成層テキスト

Chapter:成層

(ミッション詳細確認)

モニカ:
軌道エレベーター“アメノサカホコ”
…無事たどり着けたようね

ジーノ:
こっちもエレベーターのコントロールはバッチリ奪っておいたぜ
あとは、それに乗ってシアンちゃんを助けに行くだけだな!

モニカ:
コントロールを抑えたとはいえ、そこは皇神(スメラギ)の施設…
何があるかわからないわ…油断しないでね…?

GV:
…了解
善処します…

(Chapter:成層)

天空高く宇宙(ソラ)に聳える施設
“アメノウキハシ”
ここは黄泉から戻りし咎負い人が守護せし三途(アマ)の川

(ミッションスタート)

モニカ:
そろそろ通信可能な限界高度を超えるわ

ジーノ:
絶対、シアンちゃんを助け出して…生きて帰ってこいよな

GV:
ああ…そのつもりだよ

モニカ:
……
それにしても…アシモフは一体何処に行ったのかしら?

ジーノ:
リーダーのことだ
こっそり、そのエレベーターに潜り込んでいて…
オイシイ所でGVを助けようとか
そんなコトでも考えてるんじゃねーか?

モニカ:
ジーノ…あなたじゃないんだから…

ジーノ:
へいへい…モニカ…リーダー…ホの字…か…な
(へいへい…モニカはリーダにホの字だからな)

モニカ:
なっ! べ……に…そう……わけ…な……
(なっ! べっ、別にそういうわけじゃない……)

ジーノ:
あの人…案…そう……
…茶目………
(あの人、案外そういうお茶目なところ……)

……………
二人との通信が途絶える――どうやら、限界高度を超えたようだ
アシモフの事は心配だけど、ここまで来たらもう引き返すことはできない…
自分の意志を確かめるように、ボクは、胸の内を呟く

GV:
絶対にシアンを助けてみせる…!

ストラトス
残念だがよォ…
…悪いがそいつは無理だァ…
アンタはここで、オレに喰われちまうんだからよォ…

(ストラトス戦闘開始)

GV:
今の光…まさか…

ストラトス:
どうでもいいだろう…? そんなことは…
オレはなァ…
生き返ったばかりで腹が減って腹が減って
仕方がないんだァ…
アンタのお蔭でまさに生き地獄ってやつだァ…
オレの空腹、満たしてくれよォ
なァ……!?
クヒッ…! クヒヒヒヒッ!!!

GV:
そんなに苦しいのなら…何度でもボクが眠らせてやる
地獄へと還れ…蠅の王
シアンを救い出すまでボクは立ち止まりはしない!

イオタ登場)

GV:
終わったか…

イオタ:
まだだ…次は私だ
ガンヴォルト!

(イオタ戦闘開始)

GV:
イオタ…
次から次へと…命の大安売りだな

イオタ:
我が命など…大いなる計画のためならば安いものだ!

GV:
歌姫(ディーヴァ)プロジェクト…
能力者たちの自由を奪う計画にどんな価値がある?

イオタ:
自由だと…? 戯言だッ!!
自由など、かつてこの国が敗戦した際に敵国が持ち込んだ――たわけた甘言にすぎんッ!!
貴様のような国賊には、わかるまい!
能力者という“爆弾”を抱えたこの国…否!
この世界が! 今、どれほど危うい状態であるのか!
紫電殿は、真にこの国の未来を憂いておられる!
この国のためならば、私は喜んでこの身――この魂をも、ささげよう!
私は光――この国の行く末を照らす輝かしき国防の礎なり!
陽の光出ずる我が国の…栄光の歴史に影落とす者よ!
我が光の奔流に…飲まれ消えよ!

GV:
礎か…そんなに死に急ぎたいなら…もう一度ボクが眠らせてやる!

デイトナ登場)

デイトナ:
これでお終い…だとか思ってねぇよなぁ? ガンヴォルトッ!
ようやくオレの出番だッ!
地獄の業火もオレにとっちゃあ生ヌルかったぜ…?
もう二度と、テメェにシアンちゃんは渡さねぇッ!!
今度こそッ…蹴り潰してやるッ!!

(デイトナ戦闘開始)

デイトナ:
テメェを蹴り殺せば…シアンちゃんはオレのもんだ!
紫電の大将が言ったのよッ!
シアンちゃんのお世話はオレにまかせるってなッ!!

GV:
ふざけるな! 彼女は誰のものでもない!
彼女の意志は、彼女自身のものだ!

デイトナ:
ンな説教を聞きたいワケじゃねぇぜッ! ガンヴォルト!
オレが聞きてェのは…テメェの悲鳴!! それだけよッ!!

GV:
三下のようなことを…!

デイトナ:
うるせェ!
このオレの…怒りの炎で灰になりやがれ!! ガンヴォルトーッ!!

GV:
灰に還るのはお前だ…デイトナ!

(アメノウキハシ到着)

軌道衛星アメノウキハシ…

GV:
ここにシアンが…

エリーゼ登場)

エリーゼ2:
キシャシャシャシャッ!!

GV:
誰だ!

エリーゼ2:
シャシャシャ!! アンタガ、がんヴぉるとぉ?

GV:
やっぱり…今までの能力者はお前が蘇らせていたのか…エリーゼ!

エリーゼ2:
ソウだヨォ~! アタシガァ…コウやってェ…

エリーゼ1:
はうぅ…生き返ってすみませぇん…

GV:
…その姿
まだ別の人格がいたのか

エリーゼ3:
ウフフ…大正解
前に戦った時、死ぬ瞬間に“そいつ”の魂を逃がしておいたの…
もっとも危険な人格(エリーゼ)…その魂の封印を解いたのよ
正直、イチかバチかの賭けだったわ…
そいつはアタシも皇神(スメラギ)も制御できないケダモノ…
…でも、賭けはアタシの勝ち
だってアタシたちは、こうして蘇ったわ!

エリーゼ2:
キシャシャシャシャ!!
サァ、四人でアそボッカァ?

(エリーゼ戦闘開始)

エリーゼ3:
改めて自己紹介といこうかしら
アタシはエリーゼ3

エリーゼ1:
わっ…わたしは…オリジナル…エリーゼ1…です…はい…

エリーゼ3:
そしてそいつがエリーゼ2…

エリーゼ3を名乗る彼女が、新しく増えた分身に目配せする

エリーゼ2:
キシャッ…!
キシャシャシャシャッ!!

だが、エリーゼ2は獣じみた笑い声を上げるだけで、話を聞いている様子はない…

エリーゼ3:
はぁ…そうね
こういうヤツだった
そいつ、アタシより先に造られたんだけど…
コントロールできないからて暗示で封印されてたのよねェ…
でも、ココにいるってことは…
皇神(スメラギ)の連中も、そいつの制御法見つけたのかもね

エリーゼ2:
シシッ! アタシはァ…
シィ~ラなぁイィッ! キシシシシッ!!

エリーゼ2が人を小馬鹿にするようにせせら笑う

エリーゼ3:
…ふぅん…まあ、いいわ
本当の“生命輪廻(アンリミテッドアニムス)”の力
とくと御覧なさい!

GV:
何であろうと、お前たちがボクの行く手を阻むのなら…葬り去るだけだ…!

エリーゼ3:
フフフ…いいわぁその目…ゾクゾクしちゃう
それでも、きっとボウヤは、アタシたち…いいえ
“そいつ”には勝てない…

エリーゼ2:
キシャーシャッシャッシャッ!
アそボォ? ミんナでサァッ!!

(離The裂苦死ョN)

GV:
ッ! 生き返るか…

エリーゼ2:
シャッシャッシャ! マダマダあそビたんナァイな~?

エリーゼ3:
ふふ…
エリーゼ2のチカラはアタシたち以上…完全な蘇生…
言ったでしょ? ボウヤはそいつには勝てない、ってね

エリーゼ1:
うぅ…すみません…不死身で…

確かに…エリーゼ2にはいくら攻撃を当てても効かないようだ…
一体どうすれば…いや…弱音を吐くわけにはいかない
戦い続ければ、いつかきっと勝機は見えてくるはず

アキュラ登場)

エリーゼ2:
キシャシャシャシャッ!!
ソんナコとシテもム・ダァ~!
行クよォ? リザレ…

アキュラ:
散れ…能力者(バケモノ)が…!

GV:
アキュラ!

アキュラ:
対能力者用特殊弾頭(グリードスナッチャー)…
不死身のバケモノ相手にも効いたようだな
生命を支配するなど、神の摂理に背く許されざる行為だ…
そして、神の摂理に背くのは…貴様もだ、蒼き雷霆(アームドブルー)
貴様もオレが断罪する
来い…この先で待つ

アキュラ…ここまで来ていたのか…一体どうやって…?

アキュラ:
皇神(スメラギ)の企み…
“歌姫(ディーヴァ)プロジェクト”と言ったか…
ヤツらの好きにはさせん…皇神(スメラギ)も、電子の謡精(サイバーディーヴァ)も
この手で始末する

GV:
皇神(スメラギ)を打倒するというのなら、手は貸す…だが!
シアンには、絶対に手出しさせない!

アキュラ:
貴様の手など借りん…能力者(バケモノ)は一匹残らず根絶やしにするまでだ
貴様も、この銃弾で神の御許へ送ってやろう

(アキュラ戦闘開始)

GV:
何故だ…
何故お前は、そこまで能力者を憎む?

アキュラ:
オレは…亡き父の遺志を背負い戦っている…

GV:
父…? お父さん…だと?

アキュラ:
オレの父は、かつて皇神(スメラギ)の研究施設で能力者についての研究をしていた
研究の末、父はある結論に至った
能力者は、いずれオレたち人類をおびやかす天敵となる、と…
父は皇神(スメラギ)の上層部に能力者の危険性について必死に訴えかけたが――
皇神(スメラギ)のクズどもは、能力者を利用して利益を得るために、
その訴えをすべて握りつぶし、父を死に追いやったのだ…

GV:
……

アキュラ:
歌姫(ディーヴァ)プロジェクトだと…?
能力者の完全支配だと…?
…くだらん
皇神(ヤツら)のようなクズが、バケモノどもを律したところで――
その先に待つのは、破滅だけだ
だからこそ…能力者(バケモノ)どもは一匹残らず根絶やしにしなければならない…
オレたち“人間”が生き残るために…

GV:
能力者だって人間だ…!

アキュラ:
バケモノが…人間を騙るな…!
貴様らは放置しておけばいずれすべての人間を駆逐する害獣だ…

復讐に燃える瞳が、まっすぐにボクを見据えていた
彼の意志は揺るがない――
揺るぎようがない――
――けど、ボクにも果たさなくてはならない目的がある

GV:
おまえの言い分はわかった…同情もしよう…だが、理解はしない
ボクは…こんなところで立ち止まってはいられない…!
迸れ! 蒼き雷霆よ(アームドブルー)!!
怨恨の魂を焼き尽くす裁きの雷火となれ!!

アキュラ:
ほざけ…
断罪するのはこのオレだ
蒼き雷霆(アームドブルー)…!
すべての能力者(バケモノ)に死を…
人類に、明るい未来を!

(アキュラ撃破)

アキュラ:
くっ…!

GV:
今は一刻も早くシアンを助けたい…
お前にかまっているヒマはない…ボクは行くよ…

アキュラ:
安い同情だ…だが、この命拾わせてもらおう
どのみち、今のオレでは、ヤツ――紫電は…止められんだろうからな…
せいぜい、能力者(バケモノ)同士潰しあえ…
オレは自分の信念を曲げるつもりはない
いつか必ず…貴様を倒す
ガンヴォルト…!

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最終更新:2014年10月06日 04:03