目次
基本情報
- KeyとWFSがタッグを組み、麻枝准が原案を担当した15年ぶりの完全新作ゲームで、「最後の希望を託された少女たちの物語」を描いたスマートフォン向けドラマチックRPG、と銘打っている。
- 「Heaven Burns Red」が正式名称となるようだが、カタカナで「ヘブンバーンズレッド」と表記されることが多い。略称はヘブバン
- 15年ぶりということもあり、Key初の試みが各所に散りばめられている。
- 3Dグラフィックやフルボイス仕様であること、ストーリーのボリュームなどを考えても容量はかなり大きくなることが予想される。容量に不安がある方はスマホの買い替えやUSBなどの手段で早めに確保することを勧める。
- 一部では制作に不安の声も上がってはいたが、なんだかんだ期待のほうが大きい。
あとはだーまえのメンタルが擦り減らないことを祈る。 - ここで言う不安は何点かあり、興味がない方は▲目次から下の記事に飛ぶことを推奨する。
- 一つ目は制作会社への心配。WFSは旧社名をWright Flyer Studiosといい、現在Wright Flyer Studiosが指すのはWFSのゲームブランドとなっている。なぜ社名変更したのかというと、変更時期(2018.10)から考えても、アナザーエデンの炎上(簡単に言えばガチャの確率操作の発覚)が関係しているのだろう。炎上の内容的にかなり不安なのだが、さすがに同じようなことをしないように徹底していると信じたい。
- WFSの手掛けた代表作は「アナザーエデン」「消滅都市」で、ソシャゲ要素が他に比べ薄め、ガチャ要素はインフレがヤバいといった特徴がある。ストーリーなどを楽しむ分には無課金が精神衛生上良いのかもしれない(なお前情報のみ)。(他に制作では「ダンまち~メモリア・フレーゼ~」「転スラ〜魔王と竜の建国譚〜」などがある)
- 2つ目はKeyが手掛ける「Angel Beats!」のゲーム化プロジェクトが凍結していることにある。楽しみにしていた方も多い中、続編は未定となり、それに関してあまり触れられることなくヘブバンの発表がされたため、不満を覚えているファンもいる。
- 3つ目は麻枝准への不安である。誤解のないよう先に説明するが、私はそんなに心配はしていない。この点に関しては不安を覚えている方の不安がどの点なのか、少しだけ解説させてほしい。
エゴサでだーまえに見られてもいいように予防線を張る- まず2016年の心臓病(現在は落ち着いてきている)や、元来のうつ病やメンタル的な部分での、単純に健康状態に対しての不安で、無理をしなければ問題はないだろう。
- それから智代アフターから不安を覚える方も中にはいるのではないか。智代アフターは簡単に言えば、シナリオについて賛否が激しく分かれ、批判の声が凄まじく、売れ残りが続出したKey作品である。麻枝准のTwitterが閉鎖した理由でもある。
エゴサで心無い言葉にメンタルがやられてしまったりする人にはTwitterには向いていないので正解だとは思う。- もっとも、智代アフターは予想外に批判の声が大きかったが、本人も批判を覚悟で書いたシナリオと語っていて、ヘブバンとは違うためこれも心配はいらないだろう。(ちなみに智代アフターは加筆修正され、その評価は悪くない。)
- あとは、そもそも麻枝准のシナリオ…といよりギャグが、人によって刺さる刺さらないが分かれてしまうところだ。刺さる人には嬉しい会話劇だが、刺さらない人から見ればただの寒いギャグの連発である。もちろん楽しみにしている方も多いが、最近ではそれが原因で結構叩かれていたり、監修してないアニメは高評価だったり、と本人も結構気にしているよう。ヘブバンアニメ化の際は自分は手を出さない宣言もしている。
- 個人的には普通に面白いとは思うが、お笑いの好みは人それぞれ……。
あらすじ
謎の生命体キャンサーに襲われた地球は危機に瀕していた。
キャンサーにはこれまで人類が生み出してきた兵器による攻撃が一切通じず、撃退する術を持たない人類は、敢えなく敗退した。
土地は放棄され、様々な国が戦禍に消えていった。今では陸地の大半はキャンサーの支配下である。
人類に残された時間は少なく、絶滅も覚悟したとき、ひとつの新兵器が開発された。
それこそが決戦兵器「セラフ」。
それを装備した者だけがキャンサーに効果的な打撃を与えることができた。
人類は「セラフ」を操る術を手にした者たちをかき集め、最後の希望を託してセラフ部隊を設立した。
「セラフ」を操れる者はひとつの共通項を持っていた。
何かしらの才能を持った少女たちであることだ。
詳細
あらすじとしては上記のようなものだが、
ざっくり言えば、
少女たちが崩壊した日本で、未知の生物たちと戦う物語である。
世界観としては類似した作品は他にもあり、何故か、非常に不思議なことに、少女たちが戦場に駆り出される。なお一匹虎が混じっていることには触れない
また同系統の他作品にも見られる共通の特徴としては、戦闘には銃火器よりも謎に発展した近接武器(この作品ではセラフ)が用いられることが多い。
ざっくり言えば、
少女たちが崩壊した日本で、未知の生物たちと戦う物語である。
世界観としては類似した作品は他にもあり、何故か、非常に不思議なことに、少女たちが戦場に駆り出される。
また同系統の他作品にも見られる共通の特徴としては、戦闘には銃火器よりも謎に発展した近接武器(この作品ではセラフ)が用いられることが多い。
この作品の特徴は、
- まずはなんと言ってもストーリーの会話であろう。Key作品ならではの軽快な会話。
そしてそれらの会話は総勢50人の声優が個性豊かなキャラクターたちを演じるフルボイス仕様である。ソシャゲではストーリーを読まない人も多いが、この作品においては少しもったいないかもしれない。- ギャグが合わない、キャラが個性的すぎる、など思った方は見ないことをオススメする。
- 立ち絵や3Dモデルは、近年では上手いことはもはや当たり前で、厳しい目を向けられることも多いが、この作品のクオリティは非常に高い(※管理人比)。麻枝准が徹底的に監修し、ゆーげんが作り上げた、淡いタッチで描かれるキャラクターたちは魅力的で、また細部までこだわり抜かれたフィールドは必見である。
- 戦闘中に一人も欠けることなく戦闘を終えなくてはいけない、というのも珍しいタイプである。確かに言われてみれば、多くの作品では戦闘不能のメンバーがパーティ内に一人いてもクリアとなるものがほとんどだが、その後どうやって元の生活に戻ったり、あるいは復活したりするのかは謎である。
スタッフ
企画・制作
Wright Flyer Studios × Key
原案・メインシナリオ
麻枝 准
キャラクターデザイン・原案 / メインビジュアル
ゆーげん
キャラクター原案
Na-Ga / ふむゆん / まろやか
音楽プロデュース
麻枝 准
主題歌 / 劇中歌
麻枝 准 × やなぎなぎ
開発
Wright Flyer Studios