その2
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homuhomu_tabetai
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―――ほどなくして、結婚式は再開された。
先程の痙攣していたほむほむは何とか一命をとりとめたようで、葉っぱを重ねたベッドの上で横になっていた。
ほむほむ3「ホムー・・・」スヤスヤ
公園の池に駆けていったほむほむとまどまども目を洗って戻ってきたが、やはり眼球に傷が付いていたようでうまく目を開けられないでいた。
ほむほむ1「ホッムゥ・・・」ナニモミエナイケド・・・ポロポロ
まどまど1「マドドォ・・・」シュクフクスルヨ・・・ポロポロ
新婦ほむ「ホムホムホムゥ」ムリシナイデ
新郎まど「ティヒヒッ・・・」キモチダケデジュウブン
健気である。
結婚式が再開されたといってももう愛の誓いは終わっており、後は食うや飲めやの大宴会が始まるだけなのだが・・・
石のテーブルにはいろんな御馳走が乗っている。
先程のほむほむたちが持ってきた木の実の他に、ハンバーガーやポテトチップスなどのジャンクフードの食べかす、チョコレートの欠片、僅かに実がこびりついたリンゴやミカン・バナナの皮・・・
様々なものが並び、それらを美味しそうに食べている。
食べ物を貪る光景はよく見るので、これ以上観察しても「結婚式」の特色を見ることは期待できない気がする。
トテトテトテトテ
・・・?
トテトテトテトテ
「ミャロォ・・・」
野生の仔まど・・・か。1匹で居るなんて珍しいな。もしかして、群れとはぐれたのか?
野生仔まど「ミャロォ・・・」ポロポロ
どうやらそうらしい。結婚式の観察も意味を無くしたことだし、この仔まどの群れ探しに付き合ってやることにするか。
野生仔まど「ミャロ!?」ビクッ
おっと、怖がらせてしまったか。仔まどの信頼を得るために少し時間をかける必要があるな。
その場に座り込み、じっと仔まどと目を合わせる。
「大丈夫、怖がらなくていいよ。」
野生仔まど「ミャ?ミャア・・・?」ドキドキ
私とつかず離れずの距離を保ちながらも、私から目をそらそうとせず無垢な瞳で見つめ返してくる。
そんな時間が10分ほど続き、ついに仔まどは、ほんの少しだけ心を開いてくれたようだ。約半歩、私の方に歩み寄ってくれた。
微妙な距離を置きながら1人と1匹が歩き出す。
すでに日は傾き、オレンジ色の空が地面を照らしていた。
――――「マドッ!マドドッ!」
野生仔まど「マドョォ!ミャロロッ!」ミンナー!
野生まどまどs「マドォ!マドドドォ!」コドモー!
数分もしないうちに群れは見付かった。
再開を喜び抱き合うまどまどたちと仔まど。良いことをした後は気持ちがいい、今度こそ家路に着くとするか。
仔まど「ミャロ・・・ミャロロォ」オカーサン・・・オナカスイタ
親まど「マド・・・マドド」ソウダネ・・・グ~キュルル
まどまどs「マッドォマドマド」ゴハンタベタイネ・・・
・・・?
腹を空かせているのか?
生憎お前たちに食べさせられるようなものは持っていないが・・・。
親まど「マド・・・マドマド・・・」セメテ・・・コドモダケデモ・・・
仔まど「ミャロォ・・・ミャロ・・・」オナカスイチャッタ・・・
野生まど1「マッドォマドマド」イッパイアルイタカラネ・・・
野生まど2「マドマド・・・」オナカスイタ・・・ポロポロ
うーん、どうしたものか。このまま帰ってもいいが、どうもこのまどまどたちが気になる。先程の結婚式を見たせいかな?まぁ滅茶苦茶にした私が言うのもアレかもしれんが・・・。
―――・・・
―――・・・・
―――・・・・・
―――!!
「よーし!
じゃあ君たちにとびきりの御馳走を用意してあげよう!」
野生まど1「マドッ!?」エッ!?
親まど「マドマド!?」ホント!?
「ああ、本当だ。少し待っていてくれ。」
仔まど「ミャロォ♪」ゴハンダ!ゴハン♪
野生まど2「マッドォ!マッドォ!」マッテ!ダマサレチャダメ!
野生まど3「マドマド!マド!」ニンゲンノイウコトナノニ!
野生まど4「マードォ!マドッ!」シンジラレナイヨ!
親まど「マドォ・・・マド?ティヒヒッ」デモ・・・コドモヲ
野生まど2「・・・!」
仔まど「ミャロォ♪」コノヒト、イイヒト
野生まど2「・・・ミャァ」・・・タシカニソウダケド
野生まど3「・・・マドマド!」イザトナッタラニゲヨウ!
野生まど4「マドッ」コクン
・・・ふぅ、何とかギリギリ信用してくれたようだ。
踵を返し、まどまどたちの視界から消える位置まで移動する。
これが、最後の悪戯だ。
――――――
「マッドマド!」オイシイネ!「ミャロミャロ!」オイチイ!「マドォ!マドマド!」シアワセ!
「おや?何だ?これは・・・」
「マッドォ、マドマド」ハイ、アーン
「ホームゥマドカァ///」ハズカシイヨマドマド///「マッドォマドマドォ」イイジャナイシンコンナンダシ
野生まど1「マドォ?マドマド・・・」ダレカイル・・・
野生まど2「マドド?マドマド」ワタシタチノゴハンハ?
野生まど3「マッドマドォマドマド」ドウシテホムホムヲノコシテルノ?
「すまないみんな・・・。どうやら、ちょっと目を離した隙に、君たちのために用意した御馳走が彼女らに食べられてしまったようだ。」
まどまどs「マ、マッドッドー!?」ナ、ナンダッテー!?
仔まど「ミャロォ!?ミャロカァ!!」ドウチテ!?オナカスイタヨォォオ!!
野生まど1「マドォォオオオォ!!」ヤッパリダマシテタノネ!!
「騙してはいないよ・・・それだけは信じてくれ。」
“自分達のために用意された”御馳走を、見知らぬまどまどたちが貪っている。あまつさえ餌であるほむほむにも食べさせる贅沢ぶり。まどまどたちはショックで軽く混乱していた。
親まど「マァドォ・・・マドマド」セメテ・・・コドモダケデモ・・・
野生まど4「マァド・・・」オナカスイタヨ・・・グ~キュルル
野生まど2「マドマド・・・マドォ」コレカラドウスレバ・・・
「本当にすまない・・・だが、彼女らを見てほしい。野生の厳しさを忘れ人間の真似事をして楽しむかつての同胞。そんなまどまどに懐柔された低脳ほむほむ。君たちとの実力差は歴然だ。比べるまでもない。」
野生まど3「マドォマドドド・・・」イッテルイミガワカラナイヨ・・・
「簡単に言おう。奪われたものは奪い返せばいいんだ。」
野生まど1「マッドォマドド?」ケンカスルッテコト?
まどまどs「!! 」
その言葉を皮切りに、一斉に議論が巻き起こった。
「喧嘩はダメだよ。」「やっぱりあいつに騙されてるんだ。」「でも御馳走食べられた。」「お腹減った。」「食べ物だけ奪い返そうよ。」
うん、なかなか議論が纏まらない。私も少し動くことにする。
「うーん・・・本来野生動物の争いに荷担するのは良くないことなんだが・・・。
君たちがそんなに躊躇うなら、私が彼女らに事情を説明して、出ていってもらうよう説得してみるよ。」
野生まど1「マドッ!?」
まどまどs「ガンバッテ!!」キラキラ
――――――
――――
「はは・・・ゴメン、ダメだったよ。」
土で汚れた服、左腕の傷口から流れる血。
まどまどたちは目を丸くしてオロオロしだした。
私は、
説得したが逆に石や砂利をぶつけられ追い返されたこと、彼女らに言われた酷い言葉を伝えた。
『そんなやつら知ったことか。これは私たちのご飯だ。』
『もしそんなやつが来たら潰してやる。』
『ホムゥ///マドカァ///』
『お前も同類か!あっちへ行け!』
野生まど1「マッドォ・・・」ソンナ・・・
「役に立てなくて申し訳無い・・・それじゃあ、私は行くよ。」
足を引きずりながら、まどまどたちの視界からフェードアウトする。
野生まど4「マドマド・・・」ドウシヨウ・・・
仔まど「ミャロォ!ミャロォ!」ワルイヤツダネ!
野生まど1「マ、マド?」
仔まど「ミャロミャロォ!」イイヒトヲキズツケタ!
野生まど1「マドォ・・・」ソウダケド・・・
仔まど「ミャミャロ!ミャロォ!」ヤッツケヨウヨ!
野生まど2「マドォ・・・」ソウダネ・・・
野生まど3「マドマドォ」ワルイヤツナラ
親まど「マッドン」ヤッツケナキャネ
野生まど1「マッド、マドマド・・・」ミンナガソウイウナラ・・・
式場に向かって歩き出すまどまどたち。計画が軌道に乗ったようでよかった。
でも、さすがに出血はやり過ぎたかな。そこらへんの木の枝を使っちゃったし、後で消毒しとかなきゃな。