9章 みうさぎピョーンピョン
―――ゴッ!
―――ゴッ!!
―――ゴッ!!!
「早い!」
(これが、話に聞いたことがあるアーナスさんのフォームチェンジ……ッ!!厄介だ……)
(これが、話に聞いたことがあるアーナスさんのフォームチェンジ……ッ!!厄介だ……)
「く……ッ!」
(軽そうな見た目に反して、拳はライナー並みの硬さか……ッ!
受けきるのは無理だな)
(軽そうな見た目に反して、拳はライナー並みの硬さか……ッ!
受けきるのは無理だな)
俊足の乱打がアルーシェとベルベルトを襲う。
それぞれ得物で拳を防ぐ。
重い一撃は、烈風丸は防げたが、受けた個所のブレードの刀身はヒビが入り、砕けてしまった。
ベルトルトは素早く残りの刀身を綺麗に折ると付け替え刃で装備をし直す。
ラビットフォームの特性を生かすためか、アーナスは火災現場でありながらも熱気をものともせず、俊敏に右往左往に動きながら、攻撃を加えてくる。
それぞれ得物で拳を防ぐ。
重い一撃は、烈風丸は防げたが、受けた個所のブレードの刀身はヒビが入り、砕けてしまった。
ベルトルトは素早く残りの刀身を綺麗に折ると付け替え刃で装備をし直す。
ラビットフォームの特性を生かすためか、アーナスは火災現場でありながらも熱気をものともせず、俊敏に右往左往に動きながら、攻撃を加えてくる。
「……」
(近づいてきた瞬間に吹き飛ばすか?)
ベルトルトの脳裏に一瞬、浮かんだのは、自身が超大型巨人になり、このエリアを爆破して一掃すること。
しかし、その案は直ぐに消す。
(近づいてきた瞬間に吹き飛ばすか?)
ベルトルトの脳裏に一瞬、浮かんだのは、自身が超大型巨人になり、このエリアを爆破して一掃すること。
しかし、その案は直ぐに消す。
(いや、今、超大型巨人になるのは下策だ)
ベルトルトは巨人の力を使う選択を選ばなかった。
ベルトルトは巨人の力を使う選択を選ばなかった。
ベルトルトが宿すその力の有効手段は”対主催”を一網打尽にする。
ここで、使用する旨みは少ない。
ここで、使用する旨みは少ない。
―――僕のこの選択……間違ってないよなライナー
アニと出会ったらどうするか、まだ答えを出していない。
だが、この選択は間違っていないと確信している。
脳裏に想起されるは同郷の仲間か。
正体を明かす前の頃の自分だったらそうは思わなかっただろう。
正直、かつての自分は普段、主体性がなく、他人の判断に身を任せてしまう傾向が強かった。
だが、この選択は間違っていないと確信している。
脳裏に想起されるは同郷の仲間か。
正体を明かす前の頃の自分だったらそうは思わなかっただろう。
正直、かつての自分は普段、主体性がなく、他人の判断に身を任せてしまう傾向が強かった。
だが、今は違う。
ちゃんと殺すと決意した。
ちゃんと殺すと決意した。
「そこの君!名前は!?」
「私は、アルーシェだ。そっちは!?」
「ベルトルト・フーバーだ。協力を申し込む」
「私は、アルーシェだ。そっちは!?」
「ベルトルト・フーバーだ。協力を申し込む」
ベルトルトはアルーシェと共闘を持ちかけた。
右腕の骨折を処置したとはいえ、右鎖骨が砕けている今、巨人化を除けば自分の戦闘力では、目の前の女を殺すことは厳しい。
さとうは、蹲ったまま動かないため、期待できそうもない状況
故にベルトルトはアルーシェに持ちかけた。
右腕の骨折を処置したとはいえ、右鎖骨が砕けている今、巨人化を除けば自分の戦闘力では、目の前の女を殺すことは厳しい。
さとうは、蹲ったまま動かないため、期待できそうもない状況
故にベルトルトはアルーシェに持ちかけた。
「わかった!よろしく頼む!」
(この人……身に纏う雰囲気は少し違和感があるけど、今は言ってられる状況じゃない)
片や、アルーシェも自分一人では、アーナスへの対処が難しいと判断。
ベルトルトの身に纏うものに少し、違和感を感じているが共闘を迎え入れた。
(この人……身に纏う雰囲気は少し違和感があるけど、今は言ってられる状況じゃない)
片や、アルーシェも自分一人では、アーナスへの対処が難しいと判断。
ベルトルトの身に纏うものに少し、違和感を感じているが共闘を迎え入れた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「それじゃあ、少しの間、攻撃を引き受けてくれ!」
ベルトルトはアーナスへの対処を任せると、瓦礫の間や周辺を駆けだした。
ベルトルトはアーナスへの対処を任せると、瓦礫の間や周辺を駆けだした。
「……わかった!まかせろ」
ベルトルトに案があるようだと直感で感じたため、アルーシェはアーナスの攻撃相手を引き受けた。
ベルトルトに案があるようだと直感で感じたため、アルーシェはアーナスの攻撃相手を引き受けた。
「鬼ごっこ?いっておくけど、直ぐに追いつけるから」
アーナスは、ベルトルトの行動に興味が湧き、アルーシェからベルトルトに向かって走り出した。
すると―――
アーナスは、ベルトルトの行動に興味が湧き、アルーシェからベルトルトに向かって走り出した。
すると―――
ブシュゥゥゥゥ……!!
アーナスの全身から血潮が噴出した。
アーナスの全身から血潮が噴出した。
「え!?」
まさかの事態にアーナスも戸惑う。
まさかの事態にアーナスも戸惑う。
ギチギチギチとアーナスの全身に糸が纏まりついていた。
その正体は刃鋼線。
目に見えぬほど細いが、切れ味抜群の鋼線。
ベルトルトは、ただ逃げ惑っていたわけではない。
刃鋼線を張り巡らせていたのだ。
その正体は刃鋼線。
目に見えぬほど細いが、切れ味抜群の鋼線。
ベルトルトは、ただ逃げ惑っていたわけではない。
刃鋼線を張り巡らせていたのだ。
「その速さが徒となったみたいだね」
動きを封じればこちらのもの。
ベルトルトはブレードをしっかりと握りしめて、駆ける。
動きを封じればこちらのもの。
ベルトルトはブレードをしっかりと握りしめて、駆ける。
(腹に穴を開けられてもあの回復力……あそこらへんを狙うか!)
先のさとうの守護霊の腹をぶち抜く攻撃をものともしなかったことから、ベルトルトは攻撃個所を思案する。
先のさとうの守護霊の腹をぶち抜く攻撃をものともしなかったことから、ベルトルトは攻撃個所を思案する。
戦え!!
戦え!!
「人類の戦いを!!想いしれッッ!!」
一閃。
巨人の硬い肉を切るために、しなるようになっているブレード。
ラビットフォームの肌を斬れぬはずはない。
両肩を横一文字に斬り裂いた。
巨人の硬い肉を切るために、しなるようになっているブレード。
ラビットフォームの肌を斬れぬはずはない。
両肩を横一文字に斬り裂いた。
「あっぐぅぅぅぅぅぅ!!??」
アーナスの絶叫。
それは、ザ・ワールドにより貫かれた腹の痛みとは正反対。
アーナスの絶叫。
それは、ザ・ワールドにより貫かれた腹の痛みとは正反対。
(やはりっ!!僕たち巨人の力と同様に、急所さえ責めることができれば勝機は見える!)
アーナスの尋常じゃない苦しみにベルトルトは己の予想の的中に安堵する。
そう、八将神の疑似霊核に触れたのだ。
流石に心臓の核近辺を傷つけられたらたまったもんじゃないらしい。、
アーナスの尋常じゃない苦しみにベルトルトは己の予想の的中に安堵する。
そう、八将神の疑似霊核に触れたのだ。
流石に心臓の核近辺を傷つけられたらたまったもんじゃないらしい。、
ラビットフォームが解除された。
いける。
ベルトルトとアルーシェはそう確信した。
しかし……次の一言で盤面をひっくり返される。
ベルトルトとアルーシェはそう確信した。
しかし……次の一言で盤面をひっくり返される。
―――ギロ
アーナスは睨みつけると。
一段さらに低く呟く。
一段さらに低く呟く。
「アーマーフォーム」
☆彡 ☆彡 ☆彡
10章 ラビット!アーマー!アーナス!
「あ……ああ……」
余りの出来事にみりあは息を呑むような表情をすることしかできない。
余りの出来事にみりあは息を呑むような表情をすることしかできない。
「……ぐっ!?がぁ……!!」
「あ……う゛っ!?」
「あ……う゛っ!?」
地に伏しているのはベルトルトとアーナス。
そう、ラビットフォームを破ったまでは良かったが、アーナスのフォームチェンジは一つだけではない。
アーマーフォーム。
並大抵の攻撃をものともしない装甲に巨大な腕が特徴のフォーム。
ラビットフォームとは正反対で移動速度も遅く、攻撃も一撃は重いが大振り。
故に戦局によっては時間切れを誘うことも可能だ。
ただし、今のアーナスは八将神。
支給品がある。
並大抵の攻撃をものともしない装甲に巨大な腕が特徴のフォーム。
ラビットフォームとは正反対で移動速度も遅く、攻撃も一撃は重いが大振り。
故に戦局によっては時間切れを誘うことも可能だ。
ただし、今のアーナスは八将神。
支給品がある。
盤古旛。
スーパー宝貝の一つであるそれは”重力”を扱うことができる。
重力操作により、二人の行動を不能とした後、ゆっくりと殴りつけた。
さらにアーマーフォームの攻撃にはスタン効果が発生することがあり、それにより2人を袋だたきに持ち込めたのだ。
重力操作により、二人の行動を不能とした後、ゆっくりと殴りつけた。
さらにアーマーフォームの攻撃にはスタン効果が発生することがあり、それにより2人を袋だたきに持ち込めたのだ。
「ま、まだ……まだぁああああ!!!!!」
身体の節々が悲鳴を上げている中、烈風丸を杖代わりに立ち上がるアルーシェ。
身体の節々が悲鳴を上げている中、烈風丸を杖代わりに立ち上がるアルーシェ。
「僕は……故郷に帰る……絶対にだ……」
(やっぱり、爆風を起こすべきだったか……ッ!?)
ベルトルトもよろけながらも立ち上がる。
(やっぱり、爆風を起こすべきだったか……ッ!?)
ベルトルトもよろけながらも立ち上がる。
「まだ立ち上がるか。だが、無駄な事には変わりない」
アーナスは冷たい瞳でアルーシェとベルトルトを見つめる。
アーナスは冷たい瞳でアルーシェとベルトルトを見つめる。
「いい加減、貴様の血をもらうとするか」
再び盤古旛を発動させる。
吸血から逃がさないためだ。
吸血から逃がさないためだ。
「ぐぅああああ!!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
―――ザッ!ザッ!ザッ!
「では、いただくぞ……む!?」
アーナスはアルーシェの腕についているのに気づく
「何だ……それは」
アーナスはアルーシェの腕についているのに気づく
「何だ……それは」
そう、アルーシェもまた支給品を装備していた。
「吸血するために貴方が近づいてくるのを待っていたんだ!」
アルーシェの叫びと共に支給品の一見鉄の棒が射出される。
アルーシェの叫びと共に支給品の一見鉄の棒が射出される。
―――バシュ
「ふん。このアーマーをそんな鉄の棒で砕けると―――ッ!?」
ドス
「なっ―――!?」
固い装甲に突き刺さるのは鉄の棒ではなく槍。
固い装甲に突き刺さるのは鉄の棒ではなく槍。
ヒュッ―――ピンッ
素早く、ロープを引き、起動させる。
―――カ
ドドォ!!!!!!
「うぐぁあああああ!!!!!?????」
雷が落ちたかのような轟音。
左腕の巨腕にヒビが入った。
正体は”雷槍”
調査兵団の第4分隊隊長のハンジ・ゾエの要望を技術班が叶えた新兵器。
その威力は鎧の巨人の装甲を破壊する程。
アーナスのアーマーフォルムの装甲をも破壊せしめたのだ。
正体は”雷槍”
調査兵団の第4分隊隊長のハンジ・ゾエの要望を技術班が叶えた新兵器。
その威力は鎧の巨人の装甲を破壊する程。
アーナスのアーマーフォルムの装甲をも破壊せしめたのだ。
流石の威力にアーナスも堪えたのか再び、フォームチェンジが解除される。
そこをアルーシェは畳みかける。
そこをアルーシェは畳みかける。
「いい加減……思い出してください!!貴方は教皇庁の聖騎士(エージェント)で、聖女リュリ―ティスを救い、夜の君を倒した……アーナスだ!!!!!」
―――ドゴッォォォォ!!!!!
渾身の右ストレートがアーナスの顔面を殴る!!!
「はぁ……はぁ……はぁ……私は……怖い。
貴方と殺し合うと自分が邪妖になるんじゃないかと思うから……」
貴方と殺し合うと自分が邪妖になるんじゃないかと思うから……」
今の一撃に精魂尽きたのか、アルーシェは倒れこむ。
(リリア……ルーエ。私の選択は正しかったかな……)
アルーシェは自身の行動を自問する。
今、アーナスの首を斬ろうとすれば斬れた。
トッペイから聴かされた八将神の情報。
八将神は確実に主催陣が用意した何かであることは間違いない。
おそらく、斃せば何かしら盤面が動くだろうと
しかし、アルーシェはその選択を選べなかった。
更けない朝を防いだ伝説の半妖だからとか、ここでアーナスを殺めたら、自分は妖魔になって後戻りできないのではないかと恐怖心といった理由からだ。
今、アーナスの首を斬ろうとすれば斬れた。
トッペイから聴かされた八将神の情報。
八将神は確実に主催陣が用意した何かであることは間違いない。
おそらく、斃せば何かしら盤面が動くだろうと
しかし、アルーシェはその選択を選べなかった。
更けない朝を防いだ伝説の半妖だからとか、ここでアーナスを殺めたら、自分は妖魔になって後戻りできないのではないかと恐怖心といった理由からだ。
そして、アルーシェのこの行動の答えはこれからすぐに分かることとなった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
11章 LIVEへの鍵
「教皇庁……エージェント……リュリ―ティス……分からない……」
起き上がると同時にアーナスはブツブツと口に出す。
大事な記憶……だが、直ぐに掠れてぼやけて消えてしまう。
起き上がると同時にアーナスはブツブツと口に出す。
大事な記憶……だが、直ぐに掠れてぼやけて消えてしまう。
「あの人……苦しんでいるんだ」
苦しんでいるとなんとなくだが、察したみりあ。
苦しんでいるとなんとなくだが、察したみりあ。
「さとうさんも……ベルトルトさんも……アーナスさんも」
始めはさとうの行動にベルトルトの瞳に恐怖し、困惑した。
しかし、今なら分かる。
しかし、今なら分かる。
奪われた愛を取り戻そうと苦しんでいるさとう。
故郷に戻ろうと苦しんでいるベルトルト。
自我を失いみんなを傷つけてしまうのではないかと苦しんでいるアルーシェ。
故郷に戻ろうと苦しんでいるベルトルト。
自我を失いみんなを傷つけてしまうのではないかと苦しんでいるアルーシェ。
「…じゃあ、その時まで……みりあもなにか、できることをしないと」
みりあの脳内に想起されるはベルトルトとの出会い。
「みりあにできること……」
幼きアイドルは必死に頭を働かせる。
考えろ。自分ができることを。
考えろ。アイドルだからできることを。
考えろ。ベルトルトさんにさとうさん……そして、アーナスさんを笑顔にする方法を。
考えろ。自分ができることを。
考えろ。アイドルだからできることを。
考えろ。ベルトルトさんにさとうさん……そして、アーナスさんを笑顔にする方法を。
「さとうさん」
「……何」
「……何」
精神が落ちついたのか、さとうは自身から外れたDISCを再び挿入すると、立ち上がっていた。
「何か、甘いものでも持っていますか?あるのなら、みりあに渡してください」
そういうと、みりあはさとうに頭を下げる。
そういうと、みりあはさとうに頭を下げる。
「意味がわからないんだけど?」
さとうはみりあの申し出に怪訝な表情を見せる。
さとうはみりあの申し出に怪訝な表情を見せる。
甘いものを?
冗談じゃない。
甘いを他人に渡す気なんかおきるはずもない。
だけど……
冗談じゃない。
甘いを他人に渡す気なんかおきるはずもない。
だけど……
―――チラッ
右腕の包帯……それが、楔となる。
はぁ……
さとうはため息をつくと、支給品の”甘いもの”をみりあに手渡す。
「包帯のお礼。それと、言ったからには結果を出して」
「はい!そして、ありがとう」
さとうから甘い物……ハート形のチョコを受け取ると、前へ名乗り出る。
「はい!そして、ありがとう」
さとうから甘い物……ハート形のチョコを受け取ると、前へ名乗り出る。
「……何だ。貴様も人間か。ならば、殺すまでだ!」
アーナスにとって余りにも力なき者だったためか認識されてなかった。
しかし、鮮血の場に出たのであれば、みりあにも八将神は、容赦しない。
だが、みりあはアーナスの言葉に怯まない。
アーナスにとって余りにも力なき者だったためか認識されてなかった。
しかし、鮮血の場に出たのであれば、みりあにも八将神は、容赦しない。
だが、みりあはアーナスの言葉に怯まない。
「お願い!私に力をかして!!!」
叫ぶと自身の最後の支給品であるカードを掲げる。
カードはカッと光ると消滅し、代わりに道化師が姿を現す。
叫ぶと自身の最後の支給品であるカードを掲げる。
カードはカッと光ると消滅し、代わりに道化師が姿を現す。
「ボンジュ~ル。……ふぅ、それにしても、あっちこっちに呼び出されるとは流石の僕も予想できなかったよ」
双子の悪魔にも吐いたが、やはり愚痴を吐くディメーン。
この場にいる彼らは知る由もないが、F-6のエリアで大規模戦闘が起こっており、巨大ロボを派遣した直後であった。
この場にいる彼らは知る由もないが、F-6のエリアで大規模戦闘が起こっており、巨大ロボを派遣した直後であった。
「それにしても……おやおや、僕を呼んだのはまたしても小さなレディーだとはね……これも奇妙な縁というやつなのかな。」
ディメーンは自身を召喚せし参加者が少女ということにあっはっはっと笑う。
ディメーンは自身を召喚せし参加者が少女ということにあっはっはっと笑う。
「貴様は……邪魔をする気なのか?八将神の行為に。主催側が」
アーナスは主催側の望むように行動しているのに、結果として邪魔に当たる行為を行うことにいら立つ。
アーナスは主催側の望むように行動しているのに、結果として邪魔に当たる行為を行うことにいら立つ。
「んっふっふっ、悪いけどクレームは双子に言ってくれるかな。
ボクはあくまで、管理者にすぎないからね」
ボクはあくまで、管理者にすぎないからね」
アーナスの苛立ちにどこ吹く風といった様子のディメーン。
現状、彼は特定の参加者を贔屓するつもりはない。
そっけなく答えると、アーナスにはもう興味がないかの如く、視線を自身を呼びだしたみりあに向けられる。
現状、彼は特定の参加者を贔屓するつもりはない。
そっけなく答えると、アーナスにはもう興味がないかの如く、視線を自身を呼びだしたみりあに向けられる。
「みりあに力を貸してくれるの」
「勿論、支給品にそのカードがあるのなら、ボクは平等に扱う」
「勿論、支給品にそのカードがあるのなら、ボクは平等に扱う」
みりあの言葉にディメーンは紳士を装うように立ち振る舞う。
―――パチン♪
軽快な音が弾ける。
「それじゃあ、小さなアイドルに幸あらんことを……」
自身の役目を終え、恭しく頭を下げるとディメーンは鮮血のステージから姿を消した。
自身の役目を終え、恭しく頭を下げるとディメーンは鮮血のステージから姿を消した。
ディメーンの手配によりみりあの傍に舞い降りたのは、ピョコンと生えたうさぎの耳にチェスの駒が描かれたスカートを穿く少女……ならぬ従魔。
アリス。
【うふふ……暴れてあげるわ~~】
可愛らしくも勇ましい従魔は、みりあにVサインを見せつける。
可愛らしくも勇ましい従魔は、みりあにVサインを見せつける。
「よろしくね♪アリス!」
(カードに書かれていたことが本当なら……うん!これで、準備万端。お願いプロデューサー!!私を支えて!!!)
(カードに書かれていたことが本当なら……うん!これで、準備万端。お願いプロデューサー!!私を支えて!!!)
「みりあ……君は……今……何だ……?」
みりあの突然の行動にベルトルトは、問いかけるしかなかった。
ベルトルトの呟きに……みりあはニッと笑うと答える。
みりあの突然の行動にベルトルトは、問いかけるしかなかった。
ベルトルトの呟きに……みりあはニッと笑うと答える。
「みりあはね!苦しい人やつらい人を支える……アイドルだよ!」
……スゥ
息を大きく吸って吐くと……
歌を歌い始めた。