ギャルゲ・ロワイアル2nd@ ウィキ

知己との初対面

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集

知己との初対面 ◆/Vb0OgMDJY



薄く、ぼんやりと東の空に赤みが差し始める。
長い…長い夜が、ようやく明けようとしていた。
無論、世が明けたとてそれが殺し合いという悪夢が明けるということに繋がりはしないが、それでも生物は本能的に朝を求めるものだ。

赤みは、徐々に島の東側から西側に移動し、やがてかなり西側の教会からも確認できるようになる。
その教会の一室に、少女が三人……二人が座り、一人はその前に立っており、何か会話を行なっているようだ。
専ら話しているのは、座っている二人の少女の方、
何故だか『正座』している、薄い茶の髪の少女と、黒髪で右手にパペットを嵌めた少女。
少し前、懺悔室より続く先へと進み、そして何故か戻ってきてしまった二人、ファルシータ・フォーセット高槻やよい
そして、やよいの手に嵌められた状態で起用に正座っぽい姿勢を採っているプッチャン
彼女らは、今目の前に立つ少女、……二人の話を聞きながらやたらいい笑顔を浮かべている少女、に扉の向こうで起きた事を説明しているのであった。
白く長い髪をポニーテール状に纏め、背中に流している、何故か腕を組んで仁王立ちしている少女、名を筋肉の妖精、マッスル☆トーニャと言った。

「………………ほほう、」

喉の奥、身体の底の底から何か重たいものを吐き出すかのような、酷くゆっくりとした声が、トーニャの口より漏れ出した。
先ほどまでは、そもそも何があるかも判らない場所に準備も無しに向かうなど愚の骨頂、とか、
そもそもパジャマのままで行くとか何を考えているのか、
などなど常識的な説教をそれはもう能面のような笑顔で行なっていたのだが、
(そもそもトーニャも行く事を止めてないというツッコミは不可、これでも色々ストレスが溜まっているのだ)
彼女らが扉の向こうで見聞きした事柄について聞いているうちに、その笑顔が引きつり始めたのだ。

「つまりその狐……ゲフンゲフン裸Yシャツ一枚の恥女に一言言われたら、何故か自分の足で戻ってきた、とそういう事でいいのですね」
「ええ」
「はい、そうなんですよ~」
「しかも不思議な事に何故だか知らねえけどもう一度行こう、って気が起きねえんだよな~」

正座させられている二人と一体が、トーニャの言葉に首肯を返す。
先ほど懺悔室の扉の奥にてファル、やよい、プッチャンが遭遇した奇怪な事態。
真人を追いかけて主催陣営の本拠地と思しき場所に突入したにも関わらず、初対面の相手の言葉にホイホイ従って戻ってきてしまったのだ。

「……あーその、つかぬ事をお伺い致しますが、その女、金髪にYシャツと言っていましたが……他に何か特徴とかありましたか?
 首から鈴をぶら下げているとか、髪の毛は首の後ろでリボンで纏めているとか、狐耳が生えているとか」

酷く、それはそれは酷く丁寧にトーニャは問うた。
何と言うか、今にも
「そんなわけある筈無いでしょうが一応聞いておきます、ええ、ある筈無いです、もしそうだなんて言ったたその時はどうなるか判っていますよねオホホホ」
とでも言い出しそうな雰囲気を言外に込めて込めて込めまくっていた。

「おーそういや、首に鈴ぶら下げてたなー、他に飾り気なんて無かったからよーく覚えているぜ」
「首に鈴なんてまるでネコさんみたいですよね~
 髪の毛もそう考えると動物さんの尻尾みたいで可愛いです~」

……が、そんな空気など知ったことかー!と全力でスルーする二人、いや一人と一体。
まあ気付いていないのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。
そもそも彼女達にしてみれば起きたことを説明しているだけで、その相手がどうとかなど思考の外なのだから。
が、もう一人は何となくピンと来たようであった。

「あの……もしかして、あの子、トーニャさんの……」

勘に従い、お知り合い?と続けようとしたファルの声は、途中で遮られた。
それはもう得体の知れない何かの篭ったトーニャの視線によって。
意を決して問いかけた筈なのに、思わず「ひぅ」とか声を漏らしてしまうくらいの、それはそれは恐ろしい視線であった。
直接見られた訳でも無いのに、隣のやよいまで固まっているといえばどの程度かお分かり頂けるだろう。

「おーそういや俺っち達も殆ど一瞬しか見て無いからあんまし覚えていない、ってのにそんなに詳しく特徴言える、ってこたー……
 もしかしてボス狸の嬢ちゃんはあいつの知り合いなのkぶべっ!!!!」

だがしかし、そのような空気などに構わず最期まで聞いた愚か者が一体。
言うまでもなく最期の『ぶべっ』はトーニャの能力『キキーモラ』を額に正面から受けてやよいの手ごと吹き飛んだ音である。
君子危うきに近寄るべからず、ついでに過去真人より聞いていた『ボス狸』の名称がその攻撃力を三割増しにしていたりする。


そして、誰も喋る者が居なくなった部屋。
聞こえるのはトーニャのブツブツという考えの漏れる声のみという正直絶えがたい空間。
そのまま、何分かの時間が経過したが、

「あの……トーニャさん、私この座り方は……」

意を決して、ファルがトーニャに声を掛ける。
そもそも正座という文化の無いファルは早くも足に限界が来ているようだ。
まあソレを言ったらトーニャも同じような文化圏の人間の筈だが、この際どうでもいい。
ちなみに横のやよいもかなり辛そうではあるが、トーニャは全く気にしていない。

だが、そもそもトーニャは何故ここまで不機嫌なのか?
ファルとやよいの行動とて(内容以外は)そこまで問題があった訳ではない。
にも関わらず、彼女がここまで不機嫌な理由、それは、

「てけり・り!」

甲高い声と共に、ドアを開けて入ってきたのは、地を這うように動くマッチョスーツ。
否、その中身であるこの一行のリーダー、ダンセイニ
相変わらず何を言っているのかは不明だが、その手の部分が大きく『×』の形を取ったことで、意味は通じる。

「ご苦労様ですダンセイニ……と、なるとやはり……」

その反応を、半ば予見していたトーニャは、特に慌てず手元を見る。
今、トーニャの手元には首輪感知能力があるというレーダーがある。
映っている光点は3……トーニャ、ファル、やよいの物である。

まず、このレーダーなのだが、反応は首輪に対して物だと考えて問題ないはずだ。
ダンセイニに反応しない以上、参加者のみが映ると考えてよいだろう。
そして、何に反応するか、だが、服に発信機がついていたと仮定した場合、元々の服から着替えているファルとやよいには反応しないことになる。
……まあ、下着についているという可能性はあるのだが、金属の金具の存在する女性用下着とは違い、布とゴムだけの男性用下着には発信機を仕込む余地が無い。
また、デイパックについているという可能性も、今ここにあるデイパックの総数から否定できる。
……それはいい、その程度のことなど少し考えればわかる事なのだから。

問題は

「あのキ○ガイは……大方私たちの目を盗んでこっそりとあの中に移動したに違いありません……!」

本来在り得るべき筈のもう一つの光点、ここにいないキ○ガイことドクターウェストの存在である。
あの歩く騒音公害とも言うべき目立ちたがり屋が、何の言葉も無く何処かへ移動したなどとは考えにくい。
先ほど帰らぬ身となった神宮司奏がレーダーに映っていない以上、禁止エリアに入り首輪が爆発すればレーダーには反応しないようだが、いくら紙一重のあの男とて、自分から禁止エリアには入りはすまい。
そうなると、残された可能性は一つ。
あの扉の先、懺悔屋へと向かったという可能性だ。
現に、あの中に行った井ノ原真人の反応は、このレーダーには無い。
数時間前のウェストの言葉が正しければ、死んだ場合は首輪の機能も停止するらしいが、それでもまだ真人が死ぬまでには時間があった筈だ。
つまり、どういう理屈かは知らないが、あの扉の先の場所は、レーダーに反応しないという事だろう。
そう考えると、導き出される結論は一つ、ウェストは扉をくぐり、先に進んだのだろう。
「さて、どうしてくれてやりましょうか…」

放っておけばいいのだが、そういうわけにもいかず、
なにそろウェストは最重要人物と言っても過言では無いのだから。
なので、追いかけるのは確定なのだが、重要なのはその後の折檻だ。
トーニャの脳内にて、それはそれは残酷な光景が繰り広げられる。
気の弱い子なら泣き出してしまいそうな、というか既にやよいが半泣きだったりする。

「あ、あのトーニャさん?
 そ、そんなに怒らなくても」

やよいの状況を見かねて、ファルが声を掛ける。
凄い勇気ではあるのだが、正座の部分に触れない辺りやはり微妙に怖いのだろう、殺されかけた訳でもあるし。

「何を言うのです、私はこれっぽっちも怒ってなどいませんよ、ええ、シベリアンブリザードに匹敵するくらいクールで冷静ですとも」

フフ、ウフフフフフという笑い声で、もはややよいは目と同じ幅の涙を流しそうなくらい怖がっている。
ファルも声が出せず、プッチャンは一縷の望みをかけてダンセイニに視線を向けるが、帰ってきたのは首を横に振る動作だけだった。
最早誰にも止められはしない……このまま寒波が過ぎるのを待つしかない……

そうして、しばらく笑いながら色々と漁っていたが、やがて、何やら耳に詰めた後、ヘッドホンのような物を耳につけると、

「それでは少し行ってきます。
 適当に待って居て下さい」

とだけ言い残してバタン、とドアを閉じてしまった。
そして、残されたのは正座したままの少女が二人とナゾの生命体が一体のみ。


「あの……トーニャさん、足……」
「うう~痺れてきました……」

静寂を破り裂いて、闇の中唯ひたすら走り続ける人影が一つ。
どこまでも延々と、遥か天まで届くのかと錯覚するほどに長い坂を上り続ける男が一人。
自称天才科学者、ドクターウェストその人である。
不屈の意思と強靭な精神を持つ彼であるが、それでも上り続けることに疲労が見え初めていた。

「わ、我輩はまだ登り始めたばかりである、この果てしなく長い坂をな…!」

口から漏れる軽口にも、やはり何時もほどの元気は無い。
いくら台所の黒いアレ並みのしぶとさを誇るウェストとて、この何処まで続くのか判らない坂を登り続けるのは苦痛であったようだ。
とはいえ、ここまで来て引き返す事も出来はしない。
何故って負けたような気がするから、何かに。
男にはよく判らない意地があるものなのだ、多分。


そうして、どれだけの時間を走り続けたであろう…

「む」

正面、彼の前方に、何やら人影が一つ。
遠くてよく見えないが、それでもそれは確かに人影に違い無い。

「おおおおおおおおおおおおおおおおお!! 流石我輩! 遂に終点までたどり着いたであるか!!
 やはり我輩の進む道に間違い無し! 欲しがりません勝つまでは!
 さあそこの誰だか知らんが人影! さっさと我輩を祝福するであーーーー

『そこで止まれ』

「ぬ、ぬおおおおおおおおおお!?」

叫びながら走り続けて突然、バランスを崩したかのように大声を上げて、ウェストは転倒した。
ピタッと、それこそ液体窒素でもかけられたかのようにピタリと、ウェストの足が止まったのだ。
それにより疲労の局地にあった肉体はその勢いを支えきれずに、転倒してしまった、という訳である。

「ぬおおおおおおおおおおおおお!!!???
 こ、これは一体どうした事であるか!?突如我輩の足がストライキ?むうう、思えば確かに我輩はお前の事を手程には大事にしていなかったかもしれないのである。
 そのことはとてもすまないと思うし深く反省するのであるが兎に角今は動いてくれぬものか!?
 ここで動かないと皆死んでしまうかもしれないのである! だから動け! 動いてよ!であ」

「うるさい『黙れ』」

静寂、
あれほど煩かったウェストの声が、まるでラジオの電源をOFFにしたかのように、ピタリと止まったのだ。
もっとも、ウェスト当人からすれば大変不可思議な事態らしい。
必死で声をだそうとはしているものの、どうやらどうやっても喋れないらしい。
それでも色々と暴れまわるものだから、それはそれはもう言葉に出来ないほどの凄まじい動きをしていた。
故に、

「……『動くな』」

という次の言葉もある意味では当然の反応であったのかもしれない。
それほど……なんていうのか鬱陶しかったのだ。
兎に角、これにてウェストは完全にそこに停止したのである。

「ふぅ、ありがとうロボ」

そうして停止したのを見計らって、奥のほうから現れる少女が一人。
見ると、その少女の現れた場所には、扉があるようだ。
そして、その少女をみた途端、ウェストの目が驚愕に開かれる。
そう、そこにいた少女とは、他の誰でも無い、ウェストの作った少女、『エルザ』に他ならないのだから。
その為に、どうにかして、動こうと努力するウェストであったが、その努力はすべて徒労に終わっていた。

「変なお姉さんからお前に伝言とお届け物ロボ」

そして、そんなウェストの事など、全く知らないとばかりにエルザは告げる。
事実、今の彼女はウェストの事を知らないのであるが、そんな事はウェストにはわかる筈も無い。


「ではよく聞くロボ

『やあ(´・ω・`)
 ようこそ、謎の古本屋へ
 この首輪はサービスだから、まず受け取って落ち付いて欲しい。きっと彼もソレを望むだろう。
 うん、『時間とか空間とか』弄っておいたんだ。済まない。
 色々と用意とかタイミングとかが難しくてね、謝って許してもらおうとも思っていない。
 でも、この状況を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
 『ドキドキ』みたいなものを感じてくれたと思う。
 殺伐した殺し合いの中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
 そう思って、この状況を演出したんだ。
 じゃあ注文を聞こうか、覚えていたらその内届くかもしれないよ』 

 ……以上だロボ、という訳でこの首輪はサービスらしいロボ」

と、その手に持っていた銀の首輪を渡すエルザ。
だが、反応は無い。
さっさと受け取れと急かしてみるが、やはり動かない。
と、そこで思い出し、Yシャツ一枚のもう一人の少女、すずに向き直る。

「とりあえず、動けるようにはしてもらわないと困るロボ」
「……わかった……『動いていい』」

その言葉と共に、ウェストの身体に自由が戻る。
すずが用いたのは、『言霊』という力。
すずが命じた言葉を強制的に従わせる力であり、今ソレを解除したという事だ。
そうして、エルザは再び首輪をウェストに差し出す、ウェストはエルザが差し出して来た首輪を……無視してエルザの手を取った。
そして、なにやら必死に自己主張をしている。

「離すロボ、エルザには心に決めたダーリンが…………特に居ないロボが、それでもエルザに触っていいのはマスターだけロボ」

とりあえずゲシゲシとウェストの手を蹴るが、それでもウェストは離さない。
必死に、何かを主張するように口を動かしている。

「……すまないロボが、喋れるようにしてもらっても構わないロボ?」
「そいつ、凄くうるさいけど」
「構わないロボ」

不満そうにしながらも、ブツブツとすずはウェストの言霊を解き放つ。
その、途端一瞬にしてあたりは騒音公害の世界と化した。

「待つであーるエルザよ!!
 この我輩の顔を見忘れたとでも言うのであるか!!」
「誰ロボ?
 お前なんか知らないロボよ」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
 こ、これはもしや今流行のツンデレというものであるか!?
 最新の流行チェックを忘れないとは流石なのであるエルザよ!!
 だが良いであるかそもそもツンだけでは意味が
「エルザの用事はこれロボ。
 マスターの命らしいので持っていくロボ」

凄まじく煩いウェストを鰈にスルーして、エルザは地面に落ちた首輪をウェストに手渡す。
ある意味そのスルーっぷりこそがエルザのエルザたる証のようではあるが、その事をエルザは気が付かない。

「ええい最期まで聞くのであーる!
 そもそもマスターとは我輩である!! この我輩以外にお前を作れる者など居る筈も無く……
 はっ!? これはもしやお約束のニセモノ展開!?
 い、いやだからと言って我輩のニセモノなどそれこそ我が宿命のライバル大十字九郎くらいにしか出来ない筈……
 いや、ならばこそのあの胡散臭い女がそこに「煩い、『黙れ』」 …………!!??」

なおも食い下る、というには多少御幣があるが、兎に角喋り続けるウェストに、すずは再び言霊を用いる。
元より人間が嫌いな上にこの煩さである、加えて忍耐の限界もやたら小さいのだからよく我慢した方だろう。

「……まだ、話は終わっていないロボが。」
「それ以上何を話す必要があるのよ?
 あんただって割りと迷惑そうにしていたじゃないの」
「……ん、それはそうなのロボが……不思議ロボ?
 何かこの煩さがあんまり気にならないというか楽しいロボ?」

話は終わり、と告げるすずに、エルザは不思議そうに返す。
その言葉の内容を、自分自身でも理解出来ていないようだ。

「兎に角、私はもう戻る」
「それは困るロボ、こいつにはどうにか会場にまで戻ってもらわないとマスターの目的が果せないロボ」
「……じゃあ、適当に帰るように言霊を付けるからそれでいいでしょ…」

エルザの言葉が個人的な物であったなら、すずは無論断わっただろう。
だが、これはこの儀式においては、必要な行為なのだ。
ウェストが会場に戻らなければ、星詠みの舞の儀式そのものに支障が出てしまう。
そしてその儀式の為に、わざわざウェストと接触し、必要なものを渡したのだから。
そう、先ほどウェストに渡そうとして、階段に落ちている首輪は、数時間前にこの先にて死んだ、『井ノ原真人』のもの。
彼が会場の外で死んでしまったことで、このままでは儀式は未完成となってしまう。
その為、彼の思念の宿ったこの首輪を、会場に戻さなければならず、適当な所に来たウェストに渡すように、謎の女性からエルザは言われ、すずも問答無用で追い返さず足止めをしたのだ。
もっともその相手がまさかここまで煩いなどとは思っても見なかったのであるが。

「こいつ、煩い……変な匂いも染み付いているし。
 別に人間何か何処で誰が死のうと構わないけど、コイツはまた見たく無い」
「殺すのはダメロボよ」
「ふん、なら適当に、足は会場に戻すのが面倒だから腕でも動かせないようにして……」
「いいロボか?」
「別に、誰が残ってもいいのよね、なら私が適当に何かしてもいいでしょ」

確かに。
ルールに多少抵触しない訳でもないが、そもそも言峰綺礼や、この先の書店にいる謎の女とて、同じような事を行なっているのだ。
(最も、すずはその事を知らないが、そもそも神埼のいう事を素直に聞いてやる必要は感じていない)
殺し合いの果てに、一人の参加者が残ればそれで良いのだ。
故に、すずが多少の介入を行なったところで、特に問題は無い筈だ。
エルザは尚も止めようと言葉を発しかけるが、言葉が出ない。
そもそも、エルザ自身、何ゆえ止めようなどと思い至ったのか定かでないのだから。

『命ず…』

そうして、すずがその言葉を発しようとした瞬間、

「危ないロボ!」
「え!? あうっ!?」
突如として、すずを押し倒すエルザ。
その一瞬の後、銀色の線がすずのいた場所を通り過ぎた。

銀色の紐状のものと、その先端に取り付けられている金属垂。
それが、弾丸のような速度で走り、そして巻き取られて行く。
そして、その線の戻っていく先には、

「お久しぶりですねぇすずさん。
 お会いするのはクロノベルt……ゲフンゲフン一日ぶりくらいでしょうか。
 ええ、幾ら私と貴方の仲とは言え信じたくはありませんでしたが……この目で見てしまった以上は仕方がありませんね」

白の服と銀の髪。
雪の精とも思しき、トーニャことアントニーナ・アントノーブナ・ニキーチナの姿。
ウェストの後を追い、この場に辿り付いた少女。
その鋭い眼差しは、他の全てのものなど眼中に無いとばかりに、いや事実、今の彼女は他の要素は全て単なる背景として処理している。

ファルとやよいを無傷で返したこと、ここに来るまでに聞き取れた会話から判断するならば、彼女達、そう仮に彼女達と名付ける主催の一派は、少なくとも直接的に参加者を傷つけるつもりは無いようだ。
トーニャからすればひどく腹立たしい事ではあるが、この場にいるすずが、彼女の持つ力の特性が、その仮定をより正しいものであると導いてくれる。
故に、他の要素はどうでもいい、ドクターウェストも変な女も後回しだ。
今はただ、目前の少女がこんなところで何をしているのかを問い詰める、それだけだ。
トーニャは、ただひたすらすずの姿のみを、睨み付けていた。

「お前……誰だ」

その、トーニャの態度を見て、すずがまず覚えたのは不快感、そして次に覚えたのも不快感、……擁するに、すずは不快感しか覚えたかった。
元より嫌いな人間が増えた上に、自分の行動を邪魔され、さらにあろう事か彼にのみ、武部涼一のみに許された権利『すずという名を呼ぶ』ことを平然と破ったのだから。
そもそも目前の女が、何故その名前を知っているのか、そして何故自分の事を知っているかのような口ぶりなのか、
どちらにせよ、その心中には不快感しか存在しなかった。

「おやおや、私の顔をお忘れになりましたか。
 まあ仕方が無いですね、所詮野生動物の脳の容量など三歩歩けば全て忘れる程度のものでしょう。
 野良狐に顔を覚えてもらおうなどという試み自体が愚かしいものでしたね」

馬鹿にするように、…事実馬鹿にしているのだが、トーニャは言う。
内容だけを見るなら、普段通りのすずとのやり取りのそれと大差は無いが、そこには普段とはまるで異なるもの『敵意』が込められていた。

「お前……死にたいの?」

殺してやりたい。
とりあえずすずはそう思った。
何故自分の正体を知っているのかという事すら頭に浮かばない、人間の分際で自分の生まれまで否定するなど、もう万死に値すると。

「おやおや、いきなり死ね、とは穏やかではありませんねぇ。
 知的生命体とは思えない短絡さ、……ああ、失敬本能で動く野性動物には高尚過ぎる話でしたか」

否。
ただ殺してやるのは気が済まない。
無論最終的には殺すのだが、その前に屈服させて土下座させてやらない事には収まりが付きそうに無い。

「ええ、そうね。
 それじゃあただじゃ殺してあげない。
 まずその手と足の自由を奪って、……ううん、それじゃあつまらない。
 何処か適当な……あの黒い化け物みたいな人間の前まで歩かせて、そこで手足の自由を奪ってやる。
 そこでみっともなく命乞いしながら殺される様を遠くから眺めてあげるわ」

冷酷に、それでいてある種の優越感を込めて、すずは告げる。
これから先に待つ残酷な定めを。
その定めに放り込む事を。
そして、この煩い口を閉ざそうと考えて言霊を使おう、と考えて思いなおす。
口が利けないのはつまらないから、やはりそのままで、と考えた所で、

「ふむ、まあ獣に人様の常識など期待するのが間違えなのでしょうが…一応お約束ですし言っておきましょうか。
 こういう時は、先に勝ち誇った方が負けるのです、とね。
 さて、獣に文明の利器など理解出来るとは思いませんが、私の耳の側にあるこの機械は何でしょうね?」
「……?」

トーニャの声に遮られる。
その事に不快感を覚えながらも、その機械?が何かはわからない。

「答えは、我が現在の雇い主、極上生徒会の開発した、超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機、まあ名前はどうでもいいのですが。
 要するに、コレを通すことで貴女の言霊は意味を成さないのですがね」

瞬間、すずの脳裏にはこれ以上無いほどの驚愕が走った。
嘘、の筈である。
だが、
だが、何故そもそも目の前の女は言霊の事を知っているのか?

「え……う、嘘を言うな!」
「いえいえ、動物相手にこんなチャチな嘘なんて付きませんよ。
 ええ、貴女の力は音を媒介にしていますが、あくまで肉声でなければ意味が無い。
 何かしらの機械を経由した場合は、その効力は発揮しないことはよーく知っていますよ」

優しく、諭すような口調ですずに告げる。
もっとも、優しいのは口調だけ、そこに秘められた感情は彼女の祖国の風のごとき冷たさだ。
すずには話していないが、彼女は故国の人妖研究機関、チェルノボーグより神沢市に派遣されたスパイだ。
当然、すずの情報と力についても、ある程度の解析は行なっている。
そのデータを踏まえての用意は、ちゃんとしてきたのだ。
ただ、実のところ、トーニャにはそれほど余裕があるわけでは無い。
トーニャの耳を塞いでいる機械は確かに高性能だが、それでも外の音を完全に遮っているわけではない。
一応、と湿らせたティッシュを耳に詰めては来たが、それでも実際に言霊に対してどの程度の威力を発するかは未知数なのだ。
だが、

「さて、獣に上下関係を躾けたところで話を始めましょうか」
「う……」

すずが僅かに後ずさる。
そもそも、すずには戦闘経験など無い。
そんな彼女では、百戦錬磨のロシアンスパイ、トーニャと駆け引きで及ぶ筈も無く、すっかり腰が引けている。

そんなすずには構わず、いやむしろかえって迫力を増し、あたかも肉食獣であるかのようだ。
そう、今の彼女は、狸ではない。
その美しい毛並み、獲物を狙う余分な肉の無いしなやかな体。
神北学園というある意味ケージの中の生き物ではなく、野生の獣のごとき眼光。
正しく今の彼女は、狐をも超える存在、毛皮の値段で最高の座を競う、「走る宝石」「やわらかい黄金」と称される毛皮獣の帝王、テンとでも称すべき存在であった。
(テンは黒っぽいですがこの際気にしないように、ついでに一匹の値段だとキツネのが上ですがやはり気にしないように)

「双七さんは死にました」

単刀直入に、告げた。
これで判らないなら、もはや語るべき言葉など無い。

「…………?」

だが、帰ってきたのは困惑の瞳。
無知故の驚愕でも、切り捨てたが故の無機質なものでも無い、真に思い当たる事が無いというもの。

「…………待ちなさいすずさん、もしや貴女は」
「……あれ?」

ある確信を持って問いかけたトーニャの言葉は、途中で遮られる。

「お前……妖怪……?
 ううん、そうじゃない、これは、人…妖?」

先ほどまで、ウェストの科学者的な悪臭と、興奮状態ゆえに気がついていなかったのだが、冷静にすずが嗅覚を働かせれば気付く事実。
そして、その言葉がトーニャの確信を、より強める。
そうして、さらに続けようとして、

「そこまでにするロボ」

すずとトーニャ双方の意識から忘却されていた、エルザの声で遮られる。

「とりあえずもう帰れだロボ。
 お前たちを…というかお前には元々用などないロボが、用事はとっくに終わったロボ」
「……そう言われて、はいそうですか、と帰れると思いますか?
 こちらとしては色々と良い機会なのですがね」
「まあわからんでも無いロボが、これ以上しつこいなら」

と、そこでエルザは、自らの足元を指差し、

「コイツを殺しちゃうロボよ?」

と、告げた。
その声はどこまでも平坦であり、『する』という意思が明確に存在していた。

「……先ほどまでの会話は少しばかり聞いていましたよ。
 貴女方がむやみやたらに私たちを殺す訳にはいかないようですが?」
「それは、そうロボ。
 でも」

と、そこで今度はウェストの手を取り。

「コイツの腕が動かなくなれば、お前も困るロボ?」

恐らくは、真の交換条件を告げた。
そして、それはこの場では至極簡単に行なえる事だ。

「…………ええ、まあ困る事は困りますね
 ええ、ですが無いなら無いで幾らでも方法はあります」
「……なら、口が聞けないなら?
 眼が見えないならどうだロボ?」
「……私がその男にそれほどの価値を感じているとでも?」
「『   』は天才ロボ、他の人間に簡単に首輪を外せると思っているロボ?」

トーニャの話術も、あまり意味を成さない。
そもそも、カードはエルザの手に握られているのだから。

そして、少し無言の間が流れ、

「……仕方が無いですね。
 どうせここで貴女達を倒したところで準備不足には違いありません。
 ならここは素直に退かせてもらうとしましょうか」

溜息をついて、トーニャが引き下がる。
元々、時期尚早なのだ、すずと話す事はいくらでもあるが、ウェストの技術には変えられない。
交渉成立、となり、すずの言霊がウェストに付けられる。
すずたちが帰った後少しすれば、全ての言霊は解ける、と。

そして、ウェストをキキーモラにて縛り、一時撤退しようとする時。

「そうそう、ソレを忘れないようにするロボ。
 そして、その男の事を宜しくお願いするロボ」

とだけ告げ、エルザとすずは奥の扉の向こうに消えた。
残されたのは、トーニャとウェスト、そして、

「…………」

銀の首輪、その内側に刻まれた名前は、井ノ原真人
とりあえず、八つ当たりにキキーモラをきつくしておいた。


「マッスル☆トーニャよ!!
 よくも我輩の事を要らぬとか言ったなこのボス狸!
 この超絶大天才ドクタァァァァァウェスト!!の頭脳なくしてこの首輪を外せるとでも思っているのであるかひでぶっ!!!!!」

トーニャの予想よりも早く自由を取り戻し、煩く叫ぶウェストを、とりあえず拳で黙らせる。
ずるべしゃという音を立てて床に転がるウェストの動きには構わず、告げる。

「やかましいですよ。
 ええええそんな事とっくの昔に理解しているからこうしてここまで迎えに来ているのでしょうが。
 そして交渉の最中に価値を馬鹿正直に話す人などいますか。
 こっちのお膳立てを悉く邪魔してくれるとはやってくれましたね」
「な、なんと!?」

尚も煩く叫ぼうとするウェストを完全にスルーしながら、トーニャは考える。
あのすずの反応は、明らかにおかしい。
トーニャの事を、いやそれどころか双七の名にすら反応しなかった。
それは……

「異世界……というものですか」

ポツリ、と呟く。
それならば、全てが当てはまる。
あのすずは、トーニャの事を、双七の事を知らないすずなのだ。
なればこそ、平然と主催者の側についているのだろう。

「…………」

哀れにも思う。
また、同時に寂しくも思う。
最早、この地において元のトーニャの事をしる相手はすずのみであるのに、その彼女は、自分の事を知らないのだ。
そして同時に双七の事も思う。
彼は、どのように死んだにせよ、恐らくは最期まですずの事を思い続けていた筈なのに、すずは彼の事を知らないのだ。
あの、涙脆くて、隙が多くて、お人好しで、優しい少年の事を、語りあえる相手は、居ないのだ。
別に、双七に対して思う事など……無い。
ただ、その事が酷く、寂しかった。

「何をしんみりしとるかマッスル☆トーニャよ!!
 よく事情は判らんが知り合いでなおかつ多分異なる世界の相手!
 だが!しかし!!それが何であるか!!
 友情とは殴り合って生まれるものである!
 ならばとりあえず殴り合って再び知り合えばよいのである!
 幸いこれで一度面識は出来た!後は番号をgetしてお持ち帰りまでそぐそこなのであーーーる!!」
「…………」
「ノ!?ノーーーーーーーォウ!?
 何故良い事を言ったのに怒られるのであるか我輩は!?
 ええいまだ良いでは無いかボス狸など!
 我輩などエルザとろくに話もさせて貰えなかったのであるぞ!
 それでも我輩諦めません! 苔の一年岩をも砕く!
 苔も一年の月日を費やせば岩を砕けるのだから我輩なら一日であるな!
 ええいだから何がいいたいのかというと落ち込んでる時間など勿体無すぎて勿体無いオバケがでるであるぞ!」

そう。
ウェストはある意味ではトーニャよりも辛い状況ではあった。
だが、彼には落ち込む気などさらさらも無い。
むしろとりあえずエルザを元に戻して、この借りを盾に立場の向上を狙ってやろう、とまで考えている。
でまあその為には横で辛気臭い顔されているのは困るのだ、ついでに怖いのだ。

「……そう、ですね」

その言葉に、トーニャは笑顔で返す。
そう、落ち込んでいても、何もならない。
するべき事は、沢山あるのだから。




そう、だから。

「ところで知っていますか? ひどい凍傷に掛かると、むしろ死ぬほど熱いということを」

笑顔だった。
……ウホッ、いい笑顔
といいたくなるくらい、それはそれは良い笑顔だった。
永久氷壁を削って、笑顔という像を作り出したかのような笑顔。
ああ、だが氷のような笑顔というなら、それは一体どのような感情のマグマが沸騰していたであろうか?

「ま、待つのだ!
 我輩は我輩基準では何も悪いことなどしていないのである!!」
「いえいえ、単なる八つ当たりです、貴方に思う事なんてこれっぽっちも存在してはおりませんことですよオホホホホ
 …………なので」



(地獄を)見 て こ な い か

ぬお!そ、その間接はそっちには曲がらないのである!!

男は度胸、何でもやってみるものです。

ぬおお、わ、我輩少しすいませんと思わなくも


アッーー!



アッーーーー!!



アッーーーーーー!!!




【B-1 教会への戻り道/二日目 早朝】

【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと-幻妖異聞録-】
【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/staynight[RealtaNua] 、超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会
【所持品】:支給品一式×2、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃、智天使薬(濃)@あやかしびと-幻妖異聞録-、
      レトルト食品×11、スラッグ弾30、予備の水×2、SPAS12ゲージ(6/6)@あやかしびと-幻妖異聞録-、
      大山祈の愛読書@つよきす -Mighty Heart-、首輪探知レーダー(残り約X時間)、単三電池袋詰め(数十本)、
      餡かけ炒飯(レトルトパック)×3、制服(破れかけ) 、銅像、弥勒@舞-HiME 運命の系統樹、 首輪(井ノ原真人)
【状態】:健康
【思考・行動】
 基本方針:打倒主催。ダンセイニと共に仲間のお守りを引き受ける。
 0:とりあえずウェストに折檻という名の八つ当たりをする。
 1:すずは後でぶちのめして話をする。
 2:首輪の情報を吟味する。
 3:藤乃静留を探し出し、主催者(神崎黎人)の情報を絞り取る。
 4:主催者への反抗のための仲間を集める。
 5:地図に記された各施設を廻り、仮説を検証する。
 6:クリスを警戒。ツヴァイも念のため警戒。
 7:時期が来たら、懺悔室の先に踏み込むことを検討する。
【備考】
 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。
 ※トーニャの参戦時期は、トーニャルートの時間切れの少し前です。
【トーニャの仮説】
 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウェストと情報交換をしたことで確信を深めました。
 ※地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。
 ※禁止エリアには何か隠されているかもしれない。

ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:なし
【所持品】支給品一式 、首輪(岡崎朋也)、
     九鬼の置き手紙、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』の鍵
【状態】:疲労(大)、左脇腹に二つの銃創(処置済み)
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は宇宙一ィィィィーーーーッ!!!!
1:アッーーーー!!
2:エルザを取り戻す。
3:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流する。
4:ついでに計算とやらも探す。
5:霊力に興味。
6:凡骨リボン(藤林杏)の冥福を祈る。
【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。(エルザの姿を見たことで深まっています)
ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚を見ていると判断。今のところ危険性はないと見てます。
※りのの伝心、第四回放送を聞き逃しました。

【B-1 教会/二日目 早朝】

【ファルシータ・フォーセット@シンフォニック=レイン】
【装備】:パジャマ
【所持品】:支給品一式、リュックサック、救急箱、その他色々な日用品、デッキブラシ
      ピオーヴァ音楽学院の制服(スカートが裂けている)@シンフォニック=レイン、
      ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]、イリヤの服とコート@Fate/staynight[RealtaNua]
【状態】:精神疲労(小)、頭に包帯、足が痺れている
【思考・行動】
 基本:元の世界に帰る……『仲間』と『利用し合って』。
 0:も、もう駄目……
 1:教会で休憩。みんなと話をしたい。
【備考】
※ファルの登場時期は、ファルエンド後からです。

【高槻やよい@THEIDOLM@STER】
【装備】:プッチャン(右手)、シスターの制服
【所持品】:支給品一式(食料なし)、弾丸全種セット(100発入り、37mmスタンダード弾のみ95発)、
      かんじドリル、ナコト写本@機神咆哮デモンベイン、木彫りのヒトデ10/64、
      エクスカリバーMk2マルチショット・ライオットガン(4/5)@現実
【状態】:元気、足が痺れている
【思考・行動】
 0:そ、そろそろ限界……
 1:ファルやトーニャともっと仲良くなりたい。
 2:真と合流したい。
 3:古書店の店主をどうにかして味方に引きずり込む。
 4:暇ができたら漢字ドリルをやる。
【備考】
 ※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。
 ※死者蘇生と平行世界について知りました。
 ※教会の地下を発見。とある古書店に訪れました。
 ※古書店の店主は黒幕、だけどそんなに悪い人じゃないと睨んでいます。

【プッチャン@極上生徒会】
【装備】:ルールブレイカー@Fate/staynight[RealtaNua]
【状態】:元気
【思考・行動】
 基本:りのの想いを受け継いで――みんなに極上な日々を。
 1:やよいと一緒に行動。
 2:古書店の店主をどうにかして味方に引きずり込む。

【ダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実
【状態】:普通
【思考・行動】
 0:てけり・り(まあまあトーニャさんや)
 1:皆のリーダー役であろうという使命感に満ちています。
【備考】
アル・アジフのペット兼ベッド。柔軟に変形できる、ショゴスという種族。
言葉は「てけり・り」しか口にしないが毎回声が違う。
持ち主から、極端に離れることはないようです。

220:It is mysterious./少女よ、大志を抱け 投下順 222:幻視行/Rasing Heart
時系列順
214:団結(Ⅳ) ドクター・ウェスト 226:いっしょ/It's Show(前編)
アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ
高槻やよい
ファルシータ・フォーセット
すず 239:クロックワークエンジェル
210:第四回放送【裏】新たなる星詠みの舞(後編) エルザ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー