「ギャハハハハハアハハハア!!!!!」
狂った笑い声が夜に響く。
男は血に飢えていた。その身体は血に満ちていた。
出会い頭に少女の腹部へと爪を突き立て、身体を引きちぎり、浴びた血と臓物の温もりに快感を得ていた。
男は血に飢えていた。その身体は血に満ちていた。
出会い頭に少女の腹部へと爪を突き立て、身体を引きちぎり、浴びた血と臓物の温もりに快感を得ていた。
男は世間的に言えば、異常者だった。
猫を捕まえては解体し、芸術のように活け造りにして人目の着く場所に飾り。
そんなことを繰り返している内に、彼はヴァンパイアと呼ばれる存在に"なった"。
彼は確信した。自分は特別な存在なのだと。
だから簡単に人を殺せる力を手に入れられたのだと。
猫を捕まえては解体し、芸術のように活け造りにして人目の着く場所に飾り。
そんなことを繰り返している内に、彼はヴァンパイアと呼ばれる存在に"なった"。
彼は確信した。自分は特別な存在なのだと。
だから簡単に人を殺せる力を手に入れられたのだと。
(だが俺も馬鹿じゃあねえ...遊ぶ順番は考えないとなあ)
彼は一度敗北していた。
楽しもうとするのに夢中になってる隙を突かれて殺された。
だから、今度は間違えなかった。
人間、身体を両断されてもすぐには死なない。だから、言葉を交わすのはバラしてからにした。
楽しめる時間は短くなるが、そのぶん濃厚な時を過ごせればいい。
楽しもうとするのに夢中になってる隙を突かれて殺された。
だから、今度は間違えなかった。
人間、身体を両断されてもすぐには死なない。だから、言葉を交わすのはバラしてからにした。
楽しめる時間は短くなるが、そのぶん濃厚な時を過ごせればいい。
「なぁ、なあナァナァ!?聞かせてくれよお嬢ちゃんよぉ!?」
男は少女の顔を覗き込みながら下卑た笑みを浮かべる。
この少女はどんな絶望の顔を見せてくれるだろうと胸を高鳴らせながら。
この少女はどんな絶望の顔を見せてくれるだろうと胸を高鳴らせながら。
「最期に会いたい奴はいるかぁ!?残したい言葉はあるかァ!?最後の最後に見るのが俺のツラなのはどんな気分だァ!?」
「最悪よ。『私たち』があなたみたいなやつに消費されてたなんて思うとね」
「最悪よ。『私たち』があなたみたいなやつに消費されてたなんて思うとね」
酷く冷めた声だった。
絶望でも悲しみでもなく。込められるのはただただ純粋なる嫌悪感のみ。
絶望でも悲しみでもなく。込められるのはただただ純粋なる嫌悪感のみ。
「あ?」
男の目が見開かれる。なぜ、この少女は身体を両断されたというのに、こうも淀みなく言葉を発せるのか。
何故、死が近いというのに絶望を微塵も感じさせないのか。
何故、死が近いというのに絶望を微塵も感じさせないのか。
その答えは、一発の銃弾を持って思い知らされる。
「!?」
肩にはしる激痛に男は動きを止める。
銃弾が飛んできたであろう方角へと顔を向ける。そこには宙に浮いたマスケット銃があった。
それだけではない。
瞬きする間もなく、マスケット銃が増殖していくではないか。
銃弾が飛んできたであろう方角へと顔を向ける。そこには宙に浮いたマスケット銃があった。
それだけではない。
瞬きする間もなく、マスケット銃が増殖していくではないか。
「な、ぁっ」
男が驚愕する暇もなく、マスケットの撃鉄が叩かれ一斉射撃が始まる。
視界を埋め尽くす弾丸の雨あられに抵抗する術はない。
ただヴァンパイアの身体能力に賭けて耐えるのみだ。
視界を埋め尽くす弾丸の雨あられに抵抗する術はない。
ただヴァンパイアの身体能力に賭けて耐えるのみだ。
「ッ、ソッガァ!」
もたらされる一撃一撃は確実に男の身体を削り取っていく。
その度に男の心は焦燥に包まれていく。
あり得ない。ヴァンパイアと化したこの俺がこんな一方的に甚振られるなどと。
いや、それ以上に。これがあの小娘の仕業なら、なぜ奴は生きている!?
その度に男の心は焦燥に包まれていく。
あり得ない。ヴァンパイアと化したこの俺がこんな一方的に甚振られるなどと。
いや、それ以上に。これがあの小娘の仕業なら、なぜ奴は生きている!?
その問いに答える者はいない。
なぜなら。
「ティロ・フィナーレ―――ホーリーナイト」
その掛け声とともに現れた巨大な砲弾で男の存在は消されてしまうのだから。
【猫殺し(猫を虐殺していた吸血鬼)@血と灰の女王 死亡】
「......」
少女―――巴マミは、砲弾で削れた地を冷めた目で見つめていた。
裂かれた身体や内臓は元に戻り、出血も既に治まっている。
何故か―――彼女が、力と引き換えに魂を抜かれた身体である魔法少女だからだ。
だから、身体を治す魔力さえあればどんな怪我も簡単に治り、魂であるソウルジェムさえ砕かれなければ滅多に死ぬことは無い。
裂かれた身体や内臓は元に戻り、出血も既に治まっている。
何故か―――彼女が、力と引き換えに魂を抜かれた身体である魔法少女だからだ。
だから、身体を治す魔力さえあればどんな怪我も簡単に治り、魂であるソウルジェムさえ砕かれなければ滅多に死ぬことは無い。
「...初めて魔女以外を殺したけれど、こんなものなのね」
男は明らかな異形だったが、意思はハッキリとしていたし、少なくとも魔女でないのは確かだった。
それでも、精神的な動揺や殺害への嫌悪感は一切感じていない。
元来は誰かを助ける為に培ってきた力の筈なのに、それを破壊へと向けることにもなんら躊躇いを抱けなかった。
元来の彼女であればありえないことだ。しかしいまの彼女は正常ではない。
『神浜聖女のウワサ』に呑まれた巴マミ―――通称、『ホーリーマミ』である。
それでも、精神的な動揺や殺害への嫌悪感は一切感じていない。
元来は誰かを助ける為に培ってきた力の筈なのに、それを破壊へと向けることにもなんら躊躇いを抱けなかった。
元来の彼女であればありえないことだ。しかしいまの彼女は正常ではない。
『神浜聖女のウワサ』に呑まれた巴マミ―――通称、『ホーリーマミ』である。
「こんな争い、一刻も早く終わらせないと...!」
彼女の目的は殺し合いを止めることではない。この地に呼ばれた参加者を始末し優勝することである。
本来ならば選ばない選択肢も、いまの彼女なら躊躇いなく選んでしまう。
巴マミならば優先すべきは力無き者の保護だが、ホーリーマミにとって救済すべきは魔法少女である。
それが彼女の属する『マギウスの翼』の方針。故に彼女はそれに従う。
本来ならば選ばない選択肢も、いまの彼女なら躊躇いなく選んでしまう。
巴マミならば優先すべきは力無き者の保護だが、ホーリーマミにとって救済すべきは魔法少女である。
それが彼女の属する『マギウスの翼』の方針。故に彼女はそれに従う。
「私はこんなところで死ぬ訳に行かない...全ての魔法少女の救済を成し遂げる為にも!」
決意と共に聖女は征く。
例え己が蛇蝎の如く嫌われようとも―――救うべきものを救う為に。
例え己が蛇蝎の如く嫌われようとも―――救うべきものを救う為に。
【巴マミ(ホーリーマミ)@マギアレコード】
[状態]:魔力消費(小)
[装備]:神浜聖女のウワサ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~5(猫殺しのものを含む)、猫殺しの首輪
[思考・状況]
基本方針:生き残る。
1:現状は優勝狙い
2:マギウスの翼の面子がいればそちらの生存を最優先させる。
3:鹿目さん達がいたら...
[状態]:魔力消費(小)
[装備]:神浜聖女のウワサ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~5(猫殺しのものを含む)、猫殺しの首輪
[思考・状況]
基本方針:生き残る。
1:現状は優勝狙い
2:マギウスの翼の面子がいればそちらの生存を最優先させる。
3:鹿目さん達がいたら...
[備考]
※参戦時期は不明(少なくともゲーム本編でやちよと和解する前。その為、ゲーム版でもアニメ版でもどちらでも可)。
※参戦時期は不明(少なくともゲーム本編でやちよと和解する前。その為、ゲーム版でもアニメ版でもどちらでも可)。