ガンダムスローネドライ GUNDAM THRONE DREI |
登場作品 |
機動戦士ガンダム00 |
型式番号 |
GNW-003 |
全高 |
19.4m |
重量 |
67.7t |
所属 |
ソレスタルビーイング |
搭乗者 |
ネーナ・トリニティ |
武装 |
GNハンドガン GNビームサーベル GNミサイルポッド GNシールド GNシールドポッド GNステルスフィールド |
特殊装備 |
GNドライヴ[τ] 擬似太陽炉搭載型武装コンテナユニット「リィアン」 |
【設定】
アレハンドロ・コーナーがヴェーダから入手したデータを元に開発したガンダムスローネシリーズ3号機。
スローネは座天使の名から、ドライはドイツ語で「3」に由来する。
大容量のGNコンデンサーによる
ガンダムスローネアインへのGN粒子供給や、GNステルスフィールドによるジャミング、情報収集などの支援を主体としている。
そのため、強力な火器は装備しておらず、単体での戦闘能力はスローネの中で最も低い。
【武装】
GNハンドガン
GNビームサーベル
近接戦闘用のビーム兵器。
両肩に2基を収納している。
GNミサイルポッド
右肩のGNシールドポッドに搭載されている実弾兵器。
GNシールド
左肩に装備されている防御兵装。
GNコンデンサーを内蔵している。
GNシールドポッド
右肩に装備されている防御兵装。
GNミサイルポッドや予備のGNビームサーベルを搭載している。
GNステルスフィールド
バックパックおよびGNシールドのGNコンデンサーを開放し、GN粒子を広範囲に散布することでレーダーや通信を妨害する巨大なジャミングフィールドを形成する。
集中的に粒子を散布することでバリアのように利用することも可能であり、作中でも背後から受けたティエレンの砲撃をこれによりガードするシーンがある。
【原作内での活躍】
タクラマカン砂漠で行われたユニオン・AEU・人類革新連盟の合同作戦においてモビルアーマー・アグリッサによって窮地に陥った
ガンダムエクシアを救っている。
しかしその後はプトレマイオスチームとは別行動を取り、チーム
トリニティの機体として世界各地で凄惨な武力介入を敢行した事によって彼らとも敵対してしまう。
ジンクスを入手した人類革新連盟に敗退、孤立無援の所に現れたアリー・アル・サーシェスが
ガンダムスローネツヴァイを強奪し、スローネアインを撃墜。
スローネドライも撃墜されそうになるもガンダムエクシアに窮地を救われた。
西暦2312年では擬似太陽炉搭載型武装コンテナユニット「リィアン」を装備し輸送艇として偽装していたが、王留美を裏切る際にリィアンをパージ。
その後追跡、留美のシャトルを撃墜したがネーナに家族を奪われ復讐に燃える
ルイス・ハレヴィの
レグナントに撃墜された。
【パイロット説明】
ネーナ・トリニティ
CV:釘宮理恵
ソレスタルビーイングのチームトリニティの一人で、トリニティ兄妹の長女で末っ子。
CBのコンピューター「ヴェーダ」へのアクセス権限を持つ稀有な存在だった。
明るく子どもっぽいともとれる性格に思えるが、本性はわがままで他人を全く顧みないまさに自己中。
ただし、兄2人は心底から大好きであり、二人のいう事ならほとんど聞く。
この性格が災いして、本編中盤では「自分達が仕事で忙しいのに脳天気に遊んでる」という無茶苦茶な理由でスペインでのルイスの親戚の結婚式場を襲撃。ルイスの親族は全員死亡。彼女にも後遺症を残し、ルイスにCBに対しての強烈な復讐心を植えつけた。オマケにハレヴィ一家がAEUの軍関係者を輩出している家柄であったため「ハレヴィ家の人々はCBに武力介入されるほどの悪事をしている」という嫌疑までも掛けられてしまう。
なお、何の因果かしばらく後にサーシェスに兄2人を殺害され、ネーナもルイスと同じく天涯孤独の身となってしまう。
2ndシーズンでは、王留美(ワン・リューミン)と紅龍(ホンロン)(実は2人共兄妹)に拾われ、彼女達の元でエージェントとして働くものの、留美達がヨハンとミハエルの2人の兄を殺害したサーシェスと協力関係にあった事が主な原因で、彼女を裏切って殺害する。しかし、ネーナ自身もリボンズから用済みにされ、送り込まれたルイス・ハレヴィ(ネーナはサーシェスが送り込まれてくると思っていた)にツケを払わされるように殺害され、地獄へと堕ちていった。
評価がかなり難しい
キャラクターの1人。精神年齢1桁のデザインベイビーであり、肉体年齢と精神年齢の剥離が激しく、まさに『体は大人、中身は子供』である。
上記の襲撃事件も『癇癪を起こした子供のわがまま』と考えれば、そのへんの裏事情が見えてくる。
さらにチームトリニティ自体が『使い捨ての駒』でしかなく、碌な教育も受けずに歪んで育ってしまった為、上記の性格になってしまった。
その上、兄2人を失った為、誰も彼女を矯正してくれる人がいなかったというのも不運だったと言える。もしも兄2人が生きていたら、2ndシーズンでは多少は反省していた可能性もあるかもしれない。
小説版では2ndシーズンにおいてサーシェスを暗殺しようとして返り討ちに遇った後暴行を受ける(性的暴行までほのめかされている)場面も…。
劇場版では「ミーナ・カーマイン」というネーナに瓜二つの女性科学者が登場。
ネーナはミーナの家系であるカーマイン家がイオリア計画で提供したDNAマップを利用して生み出されたデザインベビーであり、この2人が似たのは隔世遺伝(親の特徴が子供ではなく、それ以降の代で表面化する現象、昔の言い方だと先祖返りとも)によるもの。
ちなみにミーナは劇場版でビリーにアプローチをかけまくった結果、ELS戦の後結婚して子供を残している。
更に言うとネーナの死後、発見、回収されたHAROのデータ内から見つかった補給を受けるネーナの画像データがネットに流れた結果、ネット上で一気に人気が上がって一躍スターになったとか…。
余談だが、彼女のモデルはハロプロ所属のアイドルである田中れいなさんであり、監督の水島精二氏は彼女のファンである。
ただし、モーニング娘。ファンである監督へのサービスという点は意図的だったが、彼女のチョイスは偶然だったらしい。
その縁でガンダムエースでネーナのコスプレをした本人が登場している。
また、スローネをデザインした鷲尾氏はネーナの大ファンのようでイラストにネーナを書くことが多かったり、メカデザイナーが00に登場するメカ(MS,MA,戦艦など)を書いて監督と対談する企画ではネーナを大々的に書いてお題のメカは背景に…ということをしたほど。
【原作名台詞】
- 何それ!?こっちは必死にお仕事やってんのに、能天気に遊んじゃってさ!
- 死んじゃえばいいよ!
- マイスターとしての任務に疲れてストレスが溜まっているネーナが、盛大に開かれている結婚式を見て、憂さ晴らし目的でビームライフルを撃ち、式場を破壊した。これによりルイスは両親や親戚、自身の左腕を失ってしまい…。なお、後者のセリフは2ndにおいて留美の搭乗艦を破壊するときにも発言している。ちなみに声の人である釘宮氏はこのシーンをTVで見た際にかなりのショックを受けたとか。
- ヨハ兄...ミハ兄...あたし...あたし…!!
- 兄を殺したサーシェスを刹那が撃退した時に逃げた後、兄を失った悲しみで涙を流す。
- 分かりました。お嬢様。
- 留美の指示を受けた時の返答。4年前と異なり小悪魔な部分が鳴りを潜めているかに見えているが…?
- ハーイ。久しぶりね、刹那!
- イイ男になっちゃって…ネーナ、ドキワクね!
- トレミーが地球に落下した後に刹那と再会した時の台詞。
- 言ったでしょ? あたしはアンタが大嫌い。アンタに従ってたのは生きてくため。ちょっと愛想良くしたら、すぐ信じちゃって…でもね、アンタの役目は終わったの!
- 実はネーナはサーシェスやリボンズと関わっている留美の事を信用しておらず、恨み節を言いながら留美の小型艇を撃墜した。
- 家族の仇!?私にだっているわよ!自分だけ不幸ぶって!
- 自身を家族の仇と称して襲い掛かるルイスに対しての反論。しかし、ネーナの場合は理不尽な理由でルイスの親族を殺したため、説得力に欠けている。
- あたしは造られて…戦わされて…こんなところで…死ねるかぁ!!
- レグナントの圧倒的な性能差で機体を大破され、最期まで生に執着していたネーナ。だが、ルイスは「パパとママはそんな言葉すら言えなかった!」と事実を突きつけ、ネーナを殺害する。
- ちくしょォォォォォォォッ!!
- 乗機をルイスのレグナントに破壊され、死に際に叫んだ言葉。自業自得ではあるが、ネーナが最後まで利用されるだけの存在として生かされた事や、仇としてネーナを討ったルイスの状態を考えると、どこか哀れで後味の悪い場面とも言える…。
- また小説版ではレグナントの大型クローでコクピットを貫かれ、ネーナの上半身と下半身がほぼ切断されかけているというエグい最期となっていた。
【その他名台詞】
- べ、別にあんたがいなくなって寂しいとか、そういうんじゃないんだからねっ!
- 「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」の中断メッセージより。元々スパロボの中断メッセージは原作の次回予告の再現やメタネタ、パロディが飛び出すのだが、ネーナの場合中の人が2000年代に一世を風靡した「ツンデレ」ネタを披露した。
HARO
CV:入野自由
ネーナと共にドライに搭乗する紺色のハロ。CBの物とは違い目付きが悪く、言葉遣いも粗暴である。ロックオンのオレンジハロはこのハロを「兄サン」と呼んでいたが、「知ラネーナ」と否定している(この辺のやり取りはイオリア計画にアレハンドロによる計画への介入やネーナ対ルイスに続く伏線となっている)。
実はアレハンドロが仕込んだスパイメカであり、リボンズに利用される操り人形。スローネドライがレグナントに撃墜された後、宇宙に浮いたままで行方不明となった。しかし、ELS戦の後に宇宙を放浪していたところデブリ回収業者が発見して上記の展開となる。
公式外伝『00I 2314』にて、木星で開発された太陽炉と共に地球に送られたメカで、イノベイドのスカイ・エクリプスが開発したソレスタルビーイングの最初のハロである事が判明した。
【ゲーム内での活躍】
EXVS.FB
コスト2000の中距離支援機として登場。
武装アシストに
ガンダムスローネアインと
ガンダムスローネツヴァイを引き連れて登場。もちろんアインとツヴァイのパイロットは兄々ズで2人とも呼び出した時にしゃべる。
また、EXVSで
プレイヤーナビとして登場したネーナがプレイヤーとして初参戦。ナビとしても引き続き雇うことが可能となっている。
残念ながらHAROは声なし。
豊富な射撃を駆使して敵を動かすのが主な仕事、アシストの兄々ズはレバー入れとNで性能が変わるが、サブ射撃のヨハ兄はレバー入れのBR3連射、特射のミハ兄はレバーNの突撃の使い勝手が良い。ただし、2人とも撃ち切りリロードでリロード時間も非常に長いので使い所を間違えずに的確に当てていきたいところ。
最大の特徴はGNステルスフィールドで展開中は味方が常時緑ロック状態になるという本機固有の能力。味方(特にアサルトバーストのコスト3000や極限進化形態のタイプ・レオスなど)の覚醒に合わせて使うと非常に厄介。フィールド展開は各種行動でキャンセル可能な他、BRを使うと自由落下に移ることができる。ただしある程度高い建物すらあっさりと超える程上昇するのと自分はアシスト召喚以外は非常に無防備な状態になってしまうのが弱点。
しかし、上昇速度がある程度速めので上昇→BRCで高度調節や射撃回避から自由落下に移る事ができる等、研究次第で結構な可能性を秘めていると思われる。
後にアップデートで修正が入り、ステルスフィールド展開時の上昇が調整された。
前作からボス機体にネーナに引導を渡したレグナントがいるがネーナ用の台詞は収録していないようで特殊台詞はない。
EXVS.MB
性能面で特に変化はないが、アシストの兄々ズが覚醒でリロードされるようになった。
MBON
射撃CSがミサイルからスタン属性の高出力ハンドガンに(ミサイルは後格闘へ)変更された。
VERSUS
アシストが削除され、サブがGNミサイル、特殊射撃がサーベル投げに変更。射撃CSがスタン属性から強制ダウンに変化している。
なお、アシストだったアインとツヴァイはプレイアブル機に昇格しており、3VS3でチームトリニティが再現可能となった。
EXVS.2
GVSの仕様にアシストを戻した感じで参戦。今作からアシストの兄々ズが喋らなくなった。
同じコストでステルスフィールド(設定的には当然別物だが)を地上で展開できるダリルの
アッガイが登場。
アップデートにて地走を捨て全体的に使いやすくなったことで本機より扱いやすく下方修正されるまで下位互換扱いされていた。
ガンキャノンやイージスなどGVSで参戦した機体がエクストラ機体として参戦したため兄2人の参戦も期待されたが参戦しなかった。
EXVS.2XB
継続参戦。
アインとツヴァイがサブに統合され、空いた特射にリィアンに装備されていたGNロングライフルによる照射攻撃が追加された。
今作ではオーバーヒート時の行動に制限が加えられる傾向にあるが、後格闘のサーベル投げ→ステルスフィールド展開(誘導を切って上昇)→メイン(落下)→サーベル投げ…(以下ループ)という流れに関しては、オーバーヒート中でも繰り出せる。
ここに各種アシストを混ぜたり、ブーストがあれば横特格で左右へ移動を挟んだりできるので、なかなかの悪さを見せる機体となった。
アプデで横特メインの誘導切り&落下ムーブも獲得しており、これまでの後ろに隠れるだけの支援機からは程遠く、原作のように強気で仕掛けてもやれるほどに出世している。
ただ、オバヒあがきに関しては他機体でもアプデによる没収が多々見られた今作ではスローネも例外ではなく、その後の下方修正でオバヒ中のみ後格で小ジャンプしなくなるようになった。
相変わらず全く使いこなせてないプレイヤーのおかげで全体戦績は低調だが、使いこなせば相手から「汚物」と呼ばれるまで強化されており参戦以来最も輝いている。
今作でもGVSにいたアイン、ツヴァイは登場しなかったので、次回作こそテコ入れされた上で参戦してほしいところ。
EXVS2OB
ゲロビが射撃CSに統合され、ミサイルは特射に移行した。
それ以外は据え置きであり、相変わらずの汚物っぷり。
ただしシステム調整として天井が低くなったため適当な高跳びは狩られやすくなった。
また、アップデートで遂にツヴァイが参戦した。
1出撃1回でステフィを張るアシストとしても参加しているが、解禁当初は被ダメペナルティなし、攻撃モーション中も誘導を切り続けるなどの調整ミス不具合の他、展開時間5秒というノーリスクハイリターンで相手の覚醒を問答無用にシャットアウトする凶悪さで即座に環境を制圧。
約1週間で緊急下方される主要因となり、調整ミス不具合修正や展開時間が1秒とはいえ短縮された。
本作よりルイスの
アヘッド・スマルトロンが参戦。
原作では叶わない(ルイスがネーナと交戦する時はレグナントに乗り換えていた)MS同士の戦闘が可能。
当然特殊台詞も収録されているので相手にネーナがいる時に覚醒すると殺意あふれる台詞が聞ける。
【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB~)
勝利ポーズ
通常時:ピースサインにした左手を頭の近くにかざし、「イェイッ♪」と言わんばかりのぶりっ子なポーズ。両脇にアインとツヴァイを従えている。
覚醒時:特格そのままにGNステルスフィールドを展開している。原作でステルスフィールドを展開した時のポーズ
敗北ポーズ
仰向けになって地に伏す。
1stでサーシェスのツヴァイに襲われた時の再現か
【その他の活躍】
ガンダムビルドダイバーズ
シバ・ツカサのGBN内のアバターとしてHAROが使用されている。ハロ系はGBNのアバターの初期設定だとか。
GBNアンチだった当時の彼らしいチョイスだが、HAROの姿でGBNを「偽りのエデン」とのたまったり、超巨大
ビグ・ザムで大暴れするのはなんだかシュールな気が…
改心したRe:RISEでもアバターはこのままだった。案外気に入っているのだろうか?
また、彼に雇われていた傭兵3人組はトリニティの格好(白にオレンジの線がある服)をしていたが、ネーナの格好をしていたのは太ったダイバーだった。髪の毛の色は同じ。
スーパーロボット大戦
「第2次Z破界篇」で初登場。
武装がGNハンドガンしかないので設定同様にスローネ三機の中では戦闘力が低く、後篇の「第2次Z再世篇」では一度もまともな戦闘をする事無く原作同様にレグナントに撃墜されるなど不遇な扱いとなっている。
おまけに2期仕様ではボイスが断末魔の1つしかしかない。収録はされたのかもしれないが、どうやっても聞くことは出来ないようだ。
しかし、三兄妹の中では唯一ネーナのカットインが存在する上に単独の中断メッセージが用意されているなどまだ優遇されている方だと言えるだろう。
戦闘アニメの都合か原作と異なりレグナントのビームで消し飛ばされる最期になっているので原作よりは楽に死ねたのではないだろうか。
スマホアプリの「X-Ω」においてはネーナがまさかのイベントシナリオの主役に抜擢、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』や『聖戦士ダンバイン』といった他作品のキャラ達との交流を深め、自分の行動を反省し人間的な成長をするという奇跡を見せた。
サービスは終了してしまい、有志が残した動画でしか見ることが出来ないが、彼女のファンは必見といえる内容となっている。
ヨハン兄とミハ兄はサーシェスにやられるところから始まるため冒頭で死に、そのうえ「エンブリヲ」によってそっくりなホムンクルスが造られ、ネーナを挑発する為に彼女に差し向けられる。
ネーナも最初はエンブリオに保護され従っていたが、後に「ゲス野郎」と断じて離反し、上記の展開に繋がる。。
「CC」ではトリニティの一員……くらいで特に目立つ出番はないがイベントの報酬ガチャで入手が可能で、リーダーユニットに設定してリーダーが一言くらい喋るストーリーパートを見ると(おそらく)きれいなネーナを見れた……はず。
最終更新:2024年11月24日 21:04