I am me ◆UcWYhusQhw
「私は何をしているのだろうな……」
ガタンゴトンと電車が走る音が響く。
私から見える風景は瞬時に移り変わっていって。
私の呟きは誰にも聞こえる事もなく。
その問いに答えるものなんて居なく。
私から見える風景は瞬時に移り変わっていって。
私の呟きは誰にも聞こえる事もなく。
その問いに答えるものなんて居なく。
ただ虚空に消えた。
私はもう一度溜め息をつき寄りかかっている扉から外を見る。
憎たらしいほどの青い空。
太陽の光に照らせられる深緑の木々。
太陽の光に照らせられる深緑の木々。
どれも殺し合いの場から剥離したような美しい風景。
なのに。
私は今殺し合いの場にいる。
嘘だといいたい。
でも現実。
死体をこの目で見て。
人が目の前で殺されて。
そして。
私が殺した。
……伊達、若杉。
……何をやってるんだろうな。
……私は。
……私は。
スバルと出会って、若杉とも合流しボートに乗り込んだ。
あの時は確かに楽しかった。
あの時は確かに楽しかった。
……でもそれはとても儚くて。
伊達の暴走。
若杉も死に伊達もこの手で殺した。
若杉も死に伊達もこの手で殺した。
……呪いの様な言葉を受けて。
……私は迷って。
……私は迷って。
そして流されて女の死体を見つけ小動物を保護した。
その後は……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ここが……劇場か」
私は小動物みたいなのを保護した後MTBにまたがり周辺を見てまわることにした。
小動物は肩に乗って大人しくしている。
小動物は肩に乗って大人しくしている。
見つけたのは地図に載ってある劇場。
こじんまりとした少し洒落た感じだった。
私は少し警戒したまま中に入る。
こじんまりとした少し洒落た感じだった。
私は少し警戒したまま中に入る。
「誰も……いないか」
そこにはやはり誰も居なかった。
ロビーが広がっているのだががらんとしてある。
本来ならば開演前で客が集まってたり開演中だと演劇の声が漏れたりしてるのだろう。
しかし今はそんなものはなくただアイドルらしい少女のポスターがあるだけ。
ただ無機質な笑顔が存在するだけだった。
ロビーが広がっているのだががらんとしてある。
本来ならば開演前で客が集まってたり開演中だと演劇の声が漏れたりしてるのだろう。
しかし今はそんなものはなくただアイドルらしい少女のポスターがあるだけ。
ただ無機質な笑顔が存在するだけだった。
私はそれを一瞥しただけでオフィスと書かれた部屋に入る。
そこにはいくつかの机と一台のパソコン。
壁には沢山のポスターが。
そこにはいくつかの机と一台のパソコン。
壁には沢山のポスターが。
わたしはそのままパソコンのスイッチを入れてみる。
何か情報があるかもしれない。
そう思って付けてみたのだが……
何か情報があるかもしれない。
そう思って付けてみたのだが……
「ん?……なんだ?……IDとパスワード? 知らんぞ、そんなの」
残念だがそんなもの知るわけがなかった。
私は溜め息を付いた。
だけどこれはきっと何か隠されてるかもしれない。
そう思い私は一旦パソコンを落とし劇場から離れることにした。
私は溜め息を付いた。
だけどこれはきっと何か隠されてるかもしれない。
そう思い私は一旦パソコンを落とし劇場から離れることにした。
「とりあえず駅に行こう。ここら辺はあまりいたくない」
そうなんか嫌なのだ。
……伊達達とまだ歩いてた頃の記憶を思い出しそうで。
それが何処か悲しくて。
……伊達達とまだ歩いてた頃の記憶を思い出しそうで。
それが何処か悲しくて。
「……感傷だな」
私はそれ振り切るかのようにMTBに跨り出発することにした。
胸に残るざわつきを残しながら。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして電車に乗り北を目指すことにしたのだが……
「……どうなるかなんて分からないのに脱出できるかもしれない手がかりに喜ぶとは私も……」
何をしてるんだろうな。
結局何がしたい?
私は。
結局何がしたい?
私は。
約半日ものの間動きまわって。
その結果こうも揺れている。
弱い
弱いな……。
『もし……なっちゃんに帰って会いたい人がいたのならそのままでいられるのねぇ?』
唐突に伊達の言葉が蘇る。
私は……。
静留……
もし……
そうなったら。
私は狂うのだろうか?
伊達みたいに。
私は……
私は……
ドゴッ!!!!!
「違うっ! 私は私だっ!!」
扉に拳を打ち付ける。
違うと。
私は私だと。
何も変わらない普通の私だと。
……でも。
……普通って何だ?
誰かの為に人を殺すのも私じゃないのか?
ちがっ……
わからない。
何が普通なのか。
でも。
でも。
でも私は。
普通でいたい。
私は代わらないまま私でいたい。
それは願望だった。
不変なんてないのに。
それでも願う。
私が私でいられるために。
私は私だと。
ただ願いたい。
「私は……私だ……」
力なく呟く。
そんな私を乗せて電車は走る。
私は。
私は。
「私でいさせてくれ……お願いだ」
その願いに応える物はもういなく。
私は海の孤島で独り。
空にはイラつく位の太陽の輝き。
すんだ蒼。
すんだ蒼。
森は静かで。
深い緑。
深い緑。
そしてその青と似た緑に囲まれて。
私はそこにいた。
ただ願い続けたまま。
【G-6電車内/1日目 昼(放送直前)】
【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備】:ELER(二丁拳銃)、尾花@アカイイト
【所持品】:支給品一式×2、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、
『全参加者情報』とかかれたディスク、カードキー(【H-6】クルーザー起動用)
ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3
七香のMTB@CROSS†CHANNEL ~to all people~、不明支給品(0~1)、
クルーザーにあった食料、双眼鏡、首輪(サクヤ)
【状態】:健康、迷い
【思考・行動】
基本:静留と合流する
0:私は私だ……
1:羽藤桂、フカヒレを探す?
2:ゲームに乗るかどうかは未定だが……
【備考】
※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです。
※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています。
※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。
※盗聴の可能性に気付きました。
※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。
※佐倉霧の言いふらす情報に疑問視。
※権利は元の世界に返すや死者蘇生と考えてます。
※劇場にてパソコンを発見しました。何か情報が隠されているようです。見るにはIDとパスワードが必要です。
※電車で移動中。B-7の駅かF-7駅で降りるかは後継の書き手次第です。
【装備】:ELER(二丁拳銃)、尾花@アカイイト
【所持品】:支給品一式×2、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、
『全参加者情報』とかかれたディスク、カードキー(【H-6】クルーザー起動用)
ベレッタM92(9ミリパラベラム弾 15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3
七香のMTB@CROSS†CHANNEL ~to all people~、不明支給品(0~1)、
クルーザーにあった食料、双眼鏡、首輪(サクヤ)
【状態】:健康、迷い
【思考・行動】
基本:静留と合流する
0:私は私だ……
1:羽藤桂、フカヒレを探す?
2:ゲームに乗るかどうかは未定だが……
【備考】
※装備品のELERは支給品ではなくなつきのエレメントです。
※チャイルドが呼び出せないことにおそらく気づいています。
※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。
※盗聴の可能性に気付きました。
※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。
※佐倉霧の言いふらす情報に疑問視。
※権利は元の世界に返すや死者蘇生と考えてます。
※劇場にてパソコンを発見しました。何か情報が隠されているようです。見るにはIDとパスワードが必要です。
※電車で移動中。B-7の駅かF-7駅で降りるかは後継の書き手次第です。
【尾花@アカイイト】
【状態:刀によるかすり傷、右後ろ脚骨折(共に応急処置済み)】
【思考】
基本方針:桂を救う。葛を探す
【状態:刀によるかすり傷、右後ろ脚骨折(共に応急処置済み)】
【思考】
基本方針:桂を救う。葛を探す
117:おはよう朝ごはん | 投下順 | 119:騎英の手綱 |
139:ストロベリーミサイル | 時系列順 | 123:ただ深い森の物語/そして終わる物語 |
112:続く夜に負けないで 朝の光信じて | 玖我なつき | 147:明日への翼 (前編) |