「…困りましたわね、まさかこのような……マジヤバな事態に巻き込まれてしまうとは…。
ようやく、ミロードの居場所がわかりましたと言うのに…」
ようやく、ミロードの居場所がわかりましたと言うのに…」
紅き空と月が頭上にある会場の一角で、俗に言うモデル体型で金髪、お嬢様風の縦ロールな髪型をした少女は指先を顎にあてながら思案をする。
(ここはおそらくミナミのキョウト…現実世界で言う京都。ですが明らかにエルダー・テイルのそれとは異なる上に、先程まで私は確かにシブヤに居た筈…。あのメフィスとフェレスという少女達が、何らかの意図を持ちなにかしらの能力を行使して、あのエルダー・テイルそっくりな世界から私を飛ばした…?そうだとすれば何故私を…?
…どうにせよ、私はミロードの留守を任されている身。あの世界から引き離されたとはいえ…このような催しには乗れませんわ)
…どうにせよ、私はミロードの留守を任されている身。あの世界から引き離されたとはいえ…このような催しには乗れませんわ)
少女の名はリーゼ。 といっても本名ではない。
彼女は現実世界では日本の東京都、清瀬市に住むお金持ちな女子高生であり、人気MMORPGである「エルダー・テイル」のプレイヤーで、またゲーム内ではアキバの五大戦闘系ギルドの一つであるD.D.Dの幹部の一人にして教導部隊の隊長を務めていた。
彼女は現実世界では日本の東京都、清瀬市に住むお金持ちな女子高生であり、人気MMORPGである「エルダー・テイル」のプレイヤーで、またゲーム内ではアキバの五大戦闘系ギルドの一つであるD.D.Dの幹部の一人にして教導部隊の隊長を務めていた。
だが2018年5月に、ゲーム内にて12番目の拡張パックである「ノウアスフィアの開墾」が適用されたその日…彼女は、他のエルダー・テイルにログインしていたプレイヤー達共々ゲームと酷似した世界にアバターの姿のまま「冒険者」として転移させられてしまった。
転移後リーゼは、教導部隊隊長として活動しつつ、アキバの街に現れた殺人鬼を討伐する為に策を練りメンバーを募集しまた訓練を行う事でこれを見事成功させたり、D.D.Dのギルドマスターであるクラスティが武器のフレーバーの顕在化現象によって行方不明になってからは、四苦八苦しながら彼の代わりにギルドを切り回したり…その後勃発した「呼び声の砦」の攻略戦では自身の未熟さを実感しつつも同時に、自分にはまだ見えていないことがたくさんあることへの憧れと飛翔感を抱いたりと、様々な経験を重ねていた。
そして攻略戦後…通信装置が中国サーバーと偶然繋がった際、彼女はクラスティが中国サーバーに飛ばされていた事を知る。
明かされた状況が状況故に、その場では混乱し思わず気を遠くしてしまっていたのだが…その後にこの殺し合いに巻き込まれた結果、皮肉にも冷静さを取り戻す事が出来たのである。
明かされた状況が状況故に、その場では混乱し思わず気を遠くしてしまっていたのだが…その後にこの殺し合いに巻き込まれた結果、皮肉にも冷静さを取り戻す事が出来たのである。
(…大神殿が見えますわね。あの世界通りなら死んでも記憶の喪失と経験値の減少というデメリットと引き換えにあの中で蘇生されるのですが…恐らくは死亡しても蘇生はされないでしょう。それでは私のような冒険者に有利過ぎますもの。
…首のこれも、恐らくは…ですが、それを封じる為の何かでしょうから。
それにもし蘇生が可能だとしても…だからといって慢心するのはあまりに危険ですわ。あの世界もそうでしたが…夢であればどれほど良いかとも思いますが…この場も、紛れもない現実。
…だからこの場は…慎重に動くべきですね。)
…首のこれも、恐らくは…ですが、それを封じる為の何かでしょうから。
それにもし蘇生が可能だとしても…だからといって慢心するのはあまりに危険ですわ。あの世界もそうでしたが…夢であればどれほど良いかとも思いますが…この場も、紛れもない現実。
…だからこの場は…慎重に動くべきですね。)
そう思考をしながら彼女は、使い慣れた杖の女王の誇り(プライド・オブ・クイーン)がある事を願いつつバッグの中身を見る事とする。
(あった!…ありましたわ!)
暫くして、彼女の目当ての物は見つかった。バッグの中から出て来た使い慣れた杖を装備したリーゼは、周辺を警戒しつつ散策を行おうとした。───その時である。
『聞け!参加者の諸君!』
「…へ…?……み、ミロードっ!?!?」
「…へ…?……み、ミロードっ!?!?」
どこからともなくスピーカーを通した声が聞こえてくる。その声は、居場所が判明したばかりであったD.D.Dのギルドマスター、クラスティそっくりであった。
混乱するリーゼを他所に声は続く。
混乱するリーゼを他所に声は続く。
時は少し遡る。リーゼの位置から少し離れた場所に、バッグの中身を確認し終えた金髪の青年が立っていた。
青年の真実の名はマクギリス・ファリド、悲惨な幼少期を過ごす中底知れぬ怒りを抱きながらも英雄に憧れていた男である。───本来は。
青年の真実の名はマクギリス・ファリド、悲惨な幼少期を過ごす中底知れぬ怒りを抱きながらも英雄に憧れていた男である。───本来は。
「殺し合い…か。強者こそが勝ち残る弱肉強食…私が求めていた、純粋な力のみが成立させる真実だ。
…だが、殺し合いに乗ってしまうのは、アグニカらしくはないと言える」
…だが、殺し合いに乗ってしまうのは、アグニカらしくはないと言える」
この場に招かれたマクギリス・ファリドは、原作の彼から派生したネットミームに汚染され、一部分の…英雄アグニカ・カイエルとその搭乗MSであったガンダム・バエルへ憧れや信望を抱いている側面が強調された存在になっているのだ。
故、彼は純粋な力のみが成立させる世界を望みながらも殺し合いには乗ろうとしない。
彼が憧れたアグニカ・カイエルなら、このような殺し合いには絶対に乗らず抗うだろうからである。
故、彼は純粋な力のみが成立させる世界を望みながらも殺し合いには乗ろうとしない。
彼が憧れたアグニカ・カイエルなら、このような殺し合いには絶対に乗らず抗うだろうからである。
そんな彼は目の前にあるアグニカ・カイエルの魂が宿っているとされる機械を見据える。
「…支給品が二つのみか。そして私の…俺の目の前にあるバエル。私の知っているバエルよりも小さく見えるが…これが三つ目の支給品と、そう考えられるだろう。
……ならば私がまずすべき事は、決まっているさ」
……ならば私がまずすべき事は、決まっているさ」
決意を固めながら彼はガンダム・バエルへと乗り込む。
そして彼は…近くにいるであろう参加者に機体のスピーカーを用いて短めな演説を始めた。
主催へと抗おうとする参加者を集めるのが目的の一つ。主催に従いこちらを殺しに来るであろう参加者を誘き出しバエルの力を持って排除するのがもう一つの目的である。
そして彼は…近くにいるであろう参加者に機体のスピーカーを用いて短めな演説を始めた。
主催へと抗おうとする参加者を集めるのが目的の一つ。主催に従いこちらを殺しに来るであろう参加者を誘き出しバエルの力を持って排除するのがもう一つの目的である。
『聞け!参加者の諸君!』
『300年の眠りを経て今、マクギリス・ファリドの元にバエルは蘇った!』
『この殺し合いへと抗い、主催への叛逆を…革命を望む参加者達よ!その気高き理想は決して絶やしてはならない!
アグニカ・カイエルの意思はこのバエルへと宿り、常に我々と共にある!!皆!私の…バエルの元へと集え!!』
『300年の眠りを経て今、マクギリス・ファリドの元にバエルは蘇った!』
『この殺し合いへと抗い、主催への叛逆を…革命を望む参加者達よ!その気高き理想は決して絶やしてはならない!
アグニカ・カイエルの意思はこのバエルへと宿り、常に我々と共にある!!皆!私の…バエルの元へと集え!!』
【マクギリス・ファリド@ネットミーム】
[状態]:健康、決意、バエルに搭乗中
[装備]:ガンダム・バエル@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]基本方針:アグニカのようにこの殺し合いに抗う
1:まずは他の参加者が来るのを待つ。
2:殺し合いに乗っている相手はバエルに背く逆賊として排除する。
3:バエル…!
4:殺し合いに抗う意思を持ち協力出来そうな相手には、まず300アグニカポイントを移譲しよう。
[備考]
※メタ知識の有無や、あるとしてどれぐらい保有しているのかは後続にお任せします。
[状態]:健康、決意、バエルに搭乗中
[装備]:ガンダム・バエル@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]基本方針:アグニカのようにこの殺し合いに抗う
1:まずは他の参加者が来るのを待つ。
2:殺し合いに乗っている相手はバエルに背く逆賊として排除する。
3:バエル…!
4:殺し合いに抗う意思を持ち協力出来そうな相手には、まず300アグニカポイントを移譲しよう。
[備考]
※メタ知識の有無や、あるとしてどれぐらい保有しているのかは後続にお任せします。
【ガンダム・バエル@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
ギャラルホルンの創設者であり英雄であるアグニカ・カイエルが300年前に起きた厄祭戦にて駆ったガンダム・フレームの一つ。
残念ながら特殊な能力は備わっていない上武装も金色で一対の剣であるバエル・ソードとスラスターウイングに内蔵した2門の電磁砲のみだが、阿頼耶識システムによる超反応にスラスターウィングにより高い機動力を誇る。
その為良くも悪くも搭乗者の技量に戦闘力が左右されやすい。
劇中ではマクギリス・ファリドが搭乗、彼の手で復元に成功した「厄祭戦当時の阿頼耶識システム」により、ガンダム・フレームとしての性能は厄祭戦当時の性能へと匹敵するレベルまで取り戻す事に成功している。
最終的にはマクギリスの親友であったガエリオ・ボードウィンが駆ったキマリスヴィダールと激突、死闘の果てに両者ともに甚大な損傷を負った。
なお今ロワでは大きさが縮小されており、本来は全長18mですが全長が5〜9m以内になっています。どれほどの大きさかは後続にお任せします。
ギャラルホルンの創設者であり英雄であるアグニカ・カイエルが300年前に起きた厄祭戦にて駆ったガンダム・フレームの一つ。
残念ながら特殊な能力は備わっていない上武装も金色で一対の剣であるバエル・ソードとスラスターウイングに内蔵した2門の電磁砲のみだが、阿頼耶識システムによる超反応にスラスターウィングにより高い機動力を誇る。
その為良くも悪くも搭乗者の技量に戦闘力が左右されやすい。
劇中ではマクギリス・ファリドが搭乗、彼の手で復元に成功した「厄祭戦当時の阿頼耶識システム」により、ガンダム・フレームとしての性能は厄祭戦当時の性能へと匹敵するレベルまで取り戻す事に成功している。
最終的にはマクギリスの親友であったガエリオ・ボードウィンが駆ったキマリスヴィダールと激突、死闘の果てに両者ともに甚大な損傷を負った。
なお今ロワでは大きさが縮小されており、本来は全長18mですが全長が5〜9m以内になっています。どれほどの大きさかは後続にお任せします。
マクギリスの演説を聴いていたリーゼは…最初こそ混乱していたものの、終わり際にはポカンとした表情を浮かべていた。
「……なんだったんですの、あの演説は!?」
暫し沈黙した後、絞り出すかのように彼女は呟く。
リーゼは相手が何を言っていたのかは殆ど理解が出来なかったものの、声の主が「マクギリス・ファリド」という男でありミロード…もといクラスティとは声がそっくりなだけの別人であろう事と、マクギリスなる男は殺し合いには乗っておらず同志を求めている事は理解できた。
リーゼは相手が何を言っていたのかは殆ど理解が出来なかったものの、声の主が「マクギリス・ファリド」という男でありミロード…もといクラスティとは声がそっくりなだけの別人であろう事と、マクギリスなる男は殺し合いには乗っておらず同志を求めている事は理解できた。
(偽名…ではないでしょう。第一、ミロードは…ミロードはあんな事言いませんわ!!
…コホン。兎に角今は…向かってみるしかなさそうですわね…)
…コホン。兎に角今は…向かってみるしかなさそうですわね…)
頭を抱えながらも、気を取り直したリーゼは警戒をしながら声の主の元へと向かうのであった。
【リーゼ@ログ・ホライズン】
[状態]:健康、困惑
[装備]:杖の女王の誇り(プライド・オブ・クイーン)@ログ・ホライズン
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:慎重に行動したいところですわ
1:殺し合いには乗るわけには行きませんわ。
2:ミロード(クラスティ)そっくりな声で理解不能な事を言うのはやめてくださいませんか!?
3:…怖くはなく、不安でもない…と言えば嘘になりますわね。だとしても、私のやるべき事に変わりはありません。
4:今は、声が聴こえた方向へ向かうべきですわね。万一罠だったら…その時はフルボッコタイムといきますわ!
[備考]
※原作10巻である「ノウアスフィアの開墾」及びアニメの第2シリーズ25話「開拓者」にて、クラスティが中国サーバーに居ることを知った後からの参戦です。
※冒険者である為、本来なら死亡しても経験値と一部分の記憶を代償に「大神殿」や「大聖堂」にて一定時間後に蘇生しますが、主催により今ロワでは制限されています。蘇生回数に制限があるのか、そもそも蘇生自体が不可能なのかについては後続にお任せします。なおリーゼ自身は蘇生される事はないと考えています。
※彼女が習得済みな口伝の〈賢者の石版〉《ケイローン・タブレット》については制限がかかっています。具体的にどのような制限がかけられているかは後続にお任せします。
[状態]:健康、困惑
[装備]:杖の女王の誇り(プライド・オブ・クイーン)@ログ・ホライズン
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針:慎重に行動したいところですわ
1:殺し合いには乗るわけには行きませんわ。
2:ミロード(クラスティ)そっくりな声で理解不能な事を言うのはやめてくださいませんか!?
3:…怖くはなく、不安でもない…と言えば嘘になりますわね。だとしても、私のやるべき事に変わりはありません。
4:今は、声が聴こえた方向へ向かうべきですわね。万一罠だったら…その時はフルボッコタイムといきますわ!
[備考]
※原作10巻である「ノウアスフィアの開墾」及びアニメの第2シリーズ25話「開拓者」にて、クラスティが中国サーバーに居ることを知った後からの参戦です。
※冒険者である為、本来なら死亡しても経験値と一部分の記憶を代償に「大神殿」や「大聖堂」にて一定時間後に蘇生しますが、主催により今ロワでは制限されています。蘇生回数に制限があるのか、そもそも蘇生自体が不可能なのかについては後続にお任せします。なおリーゼ自身は蘇生される事はないと考えています。
※彼女が習得済みな口伝の〈賢者の石版〉《ケイローン・タブレット》については制限がかかっています。具体的にどのような制限がかけられているかは後続にお任せします。
【杖の女王の誇り(プライド・オブ・クイーン)@ログ・ホライズン】
リーゼのメインウェポン。蓄積した魔力に応じ様々な色合いへと変わっていく、不思議なクリスタルをあしらった豪奢な杖。
〈古の女王〉と呼ばれるレイドクエストで得た戦利品である。
特性としては、同属性の魔法を連続で使用した場合威力が上昇していく効果が備わっている。
リーゼのメインウェポン。蓄積した魔力に応じ様々な色合いへと変わっていく、不思議なクリスタルをあしらった豪奢な杖。
〈古の女王〉と呼ばれるレイドクエストで得た戦利品である。
特性としては、同属性の魔法を連続で使用した場合威力が上昇していく効果が備わっている。