ガドーの日記
子どもたちの出陣
偵察に行くにしても、どう行くのかという話になる。最新の情報と、移動手段が問題だ。混沌はドワーフの渡しまでは来たらしい。移動手段を聞いたが、ホッパーもモスもおらず、わしが乗る甲虫もいないそうだ。馬だと臭いし、何よりわしに怯えるからな。残念ながらわしは残ることになる。
ちびちゃんを止めようとしたのだが、見てくるという。皆、無事に戻れるとよいのだが。まあ角は死ぬがもしれんな。戦士である故、恥ではない。ちびちゃんは違うので、逃げても恥ではないぞ、と声をかけた。
助けを求めて
ここ(ルーンゲート)にはウズの痕跡が非常に薄い。おそらく同族は近くにおらぬのだろう。しかし手をこまねいているわけにもいかぬ。わしは記憶の中から少しでも良い情報が取れぬかと、静かな場所を探した。ストームブル寺院に行き着いた。手足の不自由な雄がいる。
ここに居ていいか聞くと、何故か自慢話が始まる。瞑想したいのだが、まあよかろう。つまらなくても他人の勲は聴くのがウズである。
話を聞き、こちらも話しているうちに、ドラストールでの記憶が思い起こされてきた。そうだった。わしはあのとき、« 棍棒»を使ってワイバーンを叩き潰したのだった。
もう少し思い出せぬかと頑張ってみたが、思い出は急速に遠ざかっていった。やれやれ、一つ思い出せただけでもよしとせねば。
踊り手との出会い
アイランがまたメスに粉をかけておった。やれ仕方のない奴よ。適度に追い払ったら、粉をかけられておったメスがわしにメシに行かぬかという。はて、面妖な。人間のメスはウズを見ると怯えて逃げ出すのが常であるのにな。
見た感じ、戦士でも術師でもない。踊り手じゃな、これは。
こちらが迷惑をかけたのだ。探られるようなこともない。行くとしよう。
ジオ亭にて
シムルルと名乗る女に連れられて、ジオ亭へ。肉をパクパク食べる。健啖なメスだ。
ここで混沌と戦うのかと聞いてきた。それが知りたかったのか?まあ隠すことでもないな。
子どもたちを待っているだけだと答えた。子どもたちはどんな子たちか?と聞かれたので話したが、ついつい長い自慢話になってしまった。
そのうち、わしは寝てしまった。