『颯爽と走るトネガワくん(続)』
【Eカード】──…っ!!
『皇帝』『市民』『奴隷』の三種のカードを用い、勝者と敗者の立場を極限まで強調した心理博打。
皇帝は奴隷に勝ち、奴隷は市民に勝ち、市民は皇帝に勝つ──ただしカード配分は不均衡。
一方は皇帝1枚・市民4枚、もう一方は奴隷1枚・市民4枚。立場の圧倒的差こそが、勝負の本質。
ゲームマスターが負ければ金銭を失い、挑戦者は耳や目といった尊厳そのものを賭ける──それがEカード。
三嶋らが命からがら逃げた先──S●INNS SHIBUYA109には今、異様な熱気が満ち溢れている。
まるで焼き土下座の鉄板を眼前に据えられたかのような、息苦しいまでの緊張感が空間を支配していたのだ──。
「………さて…お嬢よ…」
「…うーーん。…そうだな……。…利根川さん、このアロハシャツ着てもらえます?」
カラフルなアロハシャツ、もじゃもじゃと膨らんだアフロカツラ、そしてつばの広いパナマ帽──。
鮮烈な色と形が交錯する店内を、三嶋の指先は迷いなく渡り歩いていく。
まるで舞台衣装を選ぶ演出家のように、彼女の手は一つひとつの奇抜なアイテムを拾い上げていた。
「あ、はい。…そうだ、とりあえずサングラスも試着してみますか」
「……………『桶狭間の戦い』を知っているか………?」
「え? ……信長の…ですか?」
「…………クク、愚問だったな…。──」
「──今川義元の軍勢三万に対し、信長軍は僅か五千ぽっち…。誰がどう見ても圧倒的負け戦……窮地に立たされるな中………休憩中の今川軍を奇襲し──GIANT KILLING………っ! 織田信長は以降一躍乱世の寵児……っ。歴史の表舞台に駆け上がったのだ………」
「まさに運命を分かつ一戦ってわけですね」
「…信長は立派だ……。『殺すなら殺せ………っ』…その精神で駆け込める…剣槍乱舞する前線に…………っ!」
「──…同じ民族…同じ日本人の筈だ、あの人達と…ワシも………っ」
利根川はそう言うと、ふっと視線を落とし、静かにうつむいた。
――1560年(永禄3年)。『桶狭間の戦い』。
圧倒的劣勢下の最中、家臣から「すぐ前方で今川軍が油断し、酒を酌み交わしている」との報を受けた織田信長は、この機を逃すまいと即断。
土砂降りの雨の中、わずかな兵を率いて奇襲を仕掛け、瞬く間に今川義元の首を討ち取ったいう──ビジネス戦略としても『ランチェスター戦略』の典型例に語られる痛烈一戦である。
そんな先人・織田信長の偉業を語り、利根川は何を思うか――。
彼の視線は、三嶋──いや、厳密には三嶋の腕にかかっていたアロハシャツやらカツラへと、実に恨めしそうに沈んでいった。
「そんな弱音吐いて…らしくないですよ利根川さん………。じゃ、一旦服脱いで、カツラを被っていただけ──…、」
「信長がするかあっ…?!! 仮に…家臣から『殿、逃げ延びる為にこれを………』と言われても……」
「…え?」
「変なコスプレをして…我が身を偽装しようとは……!!! するわけがない…っ…!!! しないんだよ信長はっ………!!!! …ふざけよって………。──」
「──この…三流スタイリストがぁあああああああっ……!!!」
「え…。えーー………」
まるで風林火山が如し。
利根川は、三流スタイリスト(三嶋)に着せられた巨大なアフロウィッグ、袈裟のような僧衣を乱暴に脱ぎ捨てる。
「佐藤蛾●郎かッ」「パパ●ヤ鈴木かッ」とでもツッコみたくなる奇抜な装いが、彼の憤りを視覚化するようにぐったりと床に沈んでいく。
無論、このセンスの悪さも甚だしいスタイリングに、三嶋には悪意や悪ふざけの意図は全く無く。
あくまで利根川が『主催者』として他の参加者に認識されるのを避けるため、彼女なりに考えた末の『変装プラン』なのだ。
その選択がどれほど彼の美学に反し、プライドを逆撫でしたとしても――少なくとも、命を守るという一点においては理にかなっている。
「…お気持ちはお察しします。ですがっ、…もうプライド捨ててくださいよ〜〜…。生身じゃ平穏に過ごせないんですってぇ〜利根川さんはぁ〜〜〜!!!」
「着るかっ…!!! 教示は命より重いっ………!! ワシをリカちゃん扱いするなっ…!」
「もう〜〜〜…」
──勿論の事、利根川本人にとってソレは納得のいく作戦ではないものだが。
「…ちっ!!──」
毒づく不良人形は、箱からタバコを一本取り出し火を点けた。
「──…………お嬢よ。一つ軽い質問…良い──…、」
「…うぇっ?! あっ!!!!!! ストップストップストップ〜っ!!!! ダメですよそれ以上はっ!!!」
「………あ?」
「考えてくださいよっ!? そのセリフ言う度に参加者共と出くわしてるじゃないですか〜!!! もはやフラグ化してますからね!!! だから絶っ対言わないでくださいよっ?!!!」
「…………安心しろっ…。白旗はもう振ったわ…っ! 満足なくらいにな……」
「いや全然返し上手くないですからね?! …あっ。そうだ、利根川さんに旗持たせてみるのもアリかな〜──…、」
「Question──…っ! キサマは何故…ワシが『本物』だとわかった………?」
「え゙っ。…あーあ、とうとう封を切られちゃったしぃ…………軽い質問」
「いいから答えろっ……!!──」
とうとう切って出された死亡フラグに、三嶋は恐る恐る辺りをキョロキョロと。
照明の隙間、服の陰、レジカウンターの向こう――どこかから突然参加者が飛び出してくるのではないか、そんな妄想じみた緊張が背筋を走っていた。
経験則が告げていたのだ。
利根川が『軽い質問』を発した瞬間、この世界はいつだって騒がしくなるのだと。
「──…キサマは何故…他の愚民共とは違い……ワシを信じて、そして行動してくれるという…………? …そればかりが気になって……むず痒くて仕方ないわ…………さっきから……っ」
「…あー、その事ですか…。──」
「──………。…………ええ、簡単な事ですよ」
その簡単な事、とは。
再度入念にキョロキョロと見渡した三嶋は、不穏な気配がないことを確認した後、静かに背中のデイバッグへと手を伸ばす。
幼子同然の小柄な体つきゆえ、三嶋が背中のデイバッグの中身をあさる姿は、まさしく“むず痒いところに手が届かない”。
肩越しに手をねじ込んでは指先が届かず、少し体をよじってはまたも空振り――小さな悪戦苦闘の末、ようやく彼女の手が目的の『ソレ』に触れた。
彼女が取り出したのは一冊。
使い込まれた背表紙が、そのページが何度も開かれてきたことを物語る────『圧倒的名著』。
「読ませて頂きました、愛読書ですっ!!」
「なっ………!?」
────利根川幸雄著・『お説教2.0』。その本であった。
「…ど、読者………………?」
「はいっ。経営者界隈で…一目置かれている幻の存在…──『利根川幸雄』先生っ!! 皆口々に疑問に思ってますよ。そのバイタリティを保持しながら、何故彼は起業しないのか…ってね。利根川さん…!!」
「…読んだのか………っ? それを………」
──ペラペラ、ペラッ
「『信じられない事柄を目にした時まず疑うべきは世界ではない。とどのつまり自分の目と判断力だ。(126頁目参照)』────…ほんと、参加者達ダメだなって感じですよ……。利根川さんとアイツの違いなんて、一目瞭然なんですから!」
「……あ?」
「あくまで私の洞察によるものですが。利根川さんとトネガワはこれほどまでに違うんですからね!! ほら!」↓↓
「この通り内面は勿論、外見にも大きく差があるというのに…。ねぇ〜利根川さん」
「サイゼの間違い探しかっ…!!」
「『成功とは、大きな一歩ではなく、小さな“気づき”の積み重ねである(221頁目あとがきより)』──圧倒的名文です…。ハッとさせられちゃいますよ」
「…まさかとは思うが、いじっとらんよな………!? ワシが散々キサマの奇書を皮肉った……仕返しに…………っ」
三嶋大先生が、正気とは思えぬ狂信読者に粘着されていた件は、記憶にも新しい事であるが。――まさか、堂下と同様の熱狂的な崇拝者が自分のすぐ隣に潜んでいようとは。
まったくの盲点。唖然と、言葉の喪失。利根川は完全に茫然とさせられる。
ただ、その間もまるで熱は冷めることがないかのように、三嶋は畳みかけるように言葉を紡いだ。
「とどのつまり、生還の為にはコツコツ細かいところから積み重ねなくちゃダメなんですって!! だから…お願いします。着ましょう? ね…?」
「…キサマァ〜〜………。『とどのつまり』の特許出願でもしようものか………っ」
三嶋はそれで話を上手くまとめたつもりなのか、と。
眼前に差し出されたダサいマジシャンスーツを、利根川は害虫を扱うように手で払いのけた────、
「いいか!? 着ないと言ったら着な──…、」
その時。
ガチャリっ──。
「「あ…」」
「…えっ?」
────『フラグ』から少々遅れて、またも再演。
カウンター奥、スタッフルームと思しき扉から不意に登場したのは、三嶋とほぼ同じ背丈程の、小柄な少女だった。
店内をかすめた風が、彼女の肩にかかる茶髪のおさげをふわりと揺らす。
赤い結い目からこぼれる細い毛先が宙に舞い、やがて静かに落ちるまでの一瞬──、
「…渋谷って、広いようで狭いんですね……。はァ……………」
「…ハァ………。もうワシは…疲れた………っ──」
──利根川と三嶋は、ほぼ同時に諦めのため息をついた。
「──…おい、そこの二つ結い娘……」
「………はい」
「せめて最期にさせろ……一服くらい…………っ。後は煮るなり焼くなり好きにしていいが…………武士の情けを………っ、かけれんものか……おい…」
(武士……。どんだけ武将が好きなのコイツ……)──三嶋が心中で一々毒づく中。
目の前の茶色いおさげの少女は静かに口を開いた。
その声音は風に揺れる髪とは対照的に、凛としていた印象だという。
「……やはり、利根川先生のようですね…」
「……おっ。この子脳みそいっぱい積まってますよ〜利根川さ~~ん。さすがですねーー…ハァ………」
「それに、──ミシマコーポレーションCEO。三嶋瞳社長」
「…え?」 「…あ?」
二人は少女の言葉に思わず虚を突かれる。
まっすぐに三嶋を見据え、言葉をひとつひとつ丁寧に紡ぐ少女――その眼差しには、幼さを超えた確かな意志と、揺るがぬ信念が宿る。
「…お会いできて光栄です。不肖ながら私、伊井野。読ませていただきました」
「あ…?!」
少女は言い終えると同時にすぐさま──『再演』。
ほんの数分前、三嶋が見せた動きとまったく同じように、背中のデイバッグへともどかしく手を差し入れる。
やや苦戦の末、ようやく引き抜かれたその手には────言うまでもない。『再演』となる一冊の本。
「貴方様の本を。『本物の』利根川幸雄……。利根川先生の御本を……!」
───凛、時として奇跡。
それは、伊井野 ミコという――──初めて、話の通じる参加者に出会った瞬間だった。
………
……
…
「やっと………会えた…………。──」
感涙──。
「──話の…分かる……参加者………」
「…はい?」
三嶋の、心からの感涙──。
「ありがとぉ伊井野さん────っっ!!!! もう…ほんっとにすっごく大変だったんだからああぁ〜──…、」
「──ぐへがあっ!!!」
三嶋の感涙は、拒絶の一撃と共に宙へと弾け飛んでいく────。
「不純同性行為…っ!! 貴方様という御方が…気安く抱きついてこないでくださいっ……!!」
「…え、えぇ……?!! …不純要素……どこ…?!」
「よせお嬢……。自分の身体に触れられるのが嫌という…そういう人間もいるのだ………っ。というか一番不順なのは…圧倒的にワシ………っ!!!」
「え、えーー……。と、とりあえずごめん…ね……? 伊井野さん……」
「……失礼。私も私でつい取り乱してしまって。…三嶋さん、申し訳ありません」
事情説明・兼・自己紹介タイム割愛。
根元&ヒナ、日高と──これまでまるで話が通じない、信頼の通路すら築けぬ参加者共と出会いを重ねてきた道中。
そんな旅路の果てに、ようやく現れた理解者ミコの存在に、三嶋と利根川は心の底から歓喜していた。
それは言葉が通じるというだけで、これほどまでに救われるのかと。──――異国の僻地で日本人旅行者を偶然見かけたかのような、それに似た安堵に二人は酔いしれる。
自分たちの味方が現れたという事もさることながら、利根川がなによりも感心さえられたのは、彼女の経歴。学力。
自己紹介の間にてミコが口にした肩書等に、利根川は顎に手を添え感服する。
「(ククク…。…ほう……。──)」
「(──裁判官の父を持ち…、名門・秀知院学園で風紀委員を務めるという……原理原則主義者、伊井野ミコ………っ。──)」
「(──将来は司法関係の仕事を勤めたいだか……そのナンダカカンダカという夢は心底どうでもいいが……。…だが流石は……秀知院現役生徒なだけあるじゃないか…………!──)」
「(──凡人共とは頭一つかけ離れた…洞察力……っ。力が………!! ……コイツは使える………っ!──)」
「(──さしずめ両腕が揃ったものだな………。右腕には三嶋…、左腕には伊井野とやらがっ…!! ククク……っ)」
ミコの圧倒的な肩書き、そして名門校に在学していることをほのめかす、端的で洗練された自己紹介。
その語る姿からにじむ育ちの良さと、場の空気をわきまえた品のある教養。利根川は、その全てを一瞬で見抜いた。
「これほど“使える”参加者は、もう二度と現れまい…」――そう確信した彼の口元に浮かぶは期待の笑み。
『逆境』の予感をまるでミコに見せつけるが如く、利根川はじっとミコに視線を注ぎ続けた。
「…そうだ。三嶋さん、良い機会ですからお伺いしたいのですが…、貴方の著書である『私だから云々』………あれ、全文パクリですよね? はっきり言って」
「……。(どんな風向きになろうが結局そのゴミ本の話に巡るのかよッ……)……え~と……。それが…なにか…?」
「良いですか? 盗作罪は著作権侵害に当たり、刑事罰の対象となる可能性があります。ただし、著作権侵害は親告罪であるため著作権者が告訴した場合にのみ、公訴を提起できますがね。…見損ないましたよ。何開き直ってるんですか?」
「…私だって、あんなの……。小宮って編集者に無理矢理書かされたもんだし〜…」
「おい、話は済んだか……? 小娘共…………っ」
「…お気遣い無く。利根川先生との対話に比べれば塵芥同然の会話ですので」
「……塵芥…。まぁ、事実だけどさぁ………」
編集者同様、三嶋の愚本(──の話題に──)ピシャっと冷や水をかけた利根川は、今度はミコへと顔を向ける。
彼の目に宿るは、まるで試すかのような光。
問いかける内容は一つ――ミコなりの『解決策』についてだった。
「さて、伊井野よ……。秀才のキサマは…どう考える……?」
「…利根川先生が、今後参加者対策としてどうすべきか……についてですね?」
「ほう! クククっ……! 本当に将来が楽しみな小娘を呼びよって…!!──」
「──…その通り……っ! …かの棚ぼた成り上がり娘は…ワシに変装させて事を済まそうという……圧倒的凡骨な発想しか思いつかぬものだったのだがな………。是非とも……っ、キサマの代案を参考にしたいものだ………!」
「何この毒の飽和状態……。利根川さんもしかして私に見切りつけてませんっ?!」
「…………そうですね……、利根川先生…。──」
一旦はそう答え、ミコはしばし静かに思考の淵へと沈む。
眉間に軽く皺を寄せ、言葉にならぬ答えを探すように――考え、また考え、さらに考え続ける彼女。
だがやがて、まるで諦念と表すかのように、正面へと顔を上げた。
「……申し訳ありません利根川先生。…想像以上の難題ゆえに、今私の口から即席で案を出す事は不可能です」
「………。いや、いい………。ワシとて今ここで…過度な期待はよせておらんかったからな………。あまり責めるな…、自分を……伊井野……っ」
もっとも、『期待などしていない』というのは大嘘。
ミコの返答に落胆を隠せない、利根川の実に分かりやすい表情を見て、三嶋は内心でふっと嘲笑を浮かべる程だったが。
──だが、そこで終わらない点が、利根川が惚れ込んだだけのことはある才媛・ミコであった。
「…ですが、三人集まれば文殊の知恵。…とどのつまり、『五人集まれば』…どうなるものか、です」
「あ…?」 「…!!(出た?! 利根川さん十八番の『とどのつまり』!! やっぱこの子熱烈な読者じゃん~!!)」
「私にも同行者が二人…。確かにいますので、彼らを交えて……自己紹介も兼ねてその解決策を導き出しましょうか。──」
「──私が藤原先輩よりも唯一尊敬するお方……利根川先生…!!」
「…なるほど……っ!! 素晴らしい……。キサマは圧倒的だな……人脈面もっ……!!」
ミコの口から飛び出した、まだ見ぬ協力者の存在。
この状況下にて、たった一人さえ参加者を信頼させ、引き入れることすら中々至難なはずだ。それにもかかわらず、彼女は二人も連れていると言うのだ。
人を見る眼、統率力、そして何より信頼を得る才――。やはりこの少女は只者ではなかった。
「私達もちょうど今この服屋に野暮用がありましてね。奥のスタッフルームに、鴨ノ目さん、そして鰐戸さんが待機してますので、ご同行お願いします」
「…鴨ノ目に鰐戸か………。ククク…………」
「………やりましたね、利根川さん…!!──」
──ヒソヒソ、
「──……。(ここに来て立ったのはまさか『成功フラグ』とは……。やはり偉大な作家は神も見放さないんですよ!! 利根川さん~~っ!!)」
「……。(クク……、月面にフラグを立てた時…きっと奴等も同じ高揚感だったろう……アポロ13号の宇宙飛行士連中も………っ!)」
「………!(ほんとミコちゃんに会えて良かった〜…。聞きましたか利根川さん、秀知院ですよ!! あの秀知院!! もうベタ惚れしちゃいますよ~~…!)」
「………。(クク……! 程々にしておけよお嬢…? 羞恥淫……不純同性行為《百合》も……っ!)」
「…いやその発言はさすがに笑えませんから。」
「……………あ? なんだあっ……? ワシは今何か喋ったかぁ……? あぁあ~っ??」
「…………。(……………)──」
「──ともかくこれで一安心ですねっ!!」
「圧倒的同感…!! …ぐぅっ……! 思えば…しんどい…苦行の道のりだったものよ………っ」
茨の道の末、ズタボロの身の前に咲いていたのは、聡明な一凛の百合花。──ミコ。
伊井野ミコという名の若き才媛に、確かに薫る戦略性。
利根川は、期待と確信に胸を膨らませ、伊井野のあとを歩んで行くのだった─────。
奥へ、奥へと。スタッフルームの元へ────。
────ゾッ………。
「…ぐううっ…!!??」
「え…? 利根川先生、どうなさいましたか…?」
不意に、正体不明の悪寒が利根川を襲った。
何が原因かは分からないが、それは首にネットリとまとわりつく大蛇のような、嫌な予感。
無論、あくまで『予感』である。何の根拠も気付きも一切ない、なんとなくのその予感。
「……やっぱり……。…ワシは降りる。行くぞ、お嬢………」
「えっ?! な、なんでですか??!! き、気を確かに………」 「………」
Eカード、パチンコ『沼』、十七歩麻雀、そして社会という名の終わりなき競争──。
利根川幸雄は、これまで幾度となく死線を渡ってきた。
不条理に満ちた勝負の場にあって、ただ勝つのではなく、勝ち抜くということ。それを可能にしてきたのは、決して運ではない。
一手、一秒の『気づき』であった。
絶望の中に差し込む一筋の光を見逃さず、他者が見落とした『違和感』をいち早く察知し、踏み込む勇気と見極める冷静さを併せ持つ──。
それが、利根川という男の本質だった。
その勝者ゆえの独特の嗅覚。勘というわけか。
もはや本能。野生の勘に近い。数々の修羅場を越えてきた者だけが持つ静かなる警鐘が彼を支配していたのだ。
「…利根川先生、疑心暗鬼になる心中はお察しします。ですが、私をどうか信じてください!! 罠…口八丁の方便……そんなのでは決してありません…!! 利根川先生、どうか…──…、」
「予感だっ……!!」
「「え?」」
利根川は語る。
一見すれば、何の変哲もなく、明るい照明に照らされるスタッフルーム扉。
だがその奥に潜み隠され────どす黒く澱みきった『予感』について、利根川は説明を始めるのであった。
「危険な…危ない雰囲気とは……普段の日常ならば…得……っ。女共はその危ない雰囲気の男に……、ヤバそうな男に惹かれるのだ……心をっ………。──」
「──だがっ………、ワシが今…感じる危険な雰囲気とは…────文字通りの『キケン』ッ……!! 悪い予感しかせんっ……!!」
「………いやそういうのいいですから。バカなこと言ってないでついていきますよ……」
「…危険とはつまり。『私の同行者が信じられない』、と。そう仰るつもりですか?」
「……察しが良いな………っ。勿論…、この件はキサマには一切非はない……。ないがっ…………──」
利根川はこの折、一瞬言葉をつまらせる。
スタッフルームの曇りガラス越しに、ぼんやりと二つの人影が浮かんだ為だ。
言わずもがな、その人影はミコの言う『同行者』なのだろうが、その輪郭を視界の端に捉えた瞬間、利根川の中にあったただの『予感』がそして確信へと変わっていく。
大人の体格の、二つの影。
曇りガラスの向こうで、ゆっくりと輪郭を濃くしながら、静かに、確実に近づいてくる。
『鴨ノ目』、『鰐戸』という、そんな影は──。
「…伊井野、キサマは優秀だ…。ワシが出会った小娘達の中じゃ……文句無くナンバーワンの切れる女………。実に優秀だっ………。──」
「──そんな優秀なキサマに…人生の年長者であるワシから………別れ際、アドバイスをくれてやる………」
「え…?」
──ガチャッ…
「ミコ、誰と話してるん──…、」
「さっきからガタガタうるせェぞ伊井──…、」
「「……ぁあ?」」
「え゙」
──姿を現したその瞬間、彼らは視界に捉えた『主催者の男』めがけて、迷いなく一直線に駆け寄った。
──それぞれ手には、重たげな鉄器――まるでバールのような物を握りしめ、鬼気迫る形相を貼りつけたまま。
パっと見で分かる明らかに『アチラの世界の人間』な坊主頭の二人。
世にも恐ろしいふたつの恐相を前に、身動きひとつ取れず硬直する三嶋を無理やり引き寄せ、利根川は踵を返す。
別れ際、彼は伊井野ミコに向け──『ワンポイントアドバイス』を残し、泣く泣くこの場から疾走していった──。
「友達選びはよく考えろっ……………伊井野…っ!!!」
【1日目/G7/ビル1階/S●INNS SHIBUYA109店内/AM.05:10】
【伊井野ミコ@かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】
【状態】頭部打撲(軽)、左頬殴打(軽)
【装備】???
【道具】ホイッスル、クロミちゃんの抱き枕、利根川著『お説教2.0』@トネガワ
【思考】基本:【対主催】
1:ど、どこに行くんですか!? 利根川先生!!
2:殺し合いの風紀を正す。
3:鴨ノ目さん、鰐戸さんを信頼。
4:法律違反をする参加者を取り締まる。
5:利根川先生を助けたい。
6:カメラの少年(相場)がトラウマ。
【鴨ノ目武@善悪の屑】
【状態】背中火傷(大)、右足火傷(軽)
【装備】???
【道具】???
【思考】基本:【対主催】
1:目の前の主催者野郎を追いかける。拷問後、即殺害。
2:クズは殺す、一般人は守り抜く。
3:ミコ、三蔵と行動。
4:三蔵は屑と認識しつつも見直している様子。
【鰐戸三蔵@闇金ウシジマくん】
【状態】胴体、顔に微々たる火傷(軽)
【装備】パイプレンチ@ウシジマ
【道具】処した男達の写真@ウシジマ
【思考】基本:【静観】
1:目の前の主催者野郎を追いかける。拷問後、即殺害。
2:伊井野、鴨ノ目を信頼。
3:自分に指図するクズ、生意気なブタ野郎は即拷問。
◆
…
……
………
「はぁはぁ………。…うっ、ひぐっ……、うぇ……ん……っ」
「………」
『羞恥心〜〜♪ 羞恥心〜〜♪ オレ達は~~~~♪』
「うっ…もう…な、なんなのぉお……もう………。うぅっ……………」
「………………」
『もういつもどんな時も負けやしないっSAァ~~~~♪』
【羞恥心】─────…っ!
それは、2008年に結成されたユニットによる、かつて一世を風靡したデビュー曲。
渋谷の路地裏、公園前にて。
たまたまそこに落ちていた古びたラジオから、その懐かしきメロディが流れ出す──…、
『どんまいどんまいどんまいどんまい〜〜♪ 泣かないで〜〜〜(笑)♪』
「「ぃいッ!!!──」」
「「──煽んなボゲッ!!!!!」」
ガシャンッ──。
蹴り上げられたラジオは、宙を舞う刹那──『渋谷区の天気、今朝は三十度を越える見込……』とニュースキャスターの声を響かせ、
バンッ──。
遺言を言い終えることなく、アスファルトに叩きつけられた。
「……死ね…っ!!…………」
無論、ラジオはこの時すでに死亡している。
ニュースキャスターの予報通り、突き刺すような陽射しの下の大疾走。
今どき野球部ですら避けるというこの炎天下での走り込みは、利根川と三嶋を汗でぐっしょりと濡らし、ベタついた不快感と特大疲労で包み込む。
“よりによって……夏に…バトロワ開催しやがってぇ…………”────。
──公園の水道水をがぶ飲みしながら、三嶋は天高く眩しい太陽を恨めしく睨んだ。
「…クク……っ!! ケキャっ…! キキキ………」
「……え?」
「分かった……っ! とうとう…気付いてしまった……っ!! キキキ…………っ」
そんな三嶋の隣でふと響く不気味な笑い声。
三嶋は一瞬、それがラジオからの音声かと錯覚させられた。
というのも、隣から聞こえた笑い声は、まるで機械のような感情皆無の声。完全に狂い切った笑い声だった故に。──まさか隣にいる利根川の声だとは、思いもしなかったのだ。
「…と、利根川さ──」
「──ぁ………………………っ」
恐る恐る横を向いた三嶋は、この時。灼熱下の暑さを相殺するような悪寒に襲われたという。
ムシャムシャッ……──
「…ククク……。よくよく考えれば……バトル・ロワイヤルだの…超能力だの…蘇生だの………っ。全てが荒唐無稽……! まるでバラエティ番組……っ!! クズ視聴者共が見る…ドッキリ番組なのだっ………!! なにもかもが…………!!」
「……と、とねが……ぁ……………」
「ククク……!! 見ろ…、お嬢…………っ!!」
「…え?」
バリバリ、ムシャムシャッ……──
何せ、隣に広がるのは地獄絵図。
かつて『理想の上司』、『圧倒的ビジネスカリスマ』…と日本中の経営者から尊望されていた利根川は、
──正気を欠いた眼を漂わせながら、地面の土や草を次々頬張り、
「バレバレじゃないか…………! 隠しカメラ…………っ!!」
──公園に設置された防犯カメラを、狂気の笑みで指差していた────。
「スタッフ…出てこいい──────っ!! 出てこいぃぃ──────っ…!!! さっさと持ってこんかぁあああ────っ…!!! 『ドッキリでした〜』ボードをっ…!!!──」
「──どうしてくれるっ…!!! ほれ、キサマらのせいで泥まみれじゃないか…っ!! ワシのスーツが………っ!!!──」
「──おいスタッフスタッフスタッフィっ………!!! …山崎かっ…?! 黒崎…キサマもどうせ見てるのだろっ…?!! それとも海老谷…もしやキサマかっ…!?? 出てこいぃいっ…!!!──」
「──出てこいスタッフぅうぅうぅ────────────っ………!!!!!!!」
「…あ、あわ……わわ…………」
三嶋が利根川をラジオの声かと勘違いするのも無理はなかった。──道端で部品散らすラジオ同様、彼もまた、壊れてしまっていたのだから。
防犯カメラへ向かって一人、狂気じみた怒声を浴びせる中年男。
三嶋が心中(なんで私がこんな目に遭ってるの……? よくよく考えればこれ全部利根川さんに巻き込まれてる形じゃん……)と呟きかけたその矢先の出来事である。
完全に常軌を逸した光を眼に宿し、もはや理性の灯など微塵も感じさせないその中年男は、わんぱく全開に土を食らう。
今目の前に広がる狂い切った現実に、三嶋は言葉という概念すら見失っていた。
──『想定上の最悪』という言葉はあるが、これは『想定外』かつ『最悪』。
三嶋はもはや願わずにはいられなかった。
今すぐにでも、ドッキリ大成功!!の札を掲げた軽薄なスタッフ共がニタニタ飛び出して。
この狂夢を終わらせてくれることを────。
「おいおい…早朝から発狂するなってオッサンさぁー。ラジオの曲聴こえないじゃないかよ…」
「「……え?」」
「…って、ぶっ壊れてるし。…ラジオ」
──ただいくら願おうとも、現れてきたのはスタッフではなく『カメラマン』。
一眼レフを手にした一人の少年がスタスタとこちらへ歩み寄ってきた。
中性的な美貌を湛えたその顔には、何があったのか痛々しい傷や打撲痕がいくつも走り、右手に巻かれた包帯はグロテスクに濡れ切る。
その白い右手で、彼はカメラの『シャッターボタン』に指を添えていた。
「……ん? …は? …いや、ちょっと待てよ……。──」
「──……オッサンさ、……え、何? …主催者……………??」
「「……」」
もう、正直。
ここまで来たら怖いものなしである。
「…何でここに………いるんだ……? のんきに…………」
「…………」 「………」
完全に終わりきった表情の三嶋。
そして気がつけば、彼女と同じく諦念の色を顔に宿していた利根川。
──カメラの少年の存在は、利根川の理性を呼び戻す引き金となったというわけか。
少年がカメラのスイッチを『戦闘用』に切り替えた折、利根川は静かに口を開いた。
「……小僧、このお嬢からキサマに一つ………『軽い質問』があるとのことだ………。いいな……?」
「…………なんだよ」
「軽い質問」────。もはや注釈は要らないであろう。
死神を呼び起こす呪文のような一語《死亡フラグ》である。
ふと浮かぶ二つの笑顔。
三嶋と利根川は顔を見合わせ、ほんの一瞬、静かに微笑みを交わし、
「クク……。おいお嬢……忘れるなよなっ…………? ワシの常套句をっ……!」
「え、あ、…あー。分かりました。──『とどのつまり』……そこのキミに一つ質問ね……。──」
本当に軽い質問。
それでいてキレがあり『答え』が分かり切ってる質問《直球130km/h》を、三嶋は少年へ──。
────相場 晄の内角目掛けてゆるやかに投じた。
「──キミは敵か? それとも味方になるか?」
◆
………
……
…
──もう少し自然な笑顔でお願いしまーす。
パシャリッ……
ドガァンッ──
ドッガァァァァンッッ──
ドッガバッガァッァアアアアアアアアンッッッ──
ドッッッガバッガァッァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ──
………
……
…
◆
───ドッガガガバギャァァアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ
背後で爆発音が鳴り響く。それも断続的にボンボンボンドガンドガンっと。
閑静な住宅街に不釣り合いな轟音が全くの間髪を入れずに炸裂する中、利根川と三嶋は振り返ることなく、ただひたすらに逃げ続けていた。
「はぁあぁぁぁぁあぁああああああああああああああああ!!!! もうもうもうもうもうっ、もうううううううううぅうううう〜〜〜〜っ!!!!!!」
「ガキ使年末のラストかぁああああああああっ…!!!!!!」
爆ぜる爆炎に何度も足をすくわれそうになりながら。
二人はただ夏を、
「はぁあぁぁぁぁあぁぁ……もう〜〜〜〜熱いよきついよしんどいよお~~~~~~~~っ!!! ……あの時ミコちゃん無理矢理にでも連れ出してればこんなことにはならなかったのにぃい~~~~~~!! もうこれどうすりゃ…どうすりゃいいんですか利根川さぁあああああああ~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!!」
「ハァハァ………。バカがっ……、どうしたもこうじたもあるかっ………………!!!──」
「──今はただ止まらずっ………馬の様に駆けるのみ………っ!! 本能だ……っ、本能のまま走るのだお嬢っ…………!!」
「……はぁはぁ…。………この緊迫下でも…──…、」
───ドッッッガバッガァッァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ
「うおっ!? うっさい私の言葉遮んなっ!!! せめて空気くらい読んで爆発攻撃してよイカレポンチィイ~~~~~~っ!!!!!──」
「──はぁあ………はぁはぁ………。…この…緊迫下でも……その倒置法喋りに利根川節を維持するとは………はぁ……さすが先生ですよ……。利根川さんん~~………っ。──」
「──私…頭おかしくなって……土とか食べだしたら…止めてくださいねぇ~………。利根川先生ぇええ~~…ん……………」
「ハァハァハァ…ハァハァ……。おあいにく様だっ……三嶋大先生よっ………!──」
灼けるような季節を、
「──ハァハァ………。…キサマも一回は食ってみろ…土くらい…………」
「……はぁはぁぁああ………、ところでお味はいかが……で……………?」
「ハァ…ハァ…。……ックク……!! 気になる土の味は…キサマ自身で試すといい………っ!! なまじ『作家』ならば……!」
「………作家なら何事も経験が命…ですかぁ………」
「……ククク…、さすがは三嶋大先生………っ!!」
──命がけで駆け抜けた。
この様子は傍から見れば…。まるで、シンクロ………。
長い長い『利根川逃亡劇』を経て、二人に生まれた一体感……………っ。
利根川ら両名は逃げることに必死で気づかずとも、二人の足並みはこのターン……完全に揃い切っていたのだ………っ────!
無論、利根川らの逃走……。ならびに、これまでの、やれ説得だの…やれWinwinを踏まえたプチ脅しだの…才媛を招き入れるだの……軽い質問だのと…すべては悪あがき………っ!
利根川が主催者にソックリな以上、もうどうすることもできない……。奇跡的に災難を先延ばしにできただけの…虚しいあがきでしかない……………っ。
あがけばあがくほどに、深みにハマっていき………。
奈落の底へとアクマが手招きしている……………。
どっちに転ぶか分からない……悪あがきなのだが………………っ。
────それでいて、今が三嶋らのラストチャンス………………。
「楽しめ……っ。むしろこの経験を……楽しむのだっ………!! ワシに関わってしまった以上……キサマはもう開き直るしかないっ……!!」
「……はぁはぁ……(息切れ)…。………ハァ…(ため息)」
────あきらめるんじゃない………。変わるのは自分自身……………っ。
「考えてみろ……っ! これだけ悲惨な目に遭ったのであれば………きっと重厚なものになるだろう……………」
「………もうやめにしませんか?──」
────誰も情けなんてかけちゃくれないのだからっ…………。
「──…『本』の話はっ!! …はぁはぁはぁハァアアアア~~~………」
「…そう……っ! キサマの最新著『バトロワ体験記』は………重厚にっ………!! …中々、先読みができるじゃないかお嬢……!!──」
「──先読みのプロである…キサマとは是非とも…詰将棋をしたいもの……っ!!! だから今は…逃げぬくぞっ………!! 生きて帰るぞ………っ!! スリルを楽しめ…! ──」
「──圧倒的文豪…三嶋大先生っ……………はぁはぁ……!!──」
「──ピース又吉……著………『火花』っ…………!!」
──ドッガンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン──────ッッッッッ……!!!!!!!
「クククッ!!! クククッ!!! ククククククッ──────!!!!! 狙うぞ…芥川賞をっ……!!!!」
「あぁあああああああああああああぁぁぁぁああああああああ~~っ!! これだから本とか大嫌いなんですよ私はああああああぁ~~~~~~っ!!! もうがぁああああああ〜〜〜〜っ!!!!!!!」
嗚呼…。
あぁ…。
ぁぁぁ………。
………
……
…
『人間は考える葦である。』
────詩・作家。ブレーズ・パスカルの名言。
今…負け犬たちの勝負の時が始まる…………。
【1日目/G7/街/AM.05:30】
【相場晄@ミスミソウ】
【状態】精神衰弱(軽)、顔殴打(右目、右頬腫れ)、右腕開放骨折、左足打撲
【装備】爆殺機能付き一眼レフカメラ、鉄製のハサミ
【道具】写真数枚(小黒妙子の死体写真他)
【思考】基本:【奉仕型マーダー→対象:野咲春花】
1:主催者共を追いかける。んで、殺す。
2:野咲にとにかく会いたい。
3:邪魔する奴は『写真』に納める。
4:絶対に死にたくない。
5:チンピラ共(カモ・ミコ・三蔵)を許さねぇ……。
【利根川幸雄@中間管理録トネガワ】
【状態】疲労(大)、熱中症(軽)、右腕捻挫(軽)
【装備】回転式拳銃
【道具】タバコ
【思考】基本:【対主催】
1:自身指揮の元、『プランA』でゲームを終わらせる。生還後、お嬢(三嶋)に『バトロワ体験記』を(無理矢理)書かせ一儲けする。
2:三嶋をお守り。
3:あがけばあがき程に地にハマっていく………っ。
4:伊井野にはいつかまた会いたい……。
5:会長が少し気がかり。
6:黒崎っ…。
【三嶋瞳@ヒナまつり】
【状態】疲労(大)、熱中症(軽)、精神衰弱(軽)
【装備】ハンドガン
【道具】『お説教2.0』@トネガワ
【思考】基本:【対主催】
1:利根川さんにどこまでもついていく…。(涙)
2:仲間を集ってゲームを終わらせる。
3:あっついよぉ…、目が回るよぉ頭が痛いよしんどいよぉお……。
4:ふざけた誤情報を拡散し、自分の本をいじり倒しやがった堂下浩次に絶対会う。絶対にっ……。
5:ミコちゃんがいたらこんなことにはならないのにぃいいい~~~~!!!
6:新田さんがピンチすぎる……。
7:利根川さんがこの先生き残る方法を模索…。
※三嶋は『本』という概念が嫌いになりました。
※三嶋は堂下浩次に未会ながら、激しい憎悪と殺意を抱きました。
最終更新:2025年07月01日 22:54