「君たちの故郷…レべリオを救う道はどこにもなかった」
意を決したように、ハンジはそう告げた。
意を決したように、ハンジはそう告げた。
アニは、レべリオにいるはずの父の事を思い、崩れ落ちた。
絶望した様にジャン達にこう告げた。
絶望した様にジャン達にこう告げた。
「…だったら もう…私が戦う理由はなくなった…私は降りる」
「もう…戦いたくない、あんたと…殺し合いたくない」
「もう…戦いたくない、あんたと…殺し合いたくない」
「あんたたちとも…エレンとも…」
◇
「ガビとファルコを頼んだ」ライナーは去り際にそう言っていた。
「…了解した」アニはただ、俯いていた。
「ガビとファルコを頼んだ」ライナーは去り際にそう言っていた。
「…了解した」アニはただ、俯いていた。
それが、アニ・レオンハートの覚えていた最後の記憶だった。
「ルールは至極簡単。人間の推定時間で3日間以内に一人になるまで殺し合ってもらう。最後の一人はその功績として『どんな願いでも一つだけ何でも叶えられる』権利を与え、元の世界に返してやろう」
「―――なんであたしが……」
....殺戮者である私に平穏など訪れるはずはない、か。
フッ、と思わず自嘲した。ここまで執拗に戦いに巻き込まれる事が罰だというのか。
....殺戮者である私に平穏など訪れるはずはない、か。
フッ、と思わず自嘲した。ここまで執拗に戦いに巻き込まれる事が罰だというのか。
結局アニ・レオンハートは、殺し合いから逃れる事は出来なかった。
最後の時すら、穏やかに過ごすことすら許されないのか。
最後の時すら、穏やかに過ごすことすら許されないのか。
殺し合いは、始まった。もう、やるべきことなどないというのに。
「(いや……まだあるのか……?)」
『『どんな願いでも一つだけ何でも叶えられる』権利を与え、元の世界に返してやろう』
アニの脳裏に浮かぶのはこのワード。
アニの脳裏に浮かぶのはこのワード。
つまり、女型の巨人を使い、優勝して地鳴らしを止めるか、父親を生き返らせることができるかもしれない。
「(…それじゃ二つ、足りない)」さらに顔を曇らせる。
今地鳴らしを止めたところで、レベリオは既に踏みつぶされ平らになった後だろう。
父親を今生き返らせた所で、イェーガー派が仕切っているパラディ島以外は全て踏み潰されるのが落ちだ。
父親を今生き返らせた所で、イェーガー派が仕切っているパラディ島以外は全て踏み潰されるのが落ちだ。
何より、アニに人殺しをする気力はもう残ってすらいなかった。
「…どうすればいいんだ、私は」
こんな事なら、アルミン達について地鳴らしを止める事に協力するべきだったか....そんな事すら思い始めて来た。自分が情け無い。
こんな事なら、アルミン達について地鳴らしを止める事に協力するべきだったか....そんな事すら思い始めて来た。自分が情け無い。
「(こんなとき……アルミンならどうしただろう…?)」
ふと、アニは思い始めた。
自分を最初に追い詰めた、黄色い髪の青年のことを。
ふと、アニは思い始めた。
自分を最初に追い詰めた、黄色い髪の青年のことを。
「(諦めず、考えろ)」
「(なぜ私はこんな殺し合いに連れてこられた…?)」
「(なぜ私はこんな殺し合いに連れてこられた…?)」
「(意識がはっきりとしていたなら、この地点に連れて来られるのは『転送』。似たようなことが前にも無かったか?)」
硬質化が解ける前に、エレンの声が聞こえた。
女型の巨人を継承した時に、「他の巨人の能力が発現しやすい特性」の仕組みを学ぶ為に、巨人化学を学ばなかったか?
女型の巨人を継承した時に、「他の巨人の能力が発現しやすい特性」の仕組みを学ぶ為に、巨人化学を学ばなかったか?
巨人の肉体は....「道」から送られてくる。
もし自分が今、巨人化できるのなら、ここにも「道」となるパスが通っているという事。
メフィスという少女は「あまりにも強すぎる力を持つ者へのセーフティロック」として首輪を参加者に嵌めた。
それは「力を持つ者」が、確実にいるという証拠。....自分も同じように巨人の力は、健在である可能性が高い。
もし自分が今、巨人化できるのなら、ここにも「道」となるパスが通っているという事。
メフィスという少女は「あまりにも強すぎる力を持つ者へのセーフティロック」として首輪を参加者に嵌めた。
それは「力を持つ者」が、確実にいるという証拠。....自分も同じように巨人の力は、健在である可能性が高い。
「(……エレンが手にした物と同じ、もしくは違う「道」と「座標」があるということ……?)」
そして、巨人に変貌する場合、その力に『セーフティロック』を掛けられるのは、
「………『始祖の巨人』、だけだ」
まさか。
殺し合いを仕組んだ人間が、二人の少女で全てではないとしたら。
殺し合いを仕組んだ人間が、二人の少女で全てではないとしたら。
エレン・イェーガーと同じ『始祖』の力を持つ人間、あるいは本人がこの殺し合いを仕組んでいる可能性がある―――
◇
生き残る。
アニは、方針を変えた。
アニは、方針を変えた。
女型の力を使い、時と場合によっては参加者を蹴散らして殺すかもしれない。
だが、全ては、この「情報」を誰かに伝える為。
アニは、平安京に出ている血染めの月を見て、思う。
「(エレン……いや、『始祖』は、何が目的なんだ……?)」
「(エレン……いや、『始祖』は、何が目的なんだ……?)」
仮にこの殺し合いを目論んでいるのがエレン・イェーガーなら、彼にメリットはあるのだろうか。
恐らく、ないだろう。彼の世界、パラディ島を救うだけなら地鳴らしだけで十分事足りる。
恐らく、ないだろう。彼の世界、パラディ島を救うだけなら地鳴らしだけで十分事足りる。
ならば、エレンはエルディア人である何者かに喰われ、『始祖の巨人』は誰かに継承されたと考えるべきだろうか...?
…バトルロワイヤルの説明をした二人の少女の目的は、愉しむためだろう。
…バトルロワイヤルの説明をした二人の少女の目的は、愉しむためだろう。
だが、彼女二人だけで巨人の力を制御できるとは、到底思えない。多分だが少女達は徒党を組んでいて、利害関係があるはずだ。
それが、この空に出ている「血染めの月」の条件だと思う。
それが、この空に出ている「血染めの月」の条件だと思う。
「(まさか、あたしを追い詰めたあんたが……出て来て、助けることになるとはね)」
アニは、ここにはいない仲間の青年を想い浮かべた。
アニは、ここにはいない仲間の青年を想い浮かべた。
そうして、歩き始める。
アニの最後の戦いは、この瞬間を持って幕を開けた。
アニの最後の戦いは、この瞬間を持って幕を開けた。
【アニ・レオンハート@進撃の巨人】
[状態]:精神不安定、決意
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3(確認済み)
[思考・状況]生き残り、情報を伝える。主催の正体が知りたい。
1:まずは様子を見る。
2:参加者と接触し、危険人物だった場合、女型を使い再起不能にする。
[備考]参戦時期は第132話、ヒィズルの船に乗った直後からの参戦です
※この殺し合いの主催者にエレン・イェーガー、もしくは『始祖の巨人』を所有したエルディア人がいるのではと考えています。
[状態]:精神不安定、決意
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜3(確認済み)
[思考・状況]生き残り、情報を伝える。主催の正体が知りたい。
1:まずは様子を見る。
2:参加者と接触し、危険人物だった場合、女型を使い再起不能にする。
[備考]参戦時期は第132話、ヒィズルの船に乗った直後からの参戦です
※この殺し合いの主催者にエレン・イェーガー、もしくは『始祖の巨人』を所有したエルディア人がいるのではと考えています。