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参加する事に意義がある

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参加する事に意義がある ◆eQMGd/VdJY


駅を潜り抜け、静かなリゾートエリアに降りた玖我なつき伊達スバル
視界いっぱいに広がる心休まる青い景色が、二人をもてなすかの様に色めく。
が、歓迎された二人の顔は、お揃いで苦虫を潰しあったかの様な表情を張り付かせていた。
と言うのも、つい先程お互いが名を尋ねようとしたタイミングが被った。
それだけならば良かったが、ではそちらからと譲り合ったのも同時。
ならば自分が先に自己紹介をと口を開いたのもまた一緒。
以心伝心とでも言うのか、第三者がいればきっと笑われていただろう。
だが、ここには二人しかいない。駅を出てからずっと、気まずい空気が辺りを包む。
一歩一歩とリゾートエリアで散策しながら、二人は互いに機会を伺う。
そして遂に、そのチャンスが訪れる。目の前には左右に分かれる二股の道。
進行方向を決めていなかった二人は、ここで同時に足を止める。

「「自己紹介なんだが」」

半分睨み合う様な形で、二人は彫刻のようにピタリと動きを止める。
伺っているのだ。どのタイミングで言葉を切り出すか。

「……キリが無いな。私から自己紹介させて貰おう」
「そうしてくれっと助かるわ」

長い沈黙の後、ようやく二人は自己紹介を済ます事に成功した。
さて、そんな二人が歩いているのは、駅からすぐ南に位置する別荘地。
あえて島の中心でなく、行き止まりである南部に移動した理由は二人にあった。
すっ、と同じ方向に足を踏み出し、やはり同じように顔を見合わせる。
なつきが言葉を発する前に、スバルはおどけた口調で言葉を紡ぐ。

「で、やっぱり考えてる事も一緒って訳だ」
「ふんっ」

少なくともスバルよりも深く事を考えていると、なつきは自負していた。
数分前の、電車での出来事を鮮明に思い出していく。
なにせこの伊達スバルという男、非常に不愉快極まりない台詞を吐いたのだ。
衣装を渡されたなつきの顔と衣装を見比べた後、どういう訳か渡した衣装を奪い取り、
なつきの身体を一目し、どこか納得したように大きく頷くと、どこからかともなく針と糸を取り出した。
そして何をするのかと思えば、真剣な表情で衣装に針を通し始めたのだ。
念のため問い掛けたところ、なつきが喜ばなかった理由は、衣装のサイズが違うからだと。
だから、ぶかぶかな乳ぶくろをしっかり詰めてくれるのだと言う。余計なお世話だ。
そんなスバルを全力で無視し、なつきは座席に座り静かに脳を覚醒させていった。
電車越しに見える島を眺めつつ、その島中に64人の参加者が散り散りになっていると過程する。
だんだんと空気が黒から白に変わりつつあるとは言え、太陽はまだ顔を見せていない。
そんな状態で何時間も動き回る人間は、一体どんな思考に基づいて動くだろうか。

一つ。この島の雰囲気に呑まれかけ、恐怖に怯え彷徨い続けている。
二つ。闇に紛れて島を駆け巡り、進んで殺し合いを始めている。
三つ。浸透する暗闇を押さえ込み、仲間や知人を探し求めている。

以上三つが、電車の外側まで忍び寄る暗闇を見た上での、能動的な参加者の行動原理。
地図上では街に位置する場所以外にも、微かな光が燈っている事は知る事が出来た。
だが、島の中心に存在する森や山岳地帯に関しては、殆どが闇のまま。
沈む様な闇の中では、木々がどのように瞳に映るか想像するは容易い。
ここまで考え、なつきは夜の間に森へ入るという選択肢を捨てた。
一度頭を切り替えるため、思考の渦から外へ抜け出し五感と外を接続し直す。
視覚が捉える世界へと照準を合わせ、一度だけ瞬きする。広がる世界は別荘地帯。
この場所に来た理由。それは、全く逆の受動的な参加者の可能性を考えたからだ。
状況に対し冷静な判断が出来たならば、孤独な闇で一夜を過ごすより、光を求めるもの。
そしてそれは、この殺し合いの場において、日常を求めるのと類似する。

一つ。誰かに会う事を恐れ、静かな場所にて身を隠し続けている。
二つ。誰かに見つけてもらうため、賑やかな場所で待機する。
三つ。太陽が昇るまで、闇に紛れ姿を消す。

こちらの三つは、基本的に他者との接触があって初めて動くタイプだろう。
そしてこの消極的な参加者に共通する点は、恐らく殺し合いも消極的だと言う事。
大きく分けた六つの枠。だがこれは制限付きで、且つ一度きりの枠なのだ。
朝陽が昇ってしまっては、消極的な人間も希望を取り戻すように元気になるだろう。
そうなった場合その人物が、この殺し合いと言うゲームに能動的か見抜くのが困難になる。
これに加え、大抵の人間は非常時に置かれれば非常識な感覚へと順応になり易い。
よほどの強い意志を持たない限り、この島での狂気を理性が容認し始めるだろう。
だからなつきは探索の地として、島の端に位置し、且つ心が休まりそうな場所を選んだのだ。
消極的な人間と一番最初に接触し、上手く情報を集め、あわよくば探索の一員に加えたい。
島から人ひとりだけを探すには、個はあまりにも無力。それでも、個が積み重なれば大きな力ともなる。
だからと言って、能動的な人間と接触するはリスクが高すぎる。これはむしろ、後々の方がいい。
ともかく今は、隠れている参加者を探し味方にする事に専念しよう。

(あとは……)

隣で歩きながら地図を広げるスバルを盗み見る。
おそらくこの男は自分を裏切らない。裏切らない代わりに仲間にもならない。
自身を含め、こういった場において頭の回転と飲み込みが早いのは良し悪しだろう。
相手が意図する部分を、言葉以外からしっかりと読み取れてしまうから。
そのくせ、自身の意図する所は不明瞭に隠す術を心得ているのだ。
同じ事を思っているのだろう。スバルも仲間になろうとは口にしなかった。
呉越同舟。今の二人にとって、これが一番相応しい言葉。

「ふぅ」

なつきにとって、心の内を曝け出していいと思えるのは、この島にはたったひとりだけ。
いや逆だ。こんな島に集められた中に、そんな人間がいる事を喜ぶべきだろう。
だから出来るだけ早く情報を掻き集め、目的を果たさねばならない。
そこで思う。自分の探し求める藤乃静留であったなら、はたしてどんな行動に出るだろうか。
彼女は何処かに留まり、怯え隠れるような性格をしていない。
そうなると、六つに分類した中で一番可能性が高いのは上から三番目。
自惚れかもしれないが、おそらく静留は自分を探し求めるだろうと、なつきは踏んでいた。
闇の中で暗躍する静留の無事を、なつきは心の中で願う。

「ほれ。今度こそピッタリサイズだぜなつきちゃん」
「余計なお世話だ。それと、そのなつきちゃんと言う呼び方はやめろ!」

何時の間に完成したのか、詰め直した衣装をスバルは投げて寄越す。
どうやって計ったのか、それは肉眼でもわかるくらいなつきの胸にピッタリのサイズだった。




   ◇   ◇   ◇




「ほれ。今度こそピッタリサイズだぜなつきちゃん」
「余計なお世話だ。それと、そのなつきちゃんと言う呼び方はやめろ!」

空気が動き出したのを境目に、スバルは軽い口調でなつきに声をかけた。
衣装を放って返したスバルは、なつきの注意が衣装から外れたのに安堵する。
そして、衣装から発見したある物を確認するため、そっとポケットを叩く。

(まったく。俺がブルマ好きじゃなけりゃ粉砕しちまうとこだったんだぜ?)

最初は気付かなかったが、どうやらこれも支給品の一つらしい。
衣装の一つ、ブルマに針を通そうとした際、このカードキーが針の先端に当たった。
恐らくこのカードキーに気付かずブルマを穿けば、尻の圧力で二つに割れていただろう。
実に分かりにくい場所に支給したものだと、スバルは呆れつつ感心する。
電車を降りる前に確認したカードキーの裏側には、しっかりと『【H-6】クルーザー起動用』との印字。
つまりこれは、どこかに存在するクルーザーを動かすのに使えると言う事だ。
隣のなつきを他所に、スバルは今いる位置を確認するのも兼ねて、再び地図を広げて目的の施設を探し出す。
探索の際、島を直進できれば良かったのだが、残念な事に中央部には小さな山がそびえ立つ。
よほどの強行軍や登山をする程の理由が無い限りは、誰もが迂回する方を選ぶ。
それに、南部横断と北東部縦断は電車と言う便利な施設があるのだ。使わぬ手は無い。
だが探索するにおいて、ある一部の区域に限定して問題が見えてくる。
そう。どういう訳か、島の北西部にのみ交通手段が記載されていないのだ。
逆L字に敷かれたレールをUの字に出来なかった事に何か理由があるのか。
さすがにそこまで考えが至らなかったスバルだが、注目するのはここではない。
カードキーと地図を見比べ、用意されていたもう一つの移動手段を睨む。

(道理で港なんて場所が記されてるわけだ)

南端部にボート乗り場。北端部に港。
これが使用可能ならば、一気に探索の範囲が広がるだろう。
それどころか、一定期間は安全に過ごす空間も入手できる事に繋がる。
「獲らぬ狸の皮算用」ではあるが、クルーザーが無いと言う可能性はおそらく低い。
でなければ、殺し合いの場に逃走手段にもなる電車など配置するだろうか。
主催者の気紛れかは不明だが、時刻表まで製作する拘りっぷりだ。
そんな主催者だ。こんな些細な点で手抜きなどしないと、スバルは踏む。
もう一つ船があると言う理由の一つに、スバルは首の爆弾を考えた。
無計画な参加者がいればあるいは、船で逃げ出す可能性がある。
だが、この地図には海は僅かしか存在しない。せいぜい島の周りを巡れる程度。

それなのに大海原へと大航海に出ればどうなるか。想像に容易い。
これを企てた人種はきっと、そんな所まで拘りがあるはず。

(レオはともかく、フカヒレの奴は単純だからなぁ)

仮にこのカードキーを親友二人が入手していたらどうしたであろう。
先にフカヒレを思うが、どう想像しても冷静なフカヒレが思い浮かばない。
浮かんでくるフカヒレは、天から舞い降りた少女にブルマを勧めていたり、
おっぱいスカウターを必死に駆使していたり、見知らぬ父親に土下座したり、
馬鹿だから性欲に塗れた答えを返したり、見知らぬ貧乳に踏み潰されたり……
贔屓し過ぎとも言える程の友情補正を掛けても、碌な姿が浮かんでこない。
これもきっと、フカヒレが日頃から積み重ねてきた駄目人間っぷりのせいだ。
仕方ないのでフカヒレの事は想像から消し去り、レオの事を考える。
テンション云々言う親友は、正直なところ出来るだけ早めに回収したい。
日常生活でテンションに身を任せるのは構わないが、ここではそれは命取りだ。
自分が見つけるまで、上手く舵取りが出来る人間に出会いえているのを祈るしかない。

「さて、これで最後だな」
「ん? ああ」

突然の呼び掛けに、スバルは自分達が別荘地の家々を探索していたのを思い出す。
かれこれ数十分、なつきと二人きりで行動しているが、お互い変な気を張ったりしない。
隣のなつきに信頼を寄せている訳ではないが、疑いの心もまたないのだ。
彼女を仲間と呼ぶには遥かに遠く、赤の他人と呼ぶにはあまりにも近過ぎる存在。
そんな相手だから悩む。このカードキーの事を話すべきか。
これから先の未来、恐らく幾度となく「なつきと別離する選択肢」の岐路に立つ。
まだ見ぬ選択の枝の中から、求める果実まで辿り着かなければ――



きゅるりゅりゅぅ




「……」
「……」
「ああ。俺何か作るわ」
「待て、私は何も言っていないぞ!」

とりあえず、今は偶然と言う流れのままに、同じ枝を共に歩んでいく。
「袖擦り合うも他生の縁」だ。食料が無いか確かめるため、スバルはキッチンへと向う。
背中越しに言い訳を投げつけてくるなつきは、とりあえず紳士的に無視。
腹が減っては戦が出来ぬ。レオに言い聞かせていた言葉を、スバルは思い出し噛み締めた。




   ◇   ◇   ◇




「ほい、お待ち」
「……頂きます」

大き目の皿の上には、黄金に輝くオムライスが載せられていた。
しかもご丁寧に、表面にはでかでかと「なつきちゃん用」と書かれている。嫌がらせだ。
ちなみに米はレンジでチンするインスタントで、具材も殆どが冷凍品。
当たり前だが調理に時間を捌けないため、贅沢は言っていられない。
それでも舌鼓を打ちそうになるのは、目の前のスバルの腕に寄るものなのだろう。
また、調理する過程で気付いたが、どうやらこんな細かい部分にまで電気が通っているらしい。
畳の敷かれた和風の室内で、二人はちゃぶ台を挟み、向かい合ってオムライスを突付く。
と、流し込むように口を動かしていたスバルがおもむろに喉を止める。


「しっかし、こんな殺し合い……つかゲームだっけ? 意味があんのかねぇ」
「あるんだろう。少なくともあの二人にはな」

足を崩しながら食事をとっていたなつきは、ホールでのやり取りを思い出す。
スバルには告げなかったが、神崎黎人はなつきも知る人物だ。
いや、「知っていた」とも言い換えられる。なぜならあの男は――

「けどよ、ゲームって事は、クリア条件があるんだよな」

なつきの思考が強引に切断される。
再び直前の思考を呼び戻そうと糸を手繰るが、どうしてか切れ端が掴めない。
やがて諦めたのか、なつきはスバルの問いかけに答えを渡す。

「聞いていなかったのか? 最後の一人になればクリアらしい」
「いや、聞いてたけどさぁ、なんかこう、おかしくね?」

スプーンで空の皿を突付きながら、スバルは腑に落ちない気持ちを露にする。
皿に残った食べ残しやソースを掻き集めながら、問い掛けるように呟く。

「ぶっちゃけ不特定の誰かがクリアしたして? 一体誰が喜ぶわけよ」
「……」

スバルの指摘は最もだった。ゲームには必ず勝者がつき物だ。
だがヒメの選定と違い、人数も性別も年齢すら多種多様な人選。あまりにも不明瞭すぎる。
そこで一番に思い付くのは、人殺しに財を賭ける道楽。自分達はきっと賭けの対象だ。
だが、この殺し合いをあの二人が渇望する場合、それは違うと心が囁く。
あの二人の目は輝く財を求めていない。欲に塗れた人間の目をしていないのだ。
重要なのは結果でなく過程。そんな言葉が思い浮かぶ。

「伊達、お前達の探し人の中に、誘拐してまで殺し合わせる価値のある人間がいるか?」
「いないねぇ。つか、そんな価値分からないっつーの」

多種多様な人間の誘拐と殺害。これほどまでのリスクを負ってでも、互いに殺し合わせる価値。
果たして、そんなものがこの参加者の中に存在するのだろうか。
最も、自分の価値と他人の価値観など、絶対に合致する訳が無いのだが。
そう思いつつも、なつきは一般的な意見を自身に言い聞かせるように吐き出す。

「多少の違いはあれど、ここまで大々的な誘拐をしておきながら、
 目的などないなんて信じられるわけが無い。何らかの意図があって然るべきだろう」
「意図……ねぇ。でもよ、こう言っちゃあ何だが、俺らそんな大層なもんじゃないぜ」
「違う。注目する部分はそこじゃない」

なつきは一度だけスプーンを皿に戻すと、食べかけのオムライスを何度か崩す。
せっかく綺麗に形作られていた、「なつきちゃん用」の文字が判らなくなるくらい。

「仮に、このオムライスの米一粒一粒を私達だとしよう。
 普通に見ただけでは、この米粒はただの米粒にしか見えん。違うものに見えるか?」
「そりゃまあ、米粒をグリーンピースって言う奴はいないって」

突然飛んできた禅問答のような問い掛けに、スバルは冗談で返す。
だが、なつきはそれに怒る様子も無く、淡々と言葉を続ける。

「では、ここに仮に麦と言う誰かを混ぜてみよう。一粒程度が混ざっても、即座に判別はできん」
「……ああ」

スバルも言いたい事が伝わったようで、空気が真剣なものに切り替わる。
目を見開き、なつきの顔を見ながら、ゆっくりと浮かび上がる答えが唇を伝う。

「判別できるとしたら、それを混ぜた奴。混ぜる事を知ってる奴」
「後は調理の目利きに長けた者もあるいは」

これは比喩だ。

「アッタマくるねぇ。つまりなんだ、その誰かのためだけに、俺達は用意された訳?」
「あくまでその可能性があると言うだけだ。鵜呑みにするなよ。
 そしてそれは、私かもしれんしお前かもしれん……なぁ、この意見をどう思う?」

スバルの背中の向こう。うす緑の壁に向って、なつきは呼び掛ける。

「どったのなつきちゃん。妖怪マグロでも見た?」
「ふざけた事を……伊達も判っていたから用意したんだろう? オムライス三人分を」

スバルとなつきの間に置かれた木製のちゃぶ台。
その上には空になった二つの皿と、今だ湯気がのぼりたつオムライスを載せた皿。
「まぁね」と呟きながら、スバルも背中の壁に向って語りかける。

「冷める前に食べてもらえると、作った俺としちゃ嬉しいんだがね」




   ◇   ◇   ◇




若杉葛は驚く事無く二人の前に姿を表す。
これでも身を隠すことには自信があったのだが、あっさり見破られたらしい。

そもそも、ちゃぶ台の上に三つの皿が載った時点で雲行きは怪しかったのだ。
加えて、別荘から別荘と移動していたのも不味かったのだろう。
とは言え消極的なツケが、こうも早く回ってくるとは思わなかったが。

「おはようございます……でいいでしょうか?」

窓の外は水のように薄い青が広まりつつある。
時間で言えば、こんばんはと挨拶するには遅すぎる時間帯だ。
一方迎え入れる側のなつきは、使い慣れた『ELER』を呼び出そうと思い背中へ手をまわすが、
スバルからの視線と共に、先刻のやりとりを思い出し行動を抑える。
エレメントの事は説明していなかったが、何をするかは察したらしい。
銃口を向けた質問は、こちらが望む質問に成り得ない。
念のためすぐさま動けるよう、半立ちの状態で葛を迎え入れる。

「えっと、今まで隠れていてごめんなさいです。わたしは若杉葛と申します」
「伊達スバル。こっちはなっちゃん」
「更に略すな! あ、いや……玖我なつきだ」

恐る恐るとした様子で、葛が和室へと足を踏み入れる。
そしてちょこちょこと小刻みな足取りでちゃぶ台に近付くと、
なつきとスバルの間、そこに置かれたオムライスの前でゆっくり腰を降ろした。
スプーンを握り締めると、思い出したようになつきに視線を送る。

「いただいてよろしいですか?」
「あ、ああ」

目の前で口いっぱいにオムライスを頬張る葛をジッと睨む。
隠れていた以上、警戒するのは仕方ない。
だが目の前の葛は、その警戒の威圧感をあっさり受け入れていた。
単に気付いていないと言う可能性もあるが、それにしてはあまりにもスマート過ぎる。

第一ばれていたとは言え、あの気配の隠し方は素人にはなかなか難しい。
その手の相手に慣れていたなつきだからこそ、辛うじて感じた違和感。
ただ、ならば目の前のスバルはどうして気付けたのだろうか。
スバルが気付いたのが凄いのか、それとも葛の隠れ蓑がお粗末だったのか。
電車に乗った時も今も、伊達スバルにその筋特有の臭いはしない。
が、どこかこちらに近い臭いを発している事が、今回の事でよく理解出来た。

「隠れてた理由をお聞きにならないんですか?」

なつきとスバルが何も言わないのを訝しがったのか、遂に葛が口を開く。
またも思考を中断されたなつきは、心にかかった疑問の雫を振り払う。
どちらにせよ目の前の少女。若杉葛は消極的な参加者で、望んでいた相手とも言えよう。
問い掛ける。殺し合いに乗っているのか。この島でどう生きていくつもりかを。
そして最後に、首を横に振られるのを承知で静留の所在を問う。

「つまり若杉。お前は殺しあうつもりも殺されるつもりもないと」
「はい」
「んで、知り合いもいないと」
「はい」

飛び散る質問を、葛は一つ一つ簡単に返す。
やがて一通り聞き終えると、なつきはおもむろに立ち上がり葛を見下ろす体勢をとる。

「嘘だな」
「あ、やっぱり」

なつきの断定的な口調とスバルの言葉に、葛は心の内で舌を打つ。
先程の佐倉霧と違い、目の前の男女は簡単に騙されてはくれないらしい。

「別に私達を信用しろだの信頼しろだの言わん。嘘をつくのも否定しない」
「嘘の無い人間なんざいないしねぇ。第一、その嘘は俺達に害を及ぼさないみたいだし」

嘘の内容までばれていたと言うのだろうか。
どう答えて言いか悩む葛に、なつきは目を閉じて先程の空気を思い起こす。

「知り合いを聞いた時だけな、お嬢ちゃんの何かが、こう、違ったんだよな」

心の奥底にしまった筈の願いは、葛の意思とは別に溢れつつあったらしい。
どうやら大好きな桂の影響は、予想以上に葛の体内に浸透している。
観念した様子で、葛は本当の想いを言葉で包む。

「桂おねーさん……羽藤桂って人に会いたいです」

他にも知り合い入るが、本当に会いたいのは彼女だけだ。
会えるのならば、今すぐその胸に飛び込みたいくらいに。

「さっきも言った通り、私もこいつも、お互い若杉が二番目に会った人間だ」

理解している。言葉にしても願いはそう易々と叶わない。
これで情報交換は終わりだ。この二人と会うことは、もうないだろう。

「私は次の場所に移動しようと思う。若杉、お前はどうする?
「え?」
「一緒に来るか? と聞いてるんだ」

ここまで騙していた相手の危険性を、なつきは理解していないのだろうか。
だから思わず、葛は浮かんできた疑問を口にする。

「ですけど、わたしはお二人を騙そうとしたのですよ?」
「それは本当に騙しが通用した時に言え。少なくとも、私は騙されなかったぞ」
「あ、俺も俺も」
「……」
「それにな。私はこの男もお前も信用せんし信頼せん。
 己の身は己で守るし、願いが叶うなら問答無用で切り捨てる。それは覚えておけ」
「あ、何気にヒデェ」

半目のスバルを無視し、葛はなつきの真意を探る。

「つまり、共同戦線……でしょうか」
「その気配りを見る限り、お前は下手な一般人より面倒そうだからな。
 が、それは裏を返すと、上手く舵をとれば私に利益をもたらすとも言える。
 だから私はお前を最大限で利用するし、お前も私を最大限に活用すればいい」

決してなつきは手は差し出そうとしない。だがそれがいい。
仲間になろうと誘うよりもむしろ安心できる。あくまで信頼と判断は己に。
隣のスバルも同じ考えの様で、動く気配は見当たらない。
葛は覚悟を決める。大きく頷き立ち上がると、デイパックからノートを取り出す。
かれこれ数時間。暗い闇の中で考え続けていたある答えを見せるべく。
お近づきの印として、これぐらいはいいだろう。

「ここを出る前に、お二人にお話しておきたい事があります」




   ◇   ◇   ◇


スバルの要求で、三人は浜辺沿いの土手を辿るようにし、東に進みつつ言葉を交わす。
移動しながらだと注意力が散漫になるとなつきは警戒したが、葛には逆に好都合らしい。
横に並ぶ中、海沿いを歩く葛が手にもったノートを開きながら思考を言葉に被せる。

「わたし、一人で隠れながら色々と考えてたんですよ」

葛がメモ帳を開くと、そこには様々な単語がびっちり記されていた。
中には読めない文字の部分もあったが、あっさりページが捲られてしまい見過ごす。
そして捲られた新しいページの中心。「監視」と言う見出しがついた場所を叩く。
スバルとなつきは渡されたノートを互いに握ると、目的の文を目で追う。
そして気付く。仮に参加者一人につき、誰か一人が監視に入った場合の効率。
こういった場所で留まっているならともかく、常に移動していたなら。
また万が一にも、参加者に監視する者の存在が知られたとしたら。
得られる情報と危険が吊り合わない。では、どうやって参加者を監視するか。
そこで出てくるのが、参加者全員に巻かれた首輪だ。
例えばこの首輪にセンサーなど埋め込み、定期的に電波などを発信する。
監視する側は、その信号を受け取るだけで、居場所が割れる。
そしてさらに正確で、最新の情報を得る手段。つまり盗聴および監視カメラの可能性だ。
ここまで読んだのを確認すると、葛は真新しいページを開きペンを走らせる。

『お二人とも、支給品からペンとノートを出してください』

文字による葛の呼びかけに、なつきとスバルは頷く。
各々デイパックから真っ白なノートを取り出すと、いつでも書けるようにと準備する。

『声を出さずに、ノートに返事を書いて貰えますでしょうか』
『これでOK?』
『はい。幸いわたし達は移動中で、会話が無くても不自然に見えません。
 これから危険だと思える会話をする際には、この方法でお願いしますね』
『だが、監視カメラがあったらどうするんだ?』


なつきの文字を確認するより先に、葛は首を横に振った。

『監視カメラの可能性ですが、きっと低いと思うのですよ。
 カメラの位置が首にある以上、本人は撮影できません。
 それに、わたし達が運良くこうやって誰かと出会えたとしても、
 固定されたカメラが、必ずわたし達を捕らえられるとは限らないのです』

仮に、常識を打ち破るようなカメラが備え付けられていれば話が別だが、
そうでない限りは、葛の挙げた考えに異論を挟む点は殆ど無い。

『ただ、島の至る所に監視カメラが備えられている可能性はありますよ
 もっと大掛かりなことを言えば、軌道衛星を使用している可能性があるのです』

こんな島を用意するぐらいの相手だ、それぐらいあっても驚かない。
そこを考慮しての、歩きながらの筆談会話だった。
どちらにせよ、監視は多いと考えて損は無いだろう。
むしろ、その監視に信頼を寄せているのなら好都合だ。
葛の言葉に納得したなつきは、同じ様に疑問に思っていた事をスバルに問う。

「と言うか伊達。お前は私達をどこに連れて行こうというのだ」
「まぁまぁ、付いてからのお楽しみって事で」
「わたしは未成年なので、危ないお店は辞退したいのです」
「そうなのか伊達!?」
「違うっつーの!」

衣装を寄越したり、その衣装のサイズ合わせをしたスバルだ。
見た目が良かろうと、なつきからみればただの変態でしかない。
ともあれ、このような会話を挟めた事を、葛は安堵していた。
おそらく遠くから見れば仲の良い兄妹にでも見えるだろう。
こうして細心の注意を払い、しばらくは普通の会話を挟んでいたさなか、
目の前のやりとりを傍観者のように見守っていた葛が、突然ペンを走らせた。


『先程のお二人の会話ですが』

先程の会話と言われても、該当する件数が多すぎる。
それに気付いた葛は、先の文に追記するようノートに文字を埋めていく。

『このゲームの本当の参加者は私達じゃないと思います』

スバルとなつきは、何の事を言っているか解かったものの、
葛の書き込みには意味が解からないと言った表情を見せる。

『私達はあくまで『道具』として扱われています。その証拠が』

冷たい感触を確かめるように、首輪に指を這わす。
そう。葛だけでなく、ここで生き残った誰しもが勝者になれない可能性。
なつきがヒメの選定を例に考えたのと同じく、葛が考えるは蟲毒の例。
だが、一見同じ様な例でも、結末は大きく違う。
前者は生き残った人間を勝者とするのに対し、後者は生き残った人間を利用するのだ。
仮説を立てれば立てるほど、蟲毒を模した可能性が高くなる。
もし、この仮説が核心を突いていたとしたら、この殺し合いを見る視点が一気に変わる。
自分達が殺し合いの参加者ではないのならば、なぜあの神父はゲームといったのか。
そしてそれぞれ気付く。神崎と言う男が言った、彼の些細な一言。
主催者側にも「勝利条件」があると言うのも、考えてみればおかしい。
成功と失敗の区分けならばともかく、どうして勝利という単語を選んだのか。

『なら、このゲームの本当の参加者とは一体誰だ?』

なつきの質問文に、葛は申し訳なさそうに首を横に振る。
どうやらこれ以上は解からないらしい。当たり前だ、全て卓上のやりとりでしかない。
と、何か思いついた様子で、スバルはおもむろにノートに書き殴る。

『案外、あの二人だったりしてな』

馬鹿馬鹿しい。と切り捨てるには、なつきも葛も視野を広げ過ぎていた。
沈黙の後、数刻悩んだ葛は考えながらゆっくりとペンを動かす。

『仮に主催側が本当の参加者だったとしたらですね。
 彼らは彼らなりに、何らかのルールに則っているのかもしれません』

もしそれが事実なら、自分達の今後の振る舞いも一気に変わるだろう。
どんな堅固なルールにも、小さな穴は存在する。
もしそれに気付けたのならば、本当の意味でゲームの参加者になれるのではないだろうか。

『どちらにせよ。私達の目的はそこではない。それぞれが目的の人間を探した後にするぞ』

なつきの言い分を最後に、三人は再び唇での会話を再開した。
かれこれ歩いたのもあって、景色が変わろうとしている。

「そう言えば、先程出てきた佐倉という女だがな」




   ◇   ◇   ◇



佐倉霧。葛が最初に出会った少女。
なつきがこの少女の聞く限り、どうにも腑に落ちない点が多かった。
まず、その二人を特定するための情報が、あまりにも不鮮明過ぎるのではないか。
三人は記憶を寄せ合い、ホールの参加者を可能な限り思い出す。
男の方もそうだが、女の方は相当の数の人間が該当した気がする。
日中はともかく、夜に紛れては髪も肌も判断するのは難しい。
そうなれば必然的に、衣類で対象を判断するしかなくなるだろう。
だがそれは不特定多数に対し、誤解や疑心を植付ける可能性を秘めている。

「むぅ……煽動と言うのは、不安に思っている人間にはよく効きますからねぇ」

不特定多数の人間を疑心暗鬼にさせる事により、殺し合いが加速。
たとえ殺し合いにまで発展せずとも、参加者同士に深い溝を開けることが出来る。
特に他人に依存する傾向が強い人間は、この罠に掛かる可能性が高い。

「こう言っては悪いが、その佐倉という女も信用できるか不明瞭だな」
「はい」
「無論、本当に危険であると伝えてくれている可能性もあるが、リスクが大き過ぎるだろう」
「確かにまぁ、わざわざ知らん人間に自分から呼び掛けるなんざ、度胸があるわな」

なつきの言葉に、スバルも目を細めながら同意する。
霧がどういった理由で声を掛けたかは不明だが、確かにその意図はハッキリしない。
だが、直接見た葛からすれば、霧が主催側である可能性は半々だと感じていた。
どちらにせよ、霧が殺し合いを加速させる為に撹乱を企てている可能性はある。

「結果論ですが、なつきさんとスバルさんに付いて来て良かったのかもしれません」

佐倉霧が主催者かはともかく、居場所が知られているのは面倒だ。
下手をすれば、いつ誰かに晒され、危険に巻き込まれてもおかしくはない。
とは言うものの、何処にいても危険であることには変わりないのだが。
やがて行き止まりとも言えるボート乗り場に辿り着くと、隣にいたスバルが突然駆け出した。

「おおっ、なんか想像してたよりしっかりしてるな」

先に行ったスバルの言葉に、なつきと葛は揃って首を傾げる。
遅れた二人が辿り着いたその先には、小型のクルーザーが配備されていた。
今度の乗り物の外装は白く塗られており、どこにも金色を見る事がない。
どうしていいか判らない二人を置いて、スバルは一人船室へ向う。
扉の向こうの船室は想像よりもかなりゆったりした造りになっていた。
空調も効くようで、簡単な炊事場とシャワー室まで完備されている。
冷蔵庫の中身も、三人だけならばそこそこやっていけるぐらいの備蓄。
あとは燃料だが、とりあえずカード―キーをそれらしい穴に押し込む。
すると、モニターに光が燈り、同時にエンジンが唸り声を上げた。
燃料を示しているであろうメーターはMAXだ。問題ない。

「おい伊達! どういうつもりだ!?」

エンジンが掛かった事で、二人はスバルがここに来た目的は理解できた。
だが、このクルーザーで何をしようと考えているのかが解からない。
操縦席に視線を固定したまま、スバルはなつきの問いに答える。

「どうって、さっきなっちゃんが言ってただろ。呉越同舟って」
「舟でなく船ですけど」
「細かいこと気にすんなって」

スバルは自分の案を口にする。
このクルーザーで島を半周し、北西の港に向う事。
そして北西部を探索した後、再びこのボート乗り場に戻る。
さらにその間、船上から島を観察し、目的の人間を探索するのだと。

「だが、これでは島の中心にいる人間を探すのは難しいぞ」
「人間の足じゃ、どうあってもこの島全部を探すのは無理だ。
 だから俺は、レオやフカヒレが外周の街付近にいる事を信じてそこを攻める」


三人とも、探す相手は人間だ。
仮に山や森に紛れていたとして、いずれ食料が切れれば街に降りるだろう。
そして三つの街は、それぞれが線路で結ばれているのだ。
幸い、クルーザーの備品として置かれていた双眼鏡は、電車までしっかり見通せる。

「むぅ。確かに北西部の街だけ、そう言うのが記されて無いのです」

葛はいち早くスバルの考えに乗った様子で、操縦席を調べ始めている。
一方、まだ決断を下ろせないなつきは、瞼を落としどうすべきか悩み続けていた。
果たしてこの方法で、静留を探し出すことが出来るのだろうかと。

「俺は付いて来いとも言わんし、拒みもしない。
 さっき自分でいっただろ? 最大限に利用しろってな」

ニヤリと笑うスバルに、なつきも思わず笑みを返す。
そうだ。最大限に利用しろと、つい先程言ったではないか。
きっとなつきと葛をクルーザーに乗せる価値が、スバルにはあるのだろう。
そしてクルーザーに乗り込んだ葛もまた、何かしらの価値を見出した。
ならばなつきも、この二人を最大限に利用すればいいのだ。

「あ、悪ぃ。動き始めちった」
「なぁッ!?」
「駄目ですよスバルさん。こっちのボタンですって」
「え? これ?」
「きゃあ!」
「おおッ、危ねぇ危ねぇ」
「ふぅ。掴まる所があって良かったです」
「お、お前ら……」

余裕を持って返そうとした台詞も言えず、なつきは床に尻餅をつく。
次からは、もっと早く自分の意思を告げようと心に誓う。
こうして三人を乗せたボートが、ゆっくりと砂浜を離れていく。
水面には、きらきら輝く陽の光が、少しずつ射し込み始めていた。





【H-6 クルーザー船内(海上)/1日目 早朝】
【共通認識】
※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。
※盗聴の可能性に気付きました。
※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。
※佐倉霧の言いふらす情報に疑問視。


【伊達スバル@つよきす -Mighty Heart-】
【装備】:ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 16/15+1)
【所持品】:支給品一式、ベレッタM92の予備マガジン(9ミリパラベラム弾 15発入り)×3
【状態】:健康
【思考・行動】
基本:レオ、フカヒレと合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上からレオを探しつつ港(A-4)を目指す。
2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。
3:以後、レオとフカヒレを見つけるまでこれを繰り返す。


【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備】:ELER(二丁拳銃)
【所持品】:支給品一式、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、不明支給品(0~2)
【状態】:健康
【思考・行動】
基本:静留と合流する。ゲームに乗るか乗らないかは現状のところは完全に保留
1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上から静留を探しつつ港(A-4)を目指す。
2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。
3:以後、静留を見つけるまでこれを繰り返す。
【備考】
※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです。
※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています。


【若杉葛@アカイイト】
【装備】:FNブローニングM1910(弾数7+1)、黒いレインコート(だぶだぶ)
【所持品】:支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!
      ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]、アルのページ断片(ニトクリスの鏡)@機神咆哮デモンベイン
【状態】:健康
【思考・行動】
1:クルーザーで島の周囲を探索し、船上から桂を探しつつ港(A-4)を目指す。
2:北西部のスラム街とダウンタウンを捜索し、再び南下。
3:以後、桂を見つけるまでこれを繰り返す。
【備考】
※登場時期はノゾミとミカゲ、ユメイの存在を知らない時点からです
※この殺し合いは蟲毒に近い儀式かもしれないと考えています。
※主催者の優勝者を家に帰すという言葉を全く信用していません。

【恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!】
棗恭介が花火職人を手伝った時にお礼に貰った物。
破裂すると100m四方が吹き飛ぶ……らしい。衝撃では爆発しないが、火気は厳禁。
ついでに近所で買ってきた花火もセットで付いている。

【ダーク@Fate/stay night[Realta Nua]】
ハサン先生愛用、投擲用の短剣。宝具ではない。


058:Servantたちへ 投下順に読む 060:見上げた虚空に堕ちていく
058:Servantたちへ 時系列順に読む 060:見上げた虚空に堕ちていく
021:熱く、強く、私らしく、たとえ殺し合いの舞台でも 伊達スバル
021:熱く、強く、私らしく、たとえ殺し合いの舞台でも 玖我なつき
025:少女の求めるもの 若杉葛 077:last moment



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