その1
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homuhomu_tabetai
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そのほむほむは、突然自分の身に降りかかった事が理解できず混乱していた。
今ご主人様は何と言った?
「よくわかっていない様だからもう一度言う。もうお前を飼うことはできない」
モウオマエヲカウコトハデキナイ
カウコトハデキナイ
デキナイ
ほむほむ「ホ、ホビャァァァァアアアッッッ!?」
ご主人様に捨てられる。
そのことをようやく理解したとき、ほむほむは悲鳴をあげていた。
ほむほむ「ホムホムッ、ホギャ!?」
どうして!?
私が何か悪いことをしたの!?
ご主人様に向かって叫ぶ。
本当はご主人様に飛びついてしがみつきたい。
けど、ケージの中に入れられている私にはそれはできない。
普段は自由に出入りできるように鍵はかけられていないのだが、
いつの間にか外から鍵をかけられてしまっていたため、外に出ることができない。
ほむほむ「ホムゥ…」ポロポロ
涙を流しながらご主人様を見上げて訴えるが、ご主人様が私を見る目は冷たい。
「ほむほむ、こいつがなんだかわかるよな?」
まどまど「ホムラチャン…」ダルマ グッタリ
ほむほむ「ホビャッ!? マドカァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
あれはまどまど!?
しかも私が愛しているまどまどだ!!
夜を共にし、今朝別れたばかりのまどまどが何故ご主人様のところに?
いや、それよりもまどまどの状態だ。
手足がなくなった断面は赤黒く歪なかさぶたで覆われており、その魅力的な髪の毛はリボンの根元から引きちぎられて頭皮が見えている。
可愛いフリルこそそのままだが手足から流れたであろうまどエキスが服を汚している。
目もうつろで体力も限界に近い様子で透明な何かに入れられてぐったりしている。
「このゴミクズがずっと入り込んでいてお前のところに来てたとはな…ケージもいいものを用意したのに無駄だったか」
ほむほむ「ホムゥゥホムホムッッ!!」
私のまどまどをゴミクズと呼ぶのはご主人様でも許せない。
抗議の声を上げるがご主人様の目は冷たいままだ。
「野良のほむ種なんて全てゴミだ。ゴミ捨て場は荒らす、雑菌にまみれてる、町でも駆除活動が活発なんだよ」
ほむほむ「ホムッ!?」
町にくらす仲間たちも自分たちと同じほむほむやまどまどだ。なのになんでそんなことを言うの…
「そして、そのゴミと交尾したお前は飼いほむとしての価値のない、ただのゴミに成り下がったんだ」
ほむほむ「ホムホムーホムンホムホギャ!!」
どうしてそんな目で私を見るの。
あの優しいご主人様に戻ってよ。
「ゴミに優しくする必要なんか無いだろ? あれほど野良とは関わるなと言ったのに言いつけを守らなかった自分が悪いんだ」
そんな…酷いよ…
好きなまどまどを番に選んで良いって言ったから大好きなまどまどと一緒になっただけなのに…
ご主人様に色々叫び続けるけど、もうご主人様は昨日までの優しい目で私を見てくれなかった。
ほむほむ「ホムァ…」ポロポロ
泣いている私をよそにご主人様は何かをとりだした。
「これが何かわかるか?」
そういってご主人が取り出したものは少し青い色をしたお水だった。
「これは高純度のさや酒だ。しってるか?まどまどってさや酒を浴びるとほむほむとの交尾以上に盛るんだ」
そういってご主人様はまどまどの入った入れ物にお水を入れる。
溺れるとおもったけど、ご主人様はまどまどの腰のあたりまでしか水をいれなかった。
まどまど「マドォ…サヤカチャン…?//」ヨジヨジ
ほむほむ「ホムッ!?」
なんかまどまどの様子が変だ。
ご主人はまどまどの変化を当然のように思っているが、私は呆然としていた。
どこかで見覚えのある様子…そう、それは交尾をしているときのまどまど!
まどまど「サヤカチャンサヤカチャン…マドマドォォ…//」クネクネ スリスリ
ほむほむ「マ…マドカァ…? マドカァァァァアアア!!!」
まどまどは私の名前ではなく、憎きさやさやの名前を叫びながら腰をせつなそうにくねらせ、入れ物の底にこすりつけようとしている。
やめてっまどまど!!
私はここにいるよ。あなたの番はここだよ!!
大声で叫んでもまどまどには聞こえていないようだ。
まどまど「マド…サヤカチャァァァァァァァアアアアアアア!!!!!」ビクッビクッ
ほむほむ「…マ」
まどまどはその股間から白い液体を勢い良く吐き出す。
その姿に私の頭はまた真っ白になった。
「どうだい、ほむほむ。このゴミがお前ではなくさやさやを思って達したのを見るのは」
ほむほむ「ホ…ホギャァァァアア!!」
やめて、言わないで!!
どうしてご主人様はこんな酷いことをするの…
「さて、そろそろゴミは処分しないとな」
もう叫ぶ気力も無い私に向かってご主人様がいう。
「燃えるごみはきちんと燃やしましょう…っと」
え?
ご主人様が取り出したのはマッチとかいう、火をおこす道具。
それをどうするの…まさか。
「さあ、ほむほむ。まどまどとお別れだ」
その言葉とともに火のついた木の棒がまどまどの入っている入れ物の中へ…
瞬間、入れ物の中が火で一杯になってまどまどが火に包まれた
まどまど「マギャァァァァァッァアァァァアァアァァァァアァァァァアアアア!!!!!」
まどまど「マドマドマドドサヤカチャンサヤカチャンマドーーーーー!!!!」
ほむほむ「マ…マドカァァァァアアアアアアアア」ドンドン バンバン
やめて、火を消してご主人様ぁぁぁあああああ!!!
失ったはずの気力が戻ってきて叫ぶが、ご主人様は冷たく眺めている。
まどまど「マ…マド…サヤカチャ…マビャァァァァァァアアアアアアアア!!!!」ダンマツマ
まどまど「」マックロコゲ
まどまどが最後に大きく叫んだと思ったらそのまま動かなくなってしまった。
最後まで自分ではなく見も知らないさやさやの名前を叫んで…
ほむほむ「…ホム」ポロポロ
「さて、燃えるゴミの処分は終わったか。次はお前だ」
ほむほむ「ホミャァ」
今度こそ叫ぶ気力が無かった。
今自分がどうなってるかもわからなかった。
気づけばそこは見覚えのない山道だった。
ケージから出された私はやわらかい土の上に放り出された。
「さあお別れだ。お前との生活は楽しかったよ」
私も楽しかったよ。まだまだ楽しい生活をしようよ。
「こんな別れ方をするとは残念だ。無理だとは思うが精々長生きしてくれ」
別れたくないよ、ご主人様。
泣きつかれて声がかれてしまい、何もしゃべれない。
行動であらわそうとご主人様に抱きつこうとしたが、蹴飛ばされてしまった。
ほむほむ「ホ…」
体が痛い…
行かないで、ご主人様…
私の願いも虚しく、ご主人様は見えなくなってしまった。
ほむほむ「…ム」
疲れたよ…
まどまど…今日もとっても可愛いよ?
ご主人様…今日のご飯はなにかな?
ご主人さm…
ぽつり、ぽつり。
冷たい。
何かが顔に落ちてきてる。
ほむほむ「…ホムゥ」
その何かに目が覚めた。
ぽつり
ほむほむ「ホム?」
お水?
お空からお水が落ちてきている。
これが雨なんだ。良く窓の外でお水がお空から落ちてくるのを眺めていたな…
ほむほむ「…」
あたりを見回すとそこは知らない場所。
昨日のことは夢じゃなかったんだ…
私はご主人に…捨てられたんだ…
次第に強く水が落ちてくる。
服も髪の毛ももう濡れてしまった。寒いよ…
これからどうしよう…
なんとか立ち上がり、水をよけられる場所を探しにいった。
運のいいことに、木の根元に穴があった。
水は入ってくるけど直接叩かれることは無い。それに穴には先があるみたいだ。
もしかしたらご主人様と見た、私たちを食べるさやさやがいるかもしれない。
でもこのまま寒いのも嫌だ。
だったらさやさやに食べられてしまったほうが楽かもしれない。
そんなことを考えながら奥に入っていった。
ほむほむ「…ホムァ…」
そこは見たことのない景色だった。
お外の光がどこからか入ってきているのか真っ暗ではなかった。
地面の下にお水が流れている。
石には緑の葉っぱが生えている。
まだ仔ほむと呼ばれていた頃にたべていたキュウベェの匂いもする。
ほむほむ「ホム…」
お水に食べ物と寝れる場所。
ご主人様が用意してくれたおうちとは比べ物にならないけど、きっとここは暮らせる場所なんだ。
もしかしたらご主人様の最後の優しさなのかもしれない。
あのまま窓から捨てられていたら、お散歩で見た仲間達の餌の奪い合いに参加しなければいけなかったんだ。
そう思ったら少しだけ元気が出てきた。
暗くなってきた。
まだまだ疲れているし、今日は寝床を作るので精一杯だった。
今日はもう寝よう。そして明日からすこしずつ周りを探検するんだ。
そう決めて体を横たえる。
ほむほむ「…ホムホム?」
なんかお腹の下の、お股の上のあたりがむずむずする。
身をよじっていると急にお腹が大きくなってきた
ほむほむ「…ホムッ!?」
プクーーー
ポンッッ
お腹がぽこんと膨れ上がって服からお腹がでてしまった。
私は直感的に自分の体に起きたことがわかった。
…まどまどとの仔どもが出来たんだ
ほむほむ「ホムホム…」サスリサスリ
一人で暮らすのも不安なのに仔どもを育てられるんだろうか。
でも生まれてくる仔どもに罪はないし、なにより愛したまどまどとの結晶だ。
まどまどとはあんな別れ方をしてしまったけど、この仔たちと幸せになるんだ。
ほむほむは決意を新たに眠りについた。