アヘッド・スマルトロン

アヘッド脳量子波対応型(スマルトロン)
AHEAD Quantum Brainwave Type(Smultron)
登場作品 機動戦士ガンダム00
型式番号 GNX-704T/SP
全高 20.9m
重量 72.9t
所属 アロウズ
武装 GNビームライフル
GNビームサーベル
GNシールド
搭乗者 ソーマ・ピーリス
ルイス・ハレヴィ


【設定】

地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズの脳量子波対応型モビルスーツ。
アヘッド・サキガケと同じくアヘッドのカスタマイズ機の一つでその名の通り、脳量子波を使えるパイロットの搭乗が前提となっている。

機体や装備などの一部の制御に脳量子波を採用しており、反射神経を超えた思考による操縦を実現している。
そのため扱いが難しく、超兵であるソーマ・ピーリス専用機といっても過言ではない。
背部に設置された大型の推力偏向スラスターによって、高い機動性を発揮する。
後にピーリスがアロウズを離脱すると、ルイス・ハレヴィの強い希望により彼女に与えられた。

「スマルトロン」という機体名は、人類革新連盟軍の超兵専用機だったティエレンタオツー(鉄人子)に倣い、同じく果実である「野イチゴ」を意味するスウェーデン語から名付けられた。


【武装】

GNビームライフル

標準機の物より大型のスマルトロン専用ライフル。
粒子圧縮率の変換など、次世代標準装備に向けた改良が加えられている。
照準や粒子圧縮は脳量子波によってコントロールされる。

GNサブマシンガン

GNビームライフルのバレル部を取り外す事で、威力低下と引き換えに連射性を向上させたサブマシンガンとして運用可能。

GNビームサーベル

GN粒子のサーベルを形成する武器。
標準機と同様に両肩の装甲内に計2基を格納する。

GNシールド

本機に装備されるものはティエレンのシールドをモデルに邪魔にならない形状を採用しており、GNバルカンを内蔵する。

NGNバズーカ

GN粒子を使用していないバズーカ。
ビームの効果を弱める粒子かく乱フィールドで使用する。
本機は使用していないがノーマルのアヘッドが使用していたためか本シリーズで採用された。


【原作の活躍】



【搭乗者】

ソーマ・ピーリス

CV:小笠原 亜里沙

旧人類革新連盟の超兵。
国連軍への参加後は地球連邦軍中尉となっており、キム中将がピーリスの出自を持て余した事と彼女自身が希望した事から、上官のセルゲイ・スミルノフと同居していた。
セルゲイとは親子に近い関係を築いており、養子縁組の話まで持ち上がっていたが、その能力の高さからソレスタルビーイングの活動再開と同時にアロウズに徴集された。

地球連邦軍の捕虜となっていたアレルヤ・ハプティズムとの接触により封じられた記憶が揺り起こされ、本名がマリー・パーファシーであること、アレルヤとハレルヤの名付け親であったことが判明。
元々は五感がなく脳量子波でしか会話が出来ず、アレルヤとの出会いは彼がその脳量子波に惹かれてやって来たことから。
ソレスタルビーイングによる武力介入開始より僅か数か月前、成果を出せずに焦った超兵機関が後天的に人格を上書きする事で五感を取り戻し、それからソーマ・ピーリスとして活動していた。

アロウズの行う非人道的な作戦に対しては任務として割り切りながらも大きな嫌悪感を持っていた。
アロウズに転属して半年経った頃に養子縁組を受ける決意をしてセルゲイにもその旨を伝えるが、その直後にカタロン基地でのオートマトンによる大量虐殺を目の当たりにし、自身もまた兵器であるとの超人機関に植え付けられた認識ゆえに、一旦は受諾した養子縁組を固辞して戦場に留まった。
その頃にルイスと知り合い、彼女が微弱ながら脳量子波を有していた事から、戦いに対する複雑な感情や自身と同じように無理をしていることを読み取っている。

アレルヤとの格闘戦の結果共に墜落し、再び呼びかけを受けたことでマリー・パーファシーとしての人格と記憶を取り戻した彼女は、アレルヤとは異なりピーリスの時の感情と記憶をある程度共有しているため、実の父のように慕っていたセルゲイに『ソーマ・ピーリス』として「貴方の娘になりたかった」と語って別れ、アレルヤと共に生きるためにソレスタルビーイングへと赴いた。
状況的には戦闘中行方不明だった事かつセルゲイの配慮もあり、アロウズでは殉職として処理された。

ソレスタルビーイングではピーリスとして犯した罪を巡りフェルトから責められるなどメンバー達からは複雑な感情を向けられたが、メメントモリ攻略戦に協力するなど徐々に仲間として認められていった。
アレルヤの意思によりしばらく戦闘に参加することはなかった一方で、自分に出来ることで過去を償うべきではないかとも悩み、ブレイク・ピラー事件を受けて破片の迎撃を行うべくGNアーチャーで出撃する事を選んだ。

【原作名台詞】

  • 「その機体、被検体E-57!」
    • アレルヤのアリオスガンダムを見て、パイロットがアレルヤだと気づき襲い掛かるピーリス。しかし、途中でカタロンのMS部隊に阻まれ、撤退を余儀なくされる。

  • 「私の中のソーマ・ピーリスが言っています。『貴方の娘になりたかった』と…」
    • セルゲイから"名誉の戦死"を受けた後に。涙を流しながら敬礼し、ピーリスとしての感謝の想いを伝えた。


ルイス・ハレヴィ

CV:斎藤 千和

地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズのスポンサー兼モビルスーツパイロット。
かつては単なる日本への留学生だったが、赤いガンダムに自身の片腕や親族を奪われたことで、ガンダムやソレスタルビーイングへの復讐としてアロウズに一族の全財産を提供。
その見返りとしてかアロウズのパイロットとしての立ち位置を得た。階級は准尉。

自分の本心を感じ取ってくれたピーリスの戦死報告、ラグランジュ3での戦闘では尊敬する上司であるバラック・ジニンの戦死により、これまで以上にガンダムとソレスタルビーイングに対して憎しみを深めていき、元々怪しかった精神状態が更に不安定になってゆく。
同僚であり上官のアンドレイ・スミルノフに好意を抱かれていたが、あくまで共に戦う仲間という認識でしかなかった。

かつてのボーイフレンドだった沙慈とは長い間連絡を取っていなかったが、偶然が重なった結果ダブルオーライザーの作り出した量子空間で再会するも、沙慈がオーライザーのパイロットをしていることを知り、以前に刹那と一緒にいたこともある彼をソレスタルビーイングのメンバーと誤解してしまう。
彼との思い出であった写真のデータをすべて消去するも、沙慈の事を完全に忘れることはできずに彼への想いとガンダムへの恨みの間で重い葛藤に苦しむようになる。
そして、ナノマシン錠剤に毒され続けて彼女の人格が破壊され始めるばかりか、リボンズから新たなる力を与えられて更に悪化することになる。

【原作名台詞】

  • 「ガ…ガンダム…!」
    • アロウズの一員となったルイスの前に、家族を奪ったガンダムが現れる。
      この時彼女の心理状態は不安定であった。
      4年間という時間は彼女からすれば全てを奪ったといえる。

  • 「…関係、してたんだ。あの頃から…!」
    • ダブルオーライザーが初めてトランザムバーストを発動させた際、粒子空間のなかで沙慈と再会してしまう。
      (刹那はともかく)沙慈もソレスタルビーイングの一員であったと誤解したルイスは、彼に裏切られたと思い激怒。ガンダムに対する復讐心を更に大きくする。
      この時のルイスの顔つきはおぞましい。

  • 「反乱の理由など関係ありません。我々はアロウズとして反政府勢力を叩くだけです。平和を勝ち取るために」
    • 連邦のクーデター派が6万人もの市民を人質にして立てこもっていた場面より。
      自身の知り合いがクーデターの首謀者であることに疑問を口にしていたアンドレイに対して。
      正論にも見えるが、反政府勢力のことばかりを弾劾し、自分達が所属しているアロウズの負の所業については触れないあたり、ルイスの自己正当化も大したものである。

  • 「…出来るだろうか、私に。彼を…沙慈を討つことが…」
    • 裏切った沙慈と決別するつもりであるが、沙慈との楽しい思い出は彼女の心に深く刻まれていた。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.2 OB

稼働1周年目に第7弾追加プレイアブル機体として参戦。
ガーベラ・テトラのような散らばるビームマシンガンと、ジニンのアヘッドやアンドレイのジンクスIIIを呼び出す、本作初の新規1500コストにして近接特化の格闘機。
パイロットには後任のルイスが採用されている。大会期間なので環境を壊さない程度の新機体を出したい+女性枠という事だろう。
本機の参戦でルイスはMBON以来の再登場となる。

メインのBMGは2hitよろけだがあまりにもばらける性質な上1500の足回りなので射撃戦で使うものではない。
射撃CSはNGNバズーカからミサイルランチャーを発射。誘導はするが本機の戦闘スタイル上出番はあまりなさそう。
サブ射撃はアンドレイのジンクスⅢを呼び出しながらGNサブマシンガンを連射しながら突撃、格闘派生で射撃ガードありの突撃を行う。
特格はジニン大尉のアヘッドがライフル連射かエクシアリペアを大破させた3段攻撃。アメキャン対応だが格闘の方は強よろけ止まり。
特射にはバンシィのサブのような横移動狩りのサーベルV字投げか収束投げ。
格闘特格派生ではサーベルで連打多段ヒットの突き刺しからジニン、アンドレイとの連携攻撃の覚醒技みたいな技もある。キャンセル不可だが連打込みならかなりの火力を出せる。

何と言っても最大の特徴は覚醒技でかつてステージになっていた『アフリカタワー』の背景にもあった、軌道エレベーターのピラーが多数天上から落下してくるというGクロスオーバーみたいなもの。
脇ではGNアーチャーや連邦、アロウズ仕様のジンクスⅢが一機ずつ破壊活動を行っている芸コマ仕様だが、ピラー本体や着弾で発生する爆風が攻撃の本命となる無慈悲な仕様。
原作では市街地への被害はほとんどなかったので安心して?打ち込もう。ステージ内には市街地もあるけど気にしたら負け。
当初は特格派生の引き出し元の少なさからブーストを余計にしようしなければならず苦戦してたが、速やかな上方修正によりこの欠点を解消。射撃は相変わらずだが1500として胸を張れる性能を手に入れた。

アヘッド系は劇中の設定だとガンダムエクシアら第3世代ガンダムをも上回る性能を持っているが、コストはマキブ~マキオンのジンクスⅢ、GVSのGN-X同様の最低コスト。
パイロットのルイスの練度が重視されたチョイスだろう。

ちなみに覚醒カットインがレグナントより怖い。
その頃ほど脳量子波が強くなかったためか、カットイン時に目が金色に光る仕様はない。

相変わらず斎藤千和さんの演技には気合が入っており、対スローネ相手には殺意満々の覚醒台詞まで用意されている。
1期のピーリス相手に階級を間違えそうになったりと微笑ましい台詞も。


【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

通常時:ビームサブマシンガンを連射してポーズ。HGパッケージの再現。
アシスト呼び出し時:ジンクスⅢ、アヘッドが構えるなか飛んできてサーベルを構えて決め。


敗北ポーズ

アヘッドがGNサブマシンガンを撃ちつつ、スマルトロンを連れて上空へ飛び立つ。
2nd19話の撤退の再現。

【その他の活躍】

スーパーロボット大戦

『第2次Z 再世篇』で初登場。
序盤はピーリス、途中からルイスの機体として敵対するがルイスのパイロット能力が低いので気が付いたら撃墜していた……なんてことも起こりえる。
彼女が強敵になるのはレグナントになってから。

『CC』ではストーリー上はだいたい本編通りだがイベントガチャで引ければ自軍に編成可能。
リーダーユニットに編成すれば各ステージのちょっとした掛け合いシーンを見る事も可能で、デビルガンダム及びキョウジに家族の事を語り迫る*1ドモンにシンパシーを感じ援護を宣言したりリボンズに一歩も引かずに立ち向かうなど専用台詞も多く、中々気合が入っていた。
ガラケー時代のサービス終了したソシャゲなので確認する術はないのが残念なところ。




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最終更新:2024年11月25日 09:22
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*1 「母は死に、父は冷凍刑~」のくだり