣れた外見の建物、それは間違いなく駅であった。
その瞬間、スバルは自身がいるエリアがF-7であることを瞬時に悟った。
――というか、よくみれば建物に『F-7駅』という看板がでかでかと掲げられていた。
(地図によると他にも駅があるみたいだが……列車は運行しているのか?)
列車が運行しているのが気になったスバルは確認のため一度駅に立ち寄ってみることにした。
それは――
「あれは……駅か?」
そう、日本人のスバルでもどこか見慣れた外見の建物、それは間違いなく駅であった。
その瞬間、スバルは自身がいるエリアがF-7であることを瞬時に悟った。
――というか、よくみれば建物に『F-7駅』という看板がでかでかと掲げられていた。
(地図によると他にも駅があるみたいだが……列車は運行しているのか?)
列車が運行しているのが気になったスバルは確認のため一度駅に立ち寄ってみることにした。
「……本当に来るのか?」
駅のホームで見つけた時刻表で電車が来るという時刻を確認するスバル。
時刻表によると、電車は上りも下りも大体15分ごとに駅に来るとのことであった。
とりあえず現在の時間を確認してみると、およそ午前1時30分。下りのF-2方面の電車があと5分ほどで到着する時間であった。
「ん~……。乗る乗らないは別として、一応確認のために待ってみるか」
そう呟くと、スバルは早速下り方面のホームへ移動し、電車の到着を待つことにした。
――静かな時間であった。数分という時間がそれこそ永遠に近いほど長く感じた。
そのせいか、スバルの頭の中には本当に来るのだろうか、こんなところで時間を無駄にしていていいのだろうか、という疑問が何度も現れては消えた。
そして数分後、静寂していた駅にひとつのアナウンスが流れた。
駅のホームで見つけた時刻表で電車が来るという時刻を確認するスバル。
時刻表によると、電車は上りも下りも大体15分ごとに駅に来るとのことであった。
とりあえず現在の時間を確認してみると、およそ午前1時30分。下りのF-2方面の電車があと5分ほどで到着する時間であった。
「ん~……。乗る乗らないは別として、一応確認のために待ってみるか」
そう呟くと、スバルは早速下り方面のホームへ移動し、電車の到着を待つことにした。
――静かな時間であった。数分という時間がそれこそ永遠に近いほど長く感じた。
そのせいか、スバルの頭の中には本当に来るのだろうか、こんなところで時間を無駄にしていていいのだろうか、という疑問が何度も現れては消えた。
そして数分後、静寂していた駅にひとつのアナウンスが流れた。
『喜べ、雑種! 間もなく貴様らの元に言峰たちが今回のためにわざわざ用意した下らんカラクリ車両がやって来るぞ!!
この我から見ればチンケな玩具程度に過ぎん代物だが、雑種である貴様らの足と比べたら早いモノであろう。心して乗るが良い!』
この我から見ればチンケな玩具程度に過ぎん代物だが、雑種である貴様らの足と比べたら早いモノであろう。心して乗るが良い!』
――スバルは思わず、その場で盛大にズッコケてしまいそうになった。自分らしくもなく。
なんつーアナウンスだ。このゲームとやらの主催者たちはもっとマシな奴をスタッフとして用意できなかったのかと、思いたくなった。いや、というか思っている。
ともかく、アナウンスが流れた以上、本当に電車が来る確立はこれでさらに高くなったということだ。気を取り直して電車が来るであろう方角に目を向ける。
――光が見えた。それもその光はどんどんこちらに近づいてくる。間違いない、電車だ!
「おぉ、まさか本当に走っているとは……」
近づくに連れて徐々にその姿を現す車両。スバルたちの知る電車と比べると多少短いし、古臭い外見であったが、間違いなくそれは『電車』であった。
ひとつ気になるところを挙げるとすれば、『何故か』外装のいたるところが金ぴかで派手なことくらいだろうか――
なんつーアナウンスだ。このゲームとやらの主催者たちはもっとマシな奴をスタッフとして用意できなかったのかと、思いたくなった。いや、というか思っている。
ともかく、アナウンスが流れた以上、本当に電車が来る確立はこれでさらに高くなったということだ。気を取り直して電車が来るであろう方角に目を向ける。
――光が見えた。それもその光はどんどんこちらに近づいてくる。間違いない、電車だ!
「おぉ、まさか本当に走っているとは……」
近づくに連れて徐々にその姿を現す車両。スバルたちの知る電車と比べると多少短いし、古臭い外見であったが、間違いなくそれは『電車』であった。
ひとつ気になるところを挙げるとすれば、『何故か』外装のいたるところが金ぴかで派手なことくらいだろうか――
駅に停車した列車のドアがゆっくりと開いていく。
その様子を見て、さて、どうしようかと考えたスバルであったが、せっかくだから試しに乗車することにした。
すると――
その様子を見て、さて、どうしようかと考えたスバルであったが、せっかくだから試しに乗車することにした。
すると――
「止まれ……!」
先客であろうか、自分と同年代の少女が一人、スバルに対して銃口を向けていた。
「おいおい。いきなり銃口を向けられるような真似をした覚えはないんだが……」
苦笑いを浮かべながら少女の持つ銃に目を向けるスバル。
スバルも本物の銃というものは見たことがないが、少女の手に握られているものは見たこともないデザインの銃であった。
しかも、よく見たらその銃は両方の手に握られている――二丁拳銃だ。
苦笑いを浮かべながら少女の持つ銃に目を向けるスバル。
スバルも本物の銃というものは見たことがないが、少女の手に握られているものは見たこともないデザインの銃であった。
しかも、よく見たらその銃は両方の手に握られている――二丁拳銃だ。
少女の口が再び開く。
「単刀直入に聞こう。お前はこの『ゲーム』などという殺し合いに乗っているのか? それとも乗っていないのか?」
「返答次第によっては?」
「この場で貴様を撃つ!」
少女の銃を握る手に少し力が込もる。
ヤバイ。コレはマジだ、とスバルは思った。
内心結構ヒヤリとしているが、スバルはそれを面に出すことなく、あくまで外見は冷静に、クールに少女に対応する。
「単刀直入に聞こう。お前はこの『ゲーム』などという殺し合いに乗っているのか? それとも乗っていないのか?」
「返答次第によっては?」
「この場で貴様を撃つ!」
少女の銃を握る手に少し力が込もる。
ヤバイ。コレはマジだ、とスバルは思った。
内心結構ヒヤリとしているが、スバルはそれを面に出すことなく、あくまで外見は冷静に、クールに少女に対応する。
「ああそう。――だけどよ、こういう状況で『イエス』とか『乗ってます』って正直に答える奴がまずいると思うか?」
「…………いない……だろうな」
「だろ? だったらその質問は意味がないってもんさ」
とりあえず目の前の少女に主導権を取られまいと、スバルは少女の隙を伺う。
「…………いない……だろうな」
「だろ? だったらその質問は意味がないってもんさ」
とりあえず目の前の少女に主導権を取られまいと、スバルは少女の隙を伺う。
ちなみに、列車はすでにドアが閉まり、F-7駅を後にしている。
すなわち、今ここで戦闘になってしまった場合、武器を持っていないスバルに逃げ場は無い。
すなわち、今ここで戦闘になってしまった場合、武器を持っていないスバルに逃げ場は無い。
「――しかし、だからといってお前をこのままにしておくわけにもいくまい」
だが、スバルの考えを読んでいるのか、少女の方も一切の隙を見せまいとさらにスバルに問いただす。
「乗っているか、乗っていないかは今はあえて聞かないでおこう。
だが、これだけは答えてもらう。お前はこの島においてどのようにして生きていく――生き残るつもりだ?」
(……そりゃあつまり、『どのようなスタンスで動く』ってことか?)
スバルは少しばかり考えた。そして、再び口を開き答えた。
その答えは――――
だが、スバルの考えを読んでいるのか、少女の方も一切の隙を見せまいとさらにスバルに問いただす。
「乗っているか、乗っていないかは今はあえて聞かないでおこう。
だが、これだけは答えてもらう。お前はこの島においてどのようにして生きていく――生き残るつもりだ?」
(……そりゃあつまり、『どのようなスタンスで動く』ってことか?)
スバルは少しばかり考えた。そして、再び口を開き答えた。
その答えは――――
「――今から俺が言うことを嘘と判断するか、真実と判断するかはお前次第だが、俺がやりたい――いや、やるべきだと思うことはひとつしかない。
正直、俺はこの殺し合いを真っ向から肯定する気も否定する気も無い。
知らない誰かが殺し合いに乗っていても、所詮は赤の他人だ。勝手にこの島のどこかで殺し合いを繰り広げて、他の奴らと潰し合ってくれればそれでいい。
そして、これまた見知らぬ誰かが殺し合いに乗らなくても、結局は他人。勝手に逃げ惑うなり、主催者に反抗するなりしていてくれ。
たとえここが殺し合いの舞台であるキリング・フィールドだろうが戦場だろうが、俺は俺の好きなように行動させてもらう」
「好きなように行動する?」
「ああ、そうさ。俺はただ親友と――レオとフカヒレと合流したい……ただそれだけだ」
正直、俺はこの殺し合いを真っ向から肯定する気も否定する気も無い。
知らない誰かが殺し合いに乗っていても、所詮は赤の他人だ。勝手にこの島のどこかで殺し合いを繰り広げて、他の奴らと潰し合ってくれればそれでいい。
そして、これまた見知らぬ誰かが殺し合いに乗らなくても、結局は他人。勝手に逃げ惑うなり、主催者に反抗するなりしていてくれ。
たとえここが殺し合いの舞台であるキリング・フィールドだろうが戦場だろうが、俺は俺の好きなように行動させてもらう」
「好きなように行動する?」
「ああ、そうさ。俺はただ親友と――レオとフカヒレと合流したい……ただそれだけだ」
それは紛れもなく伊達スバルという人間の本心である。
どのような状況になろうとも、自身が誇る絶対無二の親友二人が無事なら全て良し。他はどうなろうと構わないのだ。
いちいち列外に気を取られてなど、気にしてなどいられない。そのようなことをしていたら命がいくつあっても足りたものではない。
どのような状況になろうとも、自身が誇る絶対無二の親友二人が無事なら全て良し。他はどうなろうと構わないのだ。
いちいち列外に気を取られてなど、気にしてなどいられない。そのようなことをしていたら命がいくつあっても足りたものではない。
「…………」
少女はそれからしばらくの間黙ったまま銃口をスバルに向けていたが、やがてそれをゆっくりと下に下ろし――
「ならばお前は私の敵ではないし、ここで私がお前を始末する道理も無い」
と言って先ほどまで座っていたのであろう席へと戻っていった。
「そりゃあどうも……」
少女の後姿を見ながらスバルは心の中でやれやれと呟いた。
少女はそれからしばらくの間黙ったまま銃口をスバルに向けていたが、やがてそれをゆっくりと下に下ろし――
「ならばお前は私の敵ではないし、ここで私がお前を始末する道理も無い」
と言って先ほどまで座っていたのであろう席へと戻っていった。
「そりゃあどうも……」
少女の後姿を見ながらスバルは心の中でやれやれと呟いた。
早くもなく、かといってゆっくりでもなく進んでいく列車の窓から見える風景をしばらく眺めていた後、不意に、今度はスバルが少女の方に尋ねた。
「……ところで、お前の方こそどうするつもりなんだ?」
「…………何がだ?」
目線だけをスバルに向け少女が聞き返してくる。
「さっきお前が俺に聞いてきたのと同じ――この『ゲーム』とやらでおまえはどういうスタンスで動くのかってことだよ。
少なくとも、お前は積極的に殺し合いに参加する気はなさそうだが……」
「…………」
少女はしばらく黙っていたが、やがて口を開き
「……私も、お前と考えていたことはほぼ同じだ」
と答えた。
「私も親友と呼べる者が一人この島にいる。私も――出来ることなら静留に会いたいんだ」
「そうか……」
「……ところで、お前の方こそどうするつもりなんだ?」
「…………何がだ?」
目線だけをスバルに向け少女が聞き返してくる。
「さっきお前が俺に聞いてきたのと同じ――この『ゲーム』とやらでおまえはどういうスタンスで動くのかってことだよ。
少なくとも、お前は積極的に殺し合いに参加する気はなさそうだが……」
「…………」
少女はしばらく黙っていたが、やがて口を開き
「……私も、お前と考えていたことはほぼ同じだ」
と答えた。
「私も親友と呼べる者が一人この島にいる。私も――出来ることなら静留に会いたいんだ」
「そうか……」
――ガタンゴトンと列車が走る音だけがしばらく車内に響き渡る。
「おい――」
「ん?」
またしても少女がスバルに声を掛ける。
スバルが少女の方に目を向けると、少女の手がスバルの方に差し出されており、その手には何かが握られていた。
「……使うかどうかは分からんが……必要か?」
それは銃だった。先ほどスバルに対して向けられていた銃とはまた別の――今度はスバルもよく知っているデザインの銃だ。
「おいおい。貴重な武器を出会ったばかりの奴にやっちまってもいいのか?」
「構わん。私には自分のものがあるし、慣れていないものは使う気にはなれないからな」
「そうかい? だったら遠慮なく頂くぜ? 俺も使うかどうかは分からんが」
苦笑いを浮かべながらスバルは少女から銃――ベレッタM92を拝借した。一緒にその予備マガジンも3つ受け取る。
「しかし――」
「? どうした。」
「いや……タダで物を貰うっていうのはどうも俺の性に合わないな……
ギブ・アンド・テイクだ。よかったら変わりに俺の支給品やるよ」
そう言ってスバルは自身のデイパックを開ける。
「ま、待て。別に見返りを求めて私はお前にソレをくれてやったわけではないぞ?」
「言っただろ、性に合わないって?
それに、いいんだよ。コレ俺が持ってても100パー意味が無い代物だからな」
ホレ、と言ってスバルが取り出したのは何着もの服だった。それも全て女性用の。
「……何だ、この服は?」
条件反射的にそれを受け取ってしまった少女は、一緒に付いていたそれの説明書に目を通した。
「ん?」
またしても少女がスバルに声を掛ける。
スバルが少女の方に目を向けると、少女の手がスバルの方に差し出されており、その手には何かが握られていた。
「……使うかどうかは分からんが……必要か?」
それは銃だった。先ほどスバルに対して向けられていた銃とはまた別の――今度はスバルもよく知っているデザインの銃だ。
「おいおい。貴重な武器を出会ったばかりの奴にやっちまってもいいのか?」
「構わん。私には自分のものがあるし、慣れていないものは使う気にはなれないからな」
「そうかい? だったら遠慮なく頂くぜ? 俺も使うかどうかは分からんが」
苦笑いを浮かべながらスバルは少女から銃――ベレッタM92を拝借した。一緒にその予備マガジンも3つ受け取る。
「しかし――」
「? どうした。」
「いや……タダで物を貰うっていうのはどうも俺の性に合わないな……
ギブ・アンド・テイクだ。よかったら変わりに俺の支給品やるよ」
そう言ってスバルは自身のデイパックを開ける。
「ま、待て。別に見返りを求めて私はお前にソレをくれてやったわけではないぞ?」
「言っただろ、性に合わないって?
それに、いいんだよ。コレ俺が持ってても100パー意味が無い代物だからな」
ホレ、と言ってスバルが取り出したのは何着もの服だった。それも全て女性用の。
「……何だ、この服は?」
条件反射的にそれを受け取ってしまった少女は、一緒に付いていたそれの説明書に目を通した。
――765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット。
それがその服の名前であった。
――よく見ると、服の中にはナース服やらメイド服やら、果てには体操服(もちろん下はブルマ)にスクール水着まで混ざっている。
それがその服の名前であった。
――よく見ると、服の中にはナース服やらメイド服やら、果てには体操服(もちろん下はブルマ)にスクール水着まで混ざっている。
「………………おい」
「? 何だ?」
「これを私に着ろと?」
「ん~……?
別に強制する気はないが、お前見た感じプロポーションかなり良さそうから着てみたら意外と似合うと思うぞ。特にその体操服とブル……」
「着るか!!」
気が付けば少女の手にはまた先ほどの銃が握られていた。もちろんその銃口の先にはスバル。
「? 何だ?」
「これを私に着ろと?」
「ん~……?
別に強制する気はないが、お前見た感じプロポーションかなり良さそうから着てみたら意外と似合うと思うぞ。特にその体操服とブル……」
「着るか!!」
気が付けば少女の手にはまた先ほどの銃が握られていた。もちろんその銃口の先にはスバル。
それから先は特にお互い何も話すことなく時間が過ぎ、やがて列車はG-4駅に到着した。
「何だ? お前も降りるのか?」
「私も親友を探していると言っただろう?
たとえすぐに出会えなくても何かあいつに関する情報さえあれば少しでも多く得ておきたいんだ」
「それは奇遇だな。実は俺もそう考えてた」
無人となった電車が次の駅へと向かって発車していくのをしばらく見送ると、二人は再び歩き出した。
「何だ? お前も降りるのか?」
「私も親友を探していると言っただろう?
たとえすぐに出会えなくても何かあいつに関する情報さえあれば少しでも多く得ておきたいんだ」
「それは奇遇だな。実は俺もそう考えてた」
無人となった電車が次の駅へと向かって発車していくのをしばらく見送ると、二人は再び歩き出した。
――別にスバルと少女はお互い手を組んだわけでも、協力し合うつもりでもない。
ただ、互いの行動理念と目的地としている場所が偶然にも一致しているだけだ。
ただ、互いの行動理念と目的地としている場所が偶然にも一致しているだけだ。
「ああ、そういや……」
「ん? そういえば……」
駅を出たところで、ふとあることに気が付いた二人は、互いに顔を向き合って言った。
「ん? そういえば……」
駅を出たところで、ふとあることに気が付いた二人は、互いに顔を向き合って言った。
「「お前の名前をまだ聞いてなかった」」
――少年・伊達スバルと少女・玖我なつき。
二人がまず目指す場所はH-4、別荘地……
二人がまず目指す場所はH-4、別荘地……
【G-4 駅外 /1日目 黎明】
【伊達スバル@つよきす -Mighty Heart-】
【装備:ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 16/15+1)】
【所持品:支給品一式、ベレッタM92の予備マガジン(9ミリパラベラム弾 15発入り)×3】
【状態】健康
【思考・行動】
基本:レオ、フカヒレと合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:そういや、名前をまだ聞いてなかった
2:南下してまずは別荘地へ行く
3:2の後はまた別の場所に行く
【装備:ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 16/15+1)】
【所持品:支給品一式、ベレッタM92の予備マガジン(9ミリパラベラム弾 15発入り)×3】
【状態】健康
【思考・行動】
基本:レオ、フカヒレと合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:そういや、名前をまだ聞いてなかった
2:南下してまずは別荘地へ行く
3:2の後はまた別の場所に行く
【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備:ELER(二丁拳銃)】
【所持品:支給品一式、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、不明支給品(0~2)】
【状態】健康
【思考・行動】
基本:静留と合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:そういえば、名前をまだ聞いてなかった
2:南下してまずは別荘地へ行く
3:2の後はまた別の場所に行く
【備考】
※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです
※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています
【装備:ELER(二丁拳銃)】
【所持品:支給品一式、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、不明支給品(0~2)】
【状態】健康
【思考・行動】
基本:静留と合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:そういえば、名前をまだ聞いてなかった
2:南下してまずは別荘地へ行く
3:2の後はまた別の場所に行く
【備考】
※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです
※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています
020:誰が為に刀を振るう | 投下順 | 022:Battle Without Honor Or Humanity |
044:契約、そして | 時系列順 | 024:偽りの空の下で狂人は変人に魅入られ、そして始まるたった2人だけの演奏会。 |
伊達スバル | 059:参加する事に意義がある | |
玖我なつき |