ヒューマン株式会社
ティー・アール・ワイ株式会社
コミュニケート株式会社
東京都武蔵野市に所在していたゲームメーカー。
1983年5月25日に株式会社こみにけーととして設立した会社が源流。
また、GGI、オルカでアミューズメント業界に従事していた鈴木長四郎氏が、1984年12月にティー・アール・ワイ株式会社を設立。
株式会社こみにけーとは1986年5月に
コミュニケート株式会社となる。
社員の8割は社長を含めアマチュアミュージシャンだったらしく、音楽シーケンサーソフトの開発が主だったという。
また、
コナミがMSXなどに展開した『
グーニーズ』のパソコン移植(PC88版、X1版)など、PC向けゲームも開発していた。
一方で、TRYはファミリーコンピュータ向けの開発を主力に展開。手掛けたのは他社との共同開発や他社発売の作品だった。
鈴木氏はTRY操業中に経営難のコミュニケートの株式を買い集め、1987年3月に代表取締役に就任。
事実上の合併に近い形で、TRYとコミュニケートのスタッフ及び資産は統合されたが、両社は別個の法人格として存続していた。
また、これに伴いコミュニケートは株式会社ソナタに社名変更。
これは鈴木氏が、取締役の曽木洋一氏、中村義弘氏、高橋慎之助氏で協力し合うことに期待したため、イニシャルを取ったものとのこと。
その後、1989年3月ソナタは
ヒューマン株式会社に改称した。
これは、同年6月に発売した初の自社タイトル『ファイヤープロレスリング コンビネーションタッグ』を控えてのことと見られる。
「ファイプロ」の愛称で人気を集め、他にもフォーメーションサッカーシリーズなどスポーツゲームを中心に開発。
『
セプテントリオン』や『
クロックタワー』など映画やアニメ的な演出を取り入れたアドベンチャーゲームに力を入れた。
なお、TRYは後にヒューマンの持ち株会社の
フィールド株式会社となった。
2000年に破産状態に陥り倒産。ヒューマンの元スタッフが移籍した
株式会社スパイクが主なヒューマン作品の版権を継承した。
グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏やヌードメーカーの河野一二三氏といった著名なクリエイターもヒューマン出身である。
また、世界初と言われるゲームクリエイター養成学校「ヒューマンクリエイティブスクール」を開校。
開発会社のベック(バンダイ)と共同やヒューネックス(
NECと共同)を設立するなど、ゲーム業界で果たした役割は大きい。
ゲーム音楽面では「H.E.L.P.」と呼ばれる自社のサウンドチームを有しており、大部分のヒューマン開発作品のサウンドを製作していた。
スパイクのダンガンロンパシリーズで有名な
高田雅史氏や、5pb.の
志倉千代丸氏はこのサウンドチームの元所属。
主な作品
ヒューマンに所属していた作曲家
- 和久田貴浩※ウルトラマン、SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズなどを担当。
- 新倉浩司※セプテントリオン、クロックタワーシリーズ(1,2の作曲)などを担当。
- 高添香織※テコンドー、クロックタワーゴーストヘッド(作曲)などを担当。
- 志倉千代丸※御神楽少女探偵団、爆走デコトラ伝説などを担当。
- 高田雅史※エピカ・ステラ、猫侍などを担当。
- 保本真吾※ザ・ファミレス、御神楽少女探偵団などを担当。
- 後藤重満※ミザーナフォールズ、ファイアープロレスリングGなどを担当。
- 匹田健二※御神楽少女探偵団、ミザーナフォールズなどを担当。
- 萩尾雅彦※トワイライトシンドロームなどを担当。
関連項目
- グラスホッパー・マニファクチュア※1998年に須田剛一が中心となって設立
- シャンダー※ファイプロシリーズを手掛けた増田雅人が設立、トマトアドベンチャーのプログラミングや、キン肉マンII世 正義超人への道の開発を担当
- サンドロット※「リモートコントロールダンディ」スタッフが設立、地球防衛軍シリーズなどを手掛ける
- ヌードメーカー※2002年に河野一二三が中心となって設立
- 5pb.(後のMAGES.)※2005年に志倉千代丸が設立
最終更新:2026年07月24日 14:50