どうする? ◆MY/vgjLh0A
棗恭介は走る。
背中に迫る脅威から逃げるため、顔も姿も分からない暗殺者から遠ざかるため。
両手には所謂お姫様だっこの形で抱えたトルタの姿。
トルタの息は荒く、玉の様な汗がビッシリ体中に纏わりついている。
そして何より、トルタを最大の危機に追いやっている三つの銃創。
ただし、放たれた弾丸はただの一発。 暗殺者は神業ともいえるべき銃の腕前を苦もなく披露したのだ。
トルタの右脚には貫通した銃創が二つ。 右脚の右側から肉を食い破り、侵入してきた弾丸はそのまま勢いを止めることなく右脚の左側を突き抜ける。
さらに恐るべきことに、右足を完全に貫通した弾丸はそのまま横一直線に並んでいたトルタの左脚にも牙を剥いたのだ。
そしてトルタの右脚という障害物を経て威力を落としていた弾丸は、そのままトルタの左脚で運動エネルギーを完全に殺され、体内に留まる。
口にするだけなら至極簡単な話だ。 右脚と左脚、一直線に並んだ目標をただ一発の弾丸が通り抜けただけのこと。
しかし、全てはその後のことまで計算にいれて、放たれた凶弾だとしたら、いかにこの銃の撃ち手が恐ろしい人間か分かる。
悪魔のように狡猾で、死神のように残忍な性格の持ち主だ。
背中に迫る脅威から逃げるため、顔も姿も分からない暗殺者から遠ざかるため。
両手には所謂お姫様だっこの形で抱えたトルタの姿。
トルタの息は荒く、玉の様な汗がビッシリ体中に纏わりついている。
そして何より、トルタを最大の危機に追いやっている三つの銃創。
ただし、放たれた弾丸はただの一発。 暗殺者は神業ともいえるべき銃の腕前を苦もなく披露したのだ。
トルタの右脚には貫通した銃創が二つ。 右脚の右側から肉を食い破り、侵入してきた弾丸はそのまま勢いを止めることなく右脚の左側を突き抜ける。
さらに恐るべきことに、右足を完全に貫通した弾丸はそのまま横一直線に並んでいたトルタの左脚にも牙を剥いたのだ。
そしてトルタの右脚という障害物を経て威力を落としていた弾丸は、そのままトルタの左脚で運動エネルギーを完全に殺され、体内に留まる。
口にするだけなら至極簡単な話だ。 右脚と左脚、一直線に並んだ目標をただ一発の弾丸が通り抜けただけのこと。
しかし、全てはその後のことまで計算にいれて、放たれた凶弾だとしたら、いかにこの銃の撃ち手が恐ろしい人間か分かる。
悪魔のように狡猾で、死神のように残忍な性格の持ち主だ。
トルタの肉を食い破った弾丸は、トルタを殺すには至ってない。
が、両足という、人間が二足歩行するために必要不可欠な機関を破壊されることは即ち、この弱肉強食の世界では致命的な障害となる。
故に恐ろしい。 厳密には殺さずとも、トルタを事実上殺したこの襲撃者の冷静さと狂気の同居した狡猾さが恐ろしい。
とんだ切れ者だ。 棗恭介は情報という武器で戦うつもりである以上、肉体労働より頭脳労働の方が性に合ってると自負している。
子供のようなイタズラから、大人をアッと言わせるような大仕掛けまで散々やってきた。
その恭介をして切れ者と言わしめる人間が、今背後に迫っている襲撃者。
襲撃者は撃った弾はまだ一発限り――トルタの脚を撃ちぬいたその一発のみだ。
しかし、襲撃者は先ほどから逃げる恭介の後を一定の距離を保ちつつ追跡していた。
が、両足という、人間が二足歩行するために必要不可欠な機関を破壊されることは即ち、この弱肉強食の世界では致命的な障害となる。
故に恐ろしい。 厳密には殺さずとも、トルタを事実上殺したこの襲撃者の冷静さと狂気の同居した狡猾さが恐ろしい。
とんだ切れ者だ。 棗恭介は情報という武器で戦うつもりである以上、肉体労働より頭脳労働の方が性に合ってると自負している。
子供のようなイタズラから、大人をアッと言わせるような大仕掛けまで散々やってきた。
その恭介をして切れ者と言わしめる人間が、今背後に迫っている襲撃者。
襲撃者は撃った弾はまだ一発限り――トルタの脚を撃ちぬいたその一発のみだ。
しかし、襲撃者は先ほどから逃げる恭介の後を一定の距離を保ちつつ追跡していた。
未だ恭介は襲撃者の姿を確認できてない。 時折、首を後ろに向けて、襲撃者の姿を見てやろうと視線を飛ばすが、誰もいない。
あるのは、ただ陽だまりに包まれた住宅と植物のみ。 しかし、襲撃者はきっといなくなったという安穏とした推測をすることはできなかった。
襲撃者はさっきから断続的に殺気を恭介の背中にぶつけている。 逃げろ、その足を止めたときお前は死ぬ、と語りかけていた。
姿かたちも分からない襲撃者に、いいように翻弄されるなど滑稽な話だ。
だが、さりとて、実際にその足を止めたらどうなるかを自分の命をチップにしてまで試す気にはなれない。
これが襲撃者の狙いだ。 姿を見せなくとも、断続的に殺気をぶつけることで恭介に足を止めることは許さない。
また、いつ銃撃が再会するのかも分からない。 次の瞬間には、恭介の足に穴が開いていてもおかしくないのだ。
死への恐怖と、姿の見えぬ、しかしたしかに背後にいる襲撃者の存在が、恭介の精神を著しく磨耗させる。
足を止める事を許されぬ以上、トルタの止血を行うことも許されない。
恭介の、仲間を見捨てることはできないという性格を見抜いてないと、こうはできない
たった一発の弾丸で恭介とトルタを完全に無力化した存在。 血に飢えた獣ではこうはできない。 紛れもなく、知性のある生物にしかできない芸当。
それは確かに――理性の怪物であった。
あるのは、ただ陽だまりに包まれた住宅と植物のみ。 しかし、襲撃者はきっといなくなったという安穏とした推測をすることはできなかった。
襲撃者はさっきから断続的に殺気を恭介の背中にぶつけている。 逃げろ、その足を止めたときお前は死ぬ、と語りかけていた。
姿かたちも分からない襲撃者に、いいように翻弄されるなど滑稽な話だ。
だが、さりとて、実際にその足を止めたらどうなるかを自分の命をチップにしてまで試す気にはなれない。
これが襲撃者の狙いだ。 姿を見せなくとも、断続的に殺気をぶつけることで恭介に足を止めることは許さない。
また、いつ銃撃が再会するのかも分からない。 次の瞬間には、恭介の足に穴が開いていてもおかしくないのだ。
死への恐怖と、姿の見えぬ、しかしたしかに背後にいる襲撃者の存在が、恭介の精神を著しく磨耗させる。
足を止める事を許されぬ以上、トルタの止血を行うことも許されない。
恭介の、仲間を見捨てることはできないという性格を見抜いてないと、こうはできない
たった一発の弾丸で恭介とトルタを完全に無力化した存在。 血に飢えた獣ではこうはできない。 紛れもなく、知性のある生物にしかできない芸当。
それは確かに――理性の怪物であった。
(どうする? どうする? どうする!?)
恭介の頭の中で回る『どうして』の文字。 いつまでも纏まりきらない思索が脳内で燻っている。
襲撃者に対抗する策――ない。 襲撃者の追撃を振り切る策――ない。 トルタの消えいく命の炎を繋ぎとめる策――ない。
ない、ない、ない。 いくら考えても、焦った頭と疲労に喘ぐ肉体は最善の策を思いつかせてくれない。
恭介の体力とて無限ではない。 トルタの体力もまた然りだ。 このままでは何もできずに死んでいく。
千華留とりのがいた民家に駆け込むことはもちろん考えた。 しかし、その民家のある方向に恭介は確かに襲撃者の気配を感じ取っていた。
残念ながら、恭介は民家のある方向とは別の方向へ逃げざるを得なかった。
さらに、襲撃者は民家とは正反対の方向にしか逃げさせてくれなかった。 なんという最悪の展開だろうか。
これでは、銃声がしたことを聞きつけて、千華留たちが駆けつけてくれるのを待つしかない。
しかし、皮肉なことに恭介もまた同じ方向に走って逃げている。 千華留たちが強靭な脚力で追いついてくれるという展開は期待できそうもなかった。
襲撃者に対抗する策――ない。 襲撃者の追撃を振り切る策――ない。 トルタの消えいく命の炎を繋ぎとめる策――ない。
ない、ない、ない。 いくら考えても、焦った頭と疲労に喘ぐ肉体は最善の策を思いつかせてくれない。
恭介の体力とて無限ではない。 トルタの体力もまた然りだ。 このままでは何もできずに死んでいく。
千華留とりのがいた民家に駆け込むことはもちろん考えた。 しかし、その民家のある方向に恭介は確かに襲撃者の気配を感じ取っていた。
残念ながら、恭介は民家のある方向とは別の方向へ逃げざるを得なかった。
さらに、襲撃者は民家とは正反対の方向にしか逃げさせてくれなかった。 なんという最悪の展開だろうか。
これでは、銃声がしたことを聞きつけて、千華留たちが駆けつけてくれるのを待つしかない。
しかし、皮肉なことに恭介もまた同じ方向に走って逃げている。 千華留たちが強靭な脚力で追いついてくれるという展開は期待できそうもなかった。
(そもそも、なんで俺はこいつを見捨てない?)
自問しながら、腕の中にいるトルタを見る。
足を撃ち抜かれ、出血は酷いのだろう。 恭介の腕を赤く染めてもまだ足りぬ程の血が流れていた。
意識が朦朧としているのか、目の焦点が定まっていない。
もとより小さい少女の体が、さらに小さく見える。 小さく儚い命が今、必死に命のロウソクを燃やして生きようと足掻いていた。
見捨てようとすればいつでも見捨てることができた。 ここで見捨てても、誰も恭介を責めることはできないだろうし、トルタとも事前にそういう約束を交わしていた。
「もし、危なくなったら、見捨てる。 そのときはお互い恨みっこなし」と。
今がまさにそのときではないか。 すでに死に体となったトルタを抱えて走る道理など、どこにもない。 トルタに恨み言を言われる筋合いもない。
このまま捨てれば、トルタを見捨てれば、恭介の生存率は大幅にアップする。 理樹と鈴のために、この命を存分に振るうことができるのだ。
なぜ赤の他人のために一生懸命になれようか。 長年の付き合いの宮沢謙吾でさえ、裏切ることができたというのに。
この、自分と多少と似通っているだけの少女に、どれほどの価値があるのか。
足を撃ち抜かれ、出血は酷いのだろう。 恭介の腕を赤く染めてもまだ足りぬ程の血が流れていた。
意識が朦朧としているのか、目の焦点が定まっていない。
もとより小さい少女の体が、さらに小さく見える。 小さく儚い命が今、必死に命のロウソクを燃やして生きようと足掻いていた。
見捨てようとすればいつでも見捨てることができた。 ここで見捨てても、誰も恭介を責めることはできないだろうし、トルタとも事前にそういう約束を交わしていた。
「もし、危なくなったら、見捨てる。 そのときはお互い恨みっこなし」と。
今がまさにそのときではないか。 すでに死に体となったトルタを抱えて走る道理など、どこにもない。 トルタに恨み言を言われる筋合いもない。
このまま捨てれば、トルタを見捨てれば、恭介の生存率は大幅にアップする。 理樹と鈴のために、この命を存分に振るうことができるのだ。
なぜ赤の他人のために一生懸命になれようか。 長年の付き合いの宮沢謙吾でさえ、裏切ることができたというのに。
この、自分と多少と似通っているだけの少女に、どれほどの価値があるのか。
たしかに一度恭介はトルタを救った。 強さを求めるあまり、人間を捨てて魔道に手を染めた侍、ティトゥスとの戦いの折に。
だが、そのときはまだトルタにも烏月にも価値があったからだ。
トルタもまだ十分動けたし、烏月との同盟はぜひとも交わしておきたかった。
理樹と鈴以外の捨てる事を選んだ恭介には、謙吾の死を悼む権利も、敵討ちをする権利もなかったことも自覚している。
しかし、だからといって目の前の魔人を倒さない理由にはならない。 理樹と鈴がいつこの人物に襲われるか分かったものではないからだ。
そう、あの時にはトルタを助ける理由があった。 孤高の侍、ティトゥスに挑む理由があった。 だが、今はどうだ?
ない。 トルタにはもはや価値を見出せない。 怪我をして息も絶え絶えに近いトルタを背負って走る意味などない。
だが、そのときはまだトルタにも烏月にも価値があったからだ。
トルタもまだ十分動けたし、烏月との同盟はぜひとも交わしておきたかった。
理樹と鈴以外の捨てる事を選んだ恭介には、謙吾の死を悼む権利も、敵討ちをする権利もなかったことも自覚している。
しかし、だからといって目の前の魔人を倒さない理由にはならない。 理樹と鈴がいつこの人物に襲われるか分かったものではないからだ。
そう、あの時にはトルタを助ける理由があった。 孤高の侍、ティトゥスに挑む理由があった。 だが、今はどうだ?
ない。 トルタにはもはや価値を見出せない。 怪我をして息も絶え絶えに近いトルタを背負って走る意味などない。
しかし、現に恭介はこうしてトルタをお姫様抱っこで抱えて走っている。
そもそも、お姫様抱っこをしていることさえ、恭介には不可解でならない。
襲撃者がいるのは背後に違いない。 ならば、トルタはお姫様抱っこではなく、背中に背負うべきではないか?
もしも、襲撃者が二撃目を撃ったときの保険として、軽い弾除けとしてトルタを背中に背負うべきではないのか?
そうしてないのは、恭介がまだトルタを救おうとしている証拠ではないのか? なんと甘い。 なんという体たらくだ。
そもそも、お姫様抱っこをしていることさえ、恭介には不可解でならない。
襲撃者がいるのは背後に違いない。 ならば、トルタはお姫様抱っこではなく、背中に背負うべきではないか?
もしも、襲撃者が二撃目を撃ったときの保険として、軽い弾除けとしてトルタを背中に背負うべきではないのか?
そうしてないのは、恭介がまだトルタを救おうとしている証拠ではないのか? なんと甘い。 なんという体たらくだ。
「きょう……すけ…もう、いいよ……」
「いいから黙ってろ……!」
「いいから黙ってろ……!」
何故、今、棗恭介はトルタにそんなことを言った? いいのだ。 見捨ててもいいのだ。 トルタ自身が許可してくれたのだ。
後腐れなく、お別れするチャンスではないか。 ニヒルな笑みを浮かべて「そうか、じゃあこれで」とでも言って去ればいいではないか。
理樹が大事ではないのか? 鈴を探して保護するのではないのか?
なんのために、この手を血で汚すと決めたのだ?
ならば、見捨てろ、見捨てろ、見捨てろ。 いや、見捨てるな、見捨てるな、見捨てるな。 心の中の声が鬩ぎあう。
葛藤を抱えたまま、未だ恭介は答えを導けない。 しかし現実はこの上もなく理不尽で容赦がなかった。
時間と現実は、恭介が答えを出すのを待ってくれるほど、悠長な性格はしていなかった。
後腐れなく、お別れするチャンスではないか。 ニヒルな笑みを浮かべて「そうか、じゃあこれで」とでも言って去ればいいではないか。
理樹が大事ではないのか? 鈴を探して保護するのではないのか?
なんのために、この手を血で汚すと決めたのだ?
ならば、見捨てろ、見捨てろ、見捨てろ。 いや、見捨てるな、見捨てるな、見捨てるな。 心の中の声が鬩ぎあう。
葛藤を抱えたまま、未だ恭介は答えを導けない。 しかし現実はこの上もなく理不尽で容赦がなかった。
時間と現実は、恭介が答えを出すのを待ってくれるほど、悠長な性格はしていなかった。
(……情けない)
気がつけば、トルタは恭介の腕の中で揺られていた。
恭介は走っていた。 まるで何者かからの追跡を逃れるために。
恭介の腕の中でユラユラと揺れる感覚がひどく不快だった。 熱に浮かされたような熱さを持つ頭もガンガンと痛む。
恭介が一歩踏み出すたびに、トルタは胃の中がかき回される気分になる。
青い空の下を走っているのに、気分は灰色。
状況こそ、お姫様抱っこというある意味女の子の一生の夢であるシチュエーションだが、ありがたみは無いに等しい。
しばしの逡巡。 トルティニタ=フィーネは何故こうなっているのかを思索する。
時間にして数秒、それでトルタは全ての答えを得た。 簡単なことだ、トルタは足を撃たれたのだ。
思い出した途端、我慢できぬほどの痛みが疼く。 顔を顰め、歯を食いしばって、なんとか声を噛み殺す。
右脚に感じる痛み、左脚に感じる体内に取り残された異物に対する不快感。
体中にビッシリと流された汗が衣服にまとわりついて、べチョべチョして気持ち悪い。
だが、贅沢は言ってられなかった。 恭介は今も必死の形相で走っている。 ということは、まだ自分を撃った襲撃者に追われているのだろう。
千華留たちはどうなっているのだろうか。 見捨てたとはいえ、気にはなる。
恭介は走っていた。 まるで何者かからの追跡を逃れるために。
恭介の腕の中でユラユラと揺れる感覚がひどく不快だった。 熱に浮かされたような熱さを持つ頭もガンガンと痛む。
恭介が一歩踏み出すたびに、トルタは胃の中がかき回される気分になる。
青い空の下を走っているのに、気分は灰色。
状況こそ、お姫様抱っこというある意味女の子の一生の夢であるシチュエーションだが、ありがたみは無いに等しい。
しばしの逡巡。 トルティニタ=フィーネは何故こうなっているのかを思索する。
時間にして数秒、それでトルタは全ての答えを得た。 簡単なことだ、トルタは足を撃たれたのだ。
思い出した途端、我慢できぬほどの痛みが疼く。 顔を顰め、歯を食いしばって、なんとか声を噛み殺す。
右脚に感じる痛み、左脚に感じる体内に取り残された異物に対する不快感。
体中にビッシリと流された汗が衣服にまとわりついて、べチョべチョして気持ち悪い。
だが、贅沢は言ってられなかった。 恭介は今も必死の形相で走っている。 ということは、まだ自分を撃った襲撃者に追われているのだろう。
千華留たちはどうなっているのだろうか。 見捨てたとはいえ、気にはなる。
自分の不甲斐なさが情けなかった。 恭介に迷惑掛けっぱなしの自分が情けなくてしょうがなかった。
恭介はトルタと同盟の杯を交わした。 言わば、二人は敵対しながらもお互いの利益のために戦う対等の立場だった。
だが、作戦の立案はもっぱら恭介が行い、トルタはほとんど頷くだけ。 トルタがやったことといえば、恭介の提案した作戦の補足程度でしかない。
戦いでも、ティトゥスと戦ったときには、足止めが精一杯だった。 それどころか、恭介はトルタを見捨てずに戻ってきてくれた。
二人でクリスたちを見つける約束をしたときから、二人は対等でなくてはならないはずだった。
恭介はトルタと同盟の杯を交わした。 言わば、二人は敵対しながらもお互いの利益のために戦う対等の立場だった。
だが、作戦の立案はもっぱら恭介が行い、トルタはほとんど頷くだけ。 トルタがやったことといえば、恭介の提案した作戦の補足程度でしかない。
戦いでも、ティトゥスと戦ったときには、足止めが精一杯だった。 それどころか、恭介はトルタを見捨てずに戻ってきてくれた。
二人でクリスたちを見つける約束をしたときから、二人は対等でなくてはならないはずだった。
しかし、恭介に比べて、トルタは自分の有能さを今一アピールできてない。
そのことに気がついてからは、恭介の役に立つよう、お荷物だと言われぬよう、必死にやってきた。
カップルを装ったやり取りだって、用意した料理だってその一環の一つ。 クリスのために鍛えた腕を振るって、恭介の舌鼓を打つのが目的だった。
しかし、結果はこの通り。 たしかに恭介からお褒めの言葉を預かったものの、襲撃者を招き寄せてしまった。
空回りどころか、逆効果ではないか。 見捨てられてもしょうがないし、事実その報いを脚に受けた。
しかし、なんということだろうか、あろうことか恭介はトルタを見捨てることなく、こうやって一緒に逃げているのだ。
その行為に、トルタは目頭が熱くなるのを感じた。 優しすぎる、と。
恭介の行為は考えてみればあべこべなことばかりだ。 お互い、危なくなったら見捨てると事前に通告し合ってるのに、見捨てずにこうやって一緒に逃げてくれる。
ティトゥスとの戦い、そして此度の姿の見えぬ暗殺者との逃走。
助けてくれるのはありがたい、でもそれではダメなのだ。 クリスと、理樹、鈴を助けるために心を修羅にする決意をしたのに、その優しさを他者に向けてはいけないのだ。
こんな甘い事を繰り返せば、必ずいつかどこかで綻びが生じて崩壊する。
だから、もういいと伝えた。 自分を見捨てろと、その優しさは理樹と鈴のためだけに使えと言った。
クリスのためだけに、他の全てを嘘で塗り固めたトルタには、その甘さがいずれ命取りになると分かっていたから。
そのことに気がついてからは、恭介の役に立つよう、お荷物だと言われぬよう、必死にやってきた。
カップルを装ったやり取りだって、用意した料理だってその一環の一つ。 クリスのために鍛えた腕を振るって、恭介の舌鼓を打つのが目的だった。
しかし、結果はこの通り。 たしかに恭介からお褒めの言葉を預かったものの、襲撃者を招き寄せてしまった。
空回りどころか、逆効果ではないか。 見捨てられてもしょうがないし、事実その報いを脚に受けた。
しかし、なんということだろうか、あろうことか恭介はトルタを見捨てることなく、こうやって一緒に逃げているのだ。
その行為に、トルタは目頭が熱くなるのを感じた。 優しすぎる、と。
恭介の行為は考えてみればあべこべなことばかりだ。 お互い、危なくなったら見捨てると事前に通告し合ってるのに、見捨てずにこうやって一緒に逃げてくれる。
ティトゥスとの戦い、そして此度の姿の見えぬ暗殺者との逃走。
助けてくれるのはありがたい、でもそれではダメなのだ。 クリスと、理樹、鈴を助けるために心を修羅にする決意をしたのに、その優しさを他者に向けてはいけないのだ。
こんな甘い事を繰り返せば、必ずいつかどこかで綻びが生じて崩壊する。
だから、もういいと伝えた。 自分を見捨てろと、その優しさは理樹と鈴のためだけに使えと言った。
クリスのためだけに、他の全てを嘘で塗り固めたトルタには、その甘さがいずれ命取りになると分かっていたから。
なのに、拒絶された。 ダメなのに、それではダメなのに。
朦朧とした意識は、矢継ぎ早に言葉を紡ごうと思ってもそれを許してくれない。
まだ、逃げる。 恭介は、トルタを抱え、今も背後にピッタリとついてくる襲撃者から逃げるため。
朦朧とした意識は、矢継ぎ早に言葉を紡ごうと思ってもそれを許してくれない。
まだ、逃げる。 恭介は、トルタを抱え、今も背後にピッタリとついてくる襲撃者から逃げるため。
「よもや、このような短時間で再びあい見えるとは思わなかったぞ」
そうして、修羅になるにはあまりにも優しすぎた男と少女の前に、最悪の魔人が立っていた。
こうなることは分かっていたのに、トルタは恭介に忠告はしたのに。
舞台は最悪の結末のみを要求しているかのように、恭介とトルタの逃げ道を塞いでいた。
どこかで聞いた声が正面から聞こえる。 思わず足を止めてしまった。 幸い、殺気はいまだ背中にぶつけられているが、銃弾が飛んでくることはない。
それはもう恭介もトルタも二度と聞きたくないと思っていた声だ。
万全の状態の恭介、トルタ、そしてここにはいないが、千羽烏月の力をもって、ようやく退散せしめた魔人――ティトゥスがそこに屹立していた。
その手には、相も変わらずに禍々しく螺旋を描いた一振りの刀が握られている。 憎らしいことに、疲労の様子は見受けられない。
ただ一つ変わったことがあるとすれば、ティトゥスの隣にトルタと変わらないくらいの少女の姿があることだった。
ティトゥスにとって、あの少女がどのような意味を持つかは分からない。
その意味を考えようとしたところで、ティトゥスが恭介に疾駆する。
こうなることは分かっていたのに、トルタは恭介に忠告はしたのに。
舞台は最悪の結末のみを要求しているかのように、恭介とトルタの逃げ道を塞いでいた。
どこかで聞いた声が正面から聞こえる。 思わず足を止めてしまった。 幸い、殺気はいまだ背中にぶつけられているが、銃弾が飛んでくることはない。
それはもう恭介もトルタも二度と聞きたくないと思っていた声だ。
万全の状態の恭介、トルタ、そしてここにはいないが、千羽烏月の力をもって、ようやく退散せしめた魔人――ティトゥスがそこに屹立していた。
その手には、相も変わらずに禍々しく螺旋を描いた一振りの刀が握られている。 憎らしいことに、疲労の様子は見受けられない。
ただ一つ変わったことがあるとすれば、ティトゥスの隣にトルタと変わらないくらいの少女の姿があることだった。
ティトゥスにとって、あの少女がどのような意味を持つかは分からない。
その意味を考えようとしたところで、ティトゥスが恭介に疾駆する。
「女は手負いか……だが、手加減はせぬぞ!」
恭介は自身の不運を呪いたくなってきた。
目の前の人物に会いたくなかったから、千華留たちのいる民家から離れたのに、出会ってしまったのは何かの悪い冗談にしか思えない。
放送後から、踏んだり蹴ったリどころではないほどの不幸が立て続けに起こっている。 さしずめ前門の虎、後門の狼と言ったところだ。
そして、恭介は改めて腕の中にいる女の価値の己の内に問うこととなる。
目の前の人物に会いたくなかったから、千華留たちのいる民家から離れたのに、出会ってしまったのは何かの悪い冗談にしか思えない。
放送後から、踏んだり蹴ったリどころではないほどの不幸が立て続けに起こっている。 さしずめ前門の虎、後門の狼と言ったところだ。
そして、恭介は改めて腕の中にいる女の価値の己の内に問うこととなる。
この少女を見捨てる。
この少女と自分をを守り通す。
この少女と自分をを守り通す。
背後にいる襲撃者だけでも厄介なのに、ティトゥスという黒の侍にまで前後を挟まれた状況では、いよいよトルタどころか自分の身さえ守れそうにない。
(どうする? 俺は――)
トルタも混濁とした意識の中で悩む。
このまま黙って死ぬつもりはない。
だから考える。 どうすれば現状を切り抜けられるのか。
恭介に今度こそ無捨てられるのを覚悟した上で考える。
このまま黙って死ぬつもりはない。
だから考える。 どうすれば現状を切り抜けられるのか。
恭介に今度こそ無捨てられるのを覚悟した上で考える。
(どうする? 私は――)
◇ ◇ ◇
さて、太陽もかなり高い位置まで上った時間。
抜けるような青空が広がる。 洗濯物を干すには絶好の天気といえよう。
そんな青空の下を歩く人物が二人。 敷き詰められた電車のレールが二人の退屈な道のりを少しだけ彩る。
大柄な男性と小柄な少女。 二人を極めて簡潔に説明すればこうなる。
男が一歩で歩く距離を、女は二歩かけて進む。 それくらいの体格差がある。
抜けるような青空が広がる。 洗濯物を干すには絶好の天気といえよう。
そんな青空の下を歩く人物が二人。 敷き詰められた電車のレールが二人の退屈な道のりを少しだけ彩る。
大柄な男性と小柄な少女。 二人を極めて簡潔に説明すればこうなる。
男が一歩で歩く距離を、女は二歩かけて進む。 それくらいの体格差がある。
ひたすら無我の境地と最強の二文字を目指してきた侍、ティトゥスとごくごく普通の少女、清浦刹那の奇妙な二人組であった。
かつて、ティトゥスと死闘を繰り広げた猛者である覇道家の執事、ウィンフィールドの死を信じられぬ二人は刹那の言葉に従って、線路沿いに移動していた。
だが、出会ったのはウィンフィールドの勇姿ではなく、棗恭介と、その手にお姫様のごとく抱えられたトルタの姿であった。
その姿を見たティトゥスは、口元に浮かんだ愉悦を隠そうとはしない。
かつて、ティトゥスと死闘を繰り広げた猛者である覇道家の執事、ウィンフィールドの死を信じられぬ二人は刹那の言葉に従って、線路沿いに移動していた。
だが、出会ったのはウィンフィールドの勇姿ではなく、棗恭介と、その手にお姫様のごとく抱えられたトルタの姿であった。
その姿を見たティトゥスは、口元に浮かんだ愉悦を隠そうとはしない。
「よもや、このような短時間で再びあい見えるとは思わなかったぞ」
トルタの脚が血に塗れていようがこの際関係ない。 棗恭介とトルティニタ=フィーネはティトゥスが強者と認めた存在。
死合う価値は存分にある。 闘争、ティトゥスがこの世で最も好むやりとりができるのだ。
ウィンフィールドほどの強さはないが、敬意と全力を持って相対するべき存在なのは言うまでもない。
ティトゥスは高鳴る胸を躍らせて、ティトゥスは走る。
途中、恭介の背後に怪しい気配を感じたが、邪魔をすれば殺す。 邪魔しなくても後で殺すだけのこと。
刀と刀がぶつかり合い、刹那の鎬を削る緊張感。 殺意と殺意のぶつかり合いだけが生み出す高揚感。
ティトゥスはそれを味わうために、棗恭介とトルタに襲い掛かる。
迷いはない。 この身は頭のてっぺんからつま先、果ては血の一滴まで闘争を楽しむためにあるのだから。
死合う価値は存分にある。 闘争、ティトゥスがこの世で最も好むやりとりができるのだ。
ウィンフィールドほどの強さはないが、敬意と全力を持って相対するべき存在なのは言うまでもない。
ティトゥスは高鳴る胸を躍らせて、ティトゥスは走る。
途中、恭介の背後に怪しい気配を感じたが、邪魔をすれば殺す。 邪魔しなくても後で殺すだけのこと。
刀と刀がぶつかり合い、刹那の鎬を削る緊張感。 殺意と殺意のぶつかり合いだけが生み出す高揚感。
ティトゥスはそれを味わうために、棗恭介とトルタに襲い掛かる。
迷いはない。 この身は頭のてっぺんからつま先、果ては血の一滴まで闘争を楽しむためにあるのだから。
(……なんとかしないと)
一方、刹那はそんなティトゥスの行動をとりあえずは静観していた。
どうすればティトゥスという暴れ馬の手綱を掴むことができるかを考えていたからだ。
見たところティトゥスが襲い掛かってるのは、善良な参加者のように見える。
皆と手を取り合っていくことを選んだ刹那にとって、この状況は芳しくない。
こうして、会う人会う人に戦いを挑まれては、刹那のことまで殺し合いに乗った人間として勘違いされる恐れがある。
ティトゥスの性格は出会ったときに大体把握している。
殺し合いを楽しむ人間。 ただし、殺人快楽者ではない。 強者との極限の戦闘を楽しむ人間のようだ。
ならば、刹那がティトゥスのベクトルを上手く修正すれば、ティトゥスは脱出に向けての大きな戦力になるのではないか。
例えば、戦うのは皆と脱出して、体調を万全に調えた後から出いいのではないか、と誘って。
しかし、これは非常に大きなリスクが付きまとう。
失敗すれば、もちろん刹那の死は免れない。 無駄口を叩けば斬るという言葉もティトゥスから言われてる。
余計な介入も、邪魔だてしたと見なされ、殺される可能性もある。
当然ながら、清浦刹那は死ぬのはいやだ。 ならば、余計なことはせずに、ウィンフィールドの生死を確認するまで黙っているしかないのか。
このまま静観か、それともなんとかして目の前の男女が死なないよう、かつティトゥスに殺されないよう動くか。
どうすればティトゥスという暴れ馬の手綱を掴むことができるかを考えていたからだ。
見たところティトゥスが襲い掛かってるのは、善良な参加者のように見える。
皆と手を取り合っていくことを選んだ刹那にとって、この状況は芳しくない。
こうして、会う人会う人に戦いを挑まれては、刹那のことまで殺し合いに乗った人間として勘違いされる恐れがある。
ティトゥスの性格は出会ったときに大体把握している。
殺し合いを楽しむ人間。 ただし、殺人快楽者ではない。 強者との極限の戦闘を楽しむ人間のようだ。
ならば、刹那がティトゥスのベクトルを上手く修正すれば、ティトゥスは脱出に向けての大きな戦力になるのではないか。
例えば、戦うのは皆と脱出して、体調を万全に調えた後から出いいのではないか、と誘って。
しかし、これは非常に大きなリスクが付きまとう。
失敗すれば、もちろん刹那の死は免れない。 無駄口を叩けば斬るという言葉もティトゥスから言われてる。
余計な介入も、邪魔だてしたと見なされ、殺される可能性もある。
当然ながら、清浦刹那は死ぬのはいやだ。 ならば、余計なことはせずに、ウィンフィールドの生死を確認するまで黙っているしかないのか。
このまま静観か、それともなんとかして目の前の男女が死なないよう、かつティトゥスに殺されないよう動くか。
(どうする? 私――)
幸か不幸か、清浦刹那は理性の怪物の存在には未だ気づいていない。
◇ ◇ ◇
最後に、ここに集った最初の人物にして、最後まで慎重に身を隠している人物。
黒須太一のために、他の参加者をすべて殺すことを決意した少女の名前は、少し前までは支倉曜子というものであった。
だが、支倉曜子という名前と器を捨てた彼女は、全身に巻いた包帯、トレンチコートという衣装を纏った怪人でしかない。
怪人はその冷静さで、まずは二人を生餌とすることに成功した。
恭介とトルタという、死人同然の生餌を使って新たな獲物を呼び寄せ殺害。 最終的に恭介たちも殺害するつもりだ。
そこに何かの感情を抱くことはない。 呼吸をすることにいちいち何かしらの感情を持つ人間はいないように。
怪人にとって、それは「殺し」にも該当する。 これは狩りでもないし、戦いでもない。
これは「狩り」に必要な冷静さもいらない。 「戦い」に必要な闘争心も必要ない。 ただ、殺すのみ。 引き金を引いて、心臓を破壊することに達成感を覚える必要もない。
斧で脳をかち割っても、そこに罪悪感を抱く必要はない。 あるのはただ、殺したという事実だけ。
怪人にとって、「殺し」とは普通の人間の呼吸と同じような意味しか持たない。 故に――怪人。
怪人が蒔いた餌につられてやってきたのは、恭介を助けるためのヒーローではなく、怪人と同じ領域に身を置く者らしかった。
怪人と同じ、人を殺すことに何の疑問も抱かない存在。 ただ一つ違うとすれば、殺しを楽しいと思うか否かだ。
その点で、怪人と新たに現れた存在はどうやっても相容れることはない。
さて、ここで一つの迷いが生まれる。 新たに現れた存在――ティトゥスと清浦刹那をどうするか、である。
殺すというのは確定している。
問題は殺すという確定した結果に、どういう過程を辿らせるかだ。
ティトゥスが恭介たちを殺した後にティトゥスを殺すのか、恭介たちが奮闘して、逆にティトゥスを殺したあとに殺すか。
あるいは別の方法で殺すか。
黒須太一のために、他の参加者をすべて殺すことを決意した少女の名前は、少し前までは支倉曜子というものであった。
だが、支倉曜子という名前と器を捨てた彼女は、全身に巻いた包帯、トレンチコートという衣装を纏った怪人でしかない。
怪人はその冷静さで、まずは二人を生餌とすることに成功した。
恭介とトルタという、死人同然の生餌を使って新たな獲物を呼び寄せ殺害。 最終的に恭介たちも殺害するつもりだ。
そこに何かの感情を抱くことはない。 呼吸をすることにいちいち何かしらの感情を持つ人間はいないように。
怪人にとって、それは「殺し」にも該当する。 これは狩りでもないし、戦いでもない。
これは「狩り」に必要な冷静さもいらない。 「戦い」に必要な闘争心も必要ない。 ただ、殺すのみ。 引き金を引いて、心臓を破壊することに達成感を覚える必要もない。
斧で脳をかち割っても、そこに罪悪感を抱く必要はない。 あるのはただ、殺したという事実だけ。
怪人にとって、「殺し」とは普通の人間の呼吸と同じような意味しか持たない。 故に――怪人。
怪人が蒔いた餌につられてやってきたのは、恭介を助けるためのヒーローではなく、怪人と同じ領域に身を置く者らしかった。
怪人と同じ、人を殺すことに何の疑問も抱かない存在。 ただ一つ違うとすれば、殺しを楽しいと思うか否かだ。
その点で、怪人と新たに現れた存在はどうやっても相容れることはない。
さて、ここで一つの迷いが生まれる。 新たに現れた存在――ティトゥスと清浦刹那をどうするか、である。
殺すというのは確定している。
問題は殺すという確定した結果に、どういう過程を辿らせるかだ。
ティトゥスが恭介たちを殺した後にティトゥスを殺すのか、恭介たちが奮闘して、逆にティトゥスを殺したあとに殺すか。
あるいは別の方法で殺すか。
さて、どうする?
【G-4 市街地/1日目 朝】
【ティトゥス@機神咆哮デモンベイン】
【装備:双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【所持品:支給品一式、不明支給品0~1(刀剣類ではない)、アサシンの腕】
【状態:右肩に軽い斬り傷と火傷、背中に浅い切り傷、第三の腕(背中から生えてくる左腕)損失】
【思考・行動】
基本行動方針:死合う
0:恭介とトルタと死合う。邪魔が入るなら刹那も殺す
1:放送の真偽を確かめる
2:見つけた参加者とは死合う。状況によっては刹那を利用する
3:刀剣類と『屍食教典儀』(もしくは類するもの)を探す
4:刹那と共にウィンフィールドの生死を確かめる
5:恭介、トルタ、鳥月と再び死合いたい
6:骸骨の男が追ってくるならば、再び死合う
7:刹那の扱いについては保留。死合いの邪魔をするなら始末する
8:伊藤誠、西園寺世界、桂言葉とも一応は死合ってみる
【装備:双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【所持品:支給品一式、不明支給品0~1(刀剣類ではない)、アサシンの腕】
【状態:右肩に軽い斬り傷と火傷、背中に浅い切り傷、第三の腕(背中から生えてくる左腕)損失】
【思考・行動】
基本行動方針:死合う
0:恭介とトルタと死合う。邪魔が入るなら刹那も殺す
1:放送の真偽を確かめる
2:見つけた参加者とは死合う。状況によっては刹那を利用する
3:刀剣類と『屍食教典儀』(もしくは類するもの)を探す
4:刹那と共にウィンフィールドの生死を確かめる
5:恭介、トルタ、鳥月と再び死合いたい
6:骸骨の男が追ってくるならば、再び死合う
7:刹那の扱いについては保留。死合いの邪魔をするなら始末する
8:伊藤誠、西園寺世界、桂言葉とも一応は死合ってみる
【備考】
※参戦時期は、ウィンフィールドと二度目の戦いを終えた後です。
※身体能力の制限に気づきました。
※刀の召喚は、魔導書などによるサポートが無ければ使用不可能です。
※ウィンフィールドの死に疑問を感じています。
※曜子の気配を感じ取っています。邪魔が入るなら殺すつもりです。
※参戦時期は、ウィンフィールドと二度目の戦いを終えた後です。
※身体能力の制限に気づきました。
※刀の召喚は、魔導書などによるサポートが無ければ使用不可能です。
※ウィンフィールドの死に疑問を感じています。
※曜子の気配を感じ取っています。邪魔が入るなら殺すつもりです。
【清浦刹那@School Days L×H】
【装備:トンプソンコンテンダー(弾数1/1)】
【所持品:支給品一式、コンテンダーの弾47発、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト】
【状態:精神疲労(大)、スチュワーデスの制服着用】
【思考・行動】
基本:人は殺さない。
0:どうする?
1:線路沿いにE-5地点を進んでいく
2:放送の真偽を確かめる
3:ティトゥスを利用してみせる
4:ウィンフィールドや知人に逢いたい
【装備:トンプソンコンテンダー(弾数1/1)】
【所持品:支給品一式、コンテンダーの弾47発、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト】
【状態:精神疲労(大)、スチュワーデスの制服着用】
【思考・行動】
基本:人は殺さない。
0:どうする?
1:線路沿いにE-5地点を進んでいく
2:放送の真偽を確かめる
3:ティトゥスを利用してみせる
4:ウィンフィールドや知人に逢いたい
【備考】
※制服(牛乳まみれ)と下着(濡れている)はデイパックにしまいました。
※黒髪に刀を持った裸の男(九郎)を変態だと思っています。
※ウィンフィールドの死を認めていません。
※曜子の存在に気づいていません。
※制服(牛乳まみれ)と下着(濡れている)はデイパックにしまいました。
※黒髪に刀を持った裸の男(九郎)を変態だと思っています。
※ウィンフィールドの死を認めていません。
※曜子の存在に気づいていません。
【2人の共通方針】
1:電車の沿線を行動範囲に、線路近郊の施設を探索。
2:他の対主催のメンバーと接触。
3:そこから情報を得る。
4:自分に危害が出ないように、相手のプロファイリングを元に他の対主催の悪評、もしくは真実を伝える。
5:十分な情報を得たらそのメンバーと別れる。もし理樹、クリスがいるメンバーなら合流。その後隠れながら邪魔な対主催メンバーを排除。
6:もし中々合流できない場合、もっとも安全だと思われるチームに合流。(戦力の面で、信頼関係も含め)
7:序盤は積極的には人を殺さない。基本同士討ちを狙う。情報最優先。終盤は対主催の中心になりなるべくマーダー排除。のち疲労した対主催から狙う。
8:最悪クリス、理樹、鈴がどちらかが死亡した場合は片方のサポートに徹する。両方死亡した場合は互いに優勝を狙う。二人になった場合一騎打ち。
9:ただし完璧に脱出ができる状況になったらそのまま対主催に変更。
10:また、主催の動向や信憑性次第でも対主催に変更。
11:列車の沿線を行動範囲にしていることを信頼できる人間に託し、理樹、鈴、クリスに伝えてもらう。
12:脱出や首輪、主催者の目的についても真剣に考察する。
13:羽藤桂を見付けたら保護。但し残り人数が二桁を切った場合や、止むを得ない理由がある場合はその限りで無い。
1:電車の沿線を行動範囲に、線路近郊の施設を探索。
2:他の対主催のメンバーと接触。
3:そこから情報を得る。
4:自分に危害が出ないように、相手のプロファイリングを元に他の対主催の悪評、もしくは真実を伝える。
5:十分な情報を得たらそのメンバーと別れる。もし理樹、クリスがいるメンバーなら合流。その後隠れながら邪魔な対主催メンバーを排除。
6:もし中々合流できない場合、もっとも安全だと思われるチームに合流。(戦力の面で、信頼関係も含め)
7:序盤は積極的には人を殺さない。基本同士討ちを狙う。情報最優先。終盤は対主催の中心になりなるべくマーダー排除。のち疲労した対主催から狙う。
8:最悪クリス、理樹、鈴がどちらかが死亡した場合は片方のサポートに徹する。両方死亡した場合は互いに優勝を狙う。二人になった場合一騎打ち。
9:ただし完璧に脱出ができる状況になったらそのまま対主催に変更。
10:また、主催の動向や信憑性次第でも対主催に変更。
11:列車の沿線を行動範囲にしていることを信頼できる人間に託し、理樹、鈴、クリスに伝えてもらう。
12:脱出や首輪、主催者の目的についても真剣に考察する。
13:羽藤桂を見付けたら保護。但し残り人数が二桁を切った場合や、止むを得ない理由がある場合はその限りで無い。
【棗恭介@リトルバスターズ!】
【装備】SIG SAUER P226(7/15)@現実、ラジコンヘリ@現実、岡崎最高ボタン
【所持品】:支給品一式、SIG SAUER P226の予備弾45@現実、デジタルカメラ@リトルバスターズ!
【状態】:脇腹に浅い切り傷、胸部に軽い打撲、中度の肉体的疲労
【思考・行動】
基本方針:共通方針の通りに行動し理樹、鈴を優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。
0:トルタを――今度こそどうする?
1:とにかく謎の狙撃手とティトゥスから逃げる。
2:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。
3:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪についてトルタと考察する。
4:トルタの過去に興味。
5:『トルタの好意に気付いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。
6:できる限りトルタを見捨てない。
7:道中の地形を把握する。
【備考】
※トルタを信頼し、共感を抱いてます。
※トルタとの間に符丁をいくつか作りました。
『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。
(『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。
『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です)
※トルタとはぐれた場合の合言葉は『トルタの知り合い全員の名前』です。
※参戦時期は鈴ルートの謙吾との野球対決後、リフレイン以前です。
故に、リトルバスターズメンバー、特に謙吾に申し訳なさを感じています。
※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。
※黒幕がいると思ってます。
※参加者によっては連れてこられた時代が違うと思ってます。
【装備】SIG SAUER P226(7/15)@現実、ラジコンヘリ@現実、岡崎最高ボタン
【所持品】:支給品一式、SIG SAUER P226の予備弾45@現実、デジタルカメラ@リトルバスターズ!
【状態】:脇腹に浅い切り傷、胸部に軽い打撲、中度の肉体的疲労
【思考・行動】
基本方針:共通方針の通りに行動し理樹、鈴を優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。
0:トルタを――今度こそどうする?
1:とにかく謎の狙撃手とティトゥスから逃げる。
2:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。
3:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪についてトルタと考察する。
4:トルタの過去に興味。
5:『トルタの好意に気付いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。
6:できる限りトルタを見捨てない。
7:道中の地形を把握する。
【備考】
※トルタを信頼し、共感を抱いてます。
※トルタとの間に符丁をいくつか作りました。
『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。
(『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。
『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です)
※トルタとはぐれた場合の合言葉は『トルタの知り合い全員の名前』です。
※参戦時期は鈴ルートの謙吾との野球対決後、リフレイン以前です。
故に、リトルバスターズメンバー、特に謙吾に申し訳なさを感じています。
※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。
※黒幕がいると思ってます。
※参加者によっては連れてこられた時代が違うと思ってます。
【トルティニタ=フィーネ@シンフォニック=レイン】
【装備】:Sturm Ruger GP100(6/6)@現実
【所持品】:支給品一式、Sturm Ruger GP100の予備弾18@現実
【状態】:中度の肉体的疲労、右脚に貫通射創、左脚に盲管射創、意識朦朧
【思考・行動】
基本方針:共通方針の通りに行動し、クリスを優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。
0:痛い……!
1:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。
2:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪について恭介と考察する。
3:恭介の過去に興味。
4:『恭介に好意を抱いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。
5:できる限り恭介を見捨てない。
6:道中の地形を把握する。
【備考】
※恭介を信頼し、共感してます。
※恭介との間に符丁をいくつか作りました。
『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。
(『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。
『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です)
※恭介とはぐれた場合の合言葉は『恭介の知り合い全員の名前』です。
※登場時期はアルルートのアルが復活した頃です。
※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。
※黒幕がいると思ってます。
【装備】:Sturm Ruger GP100(6/6)@現実
【所持品】:支給品一式、Sturm Ruger GP100の予備弾18@現実
【状態】:中度の肉体的疲労、右脚に貫通射創、左脚に盲管射創、意識朦朧
【思考・行動】
基本方針:共通方針の通りに行動し、クリスを優勝させる。ただし慎重に慎重を期す。
0:痛い……!
1:電車の沿線を徒歩で進み、他の参加者と交流する。近郊の施設を探索する。
2:道中、筆談などを用いて殺し合いや首輪について恭介と考察する。
3:恭介の過去に興味。
4:『恭介に好意を抱いている』フリをし、親密にしても怪しまれないようにする。
5:できる限り恭介を見捨てない。
6:道中の地形を把握する。
【備考】
※恭介を信頼し、共感してます。
※恭介との間に符丁をいくつか作りました。
『時間』と『動詞』の組み合わせで意思疎通を行います。
(『分』:名簿の番号の人間、『待つ』:怪しい など。
『秒』や『時間』、その他の動詞の意味については詳細不明です)
※恭介とはぐれた場合の合言葉は『恭介の知り合い全員の名前』です。
※登場時期はアルルートのアルが復活した頃です。
※羽藤桂、浅間サクヤ、神宮寺奏、プッチャンの細かい特徴を認識しています。
※黒幕がいると思ってます。
【支倉曜子@CROSS†CHANNEL ~to all people~】
【装備】:H&K_MARK23(拳銃/弾数7/12発/予備12×1発)、全身に包帯、トレンチコート(男物)
【所持品】:支給品一式(食料-1)、斧、首輪(リセ)、医療品一式、バカップル反対腕章@CROSS†CHANNEL
【状態】:肉体疲労(中)、右半身大火傷(処置済み)、胸部に激痛(処置済み)、右目が充血(視力低下)、髪を切りました
【思考・行動】
基本方針:太一の為に、太一以外を皆殺し。
1:二人の男女(恭介とトルタ)を生餌とし、寄って来たティトゥスと刹那、また他の参加者を殺す。最終的には二人の男女も殺す。
2:ゲームの参加者を見つけたら殺す。
3:人間でなくとも生きているなら殺す。
4:動いたら殺す。動かなくとも殺す。
5:話しかけてきても殺す。無言でも殺すし、叫んでも殺す。
6:泣いても殺す。怒っても殺す。笑っても殺す。
7:銃で殺す。なくなったら斧で殺す。殺したら相手の武器を奪ってそれでまた他の人間を殺す。
8:殺す。
10:(…………………………………………太一)
【備考】
※登場時期は、いつかの週末。固定状態ではありません。
※佐倉霧、山辺美希のいずれかが自分の噂を広めていると確信。
※『H&K MARK23』にはサイレンサーと、レーザーサイトが装着されています。
※支倉曜子であることをやめました。
【装備】:H&K_MARK23(拳銃/弾数7/12発/予備12×1発)、全身に包帯、トレンチコート(男物)
【所持品】:支給品一式(食料-1)、斧、首輪(リセ)、医療品一式、バカップル反対腕章@CROSS†CHANNEL
【状態】:肉体疲労(中)、右半身大火傷(処置済み)、胸部に激痛(処置済み)、右目が充血(視力低下)、髪を切りました
【思考・行動】
基本方針:太一の為に、太一以外を皆殺し。
1:二人の男女(恭介とトルタ)を生餌とし、寄って来たティトゥスと刹那、また他の参加者を殺す。最終的には二人の男女も殺す。
2:ゲームの参加者を見つけたら殺す。
3:人間でなくとも生きているなら殺す。
4:動いたら殺す。動かなくとも殺す。
5:話しかけてきても殺す。無言でも殺すし、叫んでも殺す。
6:泣いても殺す。怒っても殺す。笑っても殺す。
7:銃で殺す。なくなったら斧で殺す。殺したら相手の武器を奪ってそれでまた他の人間を殺す。
8:殺す。
10:(…………………………………………太一)
【備考】
※登場時期は、いつかの週末。固定状態ではありません。
※佐倉霧、山辺美希のいずれかが自分の噂を広めていると確信。
※『H&K MARK23』にはサイレンサーと、レーザーサイトが装着されています。
※支倉曜子であることをやめました。
101:it(それ)と呼ばれた少年少女 | 投下順 | 103:それは渦巻く混沌のように |
101:it(それ)と呼ばれた少年少女 | 時系列順 | 110:希望の星 |
093:これより先怪人領域(後編) | 棗恭介 | 113:Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) |
093:これより先怪人領域(後編) | トルティニタ=フィーネ | 113:Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) |
078:地獄デ少女ハ魔人ト駆ケル | ティトゥス | 113:Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) |
078:地獄デ少女ハ魔人ト駆ケル | 清浦刹那 | 113:Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) |
093:これより先怪人領域(後編) | 支倉曜子 | 113:Second Battle/少年少女たちの流儀(前編) |