囚姫テキスト

Chapter:囚姫

(誘拐)

――皇神(スメラギ)の衛星拠点「アメノウキハシ」

一般兵:
紫電様、モルフォの居場所が判明しました

紫電:
本当かい? それはよかった!
うーん…そうだねぇ
ここは念のために“彼”に迎えにいってもらおうか

一般兵:
ハッ! ただちに手配します

紫電:
やれやれ…これでようやくプロジェクトが進むよ
この施設が無駄にならずにすんでよかった



GV:
ただいま、シアン

ミッションから帰ってきたばかりのボクを、シアンが迎えてくれる

シアン:
おかえりなさい、GV

メラク
あー…
突然おジャマするよーっと

シアン;
えっ!?

平穏を引き裂く剣呑とした声――
空間に穴が空き、“いるはずのない男”が姿を現した
皇神の能力者――メラク!

GV:
メラク…お前はボクが倒したはず…!

メラク:
あー、やっぱそこツッコむ? メンドいなァ…
まぁいっか答えなくても…
えーと…キミがモルフォちゃん?
上からの命令でね…モルフォちゃん、連れて行くよ

シアン:
……!!

メラク:
はぁ…だる…さっさと帰って寝よ…

GV:
待て! メラクッ!!



(ミッション詳細確認)

GV:
早くシアンを追わないと…!

(Chapter:囚姫)

存在しえぬ者の来訪
虚を衝かれ囚われる歌姫
シアン(モルフォ)を救わんと蒼き激情(ココロ)が迸る

(ミッションスタート)

ボクはメラクを追って家を飛び出した
…あいつは確かに、この手で…
いや、今はそれよりもシアンを助けなければ…!
やつは…この先にいるはずだ!

(飛来するレーザー)

GV:
このレーザー…メラクか?
こんなもので、ボクを止められるものか!

(メラクに追いつく)

GV:
シアンを離せッ!!
メラクッ!!

メラク:
…しつこいなぁ
疲れるから、あんまり使いたくなかったけど…
使っちゃうかなー
…第七波動(セブンス)

GV:
待てッ!!

メラク:
待つワケないだろー…
キミはコレの相手でもしててよ…

GV:
…ッ!!

(戦車と戦闘開始)

これは…第九世代戦車…いや、改良型か!

(ビーム内蔵ミサイル)

このミサイル…ビームを内蔵しているのか…!

(機関銃+レーザー)

こしゃくな…!

(跳躍)

GV:
……ッ!
戦車が跳ぶんじゃないッ!!
こんな…
…こんな玩具じゃ、ボクを止められはしない!
迸れ! 蒼き雷霆よ(アームドブルー)!
阻む壁は塵と還せ!

(撃破)

紫電:
…やれやれ、我が社自慢の新兵器もキミには形無しだね

通信機から、突如聞き覚えのない声が響く

GV:
…誰だ

紫電:
ふぅ、良かった…周波数はこれで合っているみたいだね
はじめまして
ガンヴォルト
ボクは紫電
キミが倒してくれた能力者たち直属の上司さ
一応キミは、これまでうちのモルフォ(アイドル)の面倒を見てくれていたみたいだし…
挨拶と、お礼くらいはさせてもらおうと思ってね
…小切手でいいかい?

GV:
ふざけるなッ! シアンをかえすんだ!!

紫電:
できない相談だね…彼女は今回のプロジェクトにかかせない姫巫女だ

GV:
プロジェクトだと…?

紫電:
世界中の能力者を“電子の謡精(サイバーディーヴァ)”…
彼女の歌で管理する――
それが、ボクが進めている“歌姫(ディーヴァ)プロジェクト”さ

GV:
…! 彼女の歌で能力者を洗脳する気か…!

かつて皇神は、彼女の歌を能力者の居場所を割り出すソナーのように使っていた
彼女の歌は、能力者限定で他者の精神に同調(シンクロ)し、高める精神感応能力…
その力を増幅し広範囲に拡散することで歌に共鳴した第七波動(セブンス)を検出するエコーソナー…
その技術を応用すれば、確かに全ての能力者の精神を支配――洗脳することも可能かもしれない

紫電:
宗教に教育、マスメディア…洗脳なんて今日び、大してめずらしいことじゃない
この国を守るためには必要なことなんだよ
テロリストのキミにはわからないだろうね…
それじゃあね、ガンヴォルト
モルフォ(かのじょ)のライブ配信、せいぜい楽しみにしておいてよ

GV:
待てッ!!

だが、通信はそこで途絶えてしまった…

GV:
シアン…!



(チームシープス再結成)

ジーノ:
紫電って野郎…オレたちをナメてやがるぜ…!

アシモフ:
落ち着け、ジーノ
たった今、諜報班から報告が入った
どうやらシアンは皇神(スメラギ)の衛星拠点“アメノウキハシ”に連れ去られたようだ
衛星軌道から全世界にモルフォの歌を拡散する――おそらくそれが連中の狙いだろう
我々としても、この馬鹿げた計画、なんとしてでも阻止せねばならん

GV:
ボクが行くよ、アシモフ
彼女はボクが助ける…!

モニカ:
アメノウキハシに行くには皇神の軌道エレベータを使うしかないわ
まずは、軌道エレベーターのコントロールを奪わなければならない…

ジーノ:
そっちはオレ達にまかせな…なあ、リーダー?

アシモフ:
ああ
GV、お前には陽動と正面突破をまかせる
大変だとは思うが、お前ならばやれるはずだ

GV:
ありがとう…みんな

アシモフ:
頼んだぞ、GV…
チームシープス、ミッションスタート!

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最終更新:2014年10月06日 06:17