二人目のルースカヤ ◆CKVpmJctyc
都市部において貧困層の集落とされるスラム街。
お世辞にも綺麗とは言いがたい街の、メインストリート脇で、一組の男女がやや遅すぎる自己紹介を終えていた。
男は井ノ原真人。アジア最強のグッピーの称号を持つ、赤いバンダナを巻いた大柄の筋肉バカである。
女はアントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ 。トーニャという愛称を持つ、銀髪の突っ込み担当である。
お世辞にも綺麗とは言いがたい街の、メインストリート脇で、一組の男女がやや遅すぎる自己紹介を終えていた。
男は井ノ原真人。アジア最強のグッピーの称号を持つ、赤いバンダナを巻いた大柄の筋肉バカである。
女はアントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ 。トーニャという愛称を持つ、銀髪の突っ込み担当である。
「よし、それじゃいくぜ、トーニャ!」
「待ちなさい。爆発のしたのほうに行きたくてしょうがないのは数時間の付き合いで理解できてはいますが。
少しは私の話をちゃんときいてください。
支給品も2つで最後なんですか? 私の指示を聞けと言ったのを、もう忘れてくれてますか?」
「おお、それもそうだな」
「待ちなさい。爆発のしたのほうに行きたくてしょうがないのは数時間の付き合いで理解できてはいますが。
少しは私の話をちゃんときいてください。
支給品も2つで最後なんですか? 私の指示を聞けと言ったのを、もう忘れてくれてますか?」
「おお、それもそうだな」
自己紹介を終えて、すぐに飛び出していこうとするのを呼び止める。
たった今、思い出したと言わんばかりの表情で、目の前の筋肉バカはデイパックを漁り始めた。
この調子で、理樹を守るだとか鈴を守るだとか言われても、説得力に欠けすぎます、ええ。
たった今、思い出したと言わんばかりの表情で、目の前の筋肉バカはデイパックを漁り始めた。
この調子で、理樹を守るだとか鈴を守るだとか言われても、説得力に欠けすぎます、ええ。
「お? なんだこりゃ?」
おや、どうも3つ目の支給品を見つけたようですね。
取り出されたのはランドセルを一回りか二回り大きくしたような鉄の塊。
って、あら? これはどこか見覚えが……。
取り出されたのはランドセルを一回りか二回り大きくしたような鉄の塊。
って、あら? これはどこか見覚えが……。
「……クドリャフカ?」
そうだ、目の前にあるのは、噴射型離着陸単機クドリャフカ。
私の属するロシアの諜報機関が所有する、個人用の飛行器具だ。
簡単にいうと背中に装着するロケットエンジン。
これを使えば空中移動によって人探しから、意表をついての奇襲までらっくらく。
っていうか……これはもう……いい、ですよね?
私の属するロシアの諜報機関が所有する、個人用の飛行器具だ。
簡単にいうと背中に装着するロケットエンジン。
これを使えば空中移動によって人探しから、意表をついての奇襲までらっくらく。
っていうか……これはもう……いい、ですよね?
「なんで、あなたばっかり、そんないい支給品引いてるんですかぁぁーーーっ!」
世の理不尽に、自分を抑えきれず、つい手が出ていた。
グーで顔をやられたグッピーが何するんだと喚いているけれど、知ったことじゃない。
自慢の筋肉でなんとかしないほうが悪いんですよ。
まったくなんですか、私には筋肉スーツで、こいつには神話上の槍にロシアの最先端機器ですか。
いったい、どこにこんな理不尽な話があっていいんでしょうか。
……ああ、そうです。きっと主催者も思ったんでしょう。
こんな筋肉バカになら、強力な支給品を与えても、どうせ使いこなせやしないだろう、と。
間違いないです。ということは、殴るより、むしろ哀れんでやるべきだったでしょうか。
グーで顔をやられたグッピーが何するんだと喚いているけれど、知ったことじゃない。
自慢の筋肉でなんとかしないほうが悪いんですよ。
まったくなんですか、私には筋肉スーツで、こいつには神話上の槍にロシアの最先端機器ですか。
いったい、どこにこんな理不尽な話があっていいんでしょうか。
……ああ、そうです。きっと主催者も思ったんでしょう。
こんな筋肉バカになら、強力な支給品を与えても、どうせ使いこなせやしないだろう、と。
間違いないです。ということは、殴るより、むしろ哀れんでやるべきだったでしょうか。
「痛えな、何しやがる!」
「ああ、可哀想なグッピー。その痛みを糧にがんばるんですよ」
「あ? なんか、俺応援されてるか? そうだな、がんばるぜ」
「ああ、可哀想なグッピー。その痛みを糧にがんばるんですよ」
「あ? なんか、俺応援されてるか? そうだな、がんばるぜ」
近くにあったゴミ箱にもたれながら、筋肉バカは簡単に復活を遂げました。
ええ、バカで非常に助かります。本格的に哀れになってきました。
ええ、バカで非常に助かります。本格的に哀れになってきました。
「ところで、クー公がどうしたんだ?」
「は? くーこーとは何でしょうか?」
「トーニャが言ったんだろうが。なんでうちのクドリャフカのこと知ってんだ?」
「は? くーこーとは何でしょうか?」
「トーニャが言ったんだろうが。なんでうちのクドリャフカのこと知ってんだ?」
彼のいうクー公とは、同じ野球チームのメンバーの能美クドリャフカという方のことでした。
ロシア人の知り合いがいるとは意外ですね。
同郷の士として是非ともウォッカを交えた上で、語りたいものです。
おっと、思考がぶれました。
どうせ理解はできないでしょうが、クドリャフカの説明を一応してあげなければならないでしょうね。
ロシア人の知り合いがいるとは意外ですね。
同郷の士として是非ともウォッカを交えた上で、語りたいものです。
おっと、思考がぶれました。
どうせ理解はできないでしょうが、クドリャフカの説明を一応してあげなければならないでしょうね。
「す、すげえじゃねえか。
じゃ、あれか? そいつが『わふー、任せるのです』とか、『井ノ原さん、どこに飛びますか?』とか言って、
目的地まで連れてってくれんのか。やべえな……」
「何言ってるんですか? 変な薬でもきめましたか?
まあ、とにかく空中を移動できる便利装置というわけです。
操作を覚えるのに多少時間がかかりますが、私は既に操作法を会得してますし」
じゃ、あれか? そいつが『わふー、任せるのです』とか、『井ノ原さん、どこに飛びますか?』とか言って、
目的地まで連れてってくれんのか。やべえな……」
「何言ってるんですか? 変な薬でもきめましたか?
まあ、とにかく空中を移動できる便利装置というわけです。
操作を覚えるのに多少時間がかかりますが、私は既に操作法を会得してますし」
説明書もついていましたが、この筋肉に読ませたところで無駄でしょう。
どうも変な電波も受信しているようですし。
この馬鹿さを見てると、この島に来て最初にゲームに乗ろうとしていたことが馬鹿馬鹿しくなってきますね。
どうも変な電波も受信しているようですし。
この馬鹿さを見てると、この島に来て最初にゲームに乗ろうとしていたことが馬鹿馬鹿しくなってきますね。
……だからでしょうか。
このとき私は確実に注意力を欠いていました。
いつもなら気付けたかもしれない気配に気付くことが出来なかった。
乾いた銃声が遠くから鳴り響いてはじめて、ようやく認識することになりました。
何者かに、私たちが狙撃されたということを。
このとき私は確実に注意力を欠いていました。
いつもなら気付けたかもしれない気配に気付くことが出来なかった。
乾いた銃声が遠くから鳴り響いてはじめて、ようやく認識することになりました。
何者かに、私たちが狙撃されたということを。
◇ ◇ ◇
放たれた銃弾に打ち抜かれていたのは、真人のデイパックだった。
デイパックから、支給品一式が路上にぶちまけられる。
デイパックから、支給品一式が路上にぶちまけられる。
「ようやく、人がいたか。あんまり嬉しくて一発撃っちまったよ」
トーニャたちは、スラム街のメインストリートを北へと視線を走らせる。
月をバックに、銃声の発信源である赤い亡霊、ドライが姿を現していた。
金髪碧眼、ライダースーツに、夜でも目を引く真っ赤なジャケットを羽織った女。
右手には服装と同じ黒と紅色の拳銃を、顔には歓喜の色を帯びた冷笑を携えている。
銃を向けたまま、トーニャと真人へと歩み寄っていたドライは2人から10メートルほどの距離で立ち止まった。
月をバックに、銃声の発信源である赤い亡霊、ドライが姿を現していた。
金髪碧眼、ライダースーツに、夜でも目を引く真っ赤なジャケットを羽織った女。
右手には服装と同じ黒と紅色の拳銃を、顔には歓喜の色を帯びた冷笑を携えている。
銃を向けたまま、トーニャと真人へと歩み寄っていたドライは2人から10メートルほどの距離で立ち止まった。
「変な動きするんじゃないよ。
質問に答えな。ツヴァイって男とアインって女を知らないか?」
質問に答えな。ツヴァイって男とアインって女を知らないか?」
トーニャは、自分の失態を悔いても悔やみきれなかった。
見通しのいい街の真ん中で、隣の筋肉バカと漫才やっていていいはずがなかったのだ。
二人にとって、銃を突きつけられた現状は非常にまずい。
ドライには遠距離武器である銃があるが、二人には近距離武器しかない。
本来なら遠距離でも対応出来るキキーモラは制限によって、せいぜい10メートルしか伸ばせない。
見通しのいい街の真ん中で、隣の筋肉バカと漫才やっていていいはずがなかったのだ。
二人にとって、銃を突きつけられた現状は非常にまずい。
ドライには遠距離武器である銃があるが、二人には近距離武器しかない。
本来なら遠距離でも対応出来るキキーモラは制限によって、せいぜい10メートルしか伸ばせない。
素直に答えたものだろうか、とトーニャは思考を続ける。
何せ、いきなりこっちに銃弾をぶっ放してきた相手だ。
答えたところで、そのままズガンなんていう可能性は充分に高かった。
考えなければならない、ここで取るべき選択肢は――
何せ、いきなりこっちに銃弾をぶっ放してきた相手だ。
答えたところで、そのままズガンなんていう可能性は充分に高かった。
考えなければならない、ここで取るべき選択肢は――
「質問には答えますが、名前くらい名乗っても罰はあたらないんじゃないですか?」
「……あたしは、ドライだ。そっちは名乗らなくていい。時間稼ぎしようだなんて考えないことだな」
「……そうですか。残念ながら、私たちは、アイン、ツヴァイという人物に覚えはありません。
会話らしい会話を交わしたと言えるのも、あなたが最初です」
「……あたしは、ドライだ。そっちは名乗らなくていい。時間稼ぎしようだなんて考えないことだな」
「……そうですか。残念ながら、私たちは、アイン、ツヴァイという人物に覚えはありません。
会話らしい会話を交わしたと言えるのも、あなたが最初です」
チッとドライが舌打ちする。
銃口は、相変わらず二人に向いたままだ。
さあ、どう出るかと、トーニャは緊張を高める。
やがて、スラム街の中を一陣の風が吹きぬけ、
銃口は、相変わらず二人に向いたままだ。
さあ、どう出るかと、トーニャは緊張を高める。
やがて、スラム街の中を一陣の風が吹きぬけ、
「そうか」
それが、開戦の合図となった。
「それじゃ、死んでくれ」
ドライにより引き金が引かれるのと、トーニャと真人の近くにあったゴミ箱が跳ね上げられるのは、同時だった。
パンッ、パンッと放たれた二発の銃弾は、間に飛び込んできたゴミ箱を弾き飛ばすに留まる。
パンッ、パンッと放たれた二発の銃弾は、間に飛び込んできたゴミ箱を弾き飛ばすに留まる。
ドライの顔が、一瞬驚愕に染まった。
そんなことが起きるはずがない、と。
二人の手足には、充分に気を配っていたはずだ。
前もって仕掛けをしていたということかと舌打ちする。
そんなことが起きるはずがない、と。
二人の手足には、充分に気を配っていたはずだ。
前もって仕掛けをしていたということかと舌打ちする。
「逃げますよ!」
「お、おう」
「お、おう」
トーニャと真人は、スラム街特有の入り組んだ路地へと駆け込む。
遮蔽物のない路上で、銃を相手をするのは自殺行為だという判断だ。
しかも、相手は遠く離れた位置から、デイパックを狙って打ち抜くほどの腕前だ。
戦略的撤退は、必須だっただろう。
彼らが難を逃れた種は簡単だ。
トーニャが、キキーモラをゴミ箱へと伸ばし、タイミングを見計らい、飛ばしたというだけの話。
無論、ドライに悟られないよう、細心の注意を払ってではあるが。
遮蔽物のない路上で、銃を相手をするのは自殺行為だという判断だ。
しかも、相手は遠く離れた位置から、デイパックを狙って打ち抜くほどの腕前だ。
戦略的撤退は、必須だっただろう。
彼らが難を逃れた種は簡単だ。
トーニャが、キキーモラをゴミ箱へと伸ばし、タイミングを見計らい、飛ばしたというだけの話。
無論、ドライに悟られないよう、細心の注意を払ってではあるが。
スラム街の細かな裏路地には、わずかばかり月光が差し込み、駆けていく三つの影が照らされる。
追ってくるドライに背中を見せていては意味がないので、逃げる二人は路地を小刻みに曲がる。
三人分の足音が、夜のスラム街に響き続けた。
追ってくるドライに背中を見せていては意味がないので、逃げる二人は路地を小刻みに曲がる。
三人分の足音が、夜のスラム街に響き続けた。
「おい!」
「なんですか? というか、そのマッチョスーツ持ってよく走りますね!」
「馬鹿野郎! こんないい筋肉捨てていけるかよ!
それより、あいつから逃げてるだけでいいのか?
逃げ切っても、放っとくと、理樹や鈴を襲っちまうぞ!」
「わかっています。ただ、銃とやりあうに適した場所というのがあるんですよ。
弾避けがあって、接近戦に持ち込める場所じゃなきゃならないんです」
「なんですか? というか、そのマッチョスーツ持ってよく走りますね!」
「馬鹿野郎! こんないい筋肉捨てていけるかよ!
それより、あいつから逃げてるだけでいいのか?
逃げ切っても、放っとくと、理樹や鈴を襲っちまうぞ!」
「わかっています。ただ、銃とやりあうに適した場所というのがあるんですよ。
弾避けがあって、接近戦に持ち込める場所じゃなきゃならないんです」
暗い裏路地を無茶苦茶に駆け回る。
そこで、ちょうどよく廃棄された冷蔵庫や机が放置され、路地を塞いでいるところにたどり着いた。
二人は、トーニャの指示のもと、これらを飛び越え、来たほうに向き直り、盾にする。
そこで、ちょうどよく廃棄された冷蔵庫や机が放置され、路地を塞いでいるところにたどり着いた。
二人は、トーニャの指示のもと、これらを飛び越え、来たほうに向き直り、盾にする。
「鬼ごっこは、終わりかい?」
そして、三人は再び、対峙することとなった。
ドライは、アメリカの巨大マフィア組織インフェルノが誇る最高の殺し屋ファントムの三代目だ。
破天荒な行動が目立っていたとはいえ、殺しに必要な警戒心は充分に培われている。
また、先代ファントムであるツヴァイからも、天才と評価されていた殺し屋としてのセンスの兼ね備えている。
感覚的に殺しを行う彼女は、持ち前の殺し屋としての嗅覚を研ぎ澄まし、機を窺っていた。
今、ドライは、様子見のため、壁から顔を出すに留めている。
彼女の間合いの取り方は正しい。
今まで見せなかったとはいえ、銃がないとは限らない。
待ちの体勢に入った相手の銃の射程に不用意に入ることはするべきではないのだ。
ただし、それは相手が銃であれば、という定石だ。
ドライは、アメリカの巨大マフィア組織インフェルノが誇る最高の殺し屋ファントムの三代目だ。
破天荒な行動が目立っていたとはいえ、殺しに必要な警戒心は充分に培われている。
また、先代ファントムであるツヴァイからも、天才と評価されていた殺し屋としてのセンスの兼ね備えている。
感覚的に殺しを行う彼女は、持ち前の殺し屋としての嗅覚を研ぎ澄まし、機を窺っていた。
今、ドライは、様子見のため、壁から顔を出すに留めている。
彼女の間合いの取り方は正しい。
今まで見せなかったとはいえ、銃がないとは限らない。
待ちの体勢に入った相手の銃の射程に不用意に入ることはするべきではないのだ。
ただし、それは相手が銃であれば、という定石だ。
ゆえに、突撃のタイミングを図っていたドライは、自身の腕へと走る紐の存在にぎりぎりまで気付かなかった。
シュッと、トーニャが伸ばしたキキーモラが銃を持つ腕に向かい、一閃する。
ドライは、バケツが舞ったときと同様、驚きを隠せない。
何だ、と思う間もなく、身を無理やりに翻し、回避する。
ここで、回避できたのは、ひとえに彼女の培ってきた殺し屋としての経験と、天性の直感力のおかげだった。
大きく一歩二歩と後退するとともに、正体不明の紐は退いていった。
シュッと、トーニャが伸ばしたキキーモラが銃を持つ腕に向かい、一閃する。
ドライは、バケツが舞ったときと同様、驚きを隠せない。
何だ、と思う間もなく、身を無理やりに翻し、回避する。
ここで、回避できたのは、ひとえに彼女の培ってきた殺し屋としての経験と、天性の直感力のおかげだった。
大きく一歩二歩と後退するとともに、正体不明の紐は退いていった。
「よっしゃ! 槍借りるぞ」
「ちょっと、待ちなさいって!」
「ちょっと、待ちなさいって!」
ドライがひるんだところで、今がチャンスとばかりに真人が飛び出し、突撃を試みる。
手には、つい先程トーニャに渡したゲイボルク。
接近戦に持ち込めば、というガンナーに対する戦いとしては、そう間違った判断ではない。
手には、つい先程トーニャに渡したゲイボルク。
接近戦に持ち込めば、というガンナーに対する戦いとしては、そう間違った判断ではない。
ひるんだドライに対し、真人は槍の間合いに持ち込むことに成功する。
いける、と確信した真人は、ドライに向かってゲイボルクを一突きする。
真人は、リトルバスターズの面々とのバトルランキングの経験もある。
その一撃は、素人としては充分に鋭いものだった。
いける、と確信した真人は、ドライに向かってゲイボルクを一突きする。
真人は、リトルバスターズの面々とのバトルランキングの経験もある。
その一撃は、素人としては充分に鋭いものだった。
しかし、突き出された槍は、空を切ることとなる。
並みの相手には間違いなく決まったであろう一撃だった。
しかし、今、真人が相手をしているのは、ファントムの名を冠する稀代の殺し屋だ。
いくら強くても日頃戦っていたランキングメンバーは、一介の高校生に過ぎなかった。
目の前の女は、彼らとは一線を画した存在である。
並みの相手には間違いなく決まったであろう一撃だった。
しかし、今、真人が相手をしているのは、ファントムの名を冠する稀代の殺し屋だ。
いくら強くても日頃戦っていたランキングメンバーは、一介の高校生に過ぎなかった。
目の前の女は、彼らとは一線を画した存在である。
「甘いよ!」
ドライは、槍の一撃を左半身を引き、なんなく回避。
その体裁きのままに、渾身の右前回し蹴りを叩き込んだ。
その体裁きのままに、渾身の右前回し蹴りを叩き込んだ。
予期せぬ反撃を受けた真人は、脇腹に蹴りをもろに食らってしまう。
その一撃は、常人相手なら肋骨までへし折って、致命傷を与えかねない威力をもっていた。
とはいえ真人は、日頃から暇さえあれば筋トレをしている筋肉バカだ。
その筋肉は、本来骨折まで至りかねない蹴撃のダメージを軽減する。
しかし、ドライが銃を構えるには充分すぎる隙を生み出してしまう。
大きな体躯をよろめかせ、まずい、と真人は目が大きく見開いた。
その一撃は、常人相手なら肋骨までへし折って、致命傷を与えかねない威力をもっていた。
とはいえ真人は、日頃から暇さえあれば筋トレをしている筋肉バカだ。
その筋肉は、本来骨折まで至りかねない蹴撃のダメージを軽減する。
しかし、ドライが銃を構えるには充分すぎる隙を生み出してしまう。
大きな体躯をよろめかせ、まずい、と真人は目が大きく見開いた。
蹴りからの流れのままに、ドライが真人へのポイントを完了しかける。
そこへ、再び走ったのは、トーニャのキキーモラだった。
先の経験から、警戒したドライは、素早く距離を離していく。
だが、ここは狭いスラムの路地である。
距離を離すと、銃の射程からも外れてしまう。
そこへ、再び走ったのは、トーニャのキキーモラだった。
先の経験から、警戒したドライは、素早く距離を離していく。
だが、ここは狭いスラムの路地である。
距離を離すと、銃の射程からも外れてしまう。
「ちぃ、場所が悪いか」
中距離以下でしか戦えないここでの戦闘は、自分に分が悪いとドライは判断を下す。
ドライは、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、撤退を開始した。
ここで、この二人の敵を深追いする必要はない。
彼女の至上目的は、あくまで憎きツヴァイ、アインを殺すことにあるのだから。
真人のダメージもあり、トーニャと真人もドライを追いかけはしなかった。
ドライは、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、撤退を開始した。
ここで、この二人の敵を深追いする必要はない。
彼女の至上目的は、あくまで憎きツヴァイ、アインを殺すことにあるのだから。
真人のダメージもあり、トーニャと真人もドライを追いかけはしなかった。
赤い亡霊は、達すべき目的のため、あっという間に二人から離れ、闇に溶けていった。
◇ ◇ ◇
「まったく、いきなり飛び出していくとは。やっぱり馬鹿ですね、あなたは」
「す、すまねえ。だが、あいつを追わねえと……」
「あなたが、その状態で追撃なんて出来るわけないでしょう。
むしろ、向こうが退いてくれたことに感謝するべきですね」
「す、すまねえ。だが、あいつを追わねえと……」
「あなたが、その状態で追撃なんて出来るわけないでしょう。
むしろ、向こうが退いてくれたことに感謝するべきですね」
目の前のバカは悔しそうな顔をしているけれど、仕方がありません。
まったく肝が冷えました。
理由はわかりませんが、撤退してくれたのは、本当によかったといわざるを得ないですね。
最初の二発を除いて、一発も無駄玉を使わなかったのも恐ろしいです。
しかも、あの銃の腕に、接近戦も充分にこなすような相手だったとは。
そのドライが探していたのは、アイン、ツヴァイという人物。
アイン、ツヴァイ、ドライ。
馴染みあるロシア語ではアジン、ドゥバー、トゥリー。要するに1、2、3ですね。
名前からして何らかの関連性があるのは間違いありません。
ドライだけでなく、三人まとめて警戒しておくに越したことはないでしょう。
まったく肝が冷えました。
理由はわかりませんが、撤退してくれたのは、本当によかったといわざるを得ないですね。
最初の二発を除いて、一発も無駄玉を使わなかったのも恐ろしいです。
しかも、あの銃の腕に、接近戦も充分にこなすような相手だったとは。
そのドライが探していたのは、アイン、ツヴァイという人物。
アイン、ツヴァイ、ドライ。
馴染みあるロシア語ではアジン、ドゥバー、トゥリー。要するに1、2、3ですね。
名前からして何らかの関連性があるのは間違いありません。
ドライだけでなく、三人まとめて警戒しておくに越したことはないでしょう。
「それで、体は大丈夫なんですか?」
「ああ、折れちゃいないみたいだ。
でも、結構きてるな。くそっ、筋トレが足りなかったのか」
「いやもう、筋肉はいいですから。
肋骨が折れて、肺に刺さったとかまでいかなかったのはのは幸いでしたね。
場合によっちゃ、捨てていくとこですよ? だから指示を聞けと言ったのに」
「ああ、折れちゃいないみたいだ。
でも、結構きてるな。くそっ、筋トレが足りなかったのか」
「いやもう、筋肉はいいですから。
肋骨が折れて、肺に刺さったとかまでいかなかったのはのは幸いでしたね。
場合によっちゃ、捨てていくとこですよ? だから指示を聞けと言ったのに」
まあ、バカの手綱を完全に握ろうというのも無理な相談だったのでしょう。
さて、とりあえず難は去ったと考えていいでしょうか。
あのドライという女が、待ちの体勢に回った可能性もありますが、こちらから仕掛けなければ問題ないはずでしょう。
もっとも、攻めるとすれば、これほどやりにくい相手もいないですが。
さて、とりあえず難は去ったと考えていいでしょうか。
あのドライという女が、待ちの体勢に回った可能性もありますが、こちらから仕掛けなければ問題ないはずでしょう。
もっとも、攻めるとすれば、これほどやりにくい相手もいないですが。
ここで、誠に遺憾ながら同行者である、アジア最強のグッピーこと井ノ原真人が野太い奇声をあげる。
何事かというと、支給品一式とクドリャフカを放置してきたことに今更気付いたらしい。
何事かというと、支給品一式とクドリャフカを放置してきたことに今更気付いたらしい。
「おいおい、あいつ今頃『井ノ原さん、こんな暗いところに置いてかないでくださいー』とか泣いてるぜ。
早く迎えにいってやらねえと」
「また何か可哀想な電波を受信したんですか。
あそこに今から戻るのは危険すぎます。ドライが潜んでたら、一秒でまとめて殺されますよ」
早く迎えにいってやらねえと」
「また何か可哀想な電波を受信したんですか。
あそこに今から戻るのは危険すぎます。ドライが潜んでたら、一秒でまとめて殺されますよ」
実際クドリャフカを失うのは、かなり惜しい。あの移動力は、ぜひ保持しておきたかった。
それでも、命と引き換えには当然出来ませんからね。
ドライが回収して、悪用しないのを祈るばかりです。まあ、それを望むのは、さすがに楽観的すぎますが。
それでも、命と引き換えには当然出来ませんからね。
ドライが回収して、悪用しないのを祈るばかりです。まあ、それを望むのは、さすがに楽観的すぎますが。
「ほら、動くことは出来るでしょう。
とりあえず、当初の目標通り、爆発音のしたほうに向かいますか?
もう時間も経ちますし、他のところを回ってもいいんですけどね」
とりあえず、当初の目標通り、爆発音のしたほうに向かいますか?
もう時間も経ちますし、他のところを回ってもいいんですけどね」
脇腹をさすっている愚かな同行者に声をかける。
荷物に後ろ指ひかれている様子ながらも、ああ、と返事を返してきた。
……このまま、げんなりされていても面倒ですね。
荷物に後ろ指ひかれている様子ながらも、ああ、と返事を返してきた。
……このまま、げんなりされていても面倒ですね。
「それと……今回あなたが負けたので、アジア最強のグッピーなんて名前はおこがましいですね。
あなたなんて、たまご風味のグッピーで充分です」
「うおぉーー、またグッピーかよ! しかもどんな味付けされてんだあああ」
あなたなんて、たまご風味のグッピーで充分です」
「うおぉーー、またグッピーかよ! しかもどんな味付けされてんだあああ」
【C-2 スラム街裏路地 黎明】
【井ノ原真人@リトルバスターズ!】
【装備:マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実【INダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】】
【所持品:なし】
【状態:走り回ったことによる疲労小、胸に刺し傷、左脇腹に蹴りによる打撲】
【思考・行動】
基本方針:リトルバスターズメンバーの捜索、及びロワからの脱出
0:ボス狸と行動。筋肉担当。
1:理樹や鈴らリトルバスターズのメンバーや来ヶ谷を探す。
2:爆発があった場所に行ってみる。ただし、爆発から時間が経っているので移動先変更の可能性あり。
3:ドライを警戒
4:また筋肉の世話になっちまったぜ
【装備:マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実【INダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】】
【所持品:なし】
【状態:走り回ったことによる疲労小、胸に刺し傷、左脇腹に蹴りによる打撲】
【思考・行動】
基本方針:リトルバスターズメンバーの捜索、及びロワからの脱出
0:ボス狸と行動。筋肉担当。
1:理樹や鈴らリトルバスターズのメンバーや来ヶ谷を探す。
2:爆発があった場所に行ってみる。ただし、爆発から時間が経っているので移動先変更の可能性あり。
3:ドライを警戒
4:また筋肉の世話になっちまったぜ
【備考】
※防弾チョッキはマッチョスーツ型です。首から腕まで、上半身は余すところなくカバーします。
※現在、マッチョスーツ型防弾チョッキを、中にいるダンセイニごと抱えています。
※真と誠の特徴を覚えていません。見れば、筋肉でわかるかもしれません。
※真人のディパックの中はダンセイニが入っていたため湿っています。
※防弾チョッキはマッチョスーツ型です。首から腕まで、上半身は余すところなくカバーします。
※現在、マッチョスーツ型防弾チョッキを、中にいるダンセイニごと抱えています。
※真と誠の特徴を覚えていません。見れば、筋肉でわかるかもしれません。
※真人のディパックの中はダンセイニが入っていたため湿っています。
【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【装備:【ゲイボルク@Fate/stay night[Realta Nua]】
【所持品:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃】
【状態:健康、走り回ったことによる疲労小】
【思考・行動】
基本方針:打倒主催
0:たまご風味のグッピーと行動。頭脳担当。
1:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。
2:爆発があった場所に行ってみる。ただし、爆発から時間が経っているので移動先変更の可能性あり
3:ドライを警戒、アイン、ツヴァイも念のため警戒
【備考】
※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。
先端の金属錘は鉛製です。
※真人を襲った相手についてはまったく知りません。
※ダンセイニを人造の妖怪、もしくは生物だと思っています。
※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。
【装備:【ゲイボルク@Fate/stay night[Realta Nua]】
【所持品:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃】
【状態:健康、走り回ったことによる疲労小】
【思考・行動】
基本方針:打倒主催
0:たまご風味のグッピーと行動。頭脳担当。
1:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。
2:爆発があった場所に行ってみる。ただし、爆発から時間が経っているので移動先変更の可能性あり
3:ドライを警戒、アイン、ツヴァイも念のため警戒
【備考】
※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。
先端の金属錘は鉛製です。
※真人を襲った相手についてはまったく知りません。
※ダンセイニを人造の妖怪、もしくは生物だと思っています。
※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。
◇ ◇ ◇
奇妙な紐を操る女と、やたらガタイのいい男との戦闘から離脱し、あたしは二人を発見した地点まで戻ってきていた。
面倒だが、散乱していた支給品を一通り回収する。まあ、散乱させたのも、あたしなんだが。
周囲の気配を再度確認後、裏路地の汚れた壁にもたれかかり、ここまでを振り返る。
面倒だが、散乱していた支給品を一通り回収する。まあ、散乱させたのも、あたしなんだが。
周囲の気配を再度確認後、裏路地の汚れた壁にもたれかかり、ここまでを振り返る。
教会で柚原このみと会ってから、島の北西部をダウンタウン、スラム街と回っていた。
しかし、運が向いていなかったのか、ツヴァイとアインどころか、誰一人発見できていなかった。
苛立ちもいい具合に溜まってきたところで、ようやく発見できたのが、あの二人だ。
しかし、運が向いていなかったのか、ツヴァイとアインどころか、誰一人発見できていなかった。
苛立ちもいい具合に溜まってきたところで、ようやく発見できたのが、あの二人だ。
ツヴァイとアインの情報を聞いて、回答に関わらず殺すつもりだったのに、この様だ。
ダメージは受けてないにしても、ガキ二人程度仕留めきれないなんて、ファントムの名も堕ちたものというものだ。
問題だったのは、あの奇妙な紐による攻撃だ。
あれは、ああいう武器なのか、それとも固有の能力によるものなのか。
思い出されるのは、はじめに集められたホールで死んだ双子だ。
あんな非常識な連中が、この島には大量にうろついているんだろうか。
ダメージは受けてないにしても、ガキ二人程度仕留めきれないなんて、ファントムの名も堕ちたものというものだ。
問題だったのは、あの奇妙な紐による攻撃だ。
あれは、ああいう武器なのか、それとも固有の能力によるものなのか。
思い出されるのは、はじめに集められたホールで死んだ双子だ。
あんな非常識な連中が、この島には大量にうろついているんだろうか。
「面白いじゃないか。まともな人間のあたしが、どこまで人外どもと渡り合えるか」
まあ、自分が本当にまともかどうかは、この場合大した問題ではない。
そんな人外どもと殺し合うなんて、最高のエンターテインメントを用意してくれたもんだ。
異常な力だからといって必ずしも勝てないとは限らない。
あらかじめ常識外れな事態が起こり得ると頭に置いておけば、対処できないこともないだろう。
今後に思いを巡らせ、口元が歪むのを、はっきりと自覚したところで、一旦思考を中断する。
そんな人外どもと殺し合うなんて、最高のエンターテインメントを用意してくれたもんだ。
異常な力だからといって必ずしも勝てないとは限らない。
あらかじめ常識外れな事態が起こり得ると頭に置いておけば、対処できないこともないだろう。
今後に思いを巡らせ、口元が歪むのを、はっきりと自覚したところで、一旦思考を中断する。
回収した荷物は、支給品一式と噴射型離着陸単機クドリャフカという大層な名の移動用機器だった。
クドリャフカについては、ご丁寧に操作説明書まで置いていってくれている。
これを使えば、今までのように索敵に時間がかかり過ぎたりもしないだろう。
ツヴァイ、アインの発見も早くなるはずだ。
それに奇襲にも利用でき、戦術の幅も広がるに違いない。
本当は銃が欲しかったが、これはこれで銃よりも面白いことになるかもしれない。
説明書に軽く目を通した感じでは、多少の時間をかければ充分操ることが出来るだろう。
クドリャフカについては、ご丁寧に操作説明書まで置いていってくれている。
これを使えば、今までのように索敵に時間がかかり過ぎたりもしないだろう。
ツヴァイ、アインの発見も早くなるはずだ。
それに奇襲にも利用でき、戦術の幅も広がるに違いない。
本当は銃が欲しかったが、これはこれで銃よりも面白いことになるかもしれない。
説明書に軽く目を通した感じでは、多少の時間をかければ充分操ることが出来るだろう。
胸の懐中時計に手を当てる。
そして、説明書とクドリャフカを照らし合わせ、本格的に操作法習得に着手する。
早く、早く、アイン、ツヴァイと殺し合わせろと、高まる衝動を抑えながら。
そして、説明書とクドリャフカを照らし合わせ、本格的に操作法習得に着手する。
早く、早く、アイン、ツヴァイと殺し合わせろと、高まる衝動を抑えながら。
【C-2 スラム街裏路地 黎明】
【ドライ@Phantom 】
【装備】クトゥヴァ(7/10)@デモンベイン
【所持品】支給品一式×2、マガジン×2、懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、噴射型離着陸単機クドリャフカ@あやかしびと
【状態】健康
【思考・行動】
基本:殺し合いを楽しむ。
1:アインと玲二を見つけ出して殺す。
2:見つけた人間を片っ端から襲う。
【装備】クトゥヴァ(7/10)@デモンベイン
【所持品】支給品一式×2、マガジン×2、懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、噴射型離着陸単機クドリャフカ@あやかしびと
【状態】健康
【思考・行動】
基本:殺し合いを楽しむ。
1:アインと玲二を見つけ出して殺す。
2:見つけた人間を片っ端から襲う。
※クトゥヴァ、イタクァは魔術師でなくとも扱えるように何らかの改造が施されています。
【噴射型離着陸単機クドリャフカ@あやかしびと】
すずルートで、双七がヘリを追いかけるために使用したもの。
本来、トーニャの所属するロシアの諜報機関の保有物。ちなみにロシア製品は世界有数の品質を誇る(トーニャ談)。
噴射型のロケットエンジンを背負うことで空中を移動することが可能になる。
操作については、本編中で双七が30分ほどで会得できた程度。なので要領次第で前後すると思われます。
速度は輸送ヘリに30分のハンデがありながら追いついているのでかなり速いです。ただ、ロワ内では不明。
熱を持つので、背負った状態での長時間の使用は危険かもしれません。
なお、断じて意思持ち支給品ではありません。
本来、トーニャの所属するロシアの諜報機関の保有物。ちなみにロシア製品は世界有数の品質を誇る(トーニャ談)。
噴射型のロケットエンジンを背負うことで空中を移動することが可能になる。
操作については、本編中で双七が30分ほどで会得できた程度。なので要領次第で前後すると思われます。
速度は輸送ヘリに30分のハンデがありながら追いついているのでかなり速いです。ただ、ロワ内では不明。
熱を持つので、背負った状態での長時間の使用は危険かもしれません。
なお、断じて意思持ち支給品ではありません。
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