【設定】
陸戦型のデビルガンダム四天王。
ジョンブルガンダムがDG細胞の力で変質した姿。獅王争覇(ししおうそうは)の称号を頂く。
ドモン・カッシュに敗れた末に病に倒れた後、DG細胞に冒されて蘇った元・ネオイングランド代表のジェントル・チャップマンがパイロットを務めている。
重装甲を誇るパワー型の機体。
マスターガンダムを除く他の四天王機体も巨大ではあるが、グランドガンダムはその中でも最大の巨躯を持つ。
それ故に機動性は低いものの、その重量を活かして敵を押し潰す攻撃を得意としている。
四足のアタックモードと二足のスタンディングモードを持つ、が、他の機体と異なりスタンディングモードでは二本足で立つようになって人型になるだけであり、基本的に使えなくなる武装はないと思われる。
四足の機体であるため、スタンディングモードでも腕の部分にマニピュレーターはなく、畳まれた脚がクロー状となり、相手を押さえつけることができる。
更に、装甲にDG細胞が使われている為、高い再生能力を持っていると同時に、砲撃等の弾数も無限である。
【武装】
踏みつけ攻撃
スタンディングモードの十八番と言える攻撃方法。
立ち上がった状態で全体重を脚にかけるというエグい攻撃。これを単体で破った機体は劇中に存在しない。
グランドホーン
最も印象に残るであろう武装。
背中の二本装備された角状の刺突武器。DG細胞の能力かかなり延長させることが可能で、
ガンダムローズを串刺しにしている。
グランドサンダー
グランドホーンから放つ高エネルギーの電撃攻撃。
グランドキャノン
背中の大砲から放つ砲撃。
唯一ジョンブルガンダムの面影が見える長距離射撃攻撃。
目視出来ない距離から一方的に目標を狙撃できるほどの射程に加え、火力も並外れている。
このため、近接パワータイプな見た目に見合わず射撃戦も滅法強い。
グランドボンバー
グランドキャノンから発射されるもう一つの武器。
ワイヤーで繋がれたマニピュレーターを射出して、敵を捕縛したり殴りつけることができる。
劇中では岸壁をワイヤーアームで掴んで体勢を立て直している。
【原作の活躍】
オープニングテーマでは、次々と現れるデビルガンダム四天王の一体としてシャイニングガンダムや
ゴッドガンダムと戦っていた。
決勝リーグでのジョルジュ・ド・サンドのガンダムローズとのファイトで煙幕に姿を隠した状態から変形。
ローズをグランドホーンに串刺しした直後、その全貌を見せる。圧倒的なサイズ差でローズを圧殺しようとするが、ジョルジュの機転でローゼスビットの顔面直撃を受けたことで不利と悟り、煙幕に身を隠した末ジョンブルガンダムに戻りリタイアした。
この際、ジョンブルの右側のカメラアイが破壊されていたことを示唆するシーンで正体を裏付けている。
その後、ランタオ島での戦いにて再び登場。
ジョルジュ・ド・サンドのガンダムローズと
チボデー・クロケットの
ガンダムマックスターの2体を圧倒的なパワーで追い詰めるも、後一歩のところでジョルジュに態勢を崩される。
最期はガンダムローズのローゼスビットを借りてギガンティックマグナムに装填したチボデーによってコックピットを撃たれ、敗北した。
【搭乗者】
ジェントル・チャップマン
CV:中田和宏
第9~11、13回ガンダムファイトにおける、ネオイングランド代表のガンダムファイター。
かつてはブリテンガンダム、第13回大会ではジョンブルガンダムに搭乗。
その人柄は極めて理知的で気高く、正確無比な射撃を武器にどんな時でも正々堂々と王者としての貫禄を見せつけるファイトスタイルから、ジョルジュ・ド・サンドをはじめとした多くのファイター達に目標とされていた。
なお射撃能力の高さから格闘術は不得手かと思われがちだが、第13回大会の時点でも(すでに全盛期を過ぎていたにもかかわらず)ドモン・カッシュと組み合ってそれなりに力比べができるくらいにはパワーもあり、格闘も一流のオールラウンダーであることがうかがえる。
第13回ガンダムファイトでは病を押して参加するが、病み衰えた身体はもはやボロボロで、本来なら満足に戦えるような状態ではなかった。
それを元チャンプガンダム・ザ・ガンダムとしてのプライドで奮い立たせ、精神強化剤を服用してまで戦い続けていたのである。
それでも長時間の戦闘は困難で、妻・マノンを含めた周囲のサポートを受けてなお、勝利目前のところで自らファイトを終了させることもあった。
第13回ガンダムファイトでは不本意ながらもマノンが操るカッシングの援護でドモンを追い詰めていくが、治療を終えたジョルジュが乱入してきたことでドモンにカッシングを全滅させられ、ついに一騎打ちにもつれ込む。
勝負を決めるべく大量に服薬すると往年のファイトスタイルを彷彿とさせる戦いぶりでドモンを圧倒するが、勝利寸前のところで身体が限界に達し、また薬の副作用が酷く出たことで立っているのが精一杯なほどに悶え苦しみだしてしまう。
この事態にドモンは完全に動揺してしまい、戦意を喪失していたが、苦しみながらも叱咤激励して自ら敗北を受け入れ、マノンに火星移住が叶わないことへの謝罪や、今まで自分の無理に付き合わせてきた礼を言いながら、静かに息を引き取った。
しかし、ウォン・ユンファの陰謀でDG細胞に感染させられ、密かに復活。
平時こそ生前と変わらないが、いざ戦闘ともなれば生前に備えていた理性も王者としての貫録も感じられない、ただ唸り、吼え、破壊の限りを尽くすだけの正に生ける屍と化してしまった。
肉体は見た目こそ生前の姿を保っているが、身体能力はすでに人の範疇を逸脱している。
- パンチ一発でレンガ壁をたやすく粉砕するどころか、拳が貫通する。
- 一発でビルをも粉砕する威力がある大口径のライフル銃を、反動をものともせずに間断なく連射する。
- 人間を一撃で殺害するほどの電流を二本の指先から発する。
生前の射撃の腕は健在かつ強化されたものの、距離があれば躊躇なく正確に相手の頭部を撃ち抜き、近接戦闘では相手の頭部を銃床で力任せに殴りつけるなど、生前の強者然としたファイトスタイルから打って変わって非常に荒々しいものとなった。
決勝大会にもミケロ・チャリオットとともにウォンの強権による特例で復帰。
デビルガンダム軍団の一員となり、ジョンブルガンダムに擬態した四天王の専用機グランドガンダムでそれなりの成績を収めた。
そしてランタオ島における最終バトルロイヤルではチボデー・クロケットとジョルジュのコンビ相手に激戦を繰り広げる。
持久戦に持ち込んだ途中でチボデーを圧殺寸前まで追い詰めたが、最期はギガンティック・マグナムに込めたローゼス・ビットの一撃をコクピットに受けて撃破され、完全にこの世を去った。
【原作名台詞】
- 「どうした? もう終わりか…闘いとは非情なものだ。勝つ者がいれば必ず負ける者もいる…」
「さらばだ…」- 第9話冒頭、霧の中でガンダムローズをじわじわ追い詰めてゆくジョンブルガンダム。
手にしたスナイパーライフルの銃口が満身創痍のガンダムローズの頭部を捉える。
- 「残念だったな。勝つ者がいれば負ける者もいる。勝負の世界とはこういうものだ」
- カジノにて、ポーカーによる勝負をふっかけてきたドモンをで返り討ちにして。
しかしこの後ドモンにイカサマを見破られてしまう。
- 「戦いとは非情なものだ…強い者だけが生き残り、力及ばぬ者は泥に塗れる!」
「だがな…民衆は無敵の英雄を求めるのだ! 私は常に英雄でなければならないのだよ!」- 霧の中からシャイニングガンダムを狙撃しつつ、自分の在り方を叫ぶチャップマン。
無敵の英雄であり続けるために、彼は自分の身体をズタズタにしてまで闘い続ける…。
- 「だから甘いというのだ! 討て…討て! さぁ…貴様が本当の戦士なら私を討てぇ!!」
「貴様にも闘う目的があるだろうが!」- 第9話において、度重なる戦闘でボロボロになった自身の体を補うため服用していた精神強化剤の効果が切れ、苦しむチャップマン。
その光景を見てドモンは攻撃を躊躇うが、チャップマンは苦しみながらもドモンに発破を掛ける。
勝者は敗者を乗り越えて行け、と言わんばかりに…。
- チャップマン「どうやら時代は…確実に流れているらしいな…。すまん…火星に行く約束は、果たせんようだ…」
マノン「いいえ…あなたが満足の行く戦いができたのなら…」
チャップマン「お前の影の力添えが無ければ、こうはいかなかったさ…」
マノン「えっ…」
チャップマン「ありがとう、マノン…」- 第9話、過去の英雄・チャップマンとマノンの最期のやり取り。
チャップマンは全てを知っていた上で、あえて戦い続けていたのだ…妻の愛に応える為に。
しかしその代償はあまりにも大きいものだった…。
- 「どこだぁぁッ!!」
「死…ね!」- 第43話より。
再登場時から一貫して唸り声を上げる、もしくは冷笑のみのチャップマンだったが、変貌後の彼が喋った数少ないまともな人語である。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS2.IB
【その他の活躍】
超級!機動武闘伝Gガンダム
ガンダムヘブンズソード共々シャッフル同盟の後継機を追い込むまでに強化されていた。
また、ミケロの収監された刑務所を襲撃したことが明らかにされており、ヘブンズソードより先に誕生した模様。
ガンダムトゥルーオデッセイ
実力は最下位だが、デビルガンダム四天王の中で唯一専用曲がある。
Gジェネレーションシリーズ
「ウォーズ」ではデビルガンダム四天王で唯一3Lサイズになっている。
元より超重量級のMFである為、妥当かも知れないが、設定上の全長はガンダムヘブンズソードよりも小さい為、一部のファンから残念がられている。
【余談】
今川泰宏監督によるとグランドガンダムは
デビルガンダム四天王の中でも不細工を極めたデザインとのこと。
ヘブンズソードが四天王のかっこいい担当らしく、それと対になるようデザインしたらしい。
あんまりな表現だが、当時の書籍で誇張表現一切なしで本人が本当にそう言ってるのだからしょうがない。
ただし当時は宇宙世紀ものばかりで現在ほど
ガンダムに割り切ったデザインがなかった時代背景だったのもある。
特に
二年後のシリーズで「
ゲテモノガンダム」なる単語が生まれてしまったり、次々と増えていったアナザーガンダムで常軌を逸したデザインのモビルスーツも珍しくなくなってきたのもあり、現在では四天王は
マスターガンダム以外の全3機ひっくるめてゲテモノガンダム呼ばわりされるのが常になっている。
また、頭部だけ見るとヘブンズソードよりもよっぽどガンダムとしては真っ当なかっこいいデザインである。
妻のマノンだが、決勝大会時には一切登場しておらずチャップマンが復活した事を知っているかは不明。一説では口封じのために秘密裏に殺害されたとファンの間で囁かれているが、今川監督によると「マノンを登場させるとチャップマン変貌の経緯を細かく描写しなければならなくなる」として登場させなかったとのことである。
最終更新:2026年06月17日 15:17