(どうして、ボクはこんなところにいるんだ?)
赤光が満ちる平安京の街路に立っていたのは、虫と人が合わさったかのような生き物。
一見仮面をつけたヒーローにも見える。
では正義の味方かと言われれば、所属は別。
彼、ギャブロは魔王ギャブ・ファーの卵から生まれ、邪悪な魔導士ダークの下で暗躍していた六魔将の一人だった。
だがそれも昔の話。
ひょんなことから勇者の友達であるロボットや、世話係のはずのソニアとの触れ合いを経て、悪を滅せんとする正義の側に付いた。
赤光が満ちる平安京の街路に立っていたのは、虫と人が合わさったかのような生き物。
一見仮面をつけたヒーローにも見える。
では正義の味方かと言われれば、所属は別。
彼、ギャブロは魔王ギャブ・ファーの卵から生まれ、邪悪な魔導士ダークの下で暗躍していた六魔将の一人だった。
だがそれも昔の話。
ひょんなことから勇者の友達であるロボットや、世話係のはずのソニアとの触れ合いを経て、悪を滅せんとする正義の側に付いた。
やがて冒険の果てに、暗黒の力を持って暴走するダークを止めようとして、命を落としたはずだった。
来世は平和になった世界で、家族と楽しく過ごす、それだけを願って、終わりを迎えた所、訳の分からない場所に呼ばれていた。
来世は平和になった世界で、家族と楽しく過ごす、それだけを願って、終わりを迎えた所、訳の分からない場所に呼ばれていた。
(そうか……いいだろう、このボクをふざけた殺しあいに呼んだことを、後悔させてやるよ。)
ザックから金属の小手を取り出し、右手に装着する。
魔王の力を受け継いでいる以上、魔法とシンプルな格闘術が中心の彼にとって、シンプルなデザインの武器はこの上なく適合していた。
ザックから金属の小手を取り出し、右手に装着する。
魔王の力を受け継いでいる以上、魔法とシンプルな格闘術が中心の彼にとって、シンプルなデザインの武器はこの上なく適合していた。
(きっとこの世界でも、誰かの親や誰かの子が無理やり参戦させられているはずだ。)
家族がいない腹いせに、近辺の村や町から子供を攫っていた、昔の自分を思い出す。
もう二度とあんなことはしないと、家族同士を離れ離れにさせないと心に決め、少年は歩き出した。
もう二度とあんなことはしないと、家族同士を離れ離れにさせないと心に決め、少年は歩き出した。
「君、ちょっといいかな?」
歩き出して、最初の角を曲がった先にいるのは、
スーツを丁寧に着込み、髪型をポマードで整えた、サングラスをかけた少年だった。
歩き出して、最初の角を曲がった先にいるのは、
スーツを丁寧に着込み、髪型をポマードで整えた、サングラスをかけた少年だった。
「ぼくは間久部緑郎、気さくにロックとでも呼んでいいよ。」
「オマエ、ボクが怖くないのか?」
人間の町を勇者と共に歩いた時、町の人々でさえも怪しんだ目で見てきた。
だがこの少年は、そのような目で自分を見てこず、進んで話しかけてきた。
「オマエ、ボクが怖くないのか?」
人間の町を勇者と共に歩いた時、町の人々でさえも怪しんだ目で見てきた。
だがこの少年は、そのような目で自分を見てこず、進んで話しかけてきた。
「いいんだよ別に、こう見えてぼくは、獣に変身する人間とか、色々見てきているからね。」
獣に変身する人間、と聞いて、仲間である獣人バルテスを思い出した。
彼の世界でもまた、人間の改造をした奴がいたのだろうか。
獣に変身する人間、と聞いて、仲間である獣人バルテスを思い出した。
彼の世界でもまた、人間の改造をした奴がいたのだろうか。
「ぼくとしては、君がどんなことを経験してきたのか聞きたいんだ。丁度そこのチンケな建物に入って、教えて欲しい。」
このような状況で開口一番に聞いてくるのは、「殺し合いに乗っているか」であるはずだが、少年が聞いてきたのは、自分の世界や経歴だった。
好奇心旺盛なだけではなく、物怖じしない性格だということは、ギャブロにも伝わった。
味方にすれば頼れることこの上なさそうだが、一体正体は何だと怪しみながら、少年の後についていく。
好奇心旺盛なだけではなく、物怖じしない性格だということは、ギャブロにも伝わった。
味方にすれば頼れることこの上なさそうだが、一体正体は何だと怪しみながら、少年の後についていく。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「面白いな……貝の勇者、魔導士ダーク、天空世界に地下世界、それに君自身の出生も。」
スーツとサングラスの少年、間久部緑郎は丸机を中心に向かい合って椅子に座り、ギャブロの一言一言を、じつに興味深そうに聞いていた。
スーツとサングラスの少年、間久部緑郎は丸机を中心に向かい合って椅子に座り、ギャブロの一言一言を、じつに興味深そうに聞いていた。
「何より面白いのが、それがフィクションじゃないってことだ。もしかしたらその貝の勇者とやらは、ぼくの世界から呼ばれた人間なのかもしれないな。」
「もしかすると、勇者の世界とボクたちの世界で、アイツらを倒せるかもしれない。協力してくれ、ロック。」
ロックにとっては、どこまでも現実から離れていた。
何かのトリガーによって獣へと姿を変える人間という、現実離れした種族と付き合ってきた彼でさえ、受け入れることにはひと手間かかった。
こうした殺し合いに、赤い月という非現実な緩衝材がなければ、信用できていなかったはずである。
何かのトリガーによって獣へと姿を変える人間という、現実離れした種族と付き合ってきた彼でさえ、受け入れることにはひと手間かかった。
こうした殺し合いに、赤い月という非現実な緩衝材がなければ、信用できていなかったはずである。
「もう一つだけ聞かせて欲しいことがある。君はどうして、この殺し合いを止めようと思っているんだい?」
ロックはようやく、互いの世界のことではなく、殺し合いのことに切り込んだ。
ロックはようやく、互いの世界のことではなく、殺し合いのことに切り込んだ。
「皆、家族がいるからだ。」
ギャブロはウソ偽りなく、理由を話した。
「きっと、誰かが殺したり、殺されたりしたら、そいつらのパパやママは悲しむ。そんなのをボクは見たくないんだ。」
ギャブロはウソ偽りなく、理由を話した。
「きっと、誰かが殺したり、殺されたりしたら、そいつらのパパやママは悲しむ。そんなのをボクは見たくないんだ。」
「ごめんね、もういいや。」
そうするとロックのサングラス越しの瞳は、好奇心を滾らせた光を失った。
「いや、別にいいけど……」
どこか気分を害したかのように見えたロックに対し、ギャブロは謝罪の言葉を告げる。
どこか気分を害したかのように見えたロックに対し、ギャブロは謝罪の言葉を告げる。
「ううん、もういいってのは、こういう事さ。
キラークイーン。」
キラークイーン。」
突然ロックの背後から現れた、猫頭で筋肉質な人間の拳が、ギャブロに座っていた椅子を粉砕した。
それは確かに殺意のこもった一撃だった。
人間をはるかに超える力を持った生物の遺伝子を持ったギャブロだからこそ躱せたが、ただの人間なら死んでいた。
それは確かに殺意のこもった一撃だった。
人間をはるかに超える力を持った生物の遺伝子を持ったギャブロだからこそ躱せたが、ただの人間なら死んでいた。
「オマエ、嫌な予感はしていたが、殺し合いに乗っていたんだな。」
後ろに飛びのくことで、事なきを得たギャブロは、ロックを睨みつける。
「ふん、少なくとも、君みたいなマヌケな考えの持ち主と、組むつもりはないね。」
後ろに飛びのくことで、事なきを得たギャブロは、ロックを睨みつける。
「ふん、少なくとも、君みたいなマヌケな考えの持ち主と、組むつもりはないね。」
サングラス越しから見える瞳や口元は、侮蔑の歪みを帯びていた。
まるでそれはリアリストの大人が、スーパーマンになりたいと言っていた子供を見るような顔だ。
まるでそれはリアリストの大人が、スーパーマンになりたいと言っていた子供を見るような顔だ。
「マヌケな考え?殺しあった結果、家族が悲しむって話が、間違っているとでもいうのか?」
ギャブロはロックに対し、必死で反論する。
ギャブロはロックに対し、必死で反論する。
「その考えがムカつくんだよ。おまえは、家族さえいれば何でもいいと思っているクチだろ?
言っておくがおれはこの戦いに来るまでに、何百人も殺した。それでもおれの両親は悲しんじゃくれないぜ。おれを捨てたんだからな。」
言っておくがおれはこの戦いに来るまでに、何百人も殺した。それでもおれの両親は悲しんじゃくれないぜ。おれを捨てたんだからな。」
光に満ちていたロックの瞳が、今度は闇で濁る。
奴がどんな過去を送って来たのかギャブロには分からないが、それでも分かったことがあった。
この男を倒さないと、確実に犠牲者が出る。
奴がどんな過去を送って来たのかギャブロには分からないが、それでも分かったことがあった。
この男を倒さないと、確実に犠牲者が出る。
「こいつを食らえ!!マッドハリケーン!!」
ギャブロは全身に風の力を纏い、ロック目掛けて突撃しようとした。
人間には捕らえられない超スピードの技。
ギャブロは全身に風の力を纏い、ロック目掛けて突撃しようとした。
人間には捕らえられない超スピードの技。
だが、ロック目掛けての一撃を遮断するものがあった。
「足元に気を付けなよ。」
「―――――ッ!!」
キラークイーンによって、粉砕された椅子だ。それがあろうことか、爆発したのだ。
彼が身に着けたスタンドは、単純な攻撃力もさることながら、指先に触れた物を何でも爆発させることが出来る。
何とか上空にとび上がり、直撃こそは避けるが、烈風纏いしダッシュは止めざるを得なかった。
「―――――ッ!!」
キラークイーンによって、粉砕された椅子だ。それがあろうことか、爆発したのだ。
彼が身に着けたスタンドは、単純な攻撃力もさることながら、指先に触れた物を何でも爆発させることが出来る。
何とか上空にとび上がり、直撃こそは避けるが、烈風纏いしダッシュは止めざるを得なかった。
「素晴らしい力を得ながら、なぜその力を自分のために使わない?」
「そんなことをしても、何も手に入らないってことを、ソニアが教えてくれたんだ!!」
「そんなことをしても、何も手に入らないってことを、ソニアが教えてくれたんだ!!」
爆風に飛ばされてしまうが、上空でなおもギャブロは攻撃を続ける。
「コールドフィスト!!」
今度は腕に貯めた氷魔術で作った氷塊を、紙飛行機のように飛ばす。
今度は腕に貯めた氷魔術で作った氷塊を、紙飛行機のように飛ばす。
「おっと、危ない危ない。」
しかしキラークイーンの拳が、氷をキャッチしてしまった。
そして、忘れてはならないことは、それの人差し指が触れたものは、何でも爆弾に変えてしまう。
しかしキラークイーンの拳が、氷をキャッチしてしまった。
そして、忘れてはならないことは、それの人差し指が触れたものは、何でも爆弾に変えてしまう。
「また爆発か!!」
氷塊は爆発し、辺りに透明な刃を散らした。
それに巻き込まれないように、炎をエネルギーを貯めて全身を守っていたが、それが無くなった後に、ロックの姿は消えていた。
氷塊は爆発し、辺りに透明な刃を散らした。
それに巻き込まれないように、炎をエネルギーを貯めて全身を守っていたが、それが無くなった後に、ロックの姿は消えていた。
「くそ……奴を追いかけないと……!!」
ギャブロは慌てて、見失ったロックを探して走り出した。
赤い月だけが、残酷に彼を照らしていた。
ギャブロは慌てて、見失ったロックを探して走り出した。
赤い月だけが、残酷に彼を照らしていた。
【ギャブロ@大貝獣物語2】
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:メタルナックル@FINAL FANTASY VII
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない
1:ロックを追いかける
2:知り合いが参戦させられていたら探す
[備考]
※参戦時期は暴走するダークを命と引き換えに止めた直後
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:メタルナックル@FINAL FANTASY VII
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない
1:ロックを追いかける
2:知り合いが参戦させられていたら探す
[備考]
※参戦時期は暴走するダークを命と引き換えに止めた直後
(バカな奴だ。ぼくがこっちにいると考えず、外に出ていきやがった。)
ロックは氷塊を爆発させた直後、キラークイーンで家の床下に穴を掘り、そこを散乱した家具で隠し、その下に隠れていた。
彼は、殺し合いに乗る前から、宇宙人のように頭が良く、猫のように執念深く、ヘビのように残忍な性格の持ち主だった。
そして彼はバンパイアと協力し、計画の果てに人の作りし法や道徳やきまりを粉砕しようと考えていた。
だが、その計画はバンパイアの少年トッペイと漫画家手塚治虫、そして私立探偵伴俊作の手により、完全に破綻した。
だが、その計画はバンパイアの少年トッペイと漫画家手塚治虫、そして私立探偵伴俊作の手により、完全に破綻した。
(しかし、殺し合いを強制したのは気に食わないが、中々いい物をくれたじゃないか。
前に花火工場で作らせた丸薬より、面白いな。
帰ったらバンパイア革命をもう一度やり直すのも悪くない。)
前に花火工場で作らせた丸薬より、面白いな。
帰ったらバンパイア革命をもう一度やり直すのも悪くない。)
(とりあえずあのギャブロとかいう奴が、家族何てくだらないってことを、分かってくれたらいいな。)
だが、彼はこの場に呼ばれ殺し合いという、秩序なき場所を楽しむ。
それが、間久部緑郎という、人間なのだから。
血のように赤い月のみが、彼という残酷な悪魔を照らしていた。
だが、彼はこの場に呼ばれ殺し合いという、秩序なき場所を楽しむ。
それが、間久部緑郎という、人間なのだから。
血のように赤い月のみが、彼という残酷な悪魔を照らしていた。
【間久部緑郎/ロック@バンパイア】
[状態]:健康 汚れ
[装備]:キラークイーンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:秩序なきこの場を楽しむ
1:とりあえず辺りを散策。殺しを唆すもよし、殺すもよし
[備考]
※参戦時期はバンパイア革命に失敗し、西郷を殺害した後
[状態]:健康 汚れ
[装備]:キラークイーンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:秩序なきこの場を楽しむ
1:とりあえず辺りを散策。殺しを唆すもよし、殺すもよし
[備考]
※参戦時期はバンパイア革命に失敗し、西郷を殺害した後
[支給品紹介]
[メタルナックル@FINAL FANTASY VII]
ギャブロに支給されたグローブ。
腕にはめて使えば、物理攻撃力が上がる。頑丈だが、特にこれと言った性能はない。
[メタルナックル@FINAL FANTASY VII]
ギャブロに支給されたグローブ。
腕にはめて使えば、物理攻撃力が上がる。頑丈だが、特にこれと言った性能はない。
[キラークイーンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険]
ロックに支給されたスタンドDISC。頭に挿入すると、このスタンドが使える
スタンドパラメータ
破壊力:A
スピード:B
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:B
成長性:A
能力:触れたものを爆弾に変える
ロックに支給されたスタンドDISC。頭に挿入すると、このスタンドが使える
スタンドパラメータ
破壊力:A
スピード:B
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:B
成長性:A
能力:触れたものを爆弾に変える
※このスタンドは原作と異なり、非スタンド使いでも見えます。
また、シアーハートアタック、バイツァ・ダストは使えません。
また、シアーハートアタック、バイツァ・ダストは使えません。