「こりゃ本物と断定してもよさそうだな。」
ギャブロをやり過ごした後、
主催者からのアプローチがあるまで適当に散策していたロック。
ようやく向こうから提示された新情報に不敵な笑みを浮かべている。
ご丁寧にあだ名まで入っていて、ギャブロの名前もあれば流石に本物だ。
明らかに名前じゃなくてあだ名だけのような人物も何人かいたものの、
この際それらのことについては放っておくことにする。
名前すらないような雑兵に対して興味はない。
主催者からのアプローチがあるまで適当に散策していたロック。
ようやく向こうから提示された新情報に不敵な笑みを浮かべている。
ご丁寧にあだ名まで入っていて、ギャブロの名前もあれば流石に本物だ。
明らかに名前じゃなくてあだ名だけのような人物も何人かいたものの、
この際それらのことについては放っておくことにする。
名前すらないような雑兵に対して興味はない。
(だがトッペイもいるとは予想外だな。)
まさか、自分の計画を阻止した立花特平がいようとは。
以前は共犯者だからという理由でうまいこと口を塞いだが、
別の世界もあるとなった今では、そんな脅かしも意味をなさない。
此方の行動を絶対阻止してくるに違いないし、既に協力者もいるかも。
少し事を急いてしまったようで、ギャブロは味方につけるべきだったかと少し後悔する。
以前は共犯者だからという理由でうまいこと口を塞いだが、
別の世界もあるとなった今では、そんな脅かしも意味をなさない。
此方の行動を絶対阻止してくるに違いないし、既に協力者もいるかも。
少し事を急いてしまったようで、ギャブロは味方につけるべきだったかと少し後悔する。
「……ま、過ぎたことだ。」
困難な状況からでも策を導き出すその頭脳がロックの強み。
優秀な下田警部ですら証拠を見つけることに難儀していたのだ。
一つや二つの障害ぐらいどうということはないし、それを切り抜ける。
一人ぐらい吹聴する奴が増えてもいい。参加者は総勢にして百十九名。
百十六人全員に行き渡る確率は皆無。それに此方も味方を付けてしまえばいいだけのこと。
そうなればいらぬ疑いや争いが発生する。元の世界のような混沌が待ち受けるのだ。
変装道具がないので大きな混乱を招くことができないのが少し心苦しいが
ロックが望む世界がそこにあり、楽しみで笑いすらこみあげてくる。
優秀な下田警部ですら証拠を見つけることに難儀していたのだ。
一つや二つの障害ぐらいどうということはないし、それを切り抜ける。
一人ぐらい吹聴する奴が増えてもいい。参加者は総勢にして百十九名。
百十六人全員に行き渡る確率は皆無。それに此方も味方を付けてしまえばいいだけのこと。
そうなればいらぬ疑いや争いが発生する。元の世界のような混沌が待ち受けるのだ。
変装道具がないので大きな混乱を招くことができないのが少し心苦しいが
ロックが望む世界がそこにあり、楽しみで笑いすらこみあげてくる。
「どういうこと……!?」
(おや?)
笑いを堪えていると声が聞こえた。
少なくとも今の声は女性のものだ。
不用心に思いながら声の方へと向かう。
少なくとも今の声は女性のものだ。
不用心に思いながら声の方へと向かう。
◇ ◇ ◇
「なんで、みらいが……!?」
修平から逃げるように去った後、
零は平安京へ入ると共に届いた名簿に困惑してしまう。
千に加えてアナムネシスもその名を連ねているが、
はっきり言って彼女達の存在が霞むほどに目立つ妹の名前。
彼女は殺され───否、自分の手で殺めてしまったはず。
なのに何故此処にいるのか。ヨミガエリはまだ済ませてない筈。
零は平安京へ入ると共に届いた名簿に困惑してしまう。
千に加えてアナムネシスもその名を連ねているが、
はっきり言って彼女達の存在が霞むほどに目立つ妹の名前。
彼女は殺され───否、自分の手で殺めてしまったはず。
なのに何故此処にいるのか。ヨミガエリはまだ済ませてない筈。
(落ち着くのよ……こんなの、
言ってしまえばただの文字の列でしかないわ。)
言ってしまえばただの文字の列でしかないわ。)
提供したのはメフィスとフェレスの二人と同じ運営の一人。
妹の復活も信じるしかないから信じた程度で、元々二人に信頼などない。
自分に妹の名前を焚きつけることで動かす可能性はないとは言えなかった。
妹の復活も信じるしかないから信じた程度で、元々二人に信頼などない。
自分に妹の名前を焚きつけることで動かす可能性はないとは言えなかった。
(でも、もし本当にいるならなぜ私達を放り込むの?)
自分だけでなくみらいや千を、
そして小衣や777ではなくアナムネシスが入る理由。
元々真意などさっぱり分からない相手ではあったが、
この自分に関係する参加者の人選は余計に分からない。
そして小衣や777ではなくアナムネシスが入る理由。
元々真意などさっぱり分からない相手ではあったが、
この自分に関係する参加者の人選は余計に分からない。
(ひょっとして、二人があの時言ってた『遠出』に何か関係が───)
「家族でも探してるのかい?」
「!」
考え込んでて近づく相手に気づかなかった。
咄嗟に声を掛けられ、剣を抜きながら距離を取る。
同じ人間と出会い、妹の名前に動揺して警戒を怠っていたことに気付く。
此処は衣装を変えれることから辺獄ではあるようだが、今までの辺獄とは違うのだ。
相手は幽者と違いものを考えて行動してくる人が多いのだから、
いつも以上に警戒を怠るべきではなかった。
咄嗟に声を掛けられ、剣を抜きながら距離を取る。
同じ人間と出会い、妹の名前に動揺して警戒を怠っていたことに気付く。
此処は衣装を変えれることから辺獄ではあるようだが、今までの辺獄とは違うのだ。
相手は幽者と違いものを考えて行動してくる人が多いのだから、
いつも以上に警戒を怠るべきではなかった。
「おいおい構えないでくれ。俺は別に君と敵対するつもりはないさ。」
そうは言いつつロックは距離を取るとポケットに手を突っ込む。
ポケットには道中でスタンドによって爆弾化した小石を仕込んでいる。
近づかれたらスタンドで、離れたままなら小石で戦うだけのこと。
なので表情とは裏腹に、内心はさほど恐れてるとは言い難い。
ポケットには道中でスタンドによって爆弾化した小石を仕込んでいる。
近づかれたらスタンドで、離れたままなら小石で戦うだけのこと。
なので表情とは裏腹に、内心はさほど恐れてるとは言い難い。
「みらいを───妹を探してるんですが知りませんか?
私と同じ髪の色のツインテールで、黒っぽい赤い瞳なんですけど。」
私と同じ髪の色のツインテールで、黒っぽい赤い瞳なんですけど。」
まずはみらいのことを確認したい。
殺し合いに乗るとか、載らないとかの段階ではなくなっていた。
殺し合いに乗るとか、載らないとかの段階ではなくなっていた。
「残念だが他の参加者とは出会ったけどそういう子はいなかったな。」
「……そうですか、ありがとうございます。」
ロックとの話を早々に切り上げて零は踵を返す。
妹がいるかどうかの確認は、今一番必要なことだ。
もし本物なら自分と違い、彼女は代行者でも幽鬼でもない。
守らなければならない存在になる。
妹がいるかどうかの確認は、今一番必要なことだ。
もし本物なら自分と違い、彼女は代行者でも幽鬼でもない。
守らなければならない存在になる。
「でも、妹さんを見つけてどうするんだい?
最後になれば一人しか生き残れないって言うのに。」
最後になれば一人しか生き残れないって言うのに。」
ロックの一言に足を止める。
当たり前なことを忘れていた。
優勝するつもりだったから脱出なんて考えもしなかったが、
出会ってもし本当に自分の知るみらいだとして、そこから自分はどうする?
首輪をどうこうできる技術なんてないし、脱出する能力だって持ち合わせてない。
守り続けて、最期は自分かみらいのどちらかのみが生きるという結末を迎えるのか。
当たり前なことを忘れていた。
優勝するつもりだったから脱出なんて考えもしなかったが、
出会ってもし本当に自分の知るみらいだとして、そこから自分はどうする?
首輪をどうこうできる技術なんてないし、脱出する能力だって持ち合わせてない。
守り続けて、最期は自分かみらいのどちらかのみが生きるという結末を迎えるのか。
(みらいが生き残るべきよね……)
できるわけがない。
既に一度彼女を零は殺した。
もうあの感覚を味わいたくはないのだ。
その場面になれば、恐らく彼女は自決を選ぶだろう。
既に一度彼女を零は殺した。
もうあの感覚を味わいたくはないのだ。
その場面になれば、恐らく彼女は自決を選ぶだろう。
「……確かめたいことがあるんです。協力してもらえますか。」
あくまで本物であればの話だ。
人数は百名以上の大人数と言えども舞台は広い。
自分一人で敵もいるだろう状況で妹を探すのは困難を極める。
ならどうするか……単純明快、人を頼る。以前の辺獄でもやってきたことだ。
先ほどまでは心の余裕がなかったが、ロックの一言で多少冷静さを取り戻す。
『協力』と彼女は思ってるかもしれないが、『利用』しようとしているが正しい。
壊れた精神の彼女ではそれを自覚していないのだが。
人数は百名以上の大人数と言えども舞台は広い。
自分一人で敵もいるだろう状況で妹を探すのは困難を極める。
ならどうするか……単純明快、人を頼る。以前の辺獄でもやってきたことだ。
先ほどまでは心の余裕がなかったが、ロックの一言で多少冷静さを取り戻す。
『協力』と彼女は思ってるかもしれないが、『利用』しようとしているが正しい。
壊れた精神の彼女ではそれを自覚していないのだが。
「ま、内容次第と行こうか。何も知らないままでOKは無理な話さ。」
「分かりました、ではついてきてください。」
まだ完全に信用したわけではなく、
罠がある場所に引き込まれる可能性もある。
なので零が無作為に選んだ場所で話すことを決めて動き出す。
罠がある場所に引き込まれる可能性もある。
なので零が無作為に選んだ場所で話すことを決めて動き出す。
「了解。俺は間久部緑郎、名簿にもあるがロックってあだ名がある。」
「……幡田零です。」
剣を収めた彼女の肩をポンと叩きながら並行し、
再び適当な家屋へと足を運び、席について話を聞く。
今度は主催の二人とも関係のある内容。
ギャブロに続いて中々に興味深い話だ。
再び適当な家屋へと足を運び、席について話を聞く。
今度は主催の二人とも関係のある内容。
ギャブロに続いて中々に興味深い話だ。
「なるほど。妹が本物かどうかを確かめたいと。」
「はい。信じられないかもしれませんが。」
辺獄の関係者でもない人間に信じてもらえるか。
現に今のところ出会った二人は代行者でも何でもない。
恰好も相まって痛い人に思われるそうなことだが、
現に今のところ出会った二人は代行者でも何でもない。
恰好も相まって痛い人に思われるそうなことだが、
「それを嘘だと証明もできないしな。
ただそれだと、少し怖いことがあるな。」
ただそれだと、少し怖いことがあるな。」
バンパイヤにスタンドと出会った手前最早今更だ。
特に疑うつもりもなく、淡々と話しを進めていく。
特に疑うつもりもなく、淡々と話しを進めていく。
「怖いこと、ですか?」
「───君の妹さんが幽鬼と言う可能性が否定できない。」
「それ、は……」
否定したいが彼の言う通りできなかった。
南羽に戸増と零にとって身近な人物の関係者が幽鬼になった例もある。
此処にその名前があって、果たしてあのみらいなのかは分からない。
所詮文字が並んでるだけと彼女は言ったがその通り。情報はその文字だけだ。
生きてることを信じて向かってみれば幽鬼でした、その可能性が無きにしも非ず。
嫌がらせが得意そうな二人が高みの見物をしてると思うと、あり得ない話でもない。
南羽に戸増と零にとって身近な人物の関係者が幽鬼になった例もある。
此処にその名前があって、果たしてあのみらいなのかは分からない。
所詮文字が並んでるだけと彼女は言ったがその通り。情報はその文字だけだ。
生きてることを信じて向かってみれば幽鬼でした、その可能性が無きにしも非ず。
嫌がらせが得意そうな二人が高みの見物をしてると思うと、あり得ない話でもない。
「実際、俺はそういうのに出会ったからな。」
「そういうのって?」
「俺の知り合いに立花特平って奴がいてさ。元居た世界では一緒につるんでた間柄で、
此処でもすぐに出会うことができたんだが……あいつは狼になって俺を襲ってきたのさ。」
此処でもすぐに出会うことができたんだが……あいつは狼になって俺を襲ってきたのさ。」
「それって……!」
「君の言う通りであればあれは奴は『幽鬼』ってことだ。」
「連中は参加者の何人かに細工をした可能性がある。」
当然これも嘘なのだが、
八将神と言う存在がいることから、
あながち間違いではなかったりもする。
これは噓から出た実と言うべきか。
八将神と言う存在がいることから、
あながち間違いではなかったりもする。
これは噓から出た実と言うべきか。
「君の言うみらいにも気を付けた方がいいな。
ひょっとしたら、下手な幽鬼よりも狡猾かもしれない。」
ひょっとしたら、下手な幽鬼よりも狡猾かもしれない。」
「それは───そう、ですよね……」
初対面の相手で信用度はそこまで高くはない。
故に彼の意見をすべて肯定するつもりはなかった。
だが零はなまじ辺獄に対する理解がそれなりにあるし、
777みたいな人並みの知能を持った幽鬼がいる手前これも否定しきれない。
特に、何度も執行し続けたことで精神的に不安定になってる彼女ではなおさら。
もう少し先の未来であれば、話は変わっていたのかもしれないが。
故に彼の意見をすべて肯定するつもりはなかった。
だが零はなまじ辺獄に対する理解がそれなりにあるし、
777みたいな人並みの知能を持った幽鬼がいる手前これも否定しきれない。
特に、何度も執行し続けたことで精神的に不安定になってる彼女ではなおさら。
もう少し先の未来であれば、話は変わっていたのかもしれないが。
「ま、妹を探すぐらいなら手伝うさ。」
「ありがとうございます、緑郎さん。」
「ただ、保護とかなら期待しない方がいいよ。
下手に同行させても足手纏いになると困るし、
それで死なせて責任を押し付けられたら叶わない。」
下手に同行させても足手纏いになると困るし、
それで死なせて責任を押し付けられたら叶わない。」
「そんなつもり……」
そんなつもりはないと言いたかった。
言いたかったが、此処へ来る直前の自分はことがうまく運ばず、
仲間にもかなり辛辣な態度を取っていたのは記憶に新しい。
完全にそうと言い切れる自信が今の彼女にはなかった。
言いたかったが、此処へ来る直前の自分はことがうまく運ばず、
仲間にもかなり辛辣な態度を取っていたのは記憶に新しい。
完全にそうと言い切れる自信が今の彼女にはなかった。
「見つけたら此処に避難するよう言っておく。
ただそれ以上のことは期待しないでくれ。それでいいかい?」
ただそれ以上のことは期待しないでくれ。それでいいかい?」
「それだけでも十分です。」
自分がロックと立場であれば、
同じようなことをしていたのは想像に難くない。
だから責めることはしないし、そこまでの期待もしない。
出会ったばかりの相手の妹の面倒を見ることができるのは、
小衣や千のような人柄のいい人物ぐらいなものだ。
同じようなことをしていたのは想像に難くない。
だから責めることはしないし、そこまでの期待もしない。
出会ったばかりの相手の妹の面倒を見ることができるのは、
小衣や千のような人柄のいい人物ぐらいなものだ。
「では、私はみらいを探しに行きます。」
席を立ち、一足先に外へ向かう。
協力関係を結べたのであれば用はない。
協力関係を結べたのであれば用はない。
「俺は北を目指すとするよ。君は?」
「東でも調べてみようかと。」
「分かった。とりあえず見つけたら此処を指定しておくぞ。」
「……はい、お願いします。」
何処か躊躇うかのように、
返事をしながら零はその家を出ていく。
返事をしながら零はその家を出ていく。
◇ ◇ ◇
(らしくないことをしたな、本当に。)
年季の入った天井を見上げながらロックは思う。
殺そうか殺さないかで言えば、最初は零を殺そうと考えていた。
彼女の話を聞いた時妹の蘇生を目的として『また家族か』と思ったから。
どいつもこいつも家族家族と、それしか言えないのか。
肩を叩いた時にさり気なく彼女を爆弾化はさせていたので、
やろうと思えば本当に、電話のボタンを押すより容易く殺せた。
だがしなかった。しようとスイッチを押そうとしたその時。
殺そうか殺さないかで言えば、最初は零を殺そうと考えていた。
彼女の話を聞いた時妹の蘇生を目的として『また家族か』と思ったから。
どいつもこいつも家族家族と、それしか言えないのか。
肩を叩いた時にさり気なく彼女を爆弾化はさせていたので、
やろうと思えば本当に、電話のボタンを押すより容易く殺せた。
だがしなかった。しようとスイッチを押そうとしたその時。
『アナムネシスによって、私はみらいを手にかけさせられたんです。』
その言葉が、切り捨てようとした彼の考えを留まらせた。
殺したくなかった相手を自分の手で殺めると言う顛末。
唯一の親友である西郷風介の姿が脳裏によぎる。
殺したくなかった相手を自分の手で殺めると言う顛末。
唯一の親友である西郷風介の姿が脳裏によぎる。
「……お前も同じなのかよ。」
協力者であるバンパイヤに言われようとも、
そして彼らを欺いてでも彼には死んでほしくはなかった。
悪魔の申し子と呼ばれる彼が唯一殺しを躊躇い、死に涙を流した相手。
彼を思い出させる顛末に、僅かばかりだが彼女に対して同情してしまう。
他人なんてお構いなしだし、ギャブロとの邂逅は事実いつも通りの彼だ。
一方で、殺して間もなく此処にいる彼にはまだ西郷の記憶は鮮明に残っている。
どこかちらついてしまい、殺すのを躊躇ってしまった。
そして彼らを欺いてでも彼には死んでほしくはなかった。
悪魔の申し子と呼ばれる彼が唯一殺しを躊躇い、死に涙を流した相手。
彼を思い出させる顛末に、僅かばかりだが彼女に対して同情してしまう。
他人なんてお構いなしだし、ギャブロとの邂逅は事実いつも通りの彼だ。
一方で、殺して間もなく此処にいる彼にはまだ西郷の記憶は鮮明に残っている。
どこかちらついてしまい、殺すのを躊躇ってしまった。
(命拾いしたな。)
誤爆しないよう小石を爆弾にしてから投げ、爆破する。
仮にも乗るか乗らないかの境界線に立ってるのは分かる。
此方としての利用価値は十分にあるので今は殺す理由もない。
奇しくも、零が修平にやったことを彼も同じようにして去る。
あくまで今回だけだ。ある程度参加者が減れば容赦はしない。
仮にも乗るか乗らないかの境界線に立ってるのは分かる。
此方としての利用価値は十分にあるので今は殺す理由もない。
奇しくも、零が修平にやったことを彼も同じようにして去る。
あくまで今回だけだ。ある程度参加者が減れば容赦はしない。
悪魔は唯一泣いた親友のことを思い出しながら、
今一度悪魔らしく邪悪な目的のために動き出す。
今一度悪魔らしく邪悪な目的のために動き出す。
【E-2 民家/一日目/深夜】
【間久部緑郎/ロック@バンパイア】
[状態]:健康、汚れ、零に対して少しだけ同情
[装備]:キラークイーンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:秩序なきこの場を楽しむ
1:とりあえず北を散策。殺しを唆すもよし、殺すもよし。
2:トッペイと出会ったときはどうしたものか。
3:アナムネシスとみらいに警戒。ただみらいは利用できるかも。
4:零、千は利用できるか?
5:……西郷……
[備考]
※参戦時期はバンパイア革命に失敗し、西郷を殺害した後。
※クライスタの世界を(零視点から)大まかに把握しています。
[状態]:健康、汚れ、零に対して少しだけ同情
[装備]:キラークイーンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:秩序なきこの場を楽しむ
1:とりあえず北を散策。殺しを唆すもよし、殺すもよし。
2:トッペイと出会ったときはどうしたものか。
3:アナムネシスとみらいに警戒。ただみらいは利用できるかも。
4:零、千は利用できるか?
5:……西郷……
[備考]
※参戦時期はバンパイア革命に失敗し、西郷を殺害した後。
※クライスタの世界を(零視点から)大まかに把握しています。
(おそらく、あの人も同じで優勝を狙っている。)
あてもなくみらいを探しながら零は思う。
ロックも乗っている側の人間だと言うことを。
いつから疑っていたと言うと、疑念自体は最初からである。
『殺し合いに乗ってない』ではなく『敵対するつもりはない』と彼は言った。
これは言葉のあやと言えばそれまでであり、正直小さいものでしかない。
段々そうと思えたのは単純に、一度も彼が同行を持ちかけてこなかったから。
殺し合いを否定する側なら戦力を増強するのは一番いいはずだ。
特にアナムネシスは強敵で、零ですら一人でとても相手にできない。
それを知った上でそれでもなお彼が同行しない理由で思いつくのは、
同行しない方が都合がいい……つまり乗った人間と思っただけだ。
ロックも乗っている側の人間だと言うことを。
いつから疑っていたと言うと、疑念自体は最初からである。
『殺し合いに乗ってない』ではなく『敵対するつもりはない』と彼は言った。
これは言葉のあやと言えばそれまでであり、正直小さいものでしかない。
段々そうと思えたのは単純に、一度も彼が同行を持ちかけてこなかったから。
殺し合いを否定する側なら戦力を増強するのは一番いいはずだ。
特にアナムネシスは強敵で、零ですら一人でとても相手にできない。
それを知った上でそれでもなお彼が同行しない理由で思いつくのは、
同行しない方が都合がいい……つまり乗った人間と思っただけだ。
(どちらにしても、関係のないことだけど。)
彼のスタンスがどちらであろうと、利用するのが現状最も得策だ。
合理的に、冷徹に。己の目的のために他者と協力ではなく利用する。
参加者を減らすと言うことであれば、寧ろありがたいことこの上ない。
それもあるが、もう二つ理由があるから。
合理的に、冷徹に。己の目的のために他者と協力ではなく利用する。
参加者を減らすと言うことであれば、寧ろありがたいことこの上ない。
それもあるが、もう二つ理由があるから。
(千さん……)
辺獄で同行した恵羽千のことだ。
彼女は自分の信じた正義に基づいて行動する。
ならば優勝を考える彼女には必ず障害となる存在だ。
以前の時と違い彼女の命すら切り捨てる必要があり、
まだ辛うじて残る良心の呵責が彼女に会わないように、
ロックになんとかしてもらおうと言う算段も考えていた。
彼女は自分の信じた正義に基づいて行動する。
ならば優勝を考える彼女には必ず障害となる存在だ。
以前の時と違い彼女の命すら切り捨てる必要があり、
まだ辛うじて残る良心の呵責が彼女に会わないように、
ロックになんとかしてもらおうと言う算段も考えていた。
(彼女は例の?)
もう一つは吹石琴美の名前。
琴美と言う名前は最初に出会った彼が言っていた名前。
此処にいると言うことは、ひょっとして当人なのか。
死んだはずの参加者で、彼女は修平を守るために命を捨てた。
善良な人間であったことは十分伺える存在で、躊躇いそうになる。
琴美と言う名前は最初に出会った彼が言っていた名前。
此処にいると言うことは、ひょっとして当人なのか。
死んだはずの参加者で、彼女は修平を守るために命を捨てた。
善良な人間であったことは十分伺える存在で、躊躇いそうになる。
(……何を今更躊躇ってるんだろ、私。)
幽鬼だって元々は人だ。
他人の魂を散々狩って言うことではない。
人でなければいいのか。死んでるならいいのか。
エゴに塗れた感情に苛まれながら、彼女は走り続けた。
少女のひび割れた涙を修復するときは……まだ来ない。
他人の魂を散々狩って言うことではない。
人でなければいいのか。死んでるならいいのか。
エゴに塗れた感情に苛まれながら、彼女は走り続けた。
少女のひび割れた涙を修復するときは……まだ来ない。
【E-2 /一日目/深夜】
【幡田零@CRYSTAR -クライスタ-】
[状態]:健康、涙は流れない、精神不安定(大)
[装備]:代行者の衣装と装備
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~3
[思考]
基本:妹の優勝、或いは自身が優勝して妹のヨミガエリを果たす。
1:東でみらいを探す。みらいが私の知るみらいなのか不安。
2:千さんとはできれば会いたくない。
3:あの男(修平)とは、次にあった時は殺し合う事になる。
4:吹石琴美って、あの琴美さん?
5:立花特平のような参加者に化けた幽鬼に警戒。
[備考]
※参戦時期は第四章、小衣たちと別れた後です。
※武器は使用できますが、ヘラクレイトスは現在使用できません。
※参加者の一部は主催によって何か細工をされてると思っています。
ただし半信半疑なので、確信しているわけではありません。
[状態]:健康、涙は流れない、精神不安定(大)
[装備]:代行者の衣装と装備
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~3
[思考]
基本:妹の優勝、或いは自身が優勝して妹のヨミガエリを果たす。
1:東でみらいを探す。みらいが私の知るみらいなのか不安。
2:千さんとはできれば会いたくない。
3:あの男(修平)とは、次にあった時は殺し合う事になる。
4:吹石琴美って、あの琴美さん?
5:立花特平のような参加者に化けた幽鬼に警戒。
[備考]
※参戦時期は第四章、小衣たちと別れた後です。
※武器は使用できますが、ヘラクレイトスは現在使用できません。
※参加者の一部は主催によって何か細工をされてると思っています。
ただし半信半疑なので、確信しているわけではありません。
009:イエスタデイ・ワンスモア | 投下順 | 011:It's like preaching to the wind. |
赤い月と悪魔たち | 間久部緑郎/ロック | 039:死中の閃き |
届かぬ星に手を伸ばして | 幡田零 | 041:星屑ロンリネス |