エルステ帝国が星晶研究によって生み出した結晶(第11章)。星の力の模倣として始まった(第40章)。危険な実験を経て作成され(第30章)、使用には代償を伴う(第4章)。
第28章において、ミスラを使役するのにフリーシアは魔晶研究の副産物を使用した。彼女によるとあまり使いたくないものであるとのこと。(第28章)
魔晶を粉末状にしたものは、魔物をおびき寄せるために使用することができる。フリーシアはこれを秘密裏に流通させ、市井の治安を悪化させた。(第30章、第31章)
星の力の模倣であるためか、魔晶の力はビィの力で抑えることができる。(第52章)
魔晶により過剰な力を注いだ場合、崩壊しつつある器から溢れた力によって周囲の者が影響を受け、操り人形のようになってしまうことがある。(第xx章、第73章)
力を失った魔晶は黒い結晶になる模様。(第52章)
魔晶の力で戦う者
ポンメルン、フュリアス、フリーシアなどエルステ帝国の一部の者は、魔晶を用いて変身して戦うことがある。ポンメルンやフュリアスが使用した場合は巨大な人型の装甲(要出典)に、フリーシアが使用した場合は巨大な蜘蛛の形(第62章、第73章)に変化する。
この魔晶による変身の連続使用は体に悪影響を与える(第48章)ほか、魔晶の出力を上げても使用者の身体がついてこないことがある(第26章)など、決して万能なものではない。
魔晶を使いすぎたことによる副作用として、瘴気を放つようになることがある?(第73章)
少将フュリアスはエルステ帝国皇帝を務めていたロキから特別な魔晶を授けられたが、フュリアス曰く、この本当の魔晶の力を用いると痛みも何もかも感じることがなくなるという。
第62章において、黒騎士も拾った魔晶の力を一時的に使用した場面がある。
マリス
魔晶研究の究極(第40章)。星晶獣のコアに対して魔晶を用い、星の力を模倣した粗悪な力を過剰に注ぎこむことで強化した状態(第41章)。フリーシア曰く、星の獣を完全に支配することができるという。マリス状態になった星晶獣は、ルリアですら声を聞くことができず、壊れそうになっている。(第40章)
「リアクター」(後述)を使用して生み出した疑似的な星の力を用いても、マリス化を引き起こすことができる。(第61章)
マリス化した星晶獣は、過剰に注がれていた力を発散できれば元の星晶獣に戻ることができる(第61章)。しかし、第41章におけるユグドラシル・マリスは、魔晶の力が完全に混ざり合っており、魔晶の力を分離させないと元に戻すことはできない状態であった。
どういう原理かは不明だが、マリスと戦った相手には身体が動かなくなるような影響が出るらしい。(第40章)
マリス状態の星晶獣は自軍にも構わず被害を及ぼすため、帝国兵ですらその使用を躊躇するものである様子が見受けられる。(第40章)
登場したマリス化星晶獣
- ユグドラシル・マリス(第41章)
- リヴァイアサン・マリス(第61章)
- ミスラ・マリス(第61章)
- ティアマト・マリス(マルチバトルHL)
リアクター
エルステ帝国では宰相フリーシア主導で、星晶獣デウス・エクス・マキナを使って精神を抜き取り、抜き取った精神に魔晶を使い、疑似的な星の力に変換する研究を行っている。(第55章)
対都市エネルギー変換装置・通称「リアクター」は上記研究に基づき、帝都に住まうおよそ百万人を超える住民達を対象に、その精神を星の力に変換する目的で建造された大規模装置である。帝国宰相フリーシアは、星晶獣アーカーシャの起動を目的として、このリアクターの開発建造を推し進めてきた。(第55章)
帝都全体を効果対象とするため、帝都中央に位置する帝国府官邸・通称「タワー」に設置されている。(第57章)
自己防衛システムを有しており、敵性存在を検知するとビームで攻撃を仕掛けてくる。(第62章)
リアクターが生み出せるのは疑似的な星の力であるため、ルリアやオルキス(オーキス)はその力を感知し、追うことができる。(第61章)