David Wise

デビッド・ワイズ

イギリスのゲーム開発会社レアに所属していたゲーム音楽作曲家。
レア所属前から音楽・プログラミングの双方で非凡な才能を開花させており、長きにわたって同社製のゲームの音楽を担当し続けていた。

ワイズは"かなり偶然に"ゲームミュージックの作曲家としてのキャリアをスタートしている。
彼は音楽店で働いており、自分の書いた曲を用いてヤマハCX5ミュージックコンピュータの実演をしていた。
そこにレアの創業者スタンパー兄弟が来店する。2人はデモ曲を聴くと、彼にレア社での作曲家としての仕事を提供したのだった。

1994年まで氏は社内唯一のコンポーザーであり、特にNES作品において膨大な数の作品に音楽を提供していた。
(日本国内では未発表のものがほとんどであるが)
2009年にレアを退社し、以降はフリーランスの作曲家として活動を始める。
2010年、OverClocked ReMixより『スーパードンキーコング2』のリミックスアルバム『Serious Monkey Business』に参加。
アルバムの中の一曲『Re-Skewed 』(原曲:Donkey Kong Rescued)をオリジナルの作曲者であるワイズが手がけた。
(この曲にはかつてのレア社での同僚、「Grant Kirkhope」と「Robin Beanland」がそれぞれギターとトランペットで携わっている。)
2014年にはドンキーコング トロピカルフリーズにて、ドンキーコングシリーズへのカムバックを果たす。
また同年、Nyamyam (少数の元レア社スタッフによる会社)のインディーズゲーム『Tengami』の音楽を手がける。
また2017年に発売されたPlaytonic Games(こちらもかつてレアに在籍していたスタッフらによる会社)による『バンジョーとカズーイの大冒険』の精神的後継作『Yooka-Laylee』にも、コンポーザーとして参加している。

ワイズは少年期にピアノのレッスンをはじめ、後にブラスバンドへ参加しトランペットを学び、次いでパンクバンドのドラマーなどを経験。
現在も演奏家であり、主にはサックスのプレイヤーとして活動している。
あらゆる音楽に影響を受けていると語っており、手がける楽曲もアンビエント、ロック、ファンク、スウィング、トライバル、カントリー、エレクトロニカ、果てはオリエンタルなど、ジャンルの垣根のないサウンドワークが特長。

また、とりわけSFCやGBA作品においては、風や波の音、虫の声、マグマの沸騰音といった環境音を楽曲に盛り込むこともしばしば好んでいた。
(同時発音のチャンネルに限りがあるハードの制約を逆手にとったアイデアとも言える)。
ちなみに自身の手がけた作品の中で最も好きな曲は、『スーパードンキーコング』の「Aquatic Ambiance」である。

主な作品

ほか多数



代表的な曲



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最終更新:2025年04月13日 18:46