It is mysterious./少女よ、大志を抱け ◆UcWYhusQhw
……もう3度目になるでしょうか?
最初は己の慢心から。
2度目は相手を不快にした為。
2度目は相手を不快にした為。
そして3度目。
「…………」
「…………玲二」
「…………玲二」
目の前には玲二が酷く冷たい目を私に向けていた。
彼の右手には鈍く光る黒のリボルバー。
その銃口が私の額に押し付けられいている。
押し付けられた銃口がとても冷たく感じる。
彼の右手には鈍く光る黒のリボルバー。
その銃口が私の額に押し付けられいている。
押し付けられた銃口がとても冷たく感じる。
そう、私は玲二に銃を付けられていた。
何故、こんな事になったのでしょうか?
己の不覚故にでしょうか?
己の不覚故にでしょうか?
……そうかも知れません。
もし、あれが「真実」というなら。
私は……
私は……
一体何の為に……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「…………これは」
深優の呟きが無音の博物館に響く。
ただ、ある物を見上げいかにも不思議という様子である。
ただ、ある物を見上げいかにも不思議という様子である。
一休憩を終えた彼ら―深優・グリーアと吾妻玲二―は予定通り博物館に向かった。
道中、幸か不幸か参加者に誰も会うことも無く無事に目的地に辿り着いたのである。
二人は余計な事も喋らず黙々歩いた結果、直ぐに到着できた。
最も話す必要もなかったのだが。
道中、幸か不幸か参加者に誰も会うことも無く無事に目的地に辿り着いたのである。
二人は余計な事も喋らず黙々歩いた結果、直ぐに到着できた。
最も話す必要もなかったのだが。
そして今、ある展示室に深優と玲二はいた。
目の前に在るのは唯の機関車。
一目見ても古いと解る機関車が展示されていたのである。
それだけでは唯の博物館の展示物でしかない。
別段珍しいものでもなかった筈である。
だが説明文にある説明が深優を疑問に貶めていた。
目の前に在るのは唯の機関車。
一目見ても古いと解る機関車が展示されていたのである。
それだけでは唯の博物館の展示物でしかない。
別段珍しいものでもなかった筈である。
だが説明文にある説明が深優を疑問に貶めていた。
「……玲二、機関車と言う物は線路無しに走るのでしょうか?」
たまらなくなって深優は同行者である玲二に質問を投げかける。
そこに書いてあった説明文『線路が無しでも走る事ができ運転が容易な代物である』と。
深優の記憶にある機関車は線路が無ければ走る事などできない、寧ろ動く事すらできないはずなのだ。
それ故にこの説明には疑問を抱かずに入られなかった。
そこに書いてあった説明文『線路が無しでも走る事ができ運転が容易な代物である』と。
深優の記憶にある機関車は線路が無ければ走る事などできない、寧ろ動く事すらできないはずなのだ。
それ故にこの説明には疑問を抱かずに入られなかった。
「……そもそも、それは機関車と言えるのか?」
玲二はまず「機関車」といえる前提に疑問を抱かれずにいなかった。
自由に曲がり線路もなしに駆け巡る事ができる乗り物。
玲二の中では既にそれは機関車といえる代物ではない。
自由に曲がり線路もなしに駆け巡る事ができる乗り物。
玲二の中では既にそれは機関車といえる代物ではない。
「機関車と名前が付いているのだからそうなのでしょう」
玲二の疑問に深優が間髪いれずに唯そう言う。
何故なら展示物の名前にしっかりと機関車と刻まれていたのだから。
だからそれは機関車なのである。
彼らが知っている機関車とは違っていても。
何故なら展示物の名前にしっかりと機関車と刻まれていたのだから。
だからそれは機関車なのである。
彼らが知っている機関車とは違っていても。
「そういうものか」
「そういうものです」
「そういうものです」
玲二の納得いかない様ないったような言葉に深優が肯定する。
そして機関車を見上げた。
不思議な代物だった。
結局線路無しに走る物の謎は解けることは無かった。
永遠の謎である。
そして機関車を見上げた。
不思議な代物だった。
結局線路無しに走る物の謎は解けることは無かった。
永遠の謎である。
「…………」
次に深優たちが見ていたのは一つのショベルカー。
白いその巨体は唯そこに佇み深優たちを見下ろしている。
これも一見唯のショベルカーである。
そこに疑問を持つ事はない。
だがやはり書いてある説明文。
これが彼らを不思議にさせていた。
白いその巨体は唯そこに佇み深優たちを見下ろしている。
これも一見唯のショベルカーである。
そこに疑問を持つ事はない。
だがやはり書いてある説明文。
これが彼らを不思議にさせていた。
「……玲二、ショベルカーは女子高生が運転できるものなのですか?」
そう、そこには唯の女子高生が操ると。
訓練もしていない女子高生が。
訓練もしていない女子高生が。
「……女子高生が現役の運転手なのだろう……」
玲二は真顔でそう答える。
いや、唯そう答えるしかなかった。
それしか思いつかないのだから。
それよりも玲二はそのショベルカーの性能に驚いていた。
いや、唯そう答えるしかなかった。
それしか思いつかないのだから。
それよりも玲二はそのショベルカーの性能に驚いていた。
「ショベルカーが防弾ガラス……?」
何故か防弾ガラス仕様な事に。
そんな疑問に深優は当然が如く言う。
そんな疑問に深優は当然が如く言う。
「暗殺者やスパイでは当然ではないのでしょうか? 防弾ガラスは」
「……それは普通の車の場合だ。第一ショベルカーを操る暗殺者などいない」
「それもそうですね」
そう切り返しまた真っ白に染まっているショベルカーを見ていた。
そんな時、深優はふっと思いつく。
「……それは普通の車の場合だ。第一ショベルカーを操る暗殺者などいない」
「それもそうですね」
そう切り返しまた真っ白に染まっているショベルカーを見ていた。
そんな時、深優はふっと思いつく。
「私たちにも使いますか?」
「……非効率的だ」
「強力そうに見えますが……?」
「……非効率的だ」
「強力そうに見えますが……?」
玲二の強い否定に深優は疑問を抱く。
もし使えるのなら大きな武器になるというのにと。
そんな深優に玲二は言う。
もし使えるのなら大きな武器になるというのにと。
そんな深優に玲二は言う。
「……暗殺者が目立ってどうする」
「それもそうですね」
「それもそうですね」
玲二のうんざりしたような返答に納得しまたその機体を見る。
その巨躯はただ白く耀いていた。
その巨躯はただ白く耀いていた。
「凄い銃ですね……」
「対戦車ライフルか……」
「玲二も使う事ができますか?」
「……できる事はできるが」
「対戦車ライフルか……」
「玲二も使う事ができますか?」
「……できる事はできるが」
次に玲二達の前にあるのは大きなライフル。
そこにあるのは普通のライフル。
どうやら固定されているようで動かす事が不可能だった。
しかしまたも説明文が異質であった。
そこにあるのは普通のライフル。
どうやら固定されているようで動かす事が不可能だった。
しかしまたも説明文が異質であった。
「玲二、これを普通の女子高生が使ったという記述が」
「……訓練も何もしていない女子高生が?」
「そうみたいですね」
「……………………馬鹿な」
「……訓練も何もしていない女子高生が?」
「そうみたいですね」
「……………………馬鹿な」
玲二は驚愕より唯呆れていた。
この記述が全て正しいというならば日本にいる女子高生は皆何かのエージェントかとさえ思い始めてくる。
スパイなんてわんさかいて忍者やら凄腕運転手、ロボット乗り、現役刑事などもいるのだろう。
それぐらい現実離れしていた説明文だった。
この記述が全て正しいというならば日本にいる女子高生は皆何かのエージェントかとさえ思い始めてくる。
スパイなんてわんさかいて忍者やら凄腕運転手、ロボット乗り、現役刑事などもいるのだろう。
それぐらい現実離れしていた説明文だった。
この展示物達を見て玲二は呟く。
「とても現実や常識とかけ離れた博物館だな……」
「ですが玲二」
「……?」
「ですが玲二」
「……?」
深優が真顔で玲二を直視する。
そして告げる。
そして告げる。
「私のような存在もいるのですが」
「…………それもそうだな」
「…………それもそうだな」
玲二は全て納得したかのように、またそう思うように唯溜め息をついた。
何を調べているのだろうかと疑問にさえ思ってくる。
何を調べているのだろうかと疑問にさえ思ってくる。
「それに玲二」
「……?」
「……?」
深優の何か自分に向けて咎があるようないい振りで言う。
納得のいかないような様子で。
納得のいかないような様子で。
「傍から見ると貴方もそうです」
「……………………………………」
「……………………………………」
深優のその呟き玲二は返す言葉も無く。
唯。
唯、博物館を無音が支配していた。
唯、博物館を無音が支配していた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その後、探索を続ける中、二人見つけたのは『武器の資料』という展示場だった。
何かを持って言っていいとの事で各自武装を強化する為にあったものを探し始めた。
何かを持って言っていいとの事で各自武装を強化する為にあったものを探し始めた。
玲二が選んだものは玲二がちょうど隠れる事ができるポリネーボガード製の透明の大盾。
銃弾が欲しかったのだがもう取られた後であった。
前に参加者が来ていたのだろうか。
牙となる銃はもう充分揃っていた。
それ故に身を守るもの、銃弾を防ぐ大盾を選択した。
銃弾が欲しかったのだがもう取られた後であった。
前に参加者が来ていたのだろうか。
牙となる銃はもう充分揃っていた。
それ故に身を守るもの、銃弾を防ぐ大盾を選択した。
対して深優が選んだのは大きな鎖。
『エルキドゥ』という捕縛用の道具だった。
玲二が何故と聞いたとき深優は
『攻撃は当たらないと意味がありませんから』
と意味ありげに玲二にそう答えた。
『エルキドゥ』という捕縛用の道具だった。
玲二が何故と聞いたとき深優は
『攻撃は当たらないと意味がありませんから』
と意味ありげに玲二にそう答えた。
そして今は写真やら模型やらある資料を調べていた。
訳に絶たない情報もあったり媛星の興味深い情報もあった。
訳に絶たない情報もあったり媛星の興味深い情報もあった。
そして何より深優達に有益だったのが「風華学園」がこの島にあるという情報であった。
風華の紹介部分と共にこの島の学校、それが風華だというのだ。
風華の紹介部分と共にこの島の学校、それが風華だというのだ。
「その学園が何かあるというのか?」
「はい、一番地の管轄である学園ですから。いってみる価値はあるのではないでしょうか?」
「手がかりがそうあるわけでもないしな……了解した」
「はい、一番地の管轄である学園ですから。いってみる価値はあるのではないでしょうか?」
「手がかりがそうあるわけでもないしな……了解した」
一番地管轄の風華。
ここならば神崎に関することもあるのではないかと推測し次の目的地をそこに定めた。
そのまま深優は隣にあった資料の本、『シアーズ財団』を取って読み始める。
そこに書いてあったのは深優が知りゆる情報が殆どであった。
自らの父、そして自分の情報。
シアーズそのものの説明などなど。
そしてこの殺し合いに関与しているとも。
その事を玲二に伝えようとした瞬間、深優は見つけてしまった。
ここならば神崎に関することもあるのではないかと推測し次の目的地をそこに定めた。
そのまま深優は隣にあった資料の本、『シアーズ財団』を取って読み始める。
そこに書いてあったのは深優が知りゆる情報が殆どであった。
自らの父、そして自分の情報。
シアーズそのものの説明などなど。
そしてこの殺し合いに関与しているとも。
その事を玲二に伝えようとした瞬間、深優は見つけてしまった。
「……………………え?」
見てはならない事を。
「そ……んな、まさかアリッサ様……?」
パサと本を落とす。
書いてあった事、それはアリッサ・シアーズ。
アリッサ・シアーズが人口のHiMEとして量産されている事。
瓜二つの姿で。
違うは蒼穹の瞳ではなく真紅の瞳である事。
書いてあった事、それはアリッサ・シアーズ。
アリッサ・シアーズが人口のHiMEとして量産されている事。
瓜二つの姿で。
違うは蒼穹の瞳ではなく真紅の瞳である事。
そう、アリッサ・シアーズは『一人』以上いると言う事。
ならばあの時見せられたアリッサは本物だったのかと?
目は紅では無く蒼だったか?
いや紅だった?
もし紅なら……
深優が護るべきアリッサはやはり。
深優が護るべきアリッサはやはり。
やはり。
この世にいない。
その事を突きつけられた。
「あぁ……あぁ」
深優は力が抜け落ちていくのが感じペタンと座り込んでしまう。
もし偽者でもアリッサはアリッサだ。
でもそれは決して護りたいアリッサではない。
深優が守りたいのはずっと傍に居続けたあのアリッサなのだから。
もし偽者でもアリッサはアリッサだ。
でもそれは決して護りたいアリッサではない。
深優が守りたいのはずっと傍に居続けたあのアリッサなのだから。
もし偽者だったら自分は何の為にと疑問に持ってしまった。
「私は……」
そっと顔を手で覆う。
自分の存在価値であったアリッサ。
自分の行動理念であったアリッサ。
自分の全てだったアリッサ。
自分の行動理念であったアリッサ。
自分の全てだったアリッサ。
その根底がグラグラとゆれ始めそして崩壊するかもしれない。
それが唯怖くて。
唯座りつくしていた。
唯座りつくしていた。
「…………」
その様子をただ見るだけであった玲二は床に落ちていた本を回収しパラパラと見ていた。
(……さて、どうする?)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その後、深優は何とか立ち上がり学園に向かう事にした。
深優の顔が青ざめてはいたが玲二は何も言わなかった、言う必要もないのだから。
向かっている途中、鉄橋で光るものがあったが玲二達が渡る頃には何もなく誰もいなかった。
そして橋を渡りきった後、深優がポツリと呟く。
深優の顔が青ざめてはいたが玲二は何も言わなかった、言う必要もないのだから。
向かっている途中、鉄橋で光るものがあったが玲二達が渡る頃には何もなく誰もいなかった。
そして橋を渡りきった後、深優がポツリと呟く。
「もしアリッサ様が違うのなら……私は何をすれば……?」
そう迷い、うつむいた刹那
「……っ!?」
深優は玲二に倒され拳銃を額に押し付けられていた。
その行動はよどみなく深優はなされるがまま。
でも今の深優は抵抗する力も出ないのだけれども。
その行動はよどみなく深優はなされるがまま。
でも今の深優は抵抗する力も出ないのだけれども。
そして突きつけられたまま唯時間が経つ。
長いような短いような不思議な時間が。
長いような短いような不思議な時間が。
「……深優・グリーア」
玲二が静かに口を開いた。
それは冷酷なようで穏やかな口調。
それは冷酷なようで穏やかな口調。
「お前は何をしたい?」
ゆっくり問い掛けて。
「私は……」
深優は分からない。
決断するのも怖い。
アリッサはそれこそ深優の存在価値だったのだから。
その存在を揺らされているのだから。
「……俺は暗殺者だった。唯命令に従うしかなかった。それしかなかった。拒めば訪れるのは死。拒む事もできない」
決断するのも怖い。
アリッサはそれこそ深優の存在価値だったのだから。
その存在を揺らされているのだから。
「……俺は暗殺者だった。唯命令に従うしかなかった。それしかなかった。拒めば訪れるのは死。拒む事もできない」
ふぅと溜め息をつくように語る。
昔の話だった。
キャルとあう前の昔の話。
昔の話だった。
キャルとあう前の昔の話。
「……考える事など許されなかった……」
その表情は後悔か。
それとも悲哀か。
誰にも分からないけど。
それとも悲哀か。
誰にも分からないけど。
「お前はアンドロイドとして『アリッサ・シアーズを護る』という任務の元動いてるだけなのか?」
深優に問う。
玲二は見ていた、シアーズの本を。
その上で深優がアンドロイドである事を知った。
アンドロイドなど信じようとは余り思ってはいなかったが深優が見せた異能。
それ故に信じるしかなかった。
玲二は見ていた、シアーズの本を。
その上で深優がアンドロイドである事を知った。
アンドロイドなど信じようとは余り思ってはいなかったが深優が見せた異能。
それ故に信じるしかなかった。
「違い……違いますっ!」
深優が始めて覇気のある声で言う。
意志を篭めた声で。
意志を篭めた声で。
「私はっ……何物でもない自分の意志でアリッサ様の為に動いてるんです! 自分の感情で!」
それだけは。
それだけは絶対譲れなかった。
深優・グリーアとして絶対譲れなかった。
「なら……考えろ」
それだけは絶対譲れなかった。
深優・グリーアとして絶対譲れなかった。
「なら……考えろ」
玲二はその意志に答える。
自分ができなかった事を悔いるように。
自分ができなかった事を悔いるように。
「たとえ何が真実だろうとしても……自分で考えて絶対の意志を持て。お前はできるのだろう? 考える事ができるのだろう?
自分が正しいと思ったこと掴み取れ。命令じゃない自分の意志で……迷って何も出来ないようならここで殺す」
自分が正しいと思ったこと掴み取れ。命令じゃない自分の意志で……迷って何も出来ないようならここで殺す」
羨ましくさえ思える。
暗殺者であった時従うしかなかった自分。
深優は従わなくていい。
従うのは自分の意志のみ。
暗殺者であった時従うしかなかった自分。
深優は従わなくていい。
従うのは自分の意志のみ。
「私は……」
深優は言う。
意志を持って。
意志を持って。
「私は考えます。もしアリッサ様ではなかったとしても……
私は自分の意志で正しいと思ったことをします。その選択をきっとアリッサ様は喜んでくれるはずです。だから私はもう迷いません」
私は自分の意志で正しいと思ったことをします。その選択をきっとアリッサ様は喜んでくれるはずです。だから私はもう迷いません」
その答えを聞いた玲二は安心したかのように銃を収め深優から離れる。
そして歩き始め
そして歩き始め
「ならいくぞ……休んでる暇は無いんだ」
「そうですね……玲二」
「そうですね……玲二」
深優も立ち上がり歩き始める。
意志を持って。
もう迷わないようにと。
一歩ずつ。
確かに。
「玲二……何故あんな話を? 何故私を助けてくれました?」
意志を持って。
もう迷わないようにと。
一歩ずつ。
確かに。
「玲二……何故あんな話を? 何故私を助けてくれました?」
深優は疑問に思う。
無関心そうな玲二がそんな事を思うなんてと。
玲二は勘定を篭めずに言う。
無関心そうな玲二がそんな事を思うなんてと。
玲二は勘定を篭めずに言う。
「足手まといなったら困るだけだ」
本当は不思議な共感を感じて。
もう一人の自分を見ているような。
でもそれでいて自分と決定的に違う彼女を見て。
もう一人の自分を見ているような。
でもそれでいて自分と決定的に違う彼女を見て。
不器用ながらも手を差し伸べた。
それだけだった。
「そうですか……ふふ、では玲二。いきましょう」
深優はそっけない答えに満足をしつつも前を向く。
アリッサが本物なら深優は変わらない。
アリッサが偽者でも深優は変わらない。
アリッサが偽者でも深優は変わらない。
だって深優は
(自分が正しいと思ったこと……その通りに動くだけです、何物でもない自分の意志で)
自分の意志をしっかり持った『深優・グリーア』なのだから。
【B-4 市街地北部/2日目 黎明】
【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】
【装備】: コルトM16A2(20/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実、防弾チョッキ 、ポリネーボガード製の透明の大盾
【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、、SturmRugerGP100(6/6)、.357マグナム弾(24/36)、ダイナマイト@現実×9、、トンプソンコンテンダー(弾数1/1)
小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(6/6) コルトM1917の予備弾10、ニューナンブM60(5/5)、 二ューナンブM60の予備弾9発、 5.56mmx45ライフル弾29発
『袋2』、レザーソー@SchoolDaysL×H、ハルバード@現実、コンポジットボウ(0/20)、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、
クトゥグア(3/10)@機神咆哮デモンベイン 、ルガー P08(3/8+1)@Phantom、シアーズの資料
『袋3』 支給品一式×11、刹那の携帯電話 、デジタルカメラ@リトルバスターズ! 、アサシンの腕、USBメモリ@現実 、
桂の携帯(電池2つ)@アカイイト、医療品一式、恭介の機械操作指南メモ、秋生のバット、おにぎりx30
野球道具一式(18人分、バット2本喪失)カジノの見取り図、ゲーム用のメダル(14000枚相当)
懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、包帯、業務日誌最終ページのコピー
【思考・行動】
基本:運営者側を脅迫して、キャルを生き返らせる。その為に首輪を外す、運営者側の反乱分子と接触する。
1:他の参加者達から、首輪解除、主催者側の反乱分子に関する情報を聞き出す。返答に関わらず殺す。
2:深優と行動。3人殺して情報を得る。進路は学校にに。
3:ドクター・ウェストを発見すれば、首輪を外させる。
【備考】
※身体に微妙な違和感を感じています。
※時間軸はキャルBADENDです。
※5.56mmx45ライフル弾はトンプソンコンテンダー、コルトM16A2で使用可能です
※平行世界の存在に気付きました
※ドクター・ウェストについて、烏月から話を聞きました
※防弾チョッキは一部破損しています
※深優と協定を結びました。
※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
※深優がアンドロイドである事を知りました。
【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】
【装備】: コルトM16A2(20/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実、防弾チョッキ 、ポリネーボガード製の透明の大盾
【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、、SturmRugerGP100(6/6)、.357マグナム弾(24/36)、ダイナマイト@現実×9、、トンプソンコンテンダー(弾数1/1)
小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(6/6) コルトM1917の予備弾10、ニューナンブM60(5/5)、 二ューナンブM60の予備弾9発、 5.56mmx45ライフル弾29発
『袋2』、レザーソー@SchoolDaysL×H、ハルバード@現実、コンポジットボウ(0/20)、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、
クトゥグア(3/10)@機神咆哮デモンベイン 、ルガー P08(3/8+1)@Phantom、シアーズの資料
『袋3』 支給品一式×11、刹那の携帯電話 、デジタルカメラ@リトルバスターズ! 、アサシンの腕、USBメモリ@現実 、
桂の携帯(電池2つ)@アカイイト、医療品一式、恭介の機械操作指南メモ、秋生のバット、おにぎりx30
野球道具一式(18人分、バット2本喪失)カジノの見取り図、ゲーム用のメダル(14000枚相当)
懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、包帯、業務日誌最終ページのコピー
【思考・行動】
基本:運営者側を脅迫して、キャルを生き返らせる。その為に首輪を外す、運営者側の反乱分子と接触する。
1:他の参加者達から、首輪解除、主催者側の反乱分子に関する情報を聞き出す。返答に関わらず殺す。
2:深優と行動。3人殺して情報を得る。進路は学校にに。
3:ドクター・ウェストを発見すれば、首輪を外させる。
【備考】
※身体に微妙な違和感を感じています。
※時間軸はキャルBADENDです。
※5.56mmx45ライフル弾はトンプソンコンテンダー、コルトM16A2で使用可能です
※平行世界の存在に気付きました
※ドクター・ウェストについて、烏月から話を聞きました
※防弾チョッキは一部破損しています
※深優と協定を結びました。
※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
※深優がアンドロイドである事を知りました。
【深優・グリーア@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備】:遠坂家十年分の魔力入り宝石、グロック19@現実(8/7+1/予備38)、
【所持品1】:支給品一式4×(食料-2)、拡声器 、天の鎖(エルキドゥ)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品2】:クサナギ@舞-HiME 運命の系統樹、双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-
首輪(リセ)、 刹那の制服と下着、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト
【状態】:肩に銃創(治療済み)、刀傷(治療済み)、右足から出血、全身打撲、全参加者の顔と名前は記憶済み
【思考・行動】
基本方針:アリッサを救うために行動する。
0:自分の意志で。
1:アリッサを救うために殺し合いに乗る
2:玲二を欺きつつ共に行動。進路は学校に。
3:できるだけ殺し合いが加速するように他の参加者を扇動する
4:ここにいるHiME(玖我なつき、杉浦碧、藤乃静留)を殺す。殺す時はバレないようにやる
5:双七の最期の願いについては保留
6:士郎、美希を警戒
7:玲二の戦闘技術を盗む。
8;もしアリッサが偽者なら――――自分が正しいと思う事をする。自分の意志で。
【備考】
※参加時期は深優ルート中盤、アリッサ死亡以降。
※HiME能力が覚醒しました。
※アリッサが本物かどうかは不明。深優のメモリーのブラックボックスに記録されたジョセフ神父の独白にその事実が保存されています。
現在、プログラムではなく己の意志で動く深優で在る故に検索することも可能です。
※万全の状態で戦闘可能になるまでは若干の時間を要します。
※なつき、双七、美希と情報を交換しました(一日目夕方時点)
※玲二と協定を結びました。反乱分子の情報は深優は持っていません。
※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
※アリッサに偽者がいることを知りました。
【装備】:遠坂家十年分の魔力入り宝石、グロック19@現実(8/7+1/予備38)、
【所持品1】:支給品一式4×(食料-2)、拡声器 、天の鎖(エルキドゥ)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品2】:クサナギ@舞-HiME 運命の系統樹、双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-
首輪(リセ)、 刹那の制服と下着、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト
【状態】:肩に銃創(治療済み)、刀傷(治療済み)、右足から出血、全身打撲、全参加者の顔と名前は記憶済み
【思考・行動】
基本方針:アリッサを救うために行動する。
0:自分の意志で。
1:アリッサを救うために殺し合いに乗る
2:玲二を欺きつつ共に行動。進路は学校に。
3:できるだけ殺し合いが加速するように他の参加者を扇動する
4:ここにいるHiME(玖我なつき、杉浦碧、藤乃静留)を殺す。殺す時はバレないようにやる
5:双七の最期の願いについては保留
6:士郎、美希を警戒
7:玲二の戦闘技術を盗む。
8;もしアリッサが偽者なら――――自分が正しいと思う事をする。自分の意志で。
【備考】
※参加時期は深優ルート中盤、アリッサ死亡以降。
※HiME能力が覚醒しました。
※アリッサが本物かどうかは不明。深優のメモリーのブラックボックスに記録されたジョセフ神父の独白にその事実が保存されています。
現在、プログラムではなく己の意志で動く深優で在る故に検索することも可能です。
※万全の状態で戦闘可能になるまでは若干の時間を要します。
※なつき、双七、美希と情報を交換しました(一日目夕方時点)
※玲二と協定を結びました。反乱分子の情報は深優は持っていません。
※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
※アリッサに偽者がいることを知りました。
219:relations | 投下順 | 221:知己との初対面 |
時系列順 | ||
217:アカイロ/ロマンス(Ⅲ) | 深優・グリーア | 227:悲劇の果てに、夜は絶え |
吾妻玲二 |